2012/02/29 - 2012/03/05
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ハイペリオンさん
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昨年3月、
JTBで台北行の格安航空券を見つけた。
6日間という短い期間だったが、
久しぶりの台北を楽しんだ。
この旅行記は、
旅行後すぐに書き始め、
ほとんど書き終えたあたりで
急に忙しくなり始め、
放置プレイとなってしまった。
年末年始の暇な時間に残りをようやく書き上げ、
完成した次第である。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エバー航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
-
新年が明けて、3月の旅行先を探すことにした。
いくつかの旅行会社では、新年の安売りでかなり
安い航空券を出していた。
中でもHISの2012年にちなんだ、東京−バ
ンコク2012円は特筆ものだった。
これにしようと、1月5日、満を持して12時に
アクセスするも、当然のごとくつながらず玉砕。
テレビで頻繁にCMを流していたし、電車の中吊
りでもあおっていたから、相当のアクセスが集中
したようだ。
ほかに、ぼくが知っている中では最も安い航空券
を売っているIACEトラベルでバンコク行きを
探すも、燃油サーチャージを入れると5万円にな
ってしまう。
第1希望はバンコクだったが、結局これはあきら
めて、香港か台湾に変えた。
HISは香港が安く、燃油サーチャージ等諸費用
込みで3万7千円というのがあったので、とりあ
えずこれを申し込んでおいた。
ただ、香港は航空券は安いものの、滞在費が高く
つくので、あまり気が進まなかった。
すぐにマカオへ行ってしまえば少しは安上がりだ
が、今度はマカオで遊びに金を使ってしまうので、
金がかかるのには違いがない。
その後もネットで検索していると、JTBが台北
5980円、燃油サーチャージ等諸費用込みで
22290円というのを出していた。
「おお、これだ!」と、急いで申し込み、HIS
はキャンセルをした。
台北もホテルは、そんなに安くないが、食費など
は香港よりは安い。
5日程度の滞在ならそんなに金もかからないだろ
う。
出発日は2月29日、帰国は3月5日。
ちょうどこのころは花粉の飛散の第一波が来て、
重度の花粉症のぼくはいつも苦しめられる。
だから、なるべく日本にいたくないのだ。
数年ぶりの海外で、ぼくは久しぶりにわくわくし
ながらその日を待った。 -
しかし、その週の週間天気予報を見ると、わくわ
く感は消え、ひょっとしてその日はトラブルに見
舞われるのではないかとびくびくし始めた。
なぜなら、出発日の2月29日の東京には雪マー
クが付いていたからだ。
そして、29日が近づくにしたがい、雪の量は相
当量になると報じ、前日の天気予報では、「関東
ではこの冬最大の積雪」と予想していた。
海外旅行に関しては、完全な晴れ男のはずだった
ぼくは、実はとんでもない雪男だったのだ。
ぼくの頭はすぐに回転し、出発当日朝、大雪の駅
で何分待っても始発電車すら来ず、相当遅れて都
心に着いたものの、成田エクスプレスも京成スカ
イライナーも運航中止、出発時間には完全に間に
合わず、旅は中止、払い戻しも不可、カネはJT
Bにくれてやるわとぶち切れ、そんな映像が瞬時
に頭の中を駆け巡った。
ま、大雪になったら、飛行機自体が飛ばないだろ
うから、別の心配をしたほうがいいとは思うが、
とにかく空港に着けないこともありえると考えて、
前日のうちに成田空港近くに宿を取って、安心し
て空港に行くことを考えておいたほうがよさそう
だ。
しかし、緊急の宿泊だから、宿はとにかく安いほ
うがいい。
そこで、成田空港近くにカプセルホテルはないか
と検索した。
しかし、カプセルホテルはなかった。
ないならしょうがない、次はとにかく安いビジネ
スホテルだ。
アパホテル、エクセル東急など、安そうなホテル
はいくつかあったが、当日宿泊となると、ほとん
どが5000円台。
これでも十分安いのだが、いやいや目標は3千円
台である。
そういえば、楽天トラベルに「今日これから宿選
び」「急な出張でも泊まれるホテル」といったコ
ピーがあったのを思い出した。
楽天で探してみよう。
すると、あったあった。
成田ビューホテルが22時30分以降チェックイ
ンで3500円というプランを出していた。
朝食も何もない、いわゆる素泊まりというやつで
ある。
これだ!
こんな安い値段でいいのだろうか。
早速ログインして予約。
楽天ポイント2000点を使って、宿泊料は
1500円である。
日ごろからせっせとブログを書き、アフィリエイ
トで楽天ポイントを貯めていてよかった。
ご利用者のみなさん、
ありがとうございましたあーっ!
本当にネット予約でその日の部屋が取れるのか半
信半疑だったが、まさか、ここは日本である、
「あいにくご予約はございませんが」などという
ことはないだろう。
明日出発のつもりでのんびり準備をしていたが、
今夜出発となり、急にあわただしくなった。
おまけに夜勤明けで眠いったらありぉしない。
おまけにさっき洗濯したばかりで、もって行
くパンツが2枚しかない。
残りは水を滴らせて外でぶら下がっている。
足りないものは台北で買うか。
しかし、下着は好みの問題があるからなあ。
やらしい柄のパンツは、誰に見られるというので
もないが、なくとなく恥ずかしいし。
出発は午後7時ごろなので、それまで外で乾かし
て、濡れていようがいまいが、それを何枚かも持
って行くしかない。
台北に着いてからて乾かせばいいのだ。
台北まで行くのに、何を着ていけばいいかも迷っ
た。
2月の終わりで、帰国する頃には日本もけっこう
暖かくなっているはず。
台北も25度を越える日もあったとかで、天気は
曇りがちのようだが、日本の4月ごろの気候のよ
うだ。
そんなところへかさばる厚手のジャンパーを持っ
ていくのもバカバカしい。
シャツ一枚に、ぺらぺらのブルゾンを羽織るだけ
にした。
準備は万端、しかし時は既に夕刻。
出発まであと1時間あまりである。
19時過ぎに家を出たら、あまりの寒さにまた家
の中に駆け込みそうになった。
さすがにこのままの気温だと、雨ではなく雪にな
るだろう。
電車を来るまでの数分間、とにかく速く来てくれ
と祈るばかりだった。
上野に着いたのは20時10分ごろ。
ぼくが乗ろうとしている京成イブニングライナー
は、20時40分発である。
普通の特急よりも400円高い。
出発間際に着くと、ひょっとして帰りのサラリー
マンですでに売り切れになるのではないかと思い、
早目に来たが、まったくの杞憂であった。
空港行きの電車のシートに身を沈めて、ようやく
海外へ行くのだという実感が湧いてきた。
電車は順調に走り、21時50分には空港第二ビ
ル駅に着いた。
ここでパスポートチェックを受け、到着ロビーへ。
到着ロビーのバス乗り場に成田ビューホテルのシ
ャトルバスがやってくるのである。
ホテル所定の停車場にいようと思ったが、あまり
に寒すぎてこりゃ無理だと、さっさと退散。
暖かいロビーの中で待つことにした。
さすがに千葉の田舎は、ぼくが住む東京の郊外よ
りも一段階寒い感じがした。
バスは予定より3分ほど遅れてやってきた。
数分間外で待っただけだが、僕の体は氷を流し込
まれたように冷たくなっていた。
成田ビューホテルは、空港のすぐ近くにあるのだ
と思い込んでいたが、けっこう遠くて、バスで
15分ほどかかった。
時間は既に22時30分を過ぎていて、22時
30分以降チェックインというプランに則った
チェックインができることになった。
チェックインもあっさり終わり、売店で食べ物を
買い部屋へ。
やっとここまで来た。
しかし明日、台北行きの飛行機は本当に飛んでく
れるのだろうか。
久しぶりの旅への期待という暖かい毛布とともに、
少なからぬ不安の冷たいシーツを身にまとって眠
りについた。
★写真は成田ビューホテル。ピンボケ御免。 -
翌朝、目が覚めてまずしたことは、カーテンを開
けて窓の外を確認することだった。
窓から見える風景は雨にけむる高速道路のインタ
ーチェンジだった。
よかった。心配していた雪は降っていなかった。
これでとりあえず飛行機は飛んでくれるだろう。
身支度を整え、フロントへ降り、チェックアウト
の際に宿泊料1500円を払った。
何も通じていなくて、3500円払えなどと言っ
て来るのではないかと警戒していたが、そこはさ
すが日本のホテル、ちゃんとしている。
成田ビューホテルのシャトルバスで空港へ。
ぼくが乗る台湾のエバー航空のカウンターは、南
ウィングのI。
一番端っこである。
国交がない台湾だし、民間の航空会社だし、大陸
中国側から何を言われるかわからないからと、日
本人お得意の「自主規制精神」が働いたのかわか
らないが、ちょっと不憫な感じがする。
エバー航空とは、別名、長榮航空といい、台湾の
民間の航空会社である。
街中でよくevergreenと書かれたコンテ
ナを見かけるが、あれはエバー航空を設立した長
榮集団のメイン企業の海運会社である。
エバー航空は、ハローキティが描かれた機体を3
機有しているが、あんなものにいいおっさんが乗
せられたら、苦笑いするしかないよなあと、とり
あえずぼくが乗る飛行機は普通であってくれと祈
るばかりだ。
チェックインは簡単に済んだ。
あまり人も並んでおらず、この便は空いているの
かもしれない。
出国手続きには列ができていたが、これもスムー
ズに流れている。
中国人カップルが、途中で止まり、どの列に並べ
ば速いのか見極めている。
スーパーのレジで、早く済みそうなレジを探して
うろうろしているおばちゃんみたいだ。
いじましい限りである。
さっさと行けよ中国人と、蹴りたくなった。
ぼくが荷物を取り出す段になってひと悶着が起き
た。
ここ数年海外旅行をしていないので、機内への持
ち込みに関してどうなっているのか、わからなか
った。
以前は刃物類は持ち込むことができず、日本のよ
うに杓子定規に物事を進めたがるところでは、刃
物というだけでシェーバーや爪切りまで取り上げ
られたものだ。
爪切りなんて、いったいどうやったら人に危害を
加えられるというのだろうか。
「深爪されたくなけりゃ、ピョンヤンまで行け!」
などというハイジャッカーがいるとでも考えてい
るのだろうか。
きちんとしているのはいいが、きちんとしすぎて、
逆にこっけいなことになっているのが、今の日本
である。
タイからミャンマーへ行ったときに、バックパッ
クに爪切りをいれて持ち込んだ。
当然、X線検査で見つかった。
しかし、検査の女の子は、「爪切り入ってる?」
と尋ねただけで、こちらが「入れてます」という
と、そのまま通してくれた。
これでいいのである。
いまは、持ち込み制限に関しては、さらにな厳し
くなっていて、液体類も持ち込めない。
液体類は、飲み物だけでなく、はみがきからシャ
ンプー、化粧水の類にまで及んでいた。
一体全体、これらの液体類をなぜ持ち込み禁止に
しているのか、きちんとした説明を聞きたいもの
だ。
ぼくは手にペットボトルの水を持ち、バックパッ
クの中には、はみがき、ヘアージェル、シャンプ
ー、リンスなど、アメニティひと通りが入ってい
る。
検査を通す前にこれらをトレイに入れたが、出た
ところで、女の係官に「これらは規則で持ち込め
ません」といわれた。
小柄であどけない顔をした女係官だった。
結局、分量の少ないシャンプーはOKとなったが、
それ以外はすべて取り上げられた。
全部普段の生活で使っているものをそのまま持っ
て来たから、減価償却は終わっているようなもの
だが、自分の持ち物を取り上げられるというのは、
規則に反しているとはいえ、不愉快なものである。
女係官というか少女係官は「規則ですから」の一
点張り。
つまり、それ以外のこちらを説得するに足る材料
や根拠や言葉を持ち合わせていないのだろう。
若くて人生経験もほとんどないような子どもだか
ら仕方ないとはいえ、「規則」のひと言ですべて
を処理しようという姿勢に実に不快感を覚えた。
ぼくは、返してきたシャンプーをひったくるよう
にしてその場を離れたが、憤懣やるかたない気分
である。
他人のものを勝手に取り上げるのだから、相手を
納得させる説明をするか、危険物かどうかをもっ
と検査すべきである。
今の日本は、クレームが出ないよう、手を尽くし
て相手を納得させるようなことをしているくせに、
こういうところでは、「ダメなものはダメ」で済
ませて知らん顔をしている。
文句をつけるやつはいないのだろうか。
海外へ行くという今も日本人には特別な思いが、
こういうところでゴチャゴチャもめることを押し
とどめているのだろうか。
時間がたつにつれ、どんどん怒りが増して来たが、
ぶつけどころがないので、腹に収めたまま出発ゲ
ートへ向かった。 -
ゲートのところには、今日ぼく達が乗るエバー航
空の機体が待機していた。
とりあえず、ハローキティ号ではなかったのでひ
と安心である。
搭乗まであと1時間以上ある。
朝食は食べていないし、手荷物検査で腹を立てた
ので急に空腹を覚えた。
しかし、近くには食べ物を売っている売店がない。
少し歩いてマクドを見つけたが、何もこんな日に
マクドはないだろうと、ほかを探したが見当たら
ないので、結局戻って、いつも買っているソーセ
ージエッグマフィンのセットを買った。
今なら350円で買えるセットが、空港に入ると
税込みで470円もした。
ゲート前にいる客の数はそれほど多くなく、やは
り乗客数はあまり多くなさそうだ。
ここに来て、今日のフライトがANAとのコード
シェア便だということを初めて知った。
エバー航空のスッチーたちが飛行機に乗り込んで
行く。
モスグリーンの地味すぎる制服だった。
もうちょっと明るい色のほうがいいのではないか。
あれではまるで葬式である。
9時20分になって搭乗開始。
ぼくの前を歩く田舎から出てきたようなおじさん
たちは、前夜のホテルでしこたま飲んだのか、酒
臭い息を漂わせていた。
枕と毛布をバックパックと一緒に上の棚へ突っ込
んでぼくの出発準備は完了。
いつでも飛び立ってくれ。
ぼくの隣の窓側は、空席だった。
出発時間は10時だが、滑走路手前に止まったま
ままったく出発の気配がない。
滑走路が混んでいるのか、前の飛行機がなかなか
飛ばないのか。
結局飛び立ったのは10時40分だった。
台湾までの飛行時間は約3時間。
食事は水平飛行に入ってまもなく配られ始めた。
今日はチキンと魚から。
魚を頼んだら、鯛の煮付けだった。
鯛なんて食べたのは何年ぶりだろうか。
今日の台北は20度を少し越えるくらいらしい。
思ったとおり、日本とは違ってかなり暖かい。
ただ、天候が不安定なのが気がかりだ。
気温が高かったかと思えば、寒くなったり、大雨
が降ったりと、ここ1週間の台北は天候不順が続
いている。
旅行中だけは雨が少ないと助かるのだが。
40分遅れで飛び立ったエバー航空の飛行機はや
がて低空飛行に入り、14時ごろ桃園空港に着陸
した。
久しぶりの外国に少し身が引き締まるのを感じた。
機体から出たら、とにかく早足で入国審査に向か
った。
のんびり歩いていると、とんでもない混雑になる
ことが多いので、とにかくひとりでも多く追い抜
いた。
しかし、入国審査には既にものすごい人だかりが
できていた。
ただ、ここは列をフォーク状にして、係官が「ハ
イ、あなたあそこへ、あなたはここ」と手際よく
振り分けている。
だから、入国審査まで15分も待たなかったよう
な気がする。
さすが台湾、このへんは実にうまくやっている。
ぼくがパスポートを差し出した相手は、実にかわ
いい係官だった。
隣の男の係官と小声で話しながら、無機質にはん
こを押してぼくに返してくれた。
税関を通り抜けると、久しぶりの台湾だ。 -
すぐに台北駅行きのバスの切符を購入。
國光客運ほか数社があったが、一番手前にあった
國光客運にした。
130元。
しかし、どうもこれが失敗だったような気がする。
バス会社の列に並んだら、これがとんでもなく長
い列になっていた。
ぼくが並んだときは、幸い台北行きのバスが来た
ので列の長さは少しは解消された、しかし、その
あとが来ない。
桃園行きや地方行きのバスはけっこう来るのだが、
肝心の台北行きのバスが来ないのだ。
他のバス会社の台北行きを見送りながら、國光客
運にした自分を恨めしく思った。
バスを見ても、他のバスはけっこうきれいなのに、
國光客運のは、くたびれた感じの車体が多い。
老舗だから車齢が古いのを使っているのか、それ
とも商売が左前で、新車を購入する余裕がないの
か。
今度来たときは國光客運は使わぬぞと心に刻んだ
空港停車場午後3時であった。
台湾とはいえ、ここは意外と風が強く、シャツ一
枚で外に出たぼくにはちょっと寒かった。
約30分待ってようやくバスが来た。
ったく、勘弁してくれよという気分である。
高速道路は所々で渋滞していて、台北駅までけっ
こう時間がかかった。
普通なら1時間程度で着くはずだが、もっとかか
ったように思う。
車窓に映る、何てことのない異国の風景が、よう
やく目的地に着いたことを実感させてくれ、うれ
しくなった。
何ヶ所かで客を降ろし、16時過ぎにようやく台
北駅に着いた。 -
台北駅構内は、巨大なホールを持った、厳粛な雰
囲気の駅だった。
外国のターミナル駅は、だいたいどこでもそうだ
が、台北駅のように巨大なホールになっているも
のだ。
日本の場合、東京駅ですらごちゃごちゃしていて
せせっこましい。
日本人は駅の造り方が本当にへただなあと思う。 -
台北駅でまず日本円を台湾元に両替する。
空港でもできたのだが、やはりレートが悪いだろ
うし、前回の旅行で余った300元があったので、
これを使って市内まで来たのだ。
案内で両替所を聞くと、郵便局でやっているとい
う。
順番待ちのカードを持って、待つこと数分、1万
円を両替した。
ここは銀行のようにパスポートを提示する必要も
なく便利だ。
両替も終わったし、これでようやくホテルへ向か
う。 -
今回のホテルは、太原路にある安宿に決めていた。
前回は、林森北路近くにある月球飯店という連れ
込み宿に泊まった。
宿泊料は700元くらいで安いものの、駅からや
や遠く、宿自体もそれほどきれいではなかったの
で、今回は別のところにした。
太原路は、台北駅に接する市民大道という大きな
通りから北に伸びている小さな通りである。
ここには、1泊700元程度の安宿が何軒か並ん
でいる。
ガイドブックにはまったく触れられていないが、
台北ナビという台北発信のサイトでここを知った。
通りに入ってすぐ、「獅城大旅館」という巨大な
看板が目に入った。
台北ナビでもそこそこきれいだと紹介されていた
宿だ。
よし、今回はここに泊まることにしよう。
角を曲がって、ホテルのある建物をエレベータで
3階まで上がった。
エレベータを出たところがフロントになっていた。
派手なパーマのおばちゃんがひとりいた。
「你好(こんにちは)?」
「你好」
「有没有房間(部屋ありますか)?」
「有(ありますよ)」
「多少(いくら)?」
「一介(ひとり)?」
「対(はい)」
おばちゃんがファイルを開いて料金表を見せてく
れた。
ひとり部屋で680元と書かれてあった。
日本円で2400円くらいだ。
値段はお手ごろだ。 -
あとは部屋がどんな感じか確認したい。
フロントや廊下の感じからしてそんなに汚い部屋
ではなさそうだが、風呂やトイレなどの水回りを
見ておきたかった。
「我可以看看?(ちょっと見せてもらっていいで
すか)?」
「看一看(まあ、見てください)」
ここくらいまでなら、ぼくも中国語でできる。
これ以上こみ合った会話となるとお手上げだが。
横に立っていた掃除のおばちゃんが鍵を受け取り、
廊下を歩いて部屋まで連れて行ってくれた。
廊下の真っ赤なPタイルが、汚くはないが時代を
感じさせる。
お手伝いのおばちゃんはぼくになにか言ってきた
がサッパリわからなかった。
「工作」という単語が聞き取れたので、「仕事で
来たの?」とでも尋ねたのかもしれない。
342と書かれた部屋に案内された。
部屋の中はきちんと掃除されていてきれいだった。
バスルームも古いけれども不潔感はなかった。
680元で泊まれるならこれで充分である。
「OK、OK」といって、フロントに戻りチェッ
クイン手続きをした。
実は、初日の宿泊先だけはどうしても不安で、多
少高くても予約しておいたほうがいいのではと、
ネットでいろいろあさっていたのだ。
しかし、到着するのは昼過ぎだし、ある程度めぼ
しをつけておけば大丈夫だろうと、何も決めずに
やって来たのだった。
とりあえず4日間の宿が決まって一安心である。 -
荷物を置いて、早速台北の街に出た。
中華路を通って萬華方面へ歩いた。
夕暮れ時で、会社や学校が終わった時間なのだろ
う。
西門のあたりは中高生でごった返していた。
ここを歩いている人たちで、ぼくより年上はほん
の数人ではないかと思えるほど若者でいっぱいだ。
ぼくにはシャツ一枚で十分な気温なのだが、こっ
ちの人はまだ寒いのか、真冬の服装をしていた。
女の子たちの中にはムートンブーツをはいている
のもいる。
こんな気候で履いていると、中がむれて気持ち悪
いだろうに。
空港の手荷物検査で取り上げられたヘアジェルを
買いたいのだが、コンビにではまったく売ってい
ない。
台湾の若者はああいうものは使わないのか。
そういえば、日本の若者のように髪の毛を固めて
立てているようなのはおらず、韓流スターよろし
く、みんな片方から強風が吹いているような、分
け目のない髪型の若者がぞろぞろ歩いている。
どこもかしこも韓流韓流だ、嗚呼嘆かわし哉。
コンビニには売っていないし、ならば薬局だろう
と薬局を探すものの、これがなかなか見当たらな
い。
東京だと駅を降りたらだいたいマツキヨやセイジ
ョーなどのチェーン店があるのだが、台北は漢方
薬局ばかりである。
いいかげん歩き疲れたので、違う道を通って帰る
ことにした。
化粧品店があったので、女性だらけだったが、入
った。
申し訳程度に設けられていた男性化粧品売り場で
ようやくヘアワックスを見つけた。
結局、これ以外に売っていなかったのでこれを買
うことにした。
小さな容器なのに日本円で500円近くするから、
あまり需要のない商品なのだろう。 -
市民大道の地下に広がる台北地下街で、「日式
(日本風)」の看板を掲げている店に入り、チキ
ンカツ定食のようなものを食べた。
「日式」というのは、日本でいえば、いわば「中
華料理」と同じである。
つまり、台湾化した日本料理ということである。
チキンカツのほかになぜか韓国風わかめスープと
うりの煮物のようなものが付いていた。
チキンカツは骨付きだったが、衣がスパイシーで
うまかった。 -
ホテルに帰って、テレビでニュースをなんとなく
という感じで見ていた。
実は、アジアへの旅に出たときは、ニュース番組
で現地の女子アナをチェックするのが密かな楽し
みなのである。
この日見た、台湾電視台の林家琪アナは、ぼく好
みの美人であった。
ぼけーっとテレビを見ていたら、いつの間にか10
時になっていたので、この辺で寝ることにした。
けっこう疲れた旅の初日であった。
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