2013/05/05 - 2013/05/05
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世界攻略者さん
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南の島でのんびり過ごしてみたい。すべてを忘れて現地に溶け込んでみたい。ヒマラヤの麓でそう考えていた私は、気がついたらマレーシアのボルネオ島を訪れていた。マレーシア本土でもない、かといってタイでもバリ島でもない。知っているようで知らないサバ州の歩き方、経験者である私が細かく伝授いたしましょう。まずは州都のあるコタキナバルの紹介から。
**情報は2013年5月のもの。1RM=3.2円で計算
== サバ州の歩き方 シリーズ一覧 ==
①コタキナバル 滞在情報編 <==
http://4travel.jp/travelogue/10779410
②コタキナバル 郊外散策編
http://4travel.jp/travelogue/10779414
③コタキナバル 自然探索編 (執筆予定)
④サンダカン、セピロック (執筆予定)
⑤~⑦ キナバタンガン (執筆予定)
⑧ラブアン島 (執筆予定)
⑨ブルネイ (執筆予定)
==ボルネオ旅行記==
キナバル山日帰りトレック 全4作
http://4travel.jp/travelogue/10772188
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[目次]
ボルネオ横断
コタキナバルへの道
イントロ
ホテル探し
食事環境
滞在環境 (ネット・携帯、両替、洗濯、買い物)
観光情報
市バス
街歩き (シグナルヒル、ガヤ通り、デパート巡り、市場巡り、夜市)
まとめ -
[ボルネオ横断]
ネパールでしばらく過ごした後、私が次に目指したのはボルネオ島のマレーシア領。最初はキナバル登山とジャングル探索が目当てだったのですが、スローなボルネオ風情に負けて、すっかり長居しちゃいました。
私の場合、まずコタキナバルを起点としてサバ州を攻略。その後、サラワク州に移動し、残りの観光地を攻略していきました。どこからボルネオに入るかは人それぞれですが、やはりコタキナバル(KK)が便利な気がします。飛行機の発着が多く、町も機能的でわかりやすい。ガイドブックでは「ただの大きめの町」程度の扱いでしかないKKですが、ほじくり出せばいくらでも見どころが出てきます。このシリーズでは、自称KK通の私が、3回に分けてコタキナバルの過ごし方を紹介していきます。
地図: 赤い点は、右から、クアラルンプール、シンガポール、コタキナバル。青い点 - キナバル山。 -
[コタキナバルへの道]
ボルネオへの移動は基本的に飛行機。高止まりの燃料サーチャージのおかげで、それなりに費用がかかります。日本とコナキタバルの往復で総額6-7万円ほど。成田からは直行便がありますが、それ以外はクアラルンプール・韓国・香港などの経由便になります。エアアジアの最安で片道2万円くらいから。でも、直前だとなかなかその値段では取れません。すでにマレーシアにいるのであれば、クアラルンプール発で片道4-5000円。フィリピン・マニラからの便もあります。
私は最初にクアラルンプールを訪問した関係で、エアアジアに乗ってクアラルンプールからコタキナバルに移動しました。約2時間15分のフライト。
写真: 窓から見たラブアン島 -
コタキナバルの空港には、ターミナルが2つ。エアアジアなどのLCCが発着するターミナル2と、それ以外のターミナル1。KL同様、2つのターミナルは離れており、そこへの交通手段も異なります。T1到着なら、大通りまで出て、そこを北に走るバスやバンを拾います。T2なら、15Cなどのバス(1RM=32円)がやってくるのを辛抱強く待ちます。タクシーを使えば、30RM(960円)ほどで町の中心まで行けるでしょう。
残念ながら、これらのバスは他の市バス同様、ワワサン・バスターミナルまでしか行きません。そこからホテルのある北側の市街地へは、黄・緑色のシティバス(0.5RM=16円)に乗るか、がんばって歩いて移動します。
**2014/05追加 - 現在は空港から市街地まで専用のバスが出ています。
http://www.nikibix.com/blog/post-1057/ -
[イントロ]
コナキタバルはサバ州の州都で、人口は約50万人。ところどころ森で分断されているためか、それほど人口の多さを感じません。町の中心部も同様で、丘陵と埋立地に挟まれた狭いエリアにホテルや都市機能が集中しています。
写真: 水色の線 - ガヤ通り。黄色い線 - 安宿街。ピンクの点、左から、ワワサンBT、ナイトマーケット南、中央市場、ナイトマーケット北、フェリーターミナル、シグナルヒル展望台。青い点が、左からワリサンSQ、センターポイント、KKプラザ、郵便局、メルデカSC、スリア・サバ。 -
コタキナバルは、人種のるつぼ。一見、中華系とそれ以外、と思われがちですが、現地系のカダザン・ドゥスン(カトリック)、その他の現地系住民、フィリピン南部出身のバジャウ(イスラム教)、インドネシアからの移民組(主にイスラム)などと、民族背景が大きく異なります。
サバ州で主流派のカダザン族はやや東アジアに近い顔つきですが、性格はおとなし目で宗教はカトリック。イスラム系住民も、東南アジアらしい、控えめなイスラムがほとんどです。彼らの存在が、サバ州およびコタキナバルを、ガツガツしないのんびりしたものにしている気がします。 -
[ホテル探し]
到着後はホテル探しから。当然のように、予約など取っていません。高級ホテルがあるのは、市街地の海側、または町から離れたリゾート地。中級ホテルや現地人向け安ホテルは市街地に点在しています。
マレーシアは、都市であれリゾートであれ、比較的ホテルのコストパフォーマンスが高い国。ですので、長期でなければ、中級以上のホテルに泊まるのも悪くありません。
写真: 海沿いにあるハイアット・リージェンシー(右)。 -
とはいえ、私が目指すのは、やはり安宿街。場所は、ガヤ通り周辺と、さらに大通りを挟んだ丘側にあります。もし市バスでこの場所を目指すなら、郵便局を過ぎた後か、メルデカ・ショッピングセンターの降り場が最寄りです。
場所的には市街地の東端ですが、海岸から300メートルほど離れているだけで、とても便利なエリアといえます。徒歩圏には、観光案内所や郵便局、デパート、スーパー、屋台街などもあります。
写真: シグナルヒル展望台から見た安宿エリア。赤い線がガヤ通り、紫の線がデワン通り。黄色い点は、左からアトキンソン時計塔、アキナバル・ユースホステル。 -
この安宿エリアには、バックパッカー向けの宿が10数軒。相場は、トイレ・シャワー共同のA/Cダブルで70-80RM(2200-2600円)、A/Cドミトリーで20-30RM(600-1000円、写真)ほど。それぞれクアラルンプールの安宿より割高ですが、その分、部屋が広めです。多くの宿がWiFi完備で、24時間営業。深夜に到着しても、何とかなります。
安宿が沢山あるのはいいのですが、選択肢が多いのも考えもので、どの宿もこれといった決め手がありません。
サバ州パックパッカー組合による各ロッジへのリンク:
http://www.sabahbackpackers.com/online/places.to.stay.php -
滞在一日目、とりあえず、ロンプラに載っていたアキナバルYH(神山青年旅舎)をチェック。この宿は、ガヤ通りに面した便利な場所にあり、ユースホステルを名乗っているためか、若者、特に中国からの旅行者を多く見かけます。料金は、A/Cドミトリーが30RM(960円)、A/C個室が75RM(2400円)、貴重品ミニロッカー有り。
宿の特徴は、ワンフロアー使った広い共同スペース(写真)と、パッカーを意識したサービスの数々。ここがコタキナバルを代表する安宿と言ってもいいかもしれません。
ただ...実際に泊まってみるといろんな問題が目につきます。エアコンが夜間の時間限定だとか、部屋が廊下沿いのため自然光が入らないとか..。他にも安くていい宿があるのに..ガイドブックに頼ってしまった私は情弱です。
アキナバルYH:
URL - http://www.akinabaluyh.com/ -
そのため、キナバル山から帰ってきた後、すぐに宿を移りました。場所は、大通りを挟んで東側のデワン通り。戦時中、オーストラリア軍がキャンプを張っていたことから、「オーストラリア・プレース」と呼ばれている場所です。
この短い通りにはパッカー宿が数軒密集。どちらかと言えば新興の宿が多く、よく探せば掘り出し物もありそうです。唯一の難点は、繁華街に行くのに、大通りを渡らなくてはならないこと。
写真: デワン通り。なぜか印刷屋が多い。 -
その中で適当に一軒選んで入ってみると.. A/C付きの個室が45RM(1440円、一人用)/50RM(二人用)、A/Cドミトリーが20RM(640円)と、アキナバルより全然安かった!通常、エアコン付きの個室は、60RM以上しますからね。
くつろげないドミトリーに不満を感じていた私は、迷わず安いシングルルームを選択。連泊でさらに10%ディスカウントされた結果、一泊41RM(1300円)に。部屋は小さいものの、窓が大きくエアコンもつけ放題。結果として、この場所が私の定宿になりました。 -
[食事環境]
マレーシアは、食事に関しては、ほぼ理想的な環境といえます。中華、マレー料理ともにバリエーションが多く、日本人の口にも合います。一人でも入りやすい食堂や屋台が多いのもグッド。料金は、一食4-8RM(130-250円)ほど。
安宿エリアに近いガヤ通りには、中華系の食堂が10軒ほど。一般的な中華メニューに加え、名物のラクサやチキンライス、バクテーなども食べられます。写真は、豚肉を漢方やスパイスで煮込んだバクテ(骨肉茶)の専門店。この手の店がどこか騒がしく感じるのは、中国系の純度が高いからでしょうか。 -
数は少ないですが、ガヤ通りにもイスラム経営のお店があります。イスラムといっても、豚料理がないだけで普通のマレー料理。ダシを生かした味付けは、中華料理とそんなに変わりません。
写真はアキナバルYH近くにある24時間営業のお店。注目メニューは、ナシゴレンに目玉焼きを載せた「ナシゴレン USA」。24時間営業(24 JAM)の店はここだけでなく、大通りまで行けば24時間営業のKFCもあります。 -
その他、アジア圏でおなじみの、ぶっかけ飯屋(写真)など。渡されたご飯(1.5-2RM)に、自分でおかず(一品2RM=64円前後)を載せていきます。このスタイルのいいところは、店主に追加料金取られない程度に、目一杯おかずを盛れること。安い料金で満腹感を得るなら、これで決まりです。
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市内の観光客が多いエリアには、各国料理のお店もあります。具体的には、メキシカンやイタリヤ料理、日本食など。イスラム教徒の多いマレーシアでは、豚料理は避けられる傾向があります。そのため、親子丼はあっても、カツ丼はなし。エビフライ定食はあっても、豚しょうが焼き定食はなし。ということが多々あります。
写真: チキンカツカレー(22RM=700円) + TAX。味は、いい意味でファミレスのカレー。 -
マレーシアで食事する唯一の悩みは、「飲み物を注文して当たり前」的な雰囲気があること。飲み物付けると、総コストが2RM(65円)ほど上がっちゃいますからね。結果、濃厚な料理とミロの組み合わせになったりして、毎日がガッツリ系です。
写真: 私の大好きなスプ・トゥラン(右)とミロ・パナス。今思い出しても、パブロフの犬のようにダシの効いたスープの味が喉元で再現されます。 -
[滞在環境]
==ネット、携帯==
続いて、滞在環境です。インターネットですが、宿には、たいてい自由に使えるネット端末(写真)やWiFiがあるので、これで十分。ネットカフェは、安宿街に1,2軒あります。
携帯電話ですが、SIMカードはパスポートひとつで購入出来ます。マレーシアのキャリアは、主に三社(Maxis, Celcom, DiGi)。現在、30RM(=960円)ほどで、600MB(1ヶ月間)3Gインターネットが使えます。 -
==両替==
KKで両替店があるのは、センターポイントやメルデカなどのショッピングセンター1階(写真)。店舗にもよりますが、レートはまずまずのようです。BUY/SELLの中間点を仲値と仮定すると、USドルで約0.5%のスプリット、日本円で1%強。一方、銀行のレート(TTレートの中間点を仲値と仮定)を見てみると、メイバンクでUSドルが2%弱。日本円は、BUY(JP->RM)で2.3%、SELL(RM->JP)で10%。こう見てみると、基本的には私設の両替店を利用するのが正解です。
その他の両替方法としては、街中にあるATMなど。マレーシアの両替事情については、次の旅行記を参考にしてみて下さい。
クアラルンプール両替 虎の巻
http://4travel.jp/travelogue/10797388 -
==ランドリー==
洗濯は、宿に頼むか街中のランドリー店(写真)で。観光案内所でもらえる市内地図の中に、洗濯屋の位置が書かれています。料金は、キロ当たり3.5RM-5RM(110-160円)。街中のお店は、基本的に即日です。
==買い物==
ホテル街には、コンビニが多数。スーパーはあまり多くなく、ガヤ通りに一軒ある以外は、ショッピングモールの中になります。スーパーの商品は、コンビニより2割ほど安いのですが、円安のお陰で、割安感が薄れてきています。 -
[観光情報]
続いて観光情報です。まずは情報集めから。コタキナバルの観光案内所があるのは、ガヤ通りのやや北の端、白いコロニアル調の建物(写真)に入居しています。このツーリストオフィスは大変有用で、各種パンフレットや現地発行の日本語情報誌が揃っている他、専門の職員が質問に答えてくれます。特に、ここでもらえる市内地図が、とても役に立ちました。ネットだと、コタキナコさんのサイトが精力的に情報を発信しています。
URL - http://kotakinako.wordpress.com/
ガイドブックは、コタキナバルに限って言えば、地球の歩き方で十分。もしロンプラが必要になれば、オンラインからダウンロードするか、市内の書店で。ガイドブックを始めとする英文書籍が揃っているのは、ボルネオ・ブックス(メルデカSC)、ハリス(1ボルネオSC)、タイムズ(1ボルネオSC、ワリサンSQ)など。 -
サバ州は観光に大変積極的で、年中大なり小なりのイベントが開催されています。最も有名なのは、例年5月初旬に行われる「ボルネオ国際マラソン」(写真)。その気になれば、ゴールデンウィークに、マラソンとキナバル登山のハシゴができちゃいます。
参加料は180RM=(5760円)と決して安くありませんが、フル・ハーフ共に7位以内に入れば、賞金で元が取れます。昨年の記録によると、男子マラソンで三時間を切ったのはたった一人だけ。猫ひろしさんでも、三位以内に入れそうです。
URL - http://borneomarathon.com/ -
残念ながら、今年(2013年)は突然決まった総選挙と時期が重なったため、マラソン大会は直前になって延期されました。この高い時期に航空券を買ってしまった日本人ランナーの方々、涙目です。
KKでは、このボルネオマラソンに合わせて、サバ・フェスト(Sabah Fest)というイベントも行われます。こちらは、キャンセルされることなく開催。演劇を中心としたショー(写真)で、今年のテーマは、往時のボルネオ鉄道をとりまく過去の思い出。チケット(50RM=1600円)は、観光案内所で購入出来ます。
URL - http://www.sabahfest.com/ -
これは、ハーベスト・フェスティバル(5月後半)の関連で行われた美人コンテスト。場所は、ガヤ通りと市庁舎の間の広場。アキナバルY.H.のすぐそばです。この場所では、小規模なイベントや物産展がよく行われます。
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[市バス]
続いて、市バスに関しての情報です。コタキナバルのバスターミナルは、全部で4つ。市庁舎の近くに2つ。市街地の10キロ北に1つ(イナナムBT)。市街地の南端に1つ(ワワサン)。前の3つが長距離バスやバンで、最後のイナナムBTのみが市街地や郊外への市バスになっています。ですので、コタキナバル滞在中は、ワワサンBT(写真)を主に使うことになるでしょう。
ワワサン発のバスは大きく分けて三種類。普通のバス、乗合バン、そして大型のシティバスです。ほとんどのバスには、行き先と番号が書かれてますが、16A, 16B, 16Cなどとルートが微妙に異なる枝番も多いので、要確認。 -
これらのバスの中でKK中心部を通るのは、カラフルなシティバス(写真)のみ。その他のバスやバンは、北方向に行く場合でも、東から大きく迂回して走ります。
一方、シティバスは市街地巡回用。路線は4種類で、1A,1B,2A,2B。ワワサンからホテル街に戻る場合は、センターポイント、郵便局前、メルデカSCと進む1Bのバス(0.5RM=16円)が便利でしょう。 -
[街歩き]
滞在環境を整えたところで、街歩きに出発です。KKは戦時中、爆撃で破壊されたこともあり、歴史的な名所はほとんどありません。あえていれば、安宿街の近くにあるアトキンソン時計塔くらい。
==シグナルヒル展望台==
まずは、安宿街のすぐ裏にあるシグナルヒル展望台(写真)からスタートします。行き方は、デワン通りの北端から整備された登山道を登るだけ。5分ほど歩き、展望台に到着です。 -
ここからの眺めは、主に南に伸びる市街地の風景。東シナ海は、海岸沿いに並ぶ建物の間から少しだけ見えます。正直、展望スポットとしては、やや実力不足。それでも、高層ホテルを除けば、この場所が唯一のコタキナバル展望ポイントなんだから我慢しましょう。
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そこから道路を道なりに進むと、市街地北側にあるフェリーターミナルが見えてきます。ここからは、ラブアン島やブルネイ、近隣の離島ビーチなどへ毎日船が出ています。
フェリー情報:
URL - http://jesseltonpoint.com.my/ -
さらに道路を歩き続けると、道路が下り始めるあたりで、キナバル山が見えてきます。キナバル山があるのは、KKから50キロほど東に行ったあたり。十分近いのですが、ビルや丘が邪魔で、市街地エリアからはなかなか見ることができません。
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==ガヤ通り==
展望台から安宿街に戻り、大通りを越えてガヤ・ストリートへ。ここは、かつてコタキナバルの中心だった場所で、中華系の店舗の多さがその面影を残しています。写真はアキナバルY.H.近くにある床屋。散髪9RM(290円)。 -
ガヤ通りでは、毎週日曜に朝一が開かれます。そこそこの規模ですが、これ目当てにわざわざスケジュールを合わせる程のものではありません。
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==デパート巡り==
ガヤ通りからさらに海側に歩き、トゥン・ラザク通りへ。以前はこの通りが海岸線で、ここから海までが新たに埋め立てられた土地になります。そのためか、主にショッピングセンターやホテルなど、大きな建物が並びます
その北の端にある黒い建物(写真)が、スリア・サバ。数あるショッピングセンターの中でも、最もおしゃれなSCです。上階には、図書館や展示ホール、映画館などが入居しています。 -
スリア・サバの他、主なショッピングセンターとしては、メルデカSCやKKプラザ、センターポイント(写真)など。前2つがややボロくて庶民的。センターポイント(通称CP)は、スリア・サパ同様、やや高級路線です。クーラーの効いた屋内で、別に予定もないのにぶらぶら。これが、東南アジアの正しい昼間の過ごし方です。
その他、ボルネオ最大のSC - 1ボルネオが、KKの北の郊外にあります。無料のシャトルバスが、一時間おきにワリサン・スクエアから出発。試しに行ってみましたが、ただデカイだけでした。SCはSC。特に買いたいものがなければ、どこも一緒です。 -
ほとんどのショッピングセンターには、フードコートが付属しています。私はデパートのフードコートは、騒がしくてどうも苦手なのですが、スリア・サバのやつ(写真)だけは別。海が望める開放的なスペースで良い感じです。まるで、大企業のカフェ風社員食堂のよう。
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また、メルデカ、CP、1ボルネオなどの大型SCには、シネコンもあります。料金は2D映画で6-7RM(200円前後)、3D映画で13-15RM(420円-480円)。ここでは、レディスデイだけでなく、ジェントルマンデイもあり男女差別はなし。私がスリア・サバで3D映画を見たときは、画面も大きく結構まともでした。
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==市場巡り==
スリア・サバ、メルデカとSC巡りをした後、海沿いの道路へ。ここには、ハイアット・リージェンシーの向かい側に、プロムナードのような広場(写真)があります。ここから南には、海岸に沿って市場や食料品マーケットなどがずらり。このKKの台所見学も、市内の見どころのひとつです。 -
青い空、青い海、コタキナバルには水色の背景がよく似合います。気がつけば、上空をエアアジアの機体が通過して行きました。この景色を見るの何度目かな..。少なくとも20回は見ている気がします。調べてみると、エアアジアだけで、コタキナバルに発着する飛行機が、一日80便。そりゃ、何度も見るはずです。
KKは、日差しは強いのですが、空気が乾燥しているためか、屋外にいてもそれほど不快な感じはしません。青空の下、市場巡りのスタートです。 -
プロムナードから少し歩いて、中央市場向かいの魚市場へ。ここでは、近海で取れた魚介類が量り売りされています。例えば車海老がキロ90RM(2880円)、シャコ風のエビがキロ30RM(960円)。
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その後、整然とした中央市場(屋内)を見学した後、すぐ隣のフィリピーノ・マーケットへ。ここには簡素な建物の売り場が広範囲に渡って並んでいます。セントラル・マーケットが一軍だとすれば、こちらは二軍。
おいしそうなディスプレイにつられて、果物屋台をチェック。相場は、マンゴーが1キロ10RM(320円)から。積み上げられた6つセットで15RM(480円)という売り方もあります(その場合は、個別のマンゴーを選べない)。
日本よりははるかに安い。でも、食事代わりに腹を満たすことを考えると、それほど安くもない。冷やす冷蔵庫もなければ、自分で皮を剥くのも面倒。大量買いはちょっとためらうところです。 -
果物マーケット・乾物マーケットと続いた後、民芸品マーケットへ。こちらは一応、壁のあるちゃんとした建物です。店の前に並ぶは、ミシン台に座った青空テイラーの男たち。3RM(100円)でズボンの破れを直してもらいました。
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続いて、毎晩ナイトマーケットが開かれる空き地へ。午後の遅い時間には、すでに活気があります。マーケットといっても、基本的には食堂街。マレー食堂、シーフード店、焼き鳥屋、揚げ物スナック店、デザート屋に大分されます。なぜか中華系のテナントはなし。こことは別に、中央市場の北側ににも、大型シーフード店が並ぶナイトマーケットがあります。
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ナイトマーケットの後も市場はあり、小さなテントを張っただけの青空屋台が続きます。売り物は、野菜・果物・乾物・魚・肉など様々。品揃えは中央市場と変わりませんが、立地的には三軍です。なお、ここやフィリピンマーケットのお店は、夜でも営業しています。
三軍とはいえ、見てる分にはこちらの方が面白いのは確か。特に魚屋の人達は、できるだけ早く売り切るのに必死です。ドゥア・リンギット、ドゥア・リンギット..ドゥア、ドゥア、ドゥア、ドゥア!!..と価格を連呼。まるでアメ横のような早口で威勢のいい声が道の両サイドから聞こえてきます。 -
==ナイトライフ==
市場エリアが終わると、駐車場とトイレを挟んで、おしゃれな海岸沿いレストランが続きます。ここは夕方から夜にかけて訪れるのがベストでしょう。 -
これらのレストランはプロムナードで繋がっており、写真は、その入口から見た夕日。しばらく見ていると、太陽はガヤ島のすぐ左側から沈んでいきました。こうして、南国の一日が終わり、賑やかなナイトライフの始まりです。
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少しセンターポイントで時間をつぶした後、再びナイトマーケットへ。私は最近、時には「大人食い」してみるのもいいのでは、と考えるようになってきました。大人食いとは、つまり好きなものを金額気にせずに好きなだけ食べること。子供がケンタッキーの箱食い夢見るように、大人も財力に物を言わせて高級食材を食べまくるのです。
そして、そのターゲットは、種類が多く比較的割高なシーフードが適当でしょう。こういうことは、他の国でもやろうと思えばやれました。では、なぜマレーシアかというと、やはり雰囲気的にひとりで入りやすいのです。言葉もよく通じるし。 -
これらのシーフード店では、客が具材を選んで購入。調理代は無料というスタイルになっています。具材の売り方は、100グラム単位か、大きさにより店の人が値段を決めているかのどちらか。前者の方がややフェアーな気がします。
現在の相場は、ロブスターが100g15RM(480円)、車エビが100g10RM(320円)、イカが100g4-5RM(130-160円)、魚系が100g4RM(130円)。写真のような大きなロブスターだと、少なくとも100RM(3200円)、たまに見かける巨大ロブスターなら、4キロで600RM(19000円)はします。マレーシアでもシーフードは高級アイテム。大人食いの道は険しそうです。
写真: 右下のカニとエビが合体したようなのが45RM(1400円)、その上のローカルなカニが18RM(580円)。 -
うーん、ロブスターは高すぎるし、イカや貝では有り難みがない。カニは食べにくいし、魚料理はそれほど好きではない。結果、消去法で残った車海老(タイガープラウン)を食べることにしました。300グラムで30RM。ごはん1RM加えて31RM(約1000円)。調理法は、油で揚げたあと、クリームスープで軽く煮るシンプルなものを選択。まるでステーキを頼んだように、皿に乗って出て来ました。
味はまずまず..なのですが、これだけではお腹がふくれない。やはり大人食いなら、二匹くら食べないとね。ケチが染み付いた私は、まだまだ大人になりきれていません。 -
まだお腹に余裕があるので、かき氷屋台へ。料金は、ノーマルが3RM(96円)、フルーツ付きのスペシャルが4RM(130円)。甘いもの好きの私からみたら、こっちのが全然美味しいや。満腹信号を感じたところで、歩いて宿まで帰りました。
もし私がコタキナバルのキャッチコピーを考えるなら、「飾らないグルメタウン」。気さくで開放的なこの街では、どこで何を食べても美味しく感じられます。 -
と、まるで一日ですべて体験したように書きましたが、実質私はこの町に二週間ほど「住んで」いました。南京虫が完治するまで他の町に移動する気になれず、次にどこを観光するのかもまだ調査中。そして時間だけが過ぎていき、滞在中何度もバクテーを食べ、屋台を冷やかし、いくつもの夕日を見てきました。
一見ありきたりの内容に見えるこの旅行記も、実は街歩きを何度も繰り返した私が選んだ厳選ハイライト版。るるぶとは違うのだよ、るるぶとは。 -
[まとめ]
ここまで見てきたように、コタキナバルはコンパクトで安全。過ごしやすく、食生活も充実しています。観光地としては弱くても、滞在地としてはまずまずの場所。退職後は、ぜひこんなところで過ごしてみたいものです。ペナンと比べ、日本人はまだ少ないけど。
しかしながら、今から老後の生活を意識している私って、一体何なんでしょう。そう自分を問い詰めているうちに、あるアイデアが浮かびました。それは..「老人向けるるぶ」。無理に落ち着いた感じにせず、誌面のゴチャゴチャ感はそのままに中高年向けの情報を載せるのです。熟年夫婦がビーチでジャンプしたり、カニにかぶりついたり、吹き出しで何か叫んだり。落ち着いた雰囲気のマレーシアでは、なぜか大人が羽目をはずしても許される雰囲気があります。絶対売れないだろうけど、方向性は間違っていないはず。そんな確信を得たところで、コタキナバル情報パート1を終えたいと思います。それでは、また来週。
写真: モックアップ版中高年向けるるぶ -
[リンク集]
==ボルネオ旅行記一覧==
キナバル山日帰りトレック
http://4travel.jp/travelogue/10772188
==マレーシア旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=499&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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この旅行記へのコメント (2)
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- シュガーベイビーさん 2015/01/29 15:43:19
- ありがとうございました!
- 世界攻略者さん
初めまして色々参考にさせていただきます。
実は今年の5月連休にコタキナバルへ行きます。
私は中高年の部類なのでバックパッカーのように
長期滞在も出来ないので、休みだけ利用して行ってきます。
短期間で初めてのとこなのでホテルもそこそこで
ゴルフもしたいと考えています。
飛行機はマイルでいつも取りますので費用はあまりかかりません。
その分少し贅沢できると考えています(*^_^*)
いずれは海外ロングステイを考えています。
タイも候補の一つで何回か行ってます。
コタキナバルも初めてですが少しでも体験して
参考になればと考えています。
リタイヤして庶民の生活をするからにはスーパーや
ナイトバザール、市場等も知らないといけません。
その点この旅行記で参考にさせていただきました。
タイは現地日本人旅行社がいくつかありますが
コタキナバルはありますか?これから調べますが
もし分かれば教えて下さい(^_^)/
今後もよろしくお願いします!
シュガーベイビー
- 世界攻略者さん からの返信 2015/02/05 00:30:17
- RE: ありがとうございました!
シュガーベイビーさん、
こんにちは。私自身は現地旅行会社を利用したことがないので何ともいえませんが、コタキナコさんのサイトに現地日本語ツアーなどの情報が載っています。ここから情報収集を始めてはいかがでしょうか。
https://kotakinako.wordpress.com/
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