2012/02/10 - 2012/02/12
106位(同エリア168件中)
かずおさん
「しまなみ海道」は知っているけれども「とびしま海道」は知らないという人は多いのではないでしょうか。同じ広島県にあり別名”裏”しまなみ海道とも呼ばれているこのルートの存在を知ったのは自分も最近のことでしたが、色々と調べているうちに本家に負けず劣らずの風光明媚で魅力的な場所であるようです。これは一度行ってみなければと早速夜行バスに飛び乗って走ってきた時の記録です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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夜行バスで出発するときは大阪梅田から乗ることが多いですが、今日乗車するJRバスの呉ドリーム大阪号は神戸三宮にも止まってくれるのでこちらから乗ります。西へ行く他の便ももっと神戸に寄ってくれたら便利なのにねぇ・・・
車内の照明も落とされており、三宮を出てしばらくすれば日付も変わるので夜更かしせずに私も寝ることにしましょう・・・三ノ宮駅 (JR) 駅
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バスの行き先は呉駅ですが、途中の西条で山陽道を下りてからは小さなバス停にもこまめに止まっていきます。ここで定刻よりも早く進んでいることに気づいたので終点まで乗る予定を変更して日の出を見られるスポットに行くことに。新広駅でJR呉線に乗り換えてみました。
新広駅 駅
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そして呉線でやってきたのは新広から2つめの仁方駅近くにある仁方港。ちょうど着いたと同時に日が昇り始めました。
仁方駅 駅
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大きな吊り橋が見えていますが、こちらが今日この後走るとびしま海道の1本めの橋となる安芸灘大橋。まさかバスが早く着くとも、ましてやそれでこんな日の出まで見られるとは思っていなかったので朝から幸先いいです。
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朝の日差しを浴びる港。
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この後は呉線で本来行くはずだった呉まで向かいますが、本数が少ないので時間を気にしながら撮り歩きます。
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安芸灘大橋のアップ。
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本来バスを下りるはずだった呉駅まではJRで移動して、市内の営業所でレンタカーを借ります。とびしま海道に向かう前にまずは今年の大河ドラマ「平清盛」で盛り上がっている(?)ゆかりの地である音戸の瀬戸へ。まず見えてきたのは現在建設中の第二音戸大橋。渋滞が激しい現在の音戸大橋のバイパスになる予定とのこと。
音戸の瀬戸 自然・景勝地
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そしてこちらが音戸大橋。真っ赤な塗装が鮮やかです。
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橋に近づいてみます。ちょうど広島から松山へ向かう高速船が橋の下を通過中。
音戸大橋 名所・史跡
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細い水路なので高速船と言えどかなり速度を落としていきます。
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橋のたもとに建つ碑。
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橋へ向かう道路沿いにはツツジの木が。満開になる頃にもまた見てみたいものです。
音戸の瀬戸公園 公園・植物園
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第二音戸大橋と、下の水路の両岸を行き来する音戸の渡し。航路はわずか70mばかりと日本一の短さを誇るとのこと。橋には歩道がないので、今でも地元の人の足として活躍しているようです。
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音戸大橋を渡って倉橋島に渡りました。車を駐車場に置いて周辺を散策して見ることに。手前が音戸大橋で、奥が建設中の第二音戸大橋。
倉橋島 自然・景勝地
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清盛塚
清盛塚 名所・史跡
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先ほど通った高速船の他にも小さな漁船や・・・
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海上保安庁の巡視船まで、様々な船が次々に行き来していきます。
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いろいろな大きさの貨物船も。
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そして、そういった通り抜けする船の合間を縫って渡し船がちょこちょこと地元の人を乗せて動き回っています。
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行き来しているのは「つばめ」と「かもめ」の2隻。常に2隻が動くわけではなく、今日は「つばめ」だけが動いています。
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新しい橋が出来ても渡し船は存続するそう。末永く頑張ってほしいものです。
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車をこちらに置いているので乗れないのが残念・・・今度はバスで来てみようか。
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今度は音戸大橋を本土側に渡ります。先ほど自分が通った頃はまだ渋滞していなかったのですが、わずか数十分の間に橋の上を車が列を連ねるように・・・新しい橋の完成が待ち遠しいですね。
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そんな音戸大橋から音戸の瀬戸を見下ろしてみます。
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今日は本当に天気がいい・・・
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今度は松山から広島へ向かうフェリーが。音戸の渡しの船とのスケールの違いが凄い・・・
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第二音戸大橋をくぐって広島へと急ぎます。
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渡し船はあくまでマイペースで。
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白い波を立てて高速船が通過。
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12月や1月よりだいぶ日が長くなってきたとはいえまだ2月、日が暮れるのも早いのでそろそろ出発しましょう。
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音戸の瀬戸から走ること約30分、早朝に訪れた仁方港を過ぎればいよいよとびしま海道の入口となる安芸灘大橋への案内標識が出てきます。しまなみ海道と同じくいくつもの島を橋でつないでいるルートですが、こちらはこの安芸灘大橋だけが有料であとは全て無料になっています。
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料金所の横に小さな駐車場があり、これから渡る橋を見ながら小休止できるようになっています。白い橋はよく見かけますが、薄い水色の橋というのはなかなか珍しいのではないでしょうか?
安芸灘大橋 名所・史跡
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車道は片側1車線で歩道もあります。ちょうど同じ頃に車で来た家族連れのうちの子供が橋を全力で走って行き、それを車が後から追っかけていました・・・元気だなぁ・・・
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展望台を後にしていよいよこの橋を渡ります。橋が開通したのは2000年でそれまではこれらの島へ渡るのもフェリーだったとのこと。有料の橋を必ず通るとはいえ島の人にとっては生活が一気に変わったんでしょうね〜
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当然運転しながらなので橋の上の写真はナシ。ということで渡りきった先にある公園に車を停めます。橋の開通に合わせて作られたとみられるモニュメントが。
白崎園 公園・植物園
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少し下へ下りると安芸灘大橋の全体が見えます。
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少し場所を変えて漁船を入れてみたり。
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安芸灘大橋を渡った先は下蒲刈島。再び車を走らせて先へ進みます。
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海沿いの道を走って・・・
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見えてきたのは下蒲刈島から上蒲刈島へとつなぐ蒲刈大橋。開通は1979年と、安芸灘大橋より20年以上も早くなっています。優美な吊り橋とはまた趣が違って味があります。
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岩礁の向こうにうっすら見えているのは四国のようです。呉から松山はさっき見た高速船で1時間で着く距離なので久々に道後温泉でも行きたいな・・・
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蒲刈大橋を渡る前に、橋のたもとに建つ松濤園(しょうとうえん)に入ってみます。朝鮮通信使をはじめとするこのあたりの歴史の紹介や貴重な陶磁器の展示など、じっくり見るとかなり時間がかかります。
松濤園 公園・植物園
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今日は2月にしてはかなり暖かく、ずっとここでぼけーっとしているのもいいかなぁ〜なんて思ってしまったり。
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中庭
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朝鮮通信使資料館
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それほど広くはない敷地ですが、綺麗に整備されていて気持ちがいいです。
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お抹茶をいただけるようなので一番奥の蒲刈島御番所まで行きましょう。
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本当に運転するのめんどくなってきた・・・
蒲刈島御番所跡 名所・史跡
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庭では梅の花がちらほらと。
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せっかくここまで来ているのでとびしま海道を先へ進みましょう。また違う季節にもじっくり見てみたいものです。
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灯籠がまたいい雰囲気を作っています。
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朝鮮通信使にまつわる石碑。
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蒲刈大橋を渡って上蒲刈島に入ります。
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蒲刈大橋の上から安芸灘大橋が見えます。
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蒲刈大橋の下からも見えていた岩礁でしょうか?右から2つ目、一本だけ松の木が生えているのかな?その左には何かの動物が頭だけ出して泳いでいるようにも見えたり。
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上蒲刈島は観光地らしい観光地もないのでそのまま通り抜け。時間に余裕があれば何でもない道でものんびり走りたかったですがね・・・写真は上蒲刈島から次の豊島へと渡る豊島大橋。2008年に開通したとびしま海道の中では一番新しい橋です。
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・・・で、この豊島大橋の写真を撮ると道路の構造上、一旦上蒲刈島の中の方まで走らないと豊島には渡れません。。。こちらはそんな上蒲刈島の大浦集落。
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豊島大橋の上から。左に写っているのが上蒲刈島で奥に見えているのが本土。
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北東の方向には三角島、大崎下島、大崎上島など。
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豊島は小さい島、次の大崎下島へ渡る豊浜大橋が見えて来ました。こちらは1992年開通、どの橋も開通年が違うので島に住む人にとっては次々と生活圏が広がっていった感じなのかな?
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とびしま海道はこの先愛媛県の岡村島まで続いていますが、今回は大崎下島で折り返します。この写真は広島県側の大崎下島から撮っていますが、写っている場所はすでに愛媛県に入っています。
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大長港に停泊するフェリー。この先にあるもののまだ橋が架かっていない大崎上島との間を結んでいます。
大長港 乗り物
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さて、時間ももう2時過ぎ。いい加減お腹も空いてきているのでお昼にしましょう。立ち寄ったのは御手洗(みたらい)町並み保存地区の中程にある旅館なごみ亭。ちょうど閉店しようとしていたところでしたがあなごめしなら出せるとのことで早速注文。程よい焼き加減ととろけるような柔らかいあなご、大変おいしくいただきました。
なごみ亭 宿・ホテル
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お腹もふくれたところで再び車を走らせて急な坂道を上ります。「大長みかん」の名前で有名なこの辺り、山の斜面は一面のみかん畑になっています。遠くには本家しまなみ海道の来島海峡大橋が見えています。
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坂を上り詰めた先にあるのは展望台。
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そしてこちらがその展望台からの景色。先ほどの御手洗町並み保存地区から多島美の瀬戸内海を見下ろすことが出来ます。
歴史の見える丘公園 公園・植物園
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来島海峡大橋のアップ。一番左の山は亀老山かな?まだ行ったことがないのでこのあたりも行ってみたいですね〜自転車で通り抜けるのがいいのかな?
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対岸に見えているのは岡村島、愛媛県です。単なる県境だけではなく、中国地方と四国地方との境目でもあります。
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大長みかんの畑と遠くに見える四国山地。
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再び町並み保存地区に戻ってきました。
豊町御手洗重要伝統的建造物群保存地区 名所・史跡
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高燈籠 名所・史跡
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先ほどお昼を食べたなごみ亭。もちろん旅館なので宿泊することもできますが、泊まることが出来るのは1日1組とのこと。全館貸切です!夕食には瀬戸内海の幸をたっぷり楽しめるそうなのでまた機会があれば泊まってみたいものです。
なごみ亭 宿・ホテル
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町並み保存地区を歩きます。これは火の見櫓かな?
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恵比寿神社の鳥居は海に面しています。
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もともと劇場として建てられ、その後映画館だった時期もある乙女座。こんな離島の小さな集落に映画館があったということにちょっとビックリ・・・
江戸みなとまち展示館 乙女座 美術館・博物館
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日本一古いと言われている時計店。140年も前から営業しており、しかも壊れた時計の修理の腕もかなりスゴイとのこと。はるばる遠方からも修理の依頼が来ることもあるとか。
松浦時計店 名所・史跡
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古い町並み
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「足長小学生」との異名もある昔の「学校あり」の道路標識。ただの標識と言えばそれまでですが、観光案内でも紹介されている立派な観光名所になっています。
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御手洗を後にして、ここまで走ってきたとびしま海道をひたすら戻ります。ちょうど大長港ではフェリーが出発するところだったので写真を撮ってみたり。
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大長港
ゆたか海の駅 とびしま館 広島県 大崎下島 道の駅
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往路は3時間かけて来た道も復路は寄り道しなければ40分ばかり。安芸灘大橋でちょっとだけ写真を撮るために下りてみます。
安芸灘大橋 名所・史跡
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そしてそのまま車を走らせてやってきたのは呉市の北にそびえる灰ヶ峰。ここで見る夕日は最高!と聞いていたので頑張って来てみたが・・・これは素晴らしい景色!
灰ヶ峰 自然・景勝地
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見えている島は江田島ですね。まもなく日の入です・・・
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目線を変えれば先ほど渡ってきた安芸灘大橋も。
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呉の市街地からも見える気象庁のレーダー。
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街並みに灯りが点き始めました。
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昼間は暖かかったですが、山頂で吹きっ晒しなのでかなり寒いです。車の中で待機しながら夕方から夜へと移り変わる様を撮り続けました。
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レーダーにはライトアップが。今日は朝早かったし、そろそろ山を降りて明日に備えましょう・・・
(その2へ続く)
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なごみ亭
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