ホルンの音色に誘われた鹿さんたちが♪

2011/02/17 - 2011/02/17

今年もやってきました、「鹿寄せ」の季節が！
ということで、私が見に行ったのは２年前ですが、奈良公園内で毎年行われている鹿寄せの様子をご紹介。

５年前に放送されていた「鹿男あをによし」というドラマのエンディングで使われていた映像が、この鹿寄せです。

今年（2013年）は、2/1〜3/17まで開催されています。
祝日をのぞく月曜日と2/12はお休みですのでご注意。

時間は、10時〜の１日１回で、15分ほどで終わります。

JR・近鉄奈良駅からは、市内循環バスで「春日大社表参道」下車すぐ。
運賃は200円。市内循環バスは均一運賃なので、先払いです。
おつりは出ませんので、千円札までなら、車内の両替機で。
ICOCAとPiTaPaも使えます。

エリア 奈良市(奈良)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

奈良の冬の風物詩「鹿寄せ」は、明治時代に始まったそうで、当時はラッパで鹿を集めていたそうです。

場所ですが、奈良駅からだと、市内循環バスに乗り「春日大社表参道」で降りると、目の前が「飛火野（とびひの）」という広い草地になります。

そこに、このような看板が立てられています。
他に何も無いので、すぐにわかります！
ちなみに、看板には、「鹿寄せ８０ｍ先」と書かれています。

後ろに見える木も、ドラマ「鹿男」で良く使われていました。

そして、８０ｍ先のここが、「鹿寄せ　現在地」です。
さっきの写真で言うと、左側の見切れた場所です。

後ろに見えるのは、楠で、遠くから見ると１本に見えますが、実は３本の木です。
明治時代に、この地で宴が催された際に明治天皇が臨席され、その玉座があった場所に記念植樹されたそうです。

鹿寄せ 祭り・イベント

鹿寄せの場所から、バス停の方を見ると、こんな感じ。

ちょうど、バンビーナというバスが着いたところで、鹿寄せを見に来た方々がこちらへ向かっています。

ちなみに、バンビーナは、市内循環バスとルートは同じなんですが、観光用に作られていて、ご覧のように外装もカラフルで、内装がレトロだったり、一番後ろの窓が広く、後ろ向きや横向きに座って外を眺められるようになっています。
１時間に１〜２本と本数が少ないので、乗ってみたい場合は、時刻表をチェックしてみてくださいね！

※後日追記
2013年3月17日をもって運行終了したそうです、残念。

鹿寄せ 祭り・イベント

ここで、鹿の愛護協会のお姉さんが登場！
鹿寄せについての説明をしてくれます。

先ほどの写真もそうですが、期間中は、毎日同じ時刻に鹿寄せが始まるので、お利口な鹿さんたちは、時間前からちゃっかりスタンバイしてます(笑)

う〜ん、これで大丈夫なのかな？？

鹿寄せ 祭り・イベント

フレンチホルンの演奏が始まりました。

ベートーベンの田園の一節と聞いたことがあったのですが、メロディラインが良くわかりませんでした(笑)

最初に動きを見せたのは、比較的近くにいた鹿たち。

道路に近いところから、数頭がゆっくり歩いてきました。
んっ？テレビで見たのは、走ってくる鹿の姿だったはず…？？

まだまだ演奏が続きます

すると今度は、林の奥から、鹿たちが出てきました！

次々と駆け寄ってきます！

随分と増えてきました

それでは、ご褒美のどんぐりタイムです。
お姉さんが、籠からドングリを蒔きます。

ボリボリと美味しそうに食べる鹿さんたち♪

もっともっと〜と催促も

その間も、出遅れた鹿たちが駆け寄ってきます。

急げ、急げ〜、間に合うかな？

見物客と鹿たち。

この日は、２〜３０人ぐらい来られてました。
ドラマで人気があった時は、１度に１００人ぐらいが押し寄せたそうで、あまりの人の多さに、鹿がビビって、寄ってこなかったそうです(笑)

まだまだ、出遅れた鹿たちが駆け寄ってきますが、突然、ケンカが始まりました！
雄鹿同士なんですが、秋の角きりという行事で角は切られています。

ドングリが無くなると、スーッと帰って行く鹿たち。

右のほうで、１頭だけ寝転んでる鹿さんですが、体が痒かったみたいで、地面にスリスリしてました(笑)

帰り道でも、草を食べながら帰って行く鹿たち。
これが本当の道草？(笑)

バイバ〜イ、また明日！

残ってる鹿も多いのですが、最初からこの辺にスタンバイしてた子たちかな。

この後、鹿の愛護協会の方が募金のお願いに来られていました。
私は一人で来ていたので、鹿たちをバックに写真まで撮ってくださいましたよ。

最後にもう一度林の方を見ると、ゆっくりゆっくりと戻っていく鹿の列が遠くまで見えました。

帰りのバス停付近で、道路を横断する鹿たち。
バスも急ブレーキで停車。

奈良公園内では、珍しくない光景ですが、気を付けないと本当に危ない。

奈良公園 公園・植物園

自動車の前にも。

道路沿いには、鹿に注意の反射板も立てられています。
前方に見えるのが、「春日大社表参道」のバス停です。

春日大社 寺・神社・教会

こんな道路標識も奈良公園ならではですね！
大仏殿方面から、人力車に乗った観光客がやってきました。

飛火野から道路を渡った向かい側には、片岡梅林があります。

片岡梅林 公園・植物園

梅林の中央付近にあるこの建物は、丸窓亭と言います。

まだ、ちょっと早かったみたいです。

それでも、上を見上げると、青空がきれい。

濃いピンクがきれいな、紅梅もありました。

実はこの後、３月にも訪れたんですが、その時はもっと花が開いていたので、とってもきれいでした。

これは、ネコヤナギでしたっけ？

実は、このすぐ下が鷺池です。
浮見堂も見えますよ。

どこからか、美しい音色が…？
ハーモニカの練習をされているようでした！

聴衆は、この鹿さんたち♪
こっそり背後で聴いていますよ〜

最後に、バス停付近から飛火野のほうを眺めると、高円山が見えました。
白く雪の残っているところは、大文字焼きの火床がある場所です。

こうして、昔の写真を整理していると、久しぶりに、鹿さんたちに会いたくなりました！

高円山 名所・史跡