1999/08/07 - 1999/08/15
292位(同エリア1175件中)
鼻毛マンさん
初めて訪れた南米ペルー。
訪れる場所毎に遭遇するトラブル。
そして感動。
元々写真無しで文章だけで旅行記にしたものを、このサイト仕様に写真を当てはめました。
これまで訪れた中で最も辛い目に遭いましたが最も楽しかった旅行でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
8月7日(土曜日) リマへ移動
成田−>シアトルの飛行機で、同行の人と隣り合わせに。
男性1人と女性3姉妹だった。
シアトル−>マイアミの飛行機では、リマに仕事で来た造船会社の男性と隣合わせに。
マイアミ−>リマでは、日経の記者と隣り合わせに..
この日経の記者が曲者で、自由旅行のくせにフルツアー。
フル予約済みの俺らにすべて現地手配で最後までまとわりついてこれるツワモノだった。 -
8月8日(日曜日) リマ
朝6時ちょっと前にホテルに着く。
ホテルは5つ星の高級ホテル。
同行の男性と、9時半にホテルで食事を取り、10時頃市内に買い物に出発。
買い物の目的は、長袖シャツとセーター、上着。
治安の悪いリマでは服を現地調達したかったためだ。
ガイドに教えてもらったショッピング街を駅に向かって歩く。
リマ市内は、大きく新市街と旧市街に分けられ、新市街はとても治安が良く、観光客が1人で夜歩いても多分大丈夫ということだった。
しかし残念ながらホテルは旧市街。しかし、昼間の2人歩きなので大丈夫と判断し出発。服屋に寄りながら進む。
途中教会に人が集まっていたので入ってみる。
どうやら日曜日の午前中は、人々が集まってお祈りをするらしい。神父がなにやらしゃべった後、ギターを持った男が歌い出してそれに教会内の人々が合唱していた。少し感動。
駅を越えると、それまでの都会的風景からは一変。
首都リマでさえ、一歩外れると反都会的風景になった。 -
感動を覚えて写真を撮ると警官から
「ここは危険だからすぐ引き返せ」
と言われ引き返す。
大都会リマだからこそ、一歩外れるととても危険なのだろう。 -
ホテルへの帰り道、パレードがあり見とれていると同行の男性とはぐれてしまう。
気にせず、服を買って帰る。 -
午後、ガイドと共に市内観光へ。
-
旧日本大使館など適当に回りながら終える。
-
観光後、ガイドに教えてもらったレストランに同行の男性と共に新市街へ。
-
ドロンズが一芸を披露した広場があったが、なにやらツマラン芸をやっていた。
新市街は安全そうな感じだった。 -
8月9日(月曜日) リマからクスコへ
ホテルで食事の後、国内線でクスコへ。
クスコは高度3300m程度の高地。昼前に着いたのだけど、なんだか顔が赤くなって普通でない感じがした。
高山病みたいだ。 -
昼食を採らずに、午後の市内観光へ。
乗り合いバスで観光客を拾っている際に前記した日経の記者がなぜか市内を走っているのを発見。
どんな理由があるかしらないがこんな高地で走るとはなんて愚かな奴だ。
市内の寺院を観光中に、怪しい日本人発見。
聞けばいすず自動車のエンジニアだそうで、石造物の隙間にしきりに紙を挟み、挟まると写真を撮っていた。 -
この寺院でも日経の記者がいた。
一人でガイドを付け、ガイドに写真を撮らせていたが、その様子がいかにも怪しかった。 -
その後、郊外の遺跡巡り。
-
少し高いところに登ると、クスコの街が見渡すことができ感動を覚える。
しかし、ここでまた日経の記者が..
相変わらず疎ましい奴だ。 -
ホテルに戻った後、単独で市内観光。リマと違い、少し安全なようだ。
有名な12角の石や、太陽の神殿、壁画などを見て周る。 -
8月10日(火曜日) クスコからマチュピチュ観光
朝4:30に起き、5時朝食、ホテル5:30出発。
ホテルから駅への旅行会社の車に乗り込むと、そこにはなぜか日経の記者が乗り込んでいた。
嫌だけど仕方がないので、この日は行動を共にすることとした。
駅に着き、6時の汽車に乗る。 -
汽車はクスコの街をスイッチバックしながら登る。
途中、朝もやがかった神秘的なクスコの街を見下ろす。
言葉にならないほど美しかった。 -
定刻にプエンテ・ルイナス駅に着き、バスに乗り換えマチュピチュへ。
-
マチュピチュに着くと、早速ワイナピュチュへ登る。
入山口でサインをして入山。(戻ってこれない人のチェックのため)45分程度で登頂。途中幾人かの日本人ともすれ違う。
特筆すべきは、山頂付近で出会った南米のお姉さん。
単身で日立のビデオムービーを持ち、汗ひとつかかずに寡黙に登っていた。とても綺麗だった。 -
山頂で暫し休憩。
-
マチュピチュを見下ろす景色を楽しむ。
-
時に限りがあるため下山。下山時間は20分程度。
-
腹が減ったので昼食をクスコビール付きで楽しむ。
同行の男性もビールを飲む。しかし、なぜか日経の記者は拒否。 -
昼食後、マチュピチュ内を探索した時に、その理由が判明。
高地で酸素が薄いところでのアルコール飲酒、そして遺跡内を登ると、文字通り死にそうになった。
同行の男性も同様で、どうやら奴に図られたようだ。 -
無事観光を終え、バスを用いて駅へ。
ここでガイドブックにもあった、グッバイボーイが出現。
バスが下るカーブ毎に「グッバイ!」と手を振り、次のカーブにまた同じ子が「グッバイ!」と手を振る。
つまりバスが下りるスピードより早く、自分の足で下っているのだ。
一番下まで下りたところで、グッバイボーイがバスに乗り込み、チップをせびる。ついついあげてしまった。 -
駅で汽車に乗り、一路クスコへ。
途中の駅に着く前に、なぜかスチュワーデスがバスチケットを配る。
次回のバスのチケットか?と、思っていたら、途中駅で皆降り始める。
皆が降りたので付いて行くと、そこにはバスが待っていた。
どうやらこのチケットだったようだ。
バスが走り出し、さらに判明。バスが汽車を抜いたのだけど、6両編成の汽車が、2両編成で走っていた。4量切り離してバスに振り替えたのだ。
後で分かったのだが、日経の記者は残りの2両にいたようだ。 -
8月11日(水曜日) クスコからプーノへ
朝6:30に起き、7時朝食、ホテル7:30出発。
この日の駅への送迎車中には、日経の記者の姿はなかった。
なぜか少し心配になる。
駅に着き、8時の汽車に乗り込むと、なんと目の前は日本人若夫婦。
旦那はとてもやさしそうで、奥さんは菅野美穂似の美人。
今思えば、この旅行で唯一と言える、まともな日本人だった。
心が休まる。
昨日と違い、窓の外の風景は単調そのもの。
加えて高度3300mのクスコから3900mのプーノに向かう途中、4300mの駅を越える高山病列車。
しかも、丁度4300m地点付近で昼食時間となる設定。
皆一様に苦しんでいた。
ここで小さな事件が一つ。
日本では考えられないが、この列車は走行中にデッキが開く。
開いたデッキから身を乗り出して、風に当たっていると、車掌と拳銃を持った警察官ともう一人暗い制服を着た男の3人に囲まれて怒られてしまった。少し反省する。
さらに大きな事件が、もう一つ。
終着駅プーノの一つ手前(40Km程度手前)のフリアカ駅に16:50到着した際に、18:00まで停車するとアナウンスがあった。
暇なので、フリアカの街に出て、ぶらぶらして17:35頃駅に戻る。
そしたら案の定、既に出発していた。17:30に出発したらしい。
実はこの時、非常にまずいことに、スリを恐れて現金は小銭のみで500円程度しかなく、パスポートも列車内に置いてきてしまっていた。
パスポートも、まとまった現金も無く、これはさすがにダメかと、一旦途方に暮れた。
しかし、たまたまその駅に英語が分かる駅員が居り、事情を説明すると、プーノにバッグを押さえる連絡を入れてくれて、さらに現地の人が使っているプーノまでの乗り合いバスを紹介してくれた。
そのバスに乗ったのが18:00。プーノに付いたのが18:50。
料金は約90円。手持ちの小銭で足りた。
バスでプーノに着くと、フリアカから連絡があったのか、係員が迎えに来てくれていた。係員の誘導でプーノの駅に着くと、そこには同行の皆が。
聞くとプーノに付いてから5分ぐらいしか経ってないとのこと。
思ったより早かったと言ってくれた。
しかし、例のまともな若夫婦の旦那さんを筆頭に多大な迷惑を掛けてしまった。さらに反省する。 -
8月12日(木曜日) ティティカカ湖観光してフリアカからリマへ
朝6:30頃朝食を採り、プーノの街を散歩する。実に清々しい。
プーノは標高3900mほどあり、富士山より高い。
しかし、周りにでかい湖とさらに高い高山に囲まれていると、ここが富士山より高い所だとは到底思えない錯覚に陥る。
8:30ロビーに集合して、一路ティティカカ湖へ。
小型の船を同行の5人で貸切っての観光。リッチな気分に浸る。
ティティカカ湖の水深はそれほど深くなく、3m程度しかないそうで、そのぐらいのところに葦がとてもたくさん生えていた。 -
葦の道を船で進むと、浮島が出現し上陸。
なんだかぷかぷかしている足触りだった。
印象に残ったのは、太陽光発電装置があったこと。
浮島の見晴台に立っていると、怪しい日本人が馴れ馴れしく登ってきた。そしてなんだか、湖のことを「ここは川だ」とか訳の分からんことを連呼する。
時間がきて同行者に呼ばれ、船に乗ると今度は写真を撮ってきた。
そして勝手に写真を撮っておきながら、送りたいのでメールアドレスを教えてくれとまでほざく。適当に教えたら「OK!」と。
しかし、未だ写真は届いていない。
ホテルに戻る船で、屋根の上に寝ながら帰った。
日光は鋭いが、湿度が低く、とてもさわやかな感覚を満喫した。
昼食後、昨日乗り遅れたフリアカへ車で移動。
15:00発のリマへのフライトが、16:30に遅れ、さらに出発したのは18:00ちょっと過ぎだった。
遅れたけど、無事リマのホテルに着く。 -
8月13日(金曜日) リマからナスカ地上絵観光、そしてマイアミへ
朝6:30に爽やかに朝食をとり、7:30出発。
9:30フライトの筈が、いつまで経っても出発しない。
結局出発したのは11:00。
ナスカちょっと手前のイカという砂漠の空港に12:00に着く。
ここでから、ナスカ空覧用機で観光するのだが、これもいつまで経っても出発しない。
ここで大事件勃発。
一緒にいた日本人男性の、パスポートと現金と帰りの航空券が入ったバッグを、僕が見ている目の前で盗まれてしまった。
かなり待たされて、弛んだところだったのだけど、鮮やかだった。
手口は、2人組で、ターゲットの男性がバッグから離れたすきにそのバッグの近くの椅子に2人とも座る。
頃合いを見て、一人が僕に声を掛ける。
「今、何時ですか?」
僕が時計を見せているうちに、もう一人がバッグ持って逃げる。気が付いたら、バッグだけ無くなっている。
もちろん、この状況も、後で話を付き合わせて始めて分かったもので、当時は何が起こったのかまったくわからなかった。
当然バッグは出ず、その男性はパスポート再発行まで足止め。
その男性の気の緩みが一番の要因だけど、誰がターゲットになってもおかしくなかった。
しかし、取り敢えずナスカ観光は決行。目では見えたのだけど、写真には写らなかった。やはり「写るんです」じゃダメか。 -
ナスカ観光後に、イカの街のホテルで昼食。
昼食後、砂漠のオアシスに行く。
砂漠に行くと、バカな観光客が、うれしそうに砂漠を登っていた。
奴らはきっと、靴の中砂だらけだろう。
時間が無くて登れなかったのが悔しい。 -
観光を終えて、リマに戻りたいのだが、当然のように出発が遅れる。
当日、リマからマイアミに国際線に乗らなければならない関係上、
リマのホテルに7:00に着いてなければならないのだが、5:30になってもイカを出発しない。
よくよく聞き耳を立てると、10人ぐらいの団体の飛行機が重くて飛べないらしい。僕らの飛行機を横取りするような話がちらほら出てきたため、係員捕まえてすぐ出発してもらった。危険だ。
なんとかホテルに7:00ぎりぎりに着き、一路マイアミへ。
ペルー出国手続きが異常に厳しく。旅行コースや着替えなど厳しく問いただされた。
たまたま日本語できる人がいたので助かったが英語ではとてもとても答えられない内容だった。
8月14日(土曜日) マイアミからシアトルそして成田へ
朝6:30頃マイアミに着く。ここでアメリカに一旦入国。
途中、入国カードを書いていない大阪人のサポートを行いつつ、シアトル行きの出発ゲートへ進む。
大阪人は常に自分を中心に回っている。
なんとか出発ゲートにたどり着くと、そこにはなぜか日経の記者が。
彼はティティカカ湖を越えて、船でボリビアに入国したらしい。
そしてボリビアから、ここマイアミまで飛んできたそうな。
本当に自由旅行で、予定通り回ったらしくまったく驚いた奴だ。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- のまどさん 2014/03/21 20:40:20
- 笑わせていただきました
- 鼻毛マンさん、こんにちは。
拙ミャンマーとスペインの旅行記に投票いただき、ありがとうございます。
ペルーはツアーでも油断できないようですね。長年の夢なのですが、昨今中部の治安が良くないので当分引き延ばすことになりそうです。
それにしても、シュールなほどに個性的な方々に会われましたね。日経の記者の方、マチュピチュではアルコールを回避しても、なぜクスコで走る?爆笑しました。
南極、北朝鮮など非常にツウな国に行かれていますね。今後も楽しみにしています。
- 鼻毛マンさん からの返信 2014/03/21 22:56:46
- おお! 日経の記者!
- のまどさん、こんばんは。
のまどさんの旅行記を訪問するきっかけは、僕が"のだめ"さんと見間違えて、この人はきっとピアノを弾くきれいなお姉さんに違いない!って思って邪な気持ちで訪れたことです。
訪れてみて「うん?」この人は男性だよな???
あれ? のだめじゃなくてのまどさんだ。
という按排でまんまと騙されたというのが事の顛末でした。
訪れて思ったのが旅の行き先が僕のイメージする方向と似ていたなぁという事です。
こちらこそよろしくお願いします。
このペルーは1999年なのでもう15年も経ってしまいました。
このときは写真なしで文章だけで旅行記にしてて、文章だけでその場の雰囲気が伝わるように書いていました。
いまは写真にコメントを付けていく形式なので、ラジオからテレビになったのかなと思います。
それにしてもこのペルーは旅行先でいろんな変な人に出会いました。
南米ペルーまで旅行に来る人は、みんなこんな人達なのかと当時は本気で考えた程です。
日経の記者はその中でも特に印象に残った人。
いったい今ごろどこでなにしてるのでしょうか。
また、いつか、どこかの地で偶然会わないかなと思います。
その地の景色や歴史的建築物もいいですが、やはり人だなぁって思い返すことができました。
南米は治安が心配ですが、少しまでば改善するというものでもないです。
だから思い切ってすぐ行った方がいいですよ!
レッツペルー!
- のまどさん からの返信 2014/03/22 23:30:32
- 念のために・・・
- 鼻毛マンさん、こんにちは
のだめとのまど、音が似ていますね。小生、ピアノは下手ですが、部屋は整頓されていません。
> 訪れてみて「うん?」この人は男性だよな???
一応釈明すると、ワタクシは忍術のできない「くノ一」でございます。日本を離れて久しいため、ジェンダー観のずれが文章にも表れてきているのでしょう(←言葉遣い)。あっ、ビールラッパ飲みなどの飲酒の記述がますらお(オッサンばり)な印象を与えているのですね!旅をするには男気があるに越したことはないと開き直らせて下さい。
> 南米は治安が心配ですが、少しまでば改善するというものでもないです。
おっしゃる通り。でも、ペルーに関しては機を逸してしまった感が否めないんです。中部のフアンカヨとアヤクーチョという不人気スポットに是非行きたいのですが、一度は勢いの衰えた左翼ゲリラが現在盛り返してきているらしく、特攻で行くわけにもいかず。そのうちまた機会が巡ってくるでしょう。近いうちに南米は絶対行きます。
> その地の景色や歴史的建築物もいいですが、やはり人だなぁって思い返すことができました。
同感です。ペルー旅行記は特に人の描写が面白かったです。
他にも読ませていただきましたが、私も初見から旅先での視点や関心事が似ているなという印象を持ちました。
改めまして、よろしくお願いします。
- 鼻毛マンさん からの返信 2014/03/23 00:08:26
- あ゛あ゛〜〜っ!!!
- あ゛ぁ〜 のまどさまこんばんわ!
わたくしとしたことが、と、と、と、とんでもない勘違いをしたものでございます。
素敵な女性を男性と勘違いするとは。
この鼻毛の今世紀最大のミスです。
ひらにお許しください。
あー、まるで乾くるみのミステリーを読んだみたい。
ぜひフォローさせてください。
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