2012/05/05 - 2012/05/05
60位(同エリア75件中)
fuchiさん
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いよいよビールツアーの開始。30人ほどの大人数で移動し、瓶詰工場・醸造ライン・資料館を回ったあと、地下のビール熟成・貯蔵庫に移動する。5月の陽気にもかかわらず5〜7度の温度に保たれた天然冷蔵庫の中で、樽出し無濾過のピルスナーウルケルを、ツアー参加者と一緒に味わうのが本ツアーのハイライト。
驚きの体験に感動するも、電車の時間が迫っており、あわてて工場を後にし、ピルゼン駅に移動する。預けた荷物を受取り、慌ただしく列車に乗り込んだ。15:00発車。ピルゼン滞在は約5時間ほど。短時間ながら印象に残る旅であった。
次の目的地は、この旅の最後の滞在地・ミュンヘン。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
-
12:45 ピルスナーウルケルビールツアー開始。まずは場所の説明。奥に見える給水塔は高さ15m、デザインはダッチタワーハウス?の真似とのこと。現在は使われていない。
ガラスの建物が新醸造タワー、その手前が旧醸造タワー。
バスに乗って給水塔のある奥に向かい、まずは瓶詰工場を見学する。 -
写真を撮っている人の向こうに馬車、奥に給水塔が見える。
展示物として、かつて輸送に使っていた馬車や汽車の姿が見られる。
汽車の荷台はフェルトと木の二重構造で、ビールの温度が上がったり、逆に凍ったりすることを防いだ。 -
案内人のペトラさん。他に30人くらい、日本人も数名、アメリカ、ロシア、オーストラリア。
アメリカ人の女性は、ホップ紹介コーナーで自分がホップジャンキーだと主張していた。
女性が車椅子の夫婦らしきカップルがいたが、段差などで、他の体格の良い参加者がさっとかかえたりして助けてあげていたのが印象的。 -
給水塔付近の瓶詰め工場にバスで移動。瓶詰め工場の二階に。けっこうにおう。動物園やプールのムッとする匂い、熱気が感じられる。
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工場のレイアウト図。さすがの広さ
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ラインを大量のビール瓶が流れている。一時間で6000本の瓶詰めをすることが可能。
とにかく暑い・・。 -
しかし床はシュナイダーのように濡れていない。排水がよいのだろうか。
ここでも自動化が徹底されており、目に付いた作業員は一人だけ。 -
旧醸造タワー。銅のポットが並ぶ。
マッシングとボイリングを3回繰り返すことがウルケルの特徴。この工程で8-12時間かけるとのこと。 -
醸造タワーにある、チェコで一番巨大なエレベーターで階を移動。
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パノラマシアターのビデオで醸造過程講座を聞いたあと、材料展示コーナーに移動する。モルトが山盛りも盛られた皿が展示されている。
また、ビールには水も重要ということで水の展示もあるが、池の上にイカダを浮かべてその上をわたるというディスプレイだった。 -
ザーツホップを挽く機械。でてきた粉を舐めることもできるのだが、舐めすぎて苦くて舌がバカになってしまった。試飲までに回復せねば。
また、顕微鏡で酵母の観察できるコーナーもある。もっとも赤く色がついてる丸がポツポツ見えるだけで、知識がないといまいち面白みにかけるのだが。 -
ner brew houseに移動。釜が稼働していて暑い。測ってみると室温33℃もあった。
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銅釜の中ものぞき込める。巨大なフィンが内容物を攪拌していた。
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このあたりはツアー参加者も結構バラけて移動している。大きな銅ポットを覗き込んだり、写真をとったりする参加者たち。
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スチールの容器もあり、これはフィルター用?との説明があった。
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さらに階を下ると、そこは歴史資料館となっていた。
写真はチェコ製のグラス。ピルスナー開発当時は他の国は陶器ジョッキが多かったが、チェコではガラス製グラスが使われておりピルスナーの色にマッチしていた。
ほかに、モノクロフィルムで、過去の醸造や乾杯の風景の写真、古いレシピの書類などが展示されていた。 -
45ヘクトリットルの金おけ。なかに小銭がいっぱい。はじめてピルスナーウルケルを醸造した時に使用。
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ピルスナーを開発したグロルさんの肖像画。ここで、彼は何歳か聞くクイズ。正解は29歳!・・・そうは見えない貫禄、とペトラさんジョーク。
ピルスナーは、ピルゼンの水の特性でたまたま金色になった、という説もあるが、そんな適当なことで美味しいビールが作れるとは思えない。科学者らしく、きっちり完成形をイメージしてピルスナーを作り上げたんじゃないかな。
さらに、ビールの濃度を測る際にズボンを使うという、ベンチ張り付きのエピソードクイズ。あれ、バイエルンのネタじゃあなかったのか? -
いよいよ見学の目玉、地下に潜る。
l9kmの地下道があり、さらにピルゼン全体の地下道とつながっている。
ちなみに、ピルゼンの市街でも地下道ツアーというのがあるのだ。 -
石作りのゲートのドアを開き、さらにダンジョンを奥へ奥へと進む。
だんだん気温が低下し、薄着の参加者も次々に上着をはおり始めた。
一応、お願いすれば上着を貸してくれるらしい。 -
地下に降りる。壁の温度10℃、入口付近は硫黄臭がする。
傾斜がある通路で、床濡れて滑り危ない。 -
はるか遠くに伸びる地下道。脇道にうかつに入ったら、あっという間に迷ってしまいそうだ。
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かってはクーパーとよばれるビール労働者が樽の出し入れや熟成管理をしていた。多い時で100-150人くらいいたとのこと。写真は展示されてたクーパーの人形。
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地下道マップ。中は細かく、規則正しい横穴が無数に掘られている。 1800年代は六千バレルのビールの貯蔵がされていた。
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今はほとんど空だが、このツアー用に熟成している樽が一部ある。
さらに下に進むと気温がさらに低下した。現在7℃。
干しぶどうのような香がただよっており、これがウルケルを熟成させる際の香りのようだ。 -
大樽が並ぶ通路脇を進む。樽には蓋がされておらず、茶色い液面が見える。
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樽に日付と温度が記録されており、熟成日数を管理されている。
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さらに進むと、樽が横に積まれた、穴の奥に試飲コーナに到着。樽は人間のサイズよりはるかに大きい。
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試飲用カップは大と小の二種類があり、早いもの勝ちで選ぶことができる。
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樽に付けられた蛇口からビールが注がれる。注ぎ手はこの寒い洞窟にずっと待機している模様。一日10回以上はツアーが回ってくるからなあ・・
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ビールは温度9℃。アンフィルターのウルケルで、照明のせいではっきりしないが不透明なゴールドかブラウン。炭酸は少なめ。苦味がかなりくっきり。レーズンやリンゴのようなすこしフルーティーな感じの香り有り。十分アルコール化されているのか甘みはあまり感じない。さすがに注ぎたてでフレッシュなので、飲みやすくはある。しかし私の好み的には苦味が強すぎかなあ。。
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飲んでるロケーションは洞窟の中ということで、めったにできない体験。
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ツアーを共にした参加者たちが、ビールを味わい、写真を撮ったり楽しげに歓談している。
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時間がきたので、移動開始。まだ飲み終わってない人もいたが、手にカップを持って移動する。置いていかれてはぐれたら、えらいことになるからな・・
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通路の奥には、昔のクーパーが履いていた長靴や、当時の地下道の写真がディスプレイされていた。
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樽の中を洗うために、人が入る穴をあけているのだけど、その穴をくぐるイベント。金髪の女性がチャレンジして成功していた。
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さらに移動すると、ビル並みの巨大な空間にでた。ここは氷室で、冬にできた氷を夏まで保存していた。室温は7℃
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はるか上に開けられた穴から、冬に凍った川の氷を切り出して、円柱形状に加工した氷をこのスペースに落とし込んでいたそうな。スケールでかいなあ。
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14:30 ツアー終了。15時の電車までもうあまり時間がない。お土産を探している暇もない! 大急ぎで駅に移動する。
工場から駅まではダッシュすれば10分で移動可能。 -
14:40駅に到着、荷物預かり所に行ってスーツケースを受け取る。30コルナくらいしか必要としなかったため、400コルナくらい余ってしまった。駅にあるインフォメーションセンターで土産物を大急ぎで物色し、見学できなかった市庁舎の写真集を購入。それでも、200コルナ以上あまった。
電光掲示板にホーム標記が”1v”とでてるがどこかわからない!
焦って駅員さんにニュルンベルク!と叫ぶと、ちょうど入ってきた列車を指差してくた。
14:50 出発10分前に、alexにのりこむことができてほっと一安心。車内にもプラハーニュルンベルグ の表示があるので間違いない。
最後はバタバタだったが、事故も失せ物もトラブルもなくチェコ旅行を完了した。言葉がなにひとつわからないところでの一人旅は神経使う。
15:00 列車スタート。
ビール累計 75種/28.8l
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