2013/04/13 - 2013/04/14
69位(同エリア553件中)
紅い翼さん
【新潟県へ1泊2日の旅。親鸞聖人ゆかりの地散策】
春の越後路へ。。。
4月に入り、各地で桜の開花がだんだんと進んできている様子。
そこで、「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所・高田公園を訪れるべく、1泊2日の日程で新潟県・上越地方へ出発♪
桜の前に、まずはこの地域(新潟県南西部)の旅の玄関口である直江津駅から、点在するいくつかの歴史スポットを訪れてみることに。
実はこの直江津の五智地区は、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が、京都における専修念仏停止の法難により、1207年にここ越後国国府に配流となり、その後約7年にわたりこの地で過ごしたことから、今も聖人ゆかりの名所・旧跡が残されています。
正直これといってすごい観光スポットがある訳ではないですけれども、春の陽光の下、とても静かで落ち着いた雰囲気の中、今も残る歴史の足跡を辿ることができました。。。
〔旅の行程〕
・東京駅 ~ 越後湯沢駅 ~ 直江津駅 ~ 五智国分寺 ~ 鏡ヶ池 ~ 居多ヶ浜 ~ 居多神社 ~ 愛宕神社 ~ 本願寺国府別院 ~ 光源寺
【旅行記その2】~戦国の名将・上杉謙信公の居城 春日山城登城記~
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10775237/
【旅行記その3】~「2013 高田城百万人観桜会」 で日本三大夜桜を愛でる~
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10767937/
【旅行記その4】~(もう1回!)「2013 高田城百万人観桜会」 で朝日に照らされた桜を愛でる~
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10777490/
【旅行記その5】~「天地人」の故郷に、直江兼続公の足跡を訪ねる~
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10778878/
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
〔 東京駅 〕
土曜日の朝の東京駅。
今回の越後路への旅は、いつものとおりここから出発です☆
7時48分発の上越新幹線・MAXとき307号で、まずは越後湯沢駅まで移動します。越後湯沢駅 駅
-
駅ホームの売店をのぞいてみたら、たくさんの駅弁の中に「チキン弁当」を発見!
朝ご飯は食べなくてもいいかな〜と思っていたのですが、ついつい購入してしまいました。。。
実はこちら、1964年に発売開始されたという由緒ある?駅弁。
内容はご覧のとおりいたってシンプルで、チキンライスと鶏唐揚げデス。 -
〔 越後湯沢駅 〕
新幹線はあっという間に三国峠を越え、新潟県側の越後湯沢駅に到着。
すぐの接続で、北越急行という第三セクター線の特急はくたか4号に乗り換えて、今回の旅の玄関口・直江津へ向かいます。
それにしても、北越急行線はトンネルが異様に多いですね。。。越後湯沢駅 駅
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〔 直江津駅 〕
直江津駅に予定どおり10時9分に到着。
ここから今日1日上越市内をいろいろと巡っていくのですが、事前に交通手段を調べてみたところ、公共交通機関(電車やバス)ではなかなかキビシイ感じだったので、今回はレンタカーにしました。
駅前北口で車に乗り込み、さっそく出発!直江津駅 駅
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まずは、直江津駅から西へ約2キロほどのところにある五智地区へ。
車は、「上越市五智歴史の里会館」に併設するように広い駐車場が設けられているので、そちらに駐めました。
周辺の案内板を見るとこんな感じになっていて、歴史の里会館を中心にいくつかのスポットが点在しています。 -
この上越市五智歴史の里会館には、休憩室や観光情報コーナーなども整備されているそうです。
今回は事前に直江津駅前の観光案内所で周辺地図をもらっていたので、建物の中には入らずそのまま最初のスポットへ。 -
このあたりも、ちらほらと桜も咲いてきているようですね。。。
-
〔 五智国分寺 〕
???
石碑に刻まれている文字が(私には)読めませんが…。
のぼりを見る限り、こちらが最初の目的地の「五智国分寺」でいいんでしょう。五智国分寺 寺・神社・教会
-
この五智国分寺は、奈良時代に聖武天皇の命により、各国に建てられた国分寺の1つである越後国分寺の寺籍を継ぐもので、1562年に上杉謙信公によって現在の場所に再興されたそうです。
そうすると、このあたりが昔の越後国の中心地だったのですね。
ではでは、さっそく山門をくぐってゆきましょう。五智国分寺 寺・神社・教会
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景①)
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境内へ入ってゆくと、真っ正面に大きなお堂がありますが、ここはまずその周辺からゆっくり観ていきましょう。。。
-
イチオシ
境内右手には堂々たる三重塔が建っています☆
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景②)
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三重塔をバックに咲く一輪の桜。。。
-
三重塔の向かい側に松尾芭蕉の句碑があるのですが、ちょっと文字が擦れすぎて読めないですね。。。
(なんと1770年に建てられたものだそうです)
案内板には、
「薬欄に いづれの花を くさ枕」
(薬園の草が秋で美しいが、どれを枕にしてここに旅寝しようかと、主人への挨拶をこめて詠んだもの。)
と書かれていました。
・古都奈良散歩と伊賀街道から鈴鹿峠を越えてゆく【5】〜伊賀上野城と俳聖松尾芭蕉の生誕地を歩く〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10653580/ -
本堂には、御本尊の大日如来を中心とする五智如来(他に薬師如来・宝生如来・阿弥陀如来・釈迦如来)が祀られています。
(ちなみにこちらのお寺の宗派は天台宗) -
イチオシ
本堂から眺めた境内の風景。
境内の中には何ら余計な装飾もなく、時が止まったかのように静寂に包まれています☆ -
もう1枚三重塔のシルエットを。。。
-
境内の右奥には、今回の散策の主役?である親鸞聖人が、1207年に越後へ配流された際の最初の配所である「竹之内草庵」がひっそりと残されています(後年に再建されたもの)。
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そしてすぐ近くには親鸞聖人の銅像も。
<親鸞聖人が修行した比叡山大乗院>
・新緑薫る比叡山延暦寺をゆく【2】〜東塔根本中堂から無動寺谷明王堂へ〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10678127/ -
(親鸞聖人ゆかりの地の風景③)
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景④)
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奈良時代の昔に建造された国分寺が、(場所が変わり再建されたとはいえ)今もこのように連綿と続いているとは、よくよく考えてみるとすごいものですね〜。
・周防国分寺(山口県防府市)
安芸・周防に残る毛利氏の遺風を訪う【1】〜毛利氏庭園が残る防府市街を巡る〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10577525/
・長門国分寺(山口県長府市)
関門海峡歴史探訪【2】〜長府藩5万石の城下町散歩〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10589153/ -
〔 鏡ヶ池 〕
五智国分寺を出て、道路をはさんだ右手側に、こちらも親鸞聖人ゆかりの「鏡ヶ池」があります。五智国分寺 寺・神社・教会
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親鸞聖人がここ越後から関東へ旅立たれる際に、別れを惜しむ者たちを思い、この鏡ヶ池に自らの姿を映して木像を彫り、この地に残したという伝説があるそうです。
そんなことも知らなければ、ご覧のとおり何の変哲もない普通の池ですが…。 -
〔 居多ヶ浜 〕
さらに地図をたよりにてくてく歩いてゆくと、「居多ヶ浜」(こたがはま)の案内があったので、この道を曲がって海の方へ向かってゆきます。居多ヶ浜 自然・景勝地
-
ほんのしばらく歩くと、日本海の潮騒が聞こえてきました。
ここ居多ヶ浜は、1207年にこの地に配流となった親鸞聖人が上陸した浜だと伝えられています。居多ヶ浜 自然・景勝地
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高台の一角には、広大な日本海を望む展望台もありました!
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イチオシ
いや〜〜天気も良くて水平線がくっきりと♪
しばし、この日本海の海を眺めていましょうか。。。 -
(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑤)
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展望台のすぐとなりには、親鸞聖人の木像を安置した「見真堂」も建てられていました。
他にも、いくつかの石碑や休憩所などもあって、実はいろいろ整備しているんだなあとしばし感心。 -
今日お見かけするのが2回目の親鸞聖人です。。。
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑥)
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崖の直上に生えていた木ですが…日本海から吹きつける冬風の影響か、すごい反り方ですね。。。
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〔 居多神社 〕
さてさて、親鸞聖人上陸の地である居多ヶ浜から戻り、今度は「居多神社」へ行ってみましょう♪ -
こちらがその社殿ですが、けっこう新しい感じ。最近再建されたのでしょうか。。。
(諸説あるようですが)越後国一宮とされる歴史ある神社だそうです。 -
社殿のとなりにまたまた親鸞聖人を発見。今日これで3体目かな。
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また、境内の一角にたたずむピンクのしだれ桜が、まさにこれから咲き出すといった感触。。。
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ちょっとアングルを変えてみて、小さな池越しに。。。
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑦)
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑧)
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さらに周辺をぷらぷらと歩いてゆきます♪
う〜ん。とってものどかな景色が広がっています。。。 -
(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑨)
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桜の花もところどころで咲き始めてきている様子☆
(このあと訪れる)高田公園も楽しみ楽しみ。 -
〔 愛宕神社 〕
観光案内所でもらった地図を見てみると、蓮池の側に広がっているこの社叢の中に、白山神社という神社が鎮座しているようなので、こちらの参道を登ってみます。。。 -
………が、白山神社はさらにこの階段を登った奥のよう。
この先へゆくのを尻込み(もうお恥ずかしい限り…)していると、すぐ横に小道があり、そちらへ抜けてみると。 -
すぐとなりに「愛宕神社」が鎮座していたので、代わりといってはなんですが、こちらにお参りしていくことに。
この愛宕神社は、戦国時代のこの地方の領主・上杉謙信公の信仰も篤く、出陣の際にはこちらの神社で祈願したそうです。 -
(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑩)
-
イチオシ
なにげない社殿ですが、ところどころに見事な彫刻が今も残されていますね〜。
-
(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑪)
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〔 本願寺国府別院 〕
お…この参道あたりもしだれ桜が咲き出してます。。。
ではでは、この奥にある「本願寺国府別院」へ。本願寺国府別院 寺・神社・教会
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(親鸞聖人ゆかりの地の風景⑫)
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親鸞聖人は、(先ほど訪れた)五智国分寺の竹之内草庵に約1年間住まわれた後、竹ケ前草庵(たけがはなそうあん)のあったこの場所へ移られ、妻恵信尼と関東に旅立たれるまで住まわれたそうです。
五智国分寺 寺・神社・教会
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そうなると、熱心な信者の方がここを訪れるようになるので、やがてお寺が建立されていったそうです。。。
-
やっぱりこちらにも銅像が。
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そしてこれにて今日の銅像シリーズは打ち止め(笑)。
ちょっと分かりませんが、きっと何かの場面を再現しているのでしょうね。 -
「親鸞聖人袈裟掛けの松」もありましたが、残念ながら虫害のため1991年に伐採し、現在の松は2代目とのこと。。。
「一切の有情はみなもって世々生々の父母・兄弟なり」(歎異抄) -
なにげないこの道が、実は昔の旧北陸街道(加賀街道)なんだそうです。
確かにこの直江津の地は交通の要衝ですし、すぐ近くに国分寺なんかもあったりして、何となく納得。 -
〔 光源寺 〕
直江津・五智地区散策の最後に訪れたのが、こちらの「光源寺」というお寺です。
1211年にお寺を開創した最信という僧は、元々は木曽義仲公の家来で、やがて親鸞聖人に信心し、聖人が越後への配流となった際に弟子となってこの地へやってきたそうです。光源寺 寺・神社・教会
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短い参道の先にある本堂には、今も親鸞聖人ゆかりの品々も残されているとのこと。
今日のところは外観のみに。 -
イチオシ
こんな感じで、けっこうまったりと直江津・五智地区の親鸞聖人ゆかりの地を歩いてみました☆
正直これといってすごい観光スポットがある訳ではないですけれども、春の陽光の下、とても静かで落ち着いた雰囲気の中、今も残る歴史の足跡を辿ることができました。
さてさて、この越後路歴史紀行。次はどちらへ行ってみましょうか。。。
<この続きは旅行記【その2】(http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10775237/)で>
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この旅行記へのコメント (2)
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- 旅猫さん 2013/05/19 13:29:45
- 国分寺
- 紅い翼さん、こんにちは。
直江津とは渋いですねぇ。
親鸞聖人は、こんな場所へ配流されたことがあったのですね。
越後の国府は、まだ場所が特定されていないようですね。
北陸本線に国府駅があるように、頚城郡にあったのは間違いないようですが、成立時には頚城郡が越中国だったことから、後に移された説が有力みたいです。
越後一ノ宮と言えば、弥彦神社が有名ですね。
弥彦神社は、荘厳な雰囲気があり、大好きなお社です。
東京では、国分寺と言えば中央線の国分寺。
でも、ちゃんと駅の南側に国分寺跡と後継の寺院もあります。
全国で、後継の無い国分寺って7つだけなんですね。
東大寺を入れれば69寺ですから、凄いことですよね。
寺社仏閣、史跡巡りは楽しいです。
旅猫
- 紅い翼さん からの返信 2013/05/22 07:02:16
- RE: 国分寺
- 旅猫さま
どうもおはようございます。
> 直江津とは渋いですねぇ。
> 親鸞聖人は、こんな場所へ配流されたことがあったのですね。
私もこの旅行記をまとめていて、ちょっと地味かなあ……と1人思っていたところです(苦笑)
最近は連続して桜の旅行記なんかをアップしていましたが、こういう花関係の旅行記にはタイムリーさが重要かと思ったからでして、旅の一番の目的は、こういう史跡とかを静かにゆっくりと見にゆくことなんですけどね…。
そういう意味では、旅猫さまが訪問されている場所も参考にさせていただいてます。お互いけっこう渋いチョイスがありますよね〜。
> 越後の国府は、まだ場所が特定されていないようですね。
> 北陸本線に国府駅があるように、頚城郡にあったのは間違いないようですが、成立時には頚城郡が越中国だったことから、後に移された説が有力みたいです。
ご指摘のとおり、越後国の国府がそもそもどこにあったのかは判明していないみたいで、五智国分寺にあった解説でも、「昔はよ〜分からんけれども、上杉謙信公が1562年にこの地に再建し、以後ずっと現在の場所にある」との書き方になっていました。。。
> 東京では、国分寺と言えば中央線の国分寺。
> でも、ちゃんと駅の南側に国分寺跡と後継の寺院もあります。
> 全国で、後継の無い国分寺って7つだけなんですね。
> 東大寺を入れれば69寺ですから、凄いことですよね。
> 寺社仏閣、史跡巡りは楽しいです。
なにげなく訪れた旅がきっかけで、いろいろと学んだり感じるところがあったりするので、もうやめられないですね☆
紅い翼
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