2013/03/09 - 2013/03/17
74位(同エリア384件中)
icyfireさん
- icyfireさんTOP
- 旅行記40冊
- クチコミ24件
- Q&A回答1件
- 92,238アクセス
- フォロワー13人
花粉症シーズンは日本脱出して海外旅行。マクロード・ガンジ(ダラムシャーラー)からヒマラヤ山脈のダウラダール山系を望むトリウンドにハイキングしたのはよかったが、疲れを癒す間もなくその夜に悪路をバスでシムラへ。イギリスが避暑のために夏季政府を置いたという、高原の由緒ある観光地。日本で言えば軽井沢か。ここへ来た目的は、インドのマイナー世界遺産であるカルカ・シムラ鉄道に乗ること。1903年開通のかわいい山岳列車の旅を楽しみたい。が、何とこの時期には珍しく、シムラは雪混じりの雨だった。。。疲労と寒さに負けず、風邪ひかずに山岳鉄道を楽しめるのか。楽しい偶然としては、シムラでレストランを経営されている親日家の方と知り合えたのは旅の財産になった。
3月9日 成田からデリーへ。マイレージ利用。JAL。午後6時半に着いたらすぐOld Delhi駅へ。夜行でアムリトサルへ。
3月10日 アムリトサルにてゴールデンテンプルとワガー国境を観光。
3月11日 移動日。パタンコット経由でマクロード・ガンジ(ダラムシャーラー)へ。
3月12日 トリウンドハイキング。体力を使い果たすも、夜行バスでシムラへ。
3月13日 シムラ観光。
3月14日 カルカ - シムラ鉄道でカルカ経由、デリーへ。デリー泊
3月15日 デリー観光。
3月16日 爆睡から目覚めてあわててチェックアウト。疲れたので空港へ。午後8時20分の便で成田へ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
登山で疲れてるからもう少し眠れるかと思ったけど、やはりちょっと寝ただけ。しかも、10時間と聞いていた道を9時間で到着。まだ夜明け前の6時じゃないですか。暗いので方向がよく分からず、しかもかなりの冷え込みなので白人のカップルとかは早々にタクシーの客引きに引っ掛かっていた(シムラのタクシーは高いと聞いている。500ルピーは下らないらしい)が、どのみち丘を登れば町の中心に出るのは分かっていたので、高い方を目指して適当に歩き始めた。
-
筋肉痛だし一週間分しかないとはいっても全ての荷物を持っているので、息が切れる。でも夜明けと共に景色のよさと澄んだ空気に助けられて気分がよくなる。
丘の頂上のモールと呼ばれるメインストリート付近で老夫婦に道を尋ねたら、偶然にもお子さんが日本に留学して建築会社で働いているという親日家のインテリさんだった。会話がはずみ、良さげなホテルの情報もいただく。しかも、ロンリープラネットに紹介されているレストランをご経営されているとのことなので、ランチで伺う約束をして別れる。写真は、ご夫妻と別れたところにある教会。シムラのシンボル。 -
Trip AdvisorでめぼしをつけていたHotel WhiteとKapil Hotelはいい感じだったがほとんど満員で、空いていた部屋は値段(1,600ルピー+tax)に見合うのかどうかちょっと疑問だったので、先ほどの夫妻がおっしゃっていた方向(丘をさらに登る)のホテルも見てみることにした。結局、部屋の質は劣るが景色のいいHotel Woodlandが税込み1,100ルピーだったのでそこにした。
-
まあまあの眺望。寒かったしよく寝てないので温かいシャワーを浴びて少し休憩。
-
9時過ぎから散策開始。メインストリートのザ・モールに限って言うと、全体的にはインドというよりイギリス。建築物がヨーロッパだ。これは、ザ・モールの中心広場であるRidgeと呼ばれるエリアの西端。スキャンダルコーナーというところで、午後に見たら衛兵のような人がいた。右側の建物がTourist Informationで、鉄道の予約もここでできる。
-
市庁舎。イギリス風。
-
裏から。イギリス風。
-
こんな建物を一通り見た後、10時に鉄道のブッキングオフィスが開いたので早速明日のカルカ・シムラ鉄道を予約。シムラから午前に出るのは、ヒマラヤン・クイーンというちょっと古びた車体の列車のみ。事前のリサーチで左側の車窓(カルカ発の場合は当然右側)が景色がいいと分かっていたので、左側の窓側を予約。265ルピーだったかな。カルカからデリーまでの乗り継ぎ便も買う。620ルピーくらいだったと思う。
-
1便しかないので席がなかったどうしようと思っていたのだが、無事チケット購入して安心。散策を続ける。ポストが2つ並んでいた。
-
丘の上なので、こういう路地がある。イタリアやフランスの田舎に多い、丘の上に町があって頂上の広場に主要な建物と教会がある構造と同じだ。
-
雄大な感じではないけれど、晴れて気持ちいいし景色はよろしい。体が疲れているのであまり歩き回らずに景色をゆっくりと楽しむことにする。
-
Indian Coffee Houseという名前に惹かれて入ってみる。
-
レトロな喫茶店だった。観光地の中心部であることを勘案すれば値段は普通。いくつかあるコーヒーのメニューはどれも20ルピーちょっと。
-
コクのある濃いコーヒー。店内の雰囲気もいいし、得した気分。
-
そして、ウェイターさんは古式なユニフォームを着ているのだった。古きよき英国統治時代の名残なんでしょうね。
-
ザ・モールの下はLower Bazarという急にインドっぽさを増す商店街。人ごみの中を一応見学。布地とか綺麗なものが結構あったと思うが、日本人観光客が買うようなものはないかなと思う。
-
12時少し前に、約束どおりご夫妻のレストランに行く。Embassy Restaurantといって、ザ・モールの東端にある。西洋料理中心。ケーキが旨いらしい。入り口付近にはアイスクリーム売場もある。日本人観光客にも受けそうな清潔なレストランだ。
-
窓からの風景もなかなかよい。食事のメニューはピザやパスタの他、チキンやラムの料理が結構ある。
-
ラムローストとラッシーをオーダー。小さく見えるが、ボリュームは普通。味もなかなかよかった。インドでちゃんとした洋食を食べるとは思っていなかったが、疲れと寒さにやられていたのであまり刺激のない普通の食事はありがたい。
-
ケーキと紅茶もいただいた。ご主人はインド周辺だけでなく日中韓の国際問題の知識もあったりして、かなりインテリだ。インド経済がなぜ離陸しないのか、地元の一市民の目で観察したことをいろいろ教えてくれた。社会が近代化すると失われるものもあるけど、近代化しないことで伝統的な不幸が再生産されるのは止めたいものである。
-
夕日。この時は翌日の天気の心配はしていなかった。
-
午前5時ごろ、雷の音で目が覚める。なんとサンダーストーム。通り雨であることを期待。6時半ごろ鳥が鳴き始め、雨が上がったので大丈夫と思ったが、どんどん気温が下がって8時ごろからみぞれになる。高地とはいえ、3月のインドで雪に降られるとは思わなかった。
-
フロントに相談すると、100ルピーで傘を持ったポーターが来てくれるとのこと。うーん、植民地的解決法。カシミール出身の屈強な若者が荷物を持ってくれる。30分くらい歩いて駅に到着。みぞれの中ありがたかったので、チップを渡して感謝する。彼にしてみれば時給のいい稼ぎなのかもしれないが、この手の人手努力系サービスには素直に感動してしまう。
列車は既にホームに入っていた。 -
カルカ・シムラ鉄道は世界遺産に指定されているインドの山岳鉄道の1つ。トイ・トレインと言われる狭軌の鉄道。蒸気ではなくてディーゼル機関車。シムラ発で景色を楽しめる時間帯に出るのは10:30発のこの便だけ。5時間半かけてKalkaへの道を下る。満員。荷物置き場が小さいが、乗客は皆旅行者で大荷物を持っているので置き場所の争奪戦になる。私は比較的小さな荷物しかなかったので座席の下に押し込んでおしまい。
-
チャイとコロッケパンで軽くエネルギー補給。
-
たまたま向かいの席のインド人カップルも写真を撮りたい人達だったので、雨が降り込むのを我慢しながら窓を開け、窓側の席を譲り合って撮影。私は山岳列車が走るシーン、彼らは山の景色を中心に撮影。
-
おそらく、山をぐるっと回りながら下りていくループ式の路線だと思う。カーブが多く、撮影ポイントが随所にある。
東京から香港行くのと同じくらいの時間かけて山下りする列車というのは、何とものんびりしたものだ。 -
高度が高いところではヒマラヤ杉。それがだんだん広葉樹中心になっていく。紅葉?
ちなみに、私の席の近くでは天井から雨漏りしていた。これも歴史ある鉄道の姿ということであまり気にしなかったが。 -
幾つかの駅に停まる。サモサなどを売りにくるので、軽い食事はできる。私の乗った車両はインド人旅行者がほとんどだった。あまり景色見てない。他の車両に乗ってる外国人観光客は、私達のように窓開けて撮影している。
-
カーブのあるブリッジが一番の撮影ポイント。ゆっくり走っている割に撮影は難しい。
-
駅ですれ違った列車。上りの列車も満員だった。
-
トンネルも100個くらいある。
-
天気には恵まれず、窓を空けると寒気が流れ込んできて厳しかったが、風景や独特の雰囲気には満足。同乗者といろいろ会話もしたし、5時間も乗っている割には意外と飽きない。無事予定通りにカルカに到着。
-
1時間程度接続で待つが、チャイを飲んだりしてすごす。
-
そして、これがNew Delhiに午後9時50分に着く列車。エアコンつき2等車両。かなりボリュームある車内食が出た。これがあるから値段がそれなりに高かったのかも。
体が冷えていたので、デリーで下りるまでずっと厚手のスウェットシャツとウィンドブレーカーを着て過ごした。もちろんデリーは暑いんですけど。この気温差にデリーの濁った空気、風邪ひきそうだよ。
それにしても車両がきれいだった。13年前は座席も硬かったし、窓ガラスも濁っていたけど、この部分は大きく進歩。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ラムロールちゃんさん 2015/06/13 20:56:47
- はじめまして
- icyfireさん
こんばんは。
少し前になりますが、私のスリランカ旅行記にご投票&フォローいただきまして、ありがとうございました!
どんな方だろう…と来てみたら、はわわわわ…
アムリトサル、ダラムシャーラー、カルカ・シムラ鉄道!
それこそまさに、私が行きたいと思っている行程です!!
(トリウンドまでは無理ですが…)
ブリッジのところの写真とか、う〜!と唸ってしまいます。
いつかは行きたい…
その時はぜひ、参考にさせてくださいませ。
ラムロール
- icyfireさん からの返信 2015/06/14 01:17:50
- RE: はじめまして
- ラムロールさん
コメントと投票ありがとうございます。こちらこそスリランカ旅行記を楽しく読ませていただきました。
今、サマルカンドの宿にいるので、帰国してから旅行記をアップするとともにもっとちゃんと返信します。
ではでは。
icyfire
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
35