2013/03/09 - 2013/03/17
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icyfireさん
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花粉症シーズンの日本脱出旅行。アムリトサルを1泊でバタバタと引き払い、ダライ・ラマのお膝元マクロード・ガンジ(ダラムシャーラー)へ向かう。テンション高いので長時間のバスでの移動もこの時点では苦にならない。午後に到着してからチベット亡命政府の寺院などを見学したら、翌日はヒマラヤ山脈のダウラダール山系を望む標高2,900mにある平原、トリウンドにハイキング。万年雪をかぶった標高5,000メートル弱の山々を間近に見て感動。しかし、昔はこの程度の山登りは楽勝だったのに、今の体力ではバテバテ。そんな状態で夜行バスで次の目的地シムラに向かう。果たして体力は持つのか。
3月9日 成田からデリーへ。マイレージ利用。JAL。午後6時半に着いたらすぐOld Delhi駅へ。夜行でアムリトサルへ。
3月10日 アムリトサルにてゴールデンテンプルとワガー国境を観光。
3月11日 移動日。パタンコット経由でマクロード・ガンジ(ダラムシャーラー)へ。
3月12日 トリウンドハイキング。体力を使い果たすも、夜行バスでシムラへ。
3月13日 シムラ観光。
3月14日 カルカ - シムラ鉄道でカルカ経由、デリーへ。デリー泊
3月15日 デリー観光。
3月16日 爆睡から目覚めてあわててチェックアウト。疲れたので空港へ。午後8時20分の便で成田へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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早起きの癖でまだ日も明けきらない早朝にパタンコット行きのバスに乗る。6時30分ごろ。アムリトサルからダラムシャーラーへの直行は1日に1本(正午初)だが、パタンコット行きはevery five minutes に出ていると言われた。それは極端だと思うが、おそらく20分に1本くらいは出ている感じだった。結構新しい車体。途中で通学の学生とかわんさと乗り込んでくるから混んでるけどね。値段は88ルピーだったかな。車窓からの朝日がきれいだった。
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途中、これでもかと言うくらい派手な塗装したトラックというかダンプカーと何度もすれ違う。インドのデコトラと名づけるが、あいにくお互い走っている状況なので上手く写真に収められず。タタモーターズ製。インドのデコトラはなかなかクールな色使いだった。
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で、3時間半ほどでパタンコットに無事到着。そして、これはパタンコットからダラムシャーラーに行くバス。こっちの方がきつい道を行くと思うのだが、圧倒的にボロい車体。ちなみに、パタンコット・ダラムシャーラー間も数十分に1本はバスが出ている模様。
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腹が減ったので10ルピーでコロッケパンを食べながら乗車。やはり椅子もそれなり。こういう椅子でお尻痛くなる人は注意。料金は105ルピーだったかな。3時間程度の道程である。ダラムシャーラーのバスターミナルに着くと、マクロード・ガンジに上がっていくミニバスが待っているので即乗り込む。10ルピー。
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やってきました今回の旅で第二の聖地(?)、ダラムシャーラー(マクロード・ガンジ)。チベット仏教の生き仏、ダライ・ラマの亡命政府のある町。この辺りに数千人のチベット人が暮らしているそうです。
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町は小さい。メインストリート2本が並行しているだけ。バックパッカー多い。空気もいいし、インド特有のゴミの臭いとか埃っぽさがないから過ごしやすい。宗教の町でもあるから安全な感じだし。安くて清潔なホテル、特徴ある美味しい料理のレストラン、情報収集や交換のためのネットカフェや喫茶店、手ごろな土産物などなんでもある。こりゃ、時間あるバックパッカーが長居してしまうのも分かる。
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まあ、私はおっさんだし、時間限られてるし、カフェでまったりせずに宿を取ったら早速チベット仏教のテンプルを目指す。途中の道から山の方を見ると景色いいです。猿がいたりして、自然がそれなりに感じられます。
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テンプルの建物は意外なほどモダンだった。集会をやると思われる広場もきれいだし、近代的。お坊さんは町にもここにもいっぱいいます。女性(尼さん)も結構いるみたい。
チベット亡命政府についてはご存知の方が多いと思われるが、一応日本語のサイトをリンクしておく。http://www.tibethouse.jp/home.html -
テンプルは建物の2階にある。そんなに大きくないが、必死に五体投地する人がいたりして凛とした雰囲気がある。写真は撮らず。マニ車を回してお祈り。なお、ここからヒマラヤを望む景色はお勧め。
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ダライラマのお家と思われる建物は閉まっていた。私ごときが話すこともないので、謁見は考えていなかった(そもそもグループでないとダメ)が、やはりお忙しいようだ。世界中のいろんなとこで講演している模様。建物の前の地面に書かれた模様が神秘的。
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その後、町をぶらぶら。チベット関連の施設がいっぱいある。ハンドクラフト作っているところとかも。手ごろなお土産もいっぱいある。新しい建物は、メキシコにあるスペインコロニアル様式のような色使いで可愛い。チベット仏教絵画(Thangka)の工房にお邪魔した。2011年に台北の故宮博物院で特別展示されていたチベットの仏画を見て以来、Thangkaのファンである。製作技術は中国のチベット族のところよりも、ここの工房の方が高いらしい。それで、インドだけでなく中国国内のチベット寺院からも注文が舞い込むとか。何と、日本からの注文もあるらしい。
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町には仏教徒の学校が幾つかある。結構明るく話しているし、スポーツもしている模様。悲壮な修行という感じはしない。なにやら問答をしているのも見えたが、それも体を大きく動かしていて迫力あった。禅の幽玄さとはちょっと違うのね。
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宿はGreen View Houseという、バス停から結構歩くしメインストリートからかなり階段を下りた不便な場所のもの。客引きのインド人少年につかまった。私としては珍しいことだが、この少年が真面目そうで好感持てたので。550ルピー、シャワーはちょろちょろだが湯はちゃんと出るし清潔な部屋とバスルーム。なにより、ダウラダール山系に面した角部屋なので眺望最高。この眺望を考えると、ちょっと不便な立地は気にならない。
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部屋のベランダからの眺望。
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拡大。
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サンセット。
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ピンクに染まっていく。
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本当にきれい。私って高い山に結構憧れがある。マクロード・ガンジの宿からこの景色をばっちり見るには、Jogiwara Road沿いで谷に面した宿を取る必要があるのだと思う。自分が泊まっていない宿のことは分からないのでピンポイントでの推薦はしにくいが、宿からヒマラヤのサンセット・サンライズを楽しみたい人は参考にしていただきたい。
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宿にもレストランあるけど、インド人のやってる宿なのでインド料理中心。ここではチペット料理食べたいので外のレストランへ。チベット料理の店、いっぱいあります。適当に選んで入る。日が落ちて寒くなってきたのでバター茶を飲み、トゥクパを食べる。野菜いっぱいで健康的。あったまる。
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翌朝、こちらもホテルのベランダから。サンライズ。
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これが標高4,600m(ものによっては4,800mとある)のムン岳だと思う。これを中心にした山並みを間近にみるために、今日はトリウンドまでハイキングの予定。
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朝日を見ながらフレッシュジュース飲んでオムレツ食べる。ハイキングに備える。
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徹底的に景色のいい宿であった。
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トリウンドへは約9km、4〜5時間の道のり。私は山登り趣味にしているわけではないけど、昔から大体人より早いペースで登ることができたので、今回も余裕だと思っていた。で、本格的な登山道に入るまでの最初の1時間半くらいの道のりは車で送ってもらえるのだけど、そこも裏道を通って自力で登った。これが正解で、鳥とか猿とか花とかヒマラヤスギとかの景色が素晴らしかった。これは尾長のようなかすれた声で鳴く鳥。啄木鳥っぽかったが、尾が長い。
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猿は多かった。
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この時期は、真っ赤なヒマラヤシャクナゲがいっぱい咲いている。
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下を見るときれいな花が。
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ヒマラヤスギは花粉症に影響ないことが分かった。
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で、サクサク歩いて1時間ほどで最初の休憩所。お寺がある。まだ疲れていなかったので、ここはパス。ここから分かれ道があり、付近の村々に行けるらしい。段々畑が見える。そして、本格的な登山道に入る。
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登山道は整備されているが、道は石・岩がゴロゴロしていて歩きやすいとは言えない。と言うか、登山をよくやっているわけではないので、この手の道が数時間続くと結構足にくる。土の道とは負担が違うと感じた。
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でも、本当に花がきれい。
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木の上にも道端の草にも。
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見上げると目指す山も見える。
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1時間弱でMagic View という休憩所に。ここまででも結構いい運動。
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チャイをいただいて暫し休憩。澄んだ空気の中でのマサラチャイ、旨かった。
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ここから更に1時間弱で最後の休憩所に。高度とともに植物も少しずつ変化。調子よく登っていたので、他の登山客の多くを追い越して行ったものの、この最後の休憩所を超えてしばらくしたら急に体力の限界が。日頃の運動不足と不摂生のつけを払う羽目に。
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最後の休憩所から1時間弱でトリウンドに着くはずなのだが、バテてしまって休み休み行ったので90分くらいかかった。途中からは残雪が多くなり、時々道も見失って行ったり来たり。これも疲れを増幅。独りで登山する時は気をつけましょう。
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ヘトヘトになりながらやっとトリウンドに到着。すると急に視界が開け、草原になり、その向こうにダウラダール山系の山々が迫っている。思わず大声で"What a view!"とか叫んでしまう。しかし、体力的には限界で、近くの岩の上に座り込んで暫し休憩。
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この絶景は私の写真では伝えきれないと思うけれど、何枚かアップしておきます。
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天気も結構よくて、時々ガスがかかったけれど、それも逆にいい雰囲気出してました。
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マクロード・ガンジとの標高差は約1,000mだと思いますが、これだけの視野が開けたポイントがあると、眺望はその標高差以上に違いがありますな。規模も高度も違うが、テレビで見るヒマラヤのベースキャンプから大きな山々を見晴らしているような感じだ。
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グランドキャニオンで買ったトレッキングシューズ、丈夫で非常に役に立ちました。これがなかったらもっと疲れていたと思う。普通のスニーカーは避けた方がいいと思う。
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体力が残っていれば、トリウンドの原っぱを走り回ったり、ここから5km先の万年雪限界まで行ったと思うけど、今回はそもそも下りる体力が残っているか不安な状況だったので、30分ほど休憩しながら山々を堪能して帰る。
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素晴らしかった。注意としては、昔の自分を頼って体力を過信しないことと、昼食になりそうなものを持っていくこと。途中の休憩所でも簡単なものは食べられますけど。スニッカーズとか。帰りもちょっとだけど道に迷って、更に疲労を増幅させながら何とかマクロート・ガンジに帰還。登り4時間、下り3時間ですかね。道がもう少しゴツゴツしていなかったら足腰に優しいと思うんだけど。
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9時前に出発して4時過ぎに帰還し、腹ペコだったので速攻でチベット料理の店には行ってマトンのモモ(蒸餃子)を食べる。とにかく肉が欲しかったよ。
この後、宿泊したホテルに戻って荷物を整理して、7時過ぎにホテルのレストランでビルヤーニも食べた。エネルギー補給完了じゃ。 -
夜9時にダラムシャーラー発でシムラに向かう夜行バスに乗るため、マクロート・ガンジともお別れ。ちなみに、この時期シムラへの直行便はこの夜行しかない。ハイキングでこれほど疲れるとは計算していなかったので、事前の予定よりもちょっと無理が出てきたがしょうがない。現地滞在期間が実質1週間となると、この程度の強行軍は避けられず。
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ちなみに、バスチケット売り場は町の中央の広場に面したマクローレストラン(一番目立つ)の1階にひっそりとある。見逃してしまいがちだと思うので注意。
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ダラムシャーラーのバスターミナル近くには、これといったレストランがない模様。マクロード・ガンジで食べてきて正解だった。
440ルピーのデラックスバス。しかし、寒いし道はよくないので、疲れているけど熟睡には程遠かった。それでも朝6時過ぎの到着まで何度か短い睡眠を取ったような気がします。この旅行、がぜん体力勝負になってきたな。
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この旅行記へのコメント (2)
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- satochanさん 2013/04/08 06:50:26
- トレッキングよさそう!
- ダラムサラ、私はダラダラしてしまいましたが、トレッキングすごく良さそうですね!!
見逃してました。。。
確かにこの街は沈没系ですね。欧米人も多いし、それ系のレストランやカフェもあるし。私ももう少し時間があったらなぁと思ってました。
- icyfireさん からの返信 2013/04/08 08:09:55
- RE: トレッキングよさそう!
- satochanさん、こんにちは。
トレッキング、日本でもほとんどやらないのにインドでは果敢に挑戦してきました。おっしゃるようにかなり良かったです。本格的な山登りはそれなりの装備も経験も必要なので、素人がヒマラヤの景色を楽しむならこれくらいがよいのではないかと思います。
ちなみに、帰国後に関東の山歩き系の本をパラパラ見てみたら、片道9キロ高低差1,000メートルというのは日帰りとしてはハードな部類らしいです。鎖場とか難所がある訳ではないので素人でも体力と根性で何とかなりますが。
icyfire
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