2013/04/26 - 2013/05/06
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fumio0102さん
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2日目。
フランス国内にはGRと呼ばれるハイキングコースがはりめぐらされており、その中でスペイン西端のサンチァゴ・デ・コンポステラへ向かう中世の巡礼路と重なるのがこのGR65である。西洋人はハイクが好きで、とりわけこの巡礼の出発地は人気があり、シーズンになると周辺のジットはどこもいっぱいだそうだ。昨日のミサの列席者があんなに多かったのは、巡礼のセレモニーに参加するハイカーが多いのと、日曜日が重なったこともあるようだ。どうりでみんなザックが小さいわけだ。コンポステラへ向かう巡礼者は、証であるホタテ貝を大きなザックにぶら下げ、単独もしくは夫婦等の少人数が特徴のようだ。昨日、ホタテ貝をカタカタさせ大きなザックに押しつぶされながら、山路をヨロヨロ這い登るぼくたちに、追抜き際、誰もが暖かいことばをかけてくれたわけが分かった。3ヶ月にわたる苦行の旅路と思われてたのかも。これもちょっと恥ずかしい。
昨晩のジットは、石造りの外観と異なり設備はとてもモダンで綺麗だ。満室で晩の会食は写真のとおり賑わっていた。部屋はホテルのツインと変わらないがドアにカギがない。ドミトリーと同じだ。
二日目の行程はわずか5.5キロ。初日の失敗を反省し自重した。なにしろ身体中が痛くて、ズックを履くのもままならない。出発前に今夜のジットを電話予約する。幸運にもガイドブックの一軒目で片言の英語が通じた。名前を聞きとってもらえず、面倒なのでJapanというとarigatouと笑いながら返された。毎度のことながら、旅先で宿が確保できたときの安堵感は大きい。
出発後すぐに霧のなかへ。巡礼路の道しるべに従う。気温は7度。巡礼路は街道を何度も交差しながらアップダウンをくり返す。泥に足を捕られ、水嵩の増した小川を飛び越え、慎重に歩を進める。半行程ほどで鬱蒼とした山中に入る。急峻な下り坂を滑りながら降りていく。迷わぬよう立木にもしるしが描かれている。そこを抜け出ると小さな牧場の寒村に入る。足の短い黒の中型犬が数十mあとをついてくる。街道との交差でマーキングをし、今度は街道を村方向に悠然と引き返していく。たぶん牧場を侵入者から守っているのだろう。巡礼者が通るたびにくりかえしているのか、それともぼくたちが特別怪しく見えたのか。路はだらだらと標高を下げ、谷あいの宿場町モニストロールに着いた。下り坂が多い余裕の一日であった。ゆっくりと宿を出たこともあり、追い抜いていった巡礼者はほんのわずか。それにしても昨日の大勢の巡礼者はどこに?やはり休日を楽しむハイカーが多かったようだ。
写真は道しるべとなる十字架やマークである。赤白の線はいたるところにあり、まず迷うことはない。霧のなかからしだいに姿を現す大きなクロス(十字架)は幻想的である。中世の先行きおぼつかない巡礼者にどれほど勇気を与えたのだろう。
宿は古いがベットルームが二つとキッチンもあり、かなり広い。携帯は圏外、ネットもたまにしかアクセスしない。昨晩と異なり、同宿者は皆巡礼者のようだ。夕食時、隣りの若いフランス女性たちはコンポステラまで50日で歩くという。一日30キロ平均!すごい人がいるものだ。四国八十八箇所巡礼も知っており、僕たちはもう歩いたのかと聞かれた。反対隣りのフランスの老夫婦は、1ヶ月かけてピレネーの国境手前まで歩き、来年はそこからスペイン側を1ヶ月かけて歩くという。そのほかにもドイツから来た女性など、本格的な巡礼者ばかりだ。明日から僕たちも巡礼者らしく、気持ちを入れて歩こう。
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