2013/04/13 - 2013/04/13
1687位(同エリア6015件中)
たびたびさん
- たびたびさんTOP
- 旅行記849冊
- クチコミ41262件
- Q&A回答432件
- 6,933,330アクセス
- フォロワー687人
土日で、先週に続いての奈良・京都。土曜日が晴れるとあっては、当然、唐招提寺・薬師寺を予定していた奈良が優先でしょう。北円堂に南円堂の特別公開も、ついでに加えていたのですが、これは予想外に素晴らしい内容。
実は、かなり昔にも拝観したことがあって、あまりいい印象ではなかったのです。しかし、これは何かの勘違いだったようで。特に、南円堂の康慶作、不空羂索観音座像には、正直、度肝を抜かれました。やはり、仏像はスケール感も大事。拝観者を圧倒するような存在感は、こうした大きなお寺でないと味わえません。南円堂の不空羂索観音座像は、興福寺の底力をまざまざと見せつけるもの。興福寺は阿修羅だけではないことを改めて痛感しました。
それとグルメもだんだん核心に近づいてきたようで。平宗、樫舎は、すべてにおいて、満足。本来、奈良にうまいものなしと言われ続けた土地柄なのですが、この認識ももはや改めなければならないでしょう。
-
伊丹空港から、一気に奈良へ。
朝飯は、きなこだんご たまうさぎ。近鉄奈良駅にもあるのですが、尼ヶ辻駅から垂仁天皇陵に向かう途中にあるこちらが本店です。 -
イチオシ
だんごの庄で修業をした主人が開いたお店。作り方はだんごの庄とまったく同じです。お店の中でいただきまして、ちょっと、小さな粒粒があって変化がありますが、これは黄な粉の塊です。
これで、落ち着いて散策開始です。 -
イチオシ
垂仁天皇陵は、近鉄尼ケ辻駅から歩いて10分くらい。
-
奈良に、天皇陵はいくつもありますが、周囲の堀の美しさは、屈指だと思います。また、畑の風景ともよく馴染んでいて、素晴らしいと思いました。
-
ちなみに、垂仁天皇は、第11代天皇。崇神天皇の第3皇子です。
-
この先が正面になります。
-
ここから唐招提寺は歩いて15分くらい。歩くには、ちょうどいい距離でしょう。
途中の八重桜も満開です。今日は最高の日和です。 -
唐招提寺の南大門が見えてきました。あっという間です。
-
向こうに金堂が見えています。
-
唐招提寺の金堂は、10年かけて修復されていたので、久しぶりに眺めたような気がします。
-
天平の甍と賞される屋根が有名ですが、江戸時代に大改修され、屋根の勾配はきつくなっているようです。
-
だから、私にはこうして下半分を眺めた時のゆったりした感じと全体の感じにずれがあるような気がします。気のせいでしょうか・・
ただ、圧巻は本尊・盧舎那仏坐像、薬師如来立像、千手観音立像。また、仏像に勝るとも劣らない光背の見事さ。これだけの雰囲気は、他では決して味わえないもの。国宝と言っても、まったく別格。本当にすごいとしか言いようがないです。 -
金堂横にある鼓楼。これも国宝です。
-
隣りの礼堂。こちらのこのなだらかな屋根の具合はどうでしょう。天平の甍とされる金堂よりも私は、この屋根の方が、好きですね。なんともいえない大らかさを感じます。
-
イチオシ
鼓楼から講堂へ。
-
講堂は、内部に入ることができます。堂内には本尊弥勒如来坐像と、持国天、増長天立像が安置されています。ただ、正直言って、金堂を見た後だと感動は薄くなってしまいます。
-
境内は意外に広くて、
-
これは鑑真和上霊廟です。
-
この新宝蔵で一番有名なのは木造如来形立像。頭部、両手先、両脚先を失っていますが、「唐招提寺のトルソー」と言われる美しさは強い印象を与えます。これは、比較的分かりやすい仏像だと思います。
-
こちらは、戒壇。
-
天気のいい日は、こうしてとてもきれいです。
-
イチオシ
さて、唐招提寺を出て、薬師寺へ。
-
途中は、
-
いろんな花が咲いて、
-
楽しい道。
-
春ならではの
-
陽気です。
-
この菜の花は、みつばちがぶんぶん。おっかなびっくり撮った写真です。
-
途中にあった養天満神社は、天満の名前からすると、菅原道真を祀っているのでしょうが、境内の説明を読むと神社の森が市の指定文化財だとか。天然記念物のツブラジイを中心とする群落が鹿の被害を受けずに残っているのが貴重なのだそうです。いかにも奈良らしいコメントです。
-
墨の資料館は、頑固一徹長屋の隣り。
-
墨運堂という墨の会社が運営する
-
民間の無料施設です。
-
係の方がいて、けっこう親切にあれこれ見どころを説明してくれたり、墨のつくり方のビデオを見せてくれたり、
-
職人さんの作業の姿も見れたり。至れり尽くせりの内容。
すすを集めて膠で固める。膠がくさいので、香料を入れるのですが、我々はその香料の匂いを墨の匂いと理解しているといった基本的な知識は、ちょっと新鮮でした。 -
がんこ一徹長屋は、薬師寺のもう近く。
奈良筆や一刀彫、陶器など、伝統工芸の職人さんの仕事を見ることができる場所。 -
今回は赤膚焼大塩恵旦のお店に寄って、少しお話を聞いたりしました。
-
赤膚焼は、遠州六窯の一つ。厚手の作品が多いのですが、このお店の作品はかなり薄手。「実家でも、お前のは薄いとよく言われます」と笑っていました。電気窯ではない作品の多くありました。
-
がんこ一徹長屋は西ノ京駅を挟んで薬師寺の反対側。
薬師寺はここが最寄駅です。 -
ここにも八重桜。
-
赤い色が濃くて
-
この桜もきれいですねえ。関西には八重桜も多くて、関東のようにどこもかしこもソメイヨシノではない。東京は、こういうところがイマイチ。桜も自然も多様性がないとダメなんです。
-
薬師寺の山門です。
-
こちらも、
-
山吹に、
-
芝さくらが満開です。
-
順路は奥からで、まずは、東院堂。
-
建物自体が国宝で、
-
本尊は、聖観音立像です。なかなか優美な仏様です。
-
仁王門を
-
通って、金堂へ。
-
薬師寺金堂は、薬師寺の本尊薬師如来に、日光菩薩、月光菩薩という薬師三尊像を安置する建物。薬師寺の中心となる施設です。
-
脇にある西塔。東塔は工事中です。10年かかっての修復だそうです。
-
イチオシ
薬師寺は、東塔と西塔が対を成していますが、西塔は、昭和56年に再建されたもの。東塔が古さのせいもあって、黒と白のモノトーンですが、こちらは、朱塗りの鮮やかさが感じられて、金堂の赤とよくマッチしています。薬師寺は、大池からの眺めが有名ですが、東塔、西塔の対だからこその美しさがすばらしいものなのだと思います。
-
さて、金堂内部へ。特に、日光菩薩、月光菩薩は、3メートル以上の高さがあって、少し腰をひねった優美さはすばらしい。私としては、黒一色のこの垢抜けた美しさがたまりません。
ただ、光背は江戸時代の作。東京の国立博物館の展示では光背がありませんでしたが、その時の方がシンプルな美しさが光っていました。私としては、申し訳ありませんが、光背がない方が好きですね。 -
イチオシ
金堂を抜けると薬師寺大講堂。この大講堂は、平成15年の再建です。正面41m、奥行20m、高さ17mと、薬師寺では最大の建物です。内部には、「弥勒三尊」のほか、仏足石(国宝)や釈迦十大弟子がありました。
-
玄奘三蔵院伽藍は、薬師寺の主要伽藍である白凰伽藍の隣りにあります。
-
平成3年に建てられ、玄奘三蔵を祀ります。
-
イチオシ
ここには、日本画家平山郁夫の大作、「大唐西域壁画」があって、薬師寺でも必見の場所。絵画を展示する建物は、青に金砂で装飾された格天井も見事です。
以前、東京国立博物館にも来ていましたが、この天井との組み合わせはここでしか見れません。 -
さて、西ノ京から奈良市内に帰ってきました。
ちょっと、和菓子のお店を回ります。萬勝堂は、近鉄奈良駅側から東向商店街に入ってすぐの場所。 -
「あおによし」という和三盆を固めた落雁をいただきました。緑色の抹茶のタイプ。口に入れるとゆっくりと溶けてしまいます。しかし、総じては地味な味わい。今の時代だとこうした味わいはイマイチ受けないかもしれませんね。
-
千代の舎 竹村は、東向商店街をさらに進んだところ。
-
奈良饅頭というのが看板商品です。この饅頭は、日本で最初に餡子の入った饅頭を作った中国人の林浄因(リンジョンイン)という人に因むもの。市内の漢国神社の境内の一角に林神社(りんじんじゃ)という神社があって、ここに祀られているのだとか。もうすぐお祭りがあって、その祭りの時に、この奈良饅頭が使われるのだそうです。なお、饅頭は漉し餡と粒餡の二種類。それぞれ林と鹿のマークがかわいいです。
-
采女神社は、猿沢池のほとりにある小さな神社。興福寺から三条通りに向けて下ってくる辺りで賑やかなので、ちょっと普通の観光客には目に入らないかも。
-
ここは、天皇の寵愛を失い、猿沢池に投身した悲恋の釆女を祀る神社。毎年中秋の名月の時期に、采女祭という例祭があって、その霊を慰めるのだそうです。
-
イチオシ
猿沢池から興福寺の五重塔を眺めるお決まりの景色です。しかし、この時期の新緑の美しさは特に素晴らしいんです。
-
ここにも采女祭の説明です。
-
イチオシ
柿の葉寿司で、奈良市内にどこか名店はないかなあと探して、何となく引っ掛かったのがこの店。平宗です。でも、私の中では吉野の「ひょうたろう」がナンバーワンなので、実はそんなに期待はしていませんでした。ところが、ここの献上鮎寿司。その変形バージョンの焼いた鮎寿司。これをいただきましたが、すごくうまいです。カウンターでいただきましたが、お店の雰囲気も老舗の香りがプンプン。やっと出会いたい店に出会えた気持ちになりました。
-
萬御菓子誂処 樫舎は、ならまちにある人気の甘味処。
-
事前の情報通り、急な階段を登って二階の屋根裏部屋のようなスペースに上がります。
-
水だしの番茶が出てきて、
-
イチオシ
注文したのは、数量限定のぜんざい。赤、白、緑の三色のお餅が丸く円に並べられて、これはきれいですねえ。赤はキビ、白は粟が入っていて粒粒、緑は抹茶です。これは遊び心もあるし、小豆の量もけっこうあって、食べごたえあり。奈良の隠れ家のようなお店だと思います。
-
元気が出たところで、ならまち散策を続けます。
奈良市立史料保存館は、奈良市に残る古文書や歴史資料を公開している無料の施設。 -
今は、「万大帳からみる奈良町」という展示を行っていましたが、目を引いたのは奈良市のかつての町割り。一条院地区、大乗院地区、東大寺地区など、寺院を中心に街が構成されていたことがよく分かりました。
-
古文書も。
-
隣りは、杉岡華邨書道美術館。
-
杉岡華邨は大正2年生まれ。吉野の出身。昨年、99歳で逝去されたのだそうです。書道というと固いイメージがあったのですが、そんなことは全くない。
-
かなを中心に、軽やかな、リズム感のある作品は、絵画のように楽しむことができます。初めは、何と書いてあるのか、一生懸命、説明文と突き合わせて確認したりしていましたが、それはあまり意味がない。とにかく、見た感じを楽しむべきだと思います。
-
なら工藝館を入ってすぐのギャラリーには、奈良漆器、奈良一刀彫、赤膚焼、奈良墨、奈良筆、奈良晒、古楽面などの工芸品がずらりと並んでいます。
-
中でも、奈良一刀彫が圧巻。奈良一刀彫は、桧、桂、楠が素材。
-
ノミで彫り上げた上に、金箔や岩絵具などで極彩色を施していて、非常に鮮やか。楽しい工芸品です。
-
優月は、餅飯殿町商店街の戻って。小さな地元密着型の和菓子屋さんです。
-
お店に入ると、「遠山」というお菓子が木の箱に入って、これはおいしそう。しっかりした甘さの黄み餡と甘い煎餅のような香ばしい皮のコラボがとってもグッド。こういう店は、本当に貴重。地元の文化水準を証明しているようなお店です。
-
さて、時間調整のようになってしまいましたが、今日のもう一つの目玉南円堂・北円堂に向かいます。
-
南円堂の特別公開は10年前にも一度見ていたはずなんですが、
-
えっ、こんなに素晴らしかったかなあ。南円堂の薄明かりに照らされた、康慶の不空羂索観音座像と四天王立像にかなりの衝撃を受けてしまいました。シンプルな安置も、像の素晴らしさを際立たせているようです。興福寺は、阿修羅像だけではない。
-
むしろこうした大きな作品に興福寺ならではの重厚な歴史が証明されているような気がします。
-
南円堂と合わせて公開されている北円堂。南円堂が、康慶ならこちらは子の運慶。特に、無著菩薩立像( むちゃくぼさつりゅうぞう)と世親菩薩立像(ぜしんぼさつりゅうぞう)が、ひと際リアル。私は、ちょっと張りつめたような緊張感を感じました。ここまで来ると、運慶の腕だけではなくて、本人も驚く偶然の作品のようなレベルではないかと思います。
-
ちょっと思わぬ衝撃を受けたような気分で、特別拝観終了です。桜を見つつ、改めて。興福寺がすごいのか、南円堂・北円堂がすごいのか。このもやもやを解決するためには国宝館と東金堂をもう一度見て確認しましょう。
-
ただ、時間がなくて東金堂だけとなりました。
興福寺 東金堂は、五重塔の隣り。聖武天皇が伯母にあたる元正天皇の病気平癒を祈願して建てました。 -
本尊は、薬師如来。日光月光菩薩、木造維摩居士坐像、木造文殊菩薩坐像、木造四天王立像、木造十二神将立像など国宝の仏像がずらり。これだけ数が多いのは興福寺だからこそでしょうが、ちょっと多過ぎかも。
一方で、東寺の立体曼荼羅を思い浮かべてしまいましたが、ちなみに、東寺は全体としてのバランスがウリですから、比べる対象ではないかもしれません。
結論として、東金堂と比べると南円堂・北円堂がすごいことは予想していたのですが、そのとおり。国宝館と比べると、興福寺がすごいということになるうでしょうね。まあ、それでいいんですけど。。 -
気を取り直して仏教美術資料研究センターへ。奈良国立博物館の裏手です。土日は開いていないのですが、美しい建物を見ようと訪ねました。建物の前庭に桜が咲いて、建物の美しさがいっそう映えていました。建てられたのは、明治35年。設計者は、建築史学者でもあった関野貞(せきのただし和風のようであり、洋風のようでもあり。正面の唐破風造の車寄をつけた入母屋造といった部分だけでなく、全体としての優美な姿は誰にとっても強烈な印象が残ると思います。
-
三条通に戻ってきました。このぜいたく豆本舗は、「ぜいたく豆」の古い看板と老舗風の堂々たる店構えが目立っています。
-
しかし、中に入ると最初の印象とは違って、100円くらいの手ごろな値段のお菓子の袋がたくさん並んで、これは面白い。「ぜいたく豆はどれですか」聞いてみたのですが、「ぜいたく豆は屋号です」との答えでした。
-
なお、奥に蔵や続きの応接室があって、これも見学できます。豪華な造りです。
-
三条通をさらに進んで、
-
今西本店は、奈良にあって、奈良漬の老舗中の老舗。
-
京都だと漬物は日保ちがしないので、敬遠していたのですが、話を聞いてみると、これが全くの勘違い。奈良漬けと言うのは、常温で2年も持つんだそうです。また、ここの奈良漬けは三年も漬けたもの。それも漬けっぱなしにするのではなく、6回も漬けなおしにした三年。これだけ手を入れた奈良漬けとは、さすがに恐れ入りました。
これはお土産にするしかないでしょう。 -
ここで今夜の宿の京都に向かうかどうするか。しかし、奈良で晩飯にすることに。
事前情報のあった若草カレー本舗です。 -
ほうれんそうを入れたという、緑の色が鮮やかです。奈良のグルメがんばってます。
以上、一日目は終了。これで、京都の定宿に向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
もっと見る
奈良市(奈良) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
99