2012/03/01 - 2012/03/06
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ハイペリオンさん
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実質5日間の滞在という、短い台湾の旅が終わった。
二度目の台湾もやっぱり日本人にとって旅行のしや
すい国だと実感した。
地下鉄や鉄道の乗車方法などの細かいところに少し
戸惑ったりしたものの、わけがわからなくて右往左
往するようなことは全くなかった。
一番感心したのは、駅のトイレがどこもきれいだっ
たことだ。
発展途上国を頻繁に訪れるぼくにとって、外で用を
足すというのは切実な問題だ。
これから自分が出すものよりも汚いようなトイレが
多いから、出るものも出ないことがよくある。
しかし、台湾の駅のトイレはどこもきれいだった。
台北の地下鉄はできて間もないからきれいなのは当
たり前だが、基隆駅のトイレも、日中掃除をしてい
る人がいて、清潔だった。
これでトイレットペーパーを日本同様、水に溶ける
ものに変えてくれたなら完璧である。
誰だって自分のケツを拭いた紙をゴミ箱に捨てるの
は、抵抗があるに違いない。
また、基隆駅の構内で、前を歩く駅員が、ごみを拾
ってごみ箱に捨てているのを見た。
おそらく、少なくともアジアの鉄道駅で駅員がごみ
を拾って捨てるのは日本と台湾くらいではないだろ
うか。
★写真は台北地下街の入り口。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
-
台湾を旅して思うのは、今も日本の影が色濃く残っ
ているということである。
異論があるかもしれないが、台湾ははっきりいって
日本が作ったようなものである。
日清戦争に勝って、台湾を清国から分捕って以来、
数十年間、日本は台湾を日本と同じようにしようと
人と税金を投入し続けた。
その政策を善政か悪政かを評価する資格はぼくには
ないが、伝染病がはびこる未開の島を独り立ちでき
るようにしたのは間違いなく日本である。
台湾独立派の闘士で財テク作家(?)の邱永漢は、
「日本の台湾支配がなかったら、台湾は海南島のよ
うに、観光で生きる島でしかなかっただろう」と言
っていた。
台湾が工業立国として自立している要因の一つに、
日本の支配あったことは間違いない。 -
いろいろなところに日本を感じる台湾だが、とりわ
け日本語は、どこかからともなく聞こえてきたり、
日本語の文字目にすることも頻繁である。
ぼくのすぐ後ろを携帯で話しながら歩いていたおじ
いさんが、電波がつながらなくなったのか、今まで
北京語で話していたのに「ん? あー、もしもし」
と日本語で呼びかけたのには思わず振り返ってしま
った。
また、屋台で台湾人のおばちゃん同士が普通に日本
語で会話しているのが耳に入ってくることもある。
台湾では北京語の普及が著しく、北京語が主流言語
となっているが、かつては山岳少数民族の共通語は
日本語だった。
1990年代に中華圏全域で大人気となったアイド
ル歌手、張恵妹(ちゃんふいめい、別名=阿妹)は
少数民族の出自で、母は今も日本語を流ちょうに話
し、彼女に「勝(かつ)」という日本名を与えてい
る。
阿妹自身も母親の影響で少し日本語ができ、You
Tubeでは、彼女がライブで日本の「島唄」を見
事な日本語で歌う姿を見ることができる。
日本語が共通語として使われていた台湾では、日本
のサブカルチャー、特に歌謡曲が大量に流入した。
城卓矢の「骨まで愛して」、森進一の「港町ブルー
ス」は、年配の人なら普通に日本語で歌えるという。
★セブンイレブンでは日本のおでんが
売られている。
「関東煮」とは関西でのおでんの呼
び方で、「かんとだき」「かんとに」
という。
もともと台湾ではおでんのことを
「関東煮」と表記していた。
おそらく、関西にいた台湾人が伝え
たのだろう。 -
テレビで台湾の歌謡フェスティバルを見ていた時、
若い歌手が橋幸夫の「雨の中の二人」の中国語バー
ジョンを歌い始めたとき、地鳴りのような歓声が起
き、観客総立ちの大合唱が始まった。
日本では若い人どころか新橋のおじさんたちも知っ
ているかどうか怪しい歌も、台湾ではしっかりと根
付いているのである。
台湾の日本語歌謡というものに興味を持ったぼくは、
今回、台湾の歌手が歌う日本歌謡のCDを買った。
ひとつは江恵(ちぇんふい)というベテラン歌手。
「健者てな(=達者でな)」、「とまりホ(=止ま
り木)」とタイトル文字に残念な日本語が並んでい
るが、彼女は完璧な日本語で歌っている。歌唱力も
見事。声も実に美しい。 -
もう一枚は、「ベレー帽の歌姫」といわれ、台湾を
代表する歌手、鳳飛飛(ふぉんふぇいふぇい)。
2012年1月3日に死去したが、新年から春節の
あわただしい時期に世間を騒がせては申し訳ないと、
彼女の遺言で、死亡は秘匿され、発表されたのは2
月中旬だった。
中華圏の歌手らしく、その声は非常に美しい。
彼女を一躍有名にしたのは、小柳ルミ子の「瀬戸の
花嫁」の台湾語カバーである。
最近は、韓流の影響からか、スーパースターの羅志
祥(日本ではSHOWとして知られている)も、韓
流風のどこかで聞いたようなエレクトロポップを歌
っているが、実はもともと台湾、いやアジア圏は日
流だったのだ。 -
そして、今や台湾は日本の「萌えカルチャー」に大
きく傾斜している。
その代表格がAKB48だろうが、台北地下街を歩
くと、萌えキャラのフィギュアを売っている店が何
軒かあって、それ風の(オタク風の)若者たちが群
がっていた。 -
テレビゲームのところではアキバそっくりの太った
オタクたちが座り込んでゲームに興じていた。
少なくとも台湾の若者たちは、日本のこの手の文化
に共鳴しているのは確かなようだ。 -
上に書いたように、日本語を耳にしたり目にしたり
する機会は、台湾では本当に多い。
なかでも、ひらがなの「の」の字は、ごく普通に使
われている。
中国語で「の」を表す文字は「的」か、堅苦しい時
は「之」だが、これを日本語の「の」で代用してい
るのである。
主に商売の店に「の」を使っているところが多い。
それにしても、基隆で見たこの「象の屋」っていっ
たい何なんだ? -
街には日本の女の子のようなムートンブーツをはい
た女の子があふれ、新聞には日本の芸能ニュースが
載っている。
台湾鉄道の主要な駅は、日本統治時代のころそのま
まを今も使用し、駅のつくりもどこか日本人が作っ
た雰囲気が残っている。
台湾を旅すると、どこにでも日本が顔を出す。
それは日本人のぼくとしては、実に快適に、ほとん
ど日本にいる時と同じような感じで旅ができること
を実感する瞬間でもある。
台湾では絶えず日本を意識せざるを得ない場面に出
くわすが、逆にぼくは台湾をどれだけ知っているだ
ろうか。
歴史は、少しはお勉強したから知っている。
しかし、外省人と本省人の対立、省籍矛盾、互いの
感情、その本質となるとまったく理解していないだ
ろう。
それこそが台湾の本質であるにもかかわらず。
台湾は親日的だという、しかし、それは確かにそう
なのだろう。
しかし、なぜ親日的なのか。
それがぼくにはまだわかっていない。
かつて台湾を統治していたからか?
その統治の方法が善政だったからか?
しかし、「霧社事件」のような、日本側の労役強制
に反対する山岳先住民による凄惨な皆殺し事件があ
った。
このとき、そこにいたほとんどの日本人の子どもた
ちの首が、まるで玩具のように地面に転がった。
このような事件を含め、ぼくは台湾人の当時の日本
への感情をほとんどわかっていない。
政治体制や歴史を本で読んだところで、こんなこと
はわかりはしない。
やはり、その地をめぐってそこの人たちと話をしな
いと理解できないだろう。
また、台湾を旅しよう。
この国のすべてを知るために。
それがかつてこの地を支配した国に生きるぼくの責
務だろうから。
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