広島フラワーフェスティバル　2013　～最終日のきんさいＹＯＳＡＫＯＩは、五月晴れに元気と笑顔がいっぱい。平和の祭典に相応しいフィナーレです～

2013/05/05 - 2013/05/05

広島フラワーフェスティバルの最終日は、「きんさいYOSAKOI」。昨年に続いて、今年も見物に出かけました。今年のパレードは、４８チームの参加。ＡゾーンとＢゾーンの二か所があって、３時間弱の間に、半分ずつを見ることができます。
たまたま空いたスペースを見つけたＡゾーンで陣取りまして、最前列で見物。高知のよさこいや札幌のよさこいソーランもいいですけど、広島の平和大通りでは、平和公園に向かう一方向だけだし細かく区切ってもいないので、十分な広さがあって、見ている方も踊っている方もゆったりした感じ。この余裕が、広島の特徴です。
きんさいよさこいは、多分、これで三回目になるんですが、見慣れたチームもあって、私なりにツボもわかってきたように思います。そういう意味でも、今回はちょっとはマシな写真が撮れたように思いますが、いかがでしょうか。

エリア 広島市(広島)

ちょっと、出遅れましたが、京橋川からだと会場はもうすぐです。

ところで、京橋川は、広島市内でも、一番東を流れる川。元安川や本川もありますが、私は、比治山の裾を流れるこの京橋川が一番美しいと思っています。新緑の比治山を正面に見る、この景色はどうですかあ。

さて、平和大通りに到着。

もうみなさんスタンバイのようですね。

このあたりは、待機しているスペース。順番が近づくと、次々、前に進みます。
これは元気のいいチームですが、広島経済大学のチーム。あとで、新聞を見るとグランプリを取ったようです。

よさこいの出場者が会場に急いで、かけて行きます。見るのにいい場所はもうちょい先の方ですよね。私も、急いで移動します。

何んとか、空いたスペースを見つけて、入り込みました。

これはどこのチームでしょうか。

しんがりに、小さな集団があって、

この集団の

まとまった感じがすばらしい。

見せますねえ。私も、一気にテンションが上がってきました。

いくつかおいて、今度は広島美容専門学校 HBCのチーム。

若いチームだけに、

動きがはつらつとしています。

動きが大きくて、

こうした動きは

やっぱり若いチームじゃないとできません。

お見事、お見事。

こちらは、黄色い衣装が目を引きます。

ゆっくりと進みながら、踊りの形を確認するような動き。

ゆっくりした動きだけに、ごまかしがきかない。

面白い振り付けです。

この威勢のいい大漁旗は波間に馬を乗り入れた源平合戦。最後に締める、この旗の役割もけっこう大きいんですよね。これで、チームの印象がずいぶん違ったりします。

これは、愛媛のチーム。

てかった色合いが、日を受けてすごく映えます。

ちょっとかたまって集団になったり、

距離を置いて離れたり、

踊りの流れに

変化を付けています。

そして、一人一人の

笑顔もとってもいいですね。お隣の県から、海を渡って、いいチームが参加してくれました。ありがとうございます。

これは、DANSPORT 轍〜WADACHI〜

ダンス教室のチームだけに、

振付は本格的だし、

子供も含めて、

一人一人の踊りのテクニックを感じます。

実力があって

安定感があるでしょう。

鮮やかな青い衣装も目立つし、これはレベルが高いでしょう。優勝候補かもしれません。

と思ったら、次は、幾田バトンYOSAKOIチーム

これも、何か教室のチーム。

赤と黒の

ツートン。

あとは、ピンクの髪飾りを付けただけのシンプルな衣装なんですが、

この渋くておしゃれな色合いは、とても目立ちます。

子供が赤と黒。大人が黒一色という組み合わせも、とってもいい。

赤は、子供たちの

元気の良さを

引き立てるし、

それを大人の黒い衣装が

きりりと

締めて、

本当によく考えました。

そして、その狙いが

こうやって、混じっておどっていても、

ちゃんと、効果を上げています。

人数も多いし、これもりっぱな優勝候補ですねえ。いやはや。次々、いいチームが続きます。

と、今度は、桜流王。

このチームは、過去のグランプリを取っていたはず。

これは、自信を持った踊り。

今回もグランプリを意識しているのかもしれません。

一人一人の

レベルが高いし、

前方で踊る大人たちの踊りから、後方の子供たちの方に移っても、

その子供たちの踊りが

また、いいんです。

いいチームは層が厚くて、

最後の方になっても、

踊りがうまいというか、

また、レベルが上がっていくんです。この子供たちの表情いかがですか。まったく、堂々としたものです。

これは、マタドール。ちょっと、難しい趣向を持ってきました。微妙ですけど、どっちにしても新風を吹き込もうとする意欲はすごいと思います。

こちらは、岩国のチーム。

ディズニーみたいな衣装ですね。

人数は少なめですが、

それぞれが、主役気分。

自分一人でも、場を盛り上げてやるぞと言う

気合の入った

パーフォーマンスです。やりますねえ。

今度は、島根のチーム。混成チームのようですが、このおにいさんずいぶん気合が入っていますねぇ。

混成チームの利点を生かして、大漁旗がたくさん。

この大漁旗のにぎやかさはすごいですねえ。鯉が何匹も空を泳いで、これは、このチームならでは。

踊り手も、

鯉を引き連れて、いい気分でしょう。

旗やこいのぼりが空に舞って。これはスカッとする眺めです。

と、最期は、本場、高知のチーム。須賀連。

高知のチームは、

もう子供のころから、

いっぱい修羅場をくぐっていますよね。

プロのような人たちも身近で見てきていますから、

どうしたら、踊りがきれいに見えるのか

どうしたら、元気が表現できるのか、

どうしたら観客にアピールできるのか、

もうすべてを知り尽くしています。展開が速い分、写真には撮りにくいのですが、最後を締めるチームだけのことはありますね。
以上で、パレードは終了のようです。

会場が片づけられて、踊り終わった人たちも大通りをそぞろ歩き。お疲れ様でした。

大通りも、元の姿にかえっていきます。

では、時間も早いので、少しディープな広島をご案内しましょう。平和大通りから北に向かって、並木通り。

パルコに続いていまして、この辺りには、世界的なバレリーナ森下愛子さんのお父さんがやっていたキッチン森下というレストランがありました。

アリスガーデンでは、ラップもやってました。それを過ぎて

八丁堀のはちの木。

ドーナツを買って、ちょっと一服。で、ここから白島に向かいます。

これは何でしょうか。これは、広島拘置所なんですよね。

その拘置所を囲む高い塀に、広島城築城400年を記念して、壁画が描かれているんです。

広島拘置所がかっての広島城郭内武家屋敷の場所であったことにもよるのですが、拘置所という、普通だとちょっと敬遠する施設に潤いを与えるとして、地元でもけっこう話題になったもの。
江戸時代の城下町の景色が、大スケールで展開していて、いかつい拘置所の門と合わせて見ごたえがあります。

で、今度は市電で、江波へ。これは、広島市江波山気象館です。
市内電車の電停江波から歩いて、15分くらい。江波山の頂上にあります。

ところで、江波山は今は山なんですが、江戸時代の始め頃は、広島湾に浮かぶ島でした。元宇品なんかも島。つまり、今の広島の街は長い干拓の歴史があって出来たものなんですね。広島駅から宇品港が陸地としてつながったのは明治に入ってから。これにより、広島は初めてまともな港を持つことになって、その後の軍都としての発展の基礎ができたんですね。

さて、こちらは気象をテーマとした博物館でもありますが、一方では現存する被爆建物のひとつ。ただ、被爆建物のシビアな印象より、建物全体がモダンで、入り口正面の出窓や玄関脇の柱のデザインなど、美しい印象。逆に、なんだか心が痛みました。

広島湾を見下ろす眺めも素晴らしいですが、このあたりには、牡蠣打ちの会社がいっぱいあるんです。しかし、そんなことは、広島の人しか知らないでしょうね。

隣りの江波山公園には、樹齢160年とされるヒロシマエバヤマザクラもあって、市の天然記念物に指定されています。市内では、桜の名所の一つです。

以上、ちょっと、ディープな広島で、最後締めてみました。