2013/01/17 - 2013/01/20
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ONMKさん
これまで何十回となく読んだ開高健の名著「オーパ!」によると、アマゾン川には何十種類もの魚がいて、いずれも獰猛で、竿を投げるとガンガン食ってくるのだった。釣り好きにはたまらない世界。バンコクといえばまず思い浮かべるのは、悠久の大河、チャオプラヤ川。かつて学習した数学の方程式によると、以下の解が導かれる筈である。アマゾン川→魚がめちゃめちゃ釣れる。アマゾン川=熱帯。チャオプラヤ川=熱帯。アマゾン川=チャオプラヤ川。∴チャオプラヤ川で魚はめちゃめちゃ釣れる。旅行鞄に釣り道具一式を詰め込んで、バンコクへ旅立った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
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初日。チャオプラヤエクスプレスに乗って、ノンタブリに行くまでの間、川面をくまなく視察。漁船らしき小舟を発見。やはり魚はたくさんいるに違いない。
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すると、魚が飛び跳ねた。目を凝らすと、あっちにもこっちにも、ナマズだ!生息を確認。期待に胸が高鳴る。
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翌日、満を持してチャオプラヤ川のサパーン・タークシン橋下にやって来た。
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今回の遠征の相棒たち。シマノのリール。買ったのは平成2年だから、もう20年以上使っている。いまだに壊れないタフな奴。もはや戦友。
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パックロッド。これは今回のために買った(笑)。
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セレクトした精鋭のルアーたち。ポッパー。買ったのは中3の時。確か380円だった。初めてバスを釣ったのも、そして、自己ベストの52cmを釣ったのもこいつ。もちろんナマズを仕留めたこともある。30年以上現役の頼もしいやつ。
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シンキングミノー。主に海で使っている。なにせ熱帯の大河だ。どんな大物がいるかわからない。こいつなら対処できるはずだ。
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スピンテール。ブレードがクルクル回転して魚をおびき寄せる。濁ったチャオプラヤ川の水中でもアピールしてくれることだろう。
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チャオプラヤ川は下流で高低差がないはずなのに思った以上に流れがある。橋げたの下を狙ってキャスト。細かくアクションをつけながら慎重に引いていく。
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入江状になっていて水草が浮いている。水流が複雑に渦巻いている。こういうところに大物は潜んでいる。
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ひたすらキャストを繰り返す。
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船を待っている人たちがこっちを注目している。写真を撮っている人もいる。
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ポッパーで反応がないので、ミノーにチェンジ。さらにキャストを繰り返す。その後スピンテールにチェンジ。しかし、時間が来た。これからマハチャイに行かなければならない。
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バンコクから列車で1時間。マハチャイにやって来た。マハチャイはターチン川の河口にある港町だ。
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駅前の通りには新鮮な魚がたくさん売られていた。こいつならよくファイトしそうだ。
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漁船だろうか。
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支流がターチン川に合流して複雑な流れになっているようだ。
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川の水を掬って舐めてみるとかすかに塩味がした。汽水だ。釣れるとしたら海の魚だろう。ここはワームをセレクト。
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障害物がないので思い切り振りかぶってフルキャスト。
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アクションをつけながらトリッキーな動きを演出、それでも反応がないのであえてボトムを狙ってズル引き。水深は思ったより浅い。そのせいか、根掛りが頻発、ワームを次々とロスト。ついに時間切れ。・・・無念だ。
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翌日、中華街へ観光にやって来た。明日は朝に出発し、日本へ帰る。 ・・・このままでは終われない。足は自然と船着場へ向かっていた。
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ボートに乗ってワットポ−と王宮に近いター・ティアン船着場で降りる。
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チャオプラヤ川は船着場以外の場所は建造物が建て込んでいたり、私有地だったりして、川岸には容易に近づける場所がほとんどない。その点ここは公園になっていて、足場がよい。柵を乗り越えてセットする。最後のトライだ。
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やはりここはポッパーで。水面に浮くので、魚がバイトする瞬間が見れるのがやはりいちばん楽しい。しばらくキャストを繰り返すが反応はない。どうしたものか・・・しばらく考えて閃いた。
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最終兵器。
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巻き餌作戦。これでいやしい魚どもは寄ってくる筈だ。巻き餌した地点に集中してキャストして攻める。ひたすら繰り返す。大物が釣れることを信じて・・・
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その時、背後に不穏な気配を感じた。振り向くと警官だった。何やら大声を出して腕を交差して×印を作っている。止めろということらしい。・・・釣りをして何が悪いのか!・・・俺の反抗的な目を察知した警官は腰に手をやった。腰には拳銃が巻かれている。・・・脳裡に家族の顔が浮かんだ。
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警官は俺が道具を片付けるのを見届けて去っていった。
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「チャオプラヤ川で大魚を釣る。」壮大な挑戦は、国家権力の前に志半ばで幕を閉じた。しかし、チャレンジングスピリットは、決して色褪せることはない。
・・・長々と引っ張ってすいませんでした。
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