2013/04/26 - 2013/05/06
25位(同エリア67件中)
fumio0102さん
- fumio0102さんTOP
- 旅行記92冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 163,141アクセス
- フォロワー9人
巡礼3日目。
ここの宿の主人はラオス出身で、留学時に内紛のため帰国できずフランス人の奥さんと結婚したとのこと、もとは数学の教師を目指していたそうだ。親切な主人に今夜の宿の予約を頼むと、23キロ先にしか空きがみつからない。今の足の状態ではとても歩ける距離ではない。結局、次の宿場町ソーグスまでは車を手配してもらい、そこから11キロ先のラファルゼットまでを今日の行程とする。タクシーがくるかと思ったら、貨物用のバンである。宿から宿へザックを引き取りながら走る。ぼくらも荷物みたいなものだ。どうやらザックだけ先に送り、軽装で歩く手があるようだ。
降ろされたのはこのあたりではやや大きい村である。雨模様が続いている。行ったり来たりしながらようやく巡礼路に入る。見渡すかぎりの雄大な農場が続く。緑一色の丘が幾重にも重なり、木立の散在する草原に小川が蛇行する。欧州の田舎風景のなかでもとりわけ美しいものだ。しばらくすると巡礼路は松の多い山中に分け入る。このあたりのGPSの標高は千mを超えている。風が強く雨と晴れ間がくり返す。その度に脱いだり着たり体温を調節するが、その手間だけでも体力を消耗していく。追い抜いていく巡礼者は一組だけだった。たぶんぼくたちのペースが他の巡礼者と同じになってきたからだろう。長い上り坂を終え、3時まえに農場の小さな宿に着く。2匹の毛の長い犬がとびついてきた。遊び相手を探していたようだ。さて、どうしたことかまた予約がとれていない。満室のところ無理やり2段ベットをあてがってもらう。あとで到着した予約客の部屋割りにもしわ寄せがおきる。予約をひとまかせにして、他の巡礼者に迷惑をかけたようで辛い。この先うまくいくのか、不安がつのる。
夕食は賑やかだ。リタイア組が元気なのはどこの国も同じだ。30キロ以上歩いてきた人たちは足がマメだらけ、ぼくたちはまだまだぬるい歩き方だ。この農場には大きな乳牛が10頭ほど飼われており、食後にみんなでチーズ工場を見せてもらう。ぼくたちは仏語がわからないので、外で犬と戯れていた。
初日と今日、スキップしたことで、ぼくたちの巡礼はどこまで歩けるかではなく、どれだけ歩けるかに変わっている。達成感は薄れるかもしれないが、もとより巡礼の目的は、宗教的であったり、趣味やスポーツ的なものであったり、ひと様々である。ぼくたちは聞かれれば、文化的興味と観光と答えている。結局共通するのは自分のためということであろうか。明日はうまくいきますよう願いながら、早めにベットに入る。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
fumio0102さんの関連旅行記
フランス の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
8