2013/01/01 - 2013/01/06
270位(同エリア392件中)
せらおさん
2013年に向かう年末年始は1月4日の金曜日が休みだと9連休となる理想的な曜日の巡り。
この時に小笠原への旅行が行いやすい日程で、おがさわら丸の運行が実施されました。
29日(土)と元旦に東京から父島へ向かう便。3日と6日(日)に東京に到着する戻り便が運行されるというのです。
気づいたときにはもう29日の便は満員でしたが、元旦発で6日戻りの日程なら席に残りがあったので、
この日程で小笠原に初訪問をしました。
例によって※無駄に詳細な※レポートをお送りします。必要な内容を上手にピックアップして読んでくださいね(笑)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
弟島、兄島に続き、父島がはっきりとわかるようになり
想像以上に早い速度で船は島に近付いて行きます。
東京湾と異なり、二見湾間近まで、外洋航行速度で
運行しているのだそうです。おがさわら丸。 -
ちょっぴり期待していた「くじら、イルカのお出迎え」
には遭遇できませんでしたが、無事に定時に15分を余し着岸。
11時15分夢にまで見た、小笠原諸島に、とうとう到着です。 -
自宅を出たのが31日の昼前。大阪駅でのんびりし
こだま号で移動し、東京で一泊したとは言え、
まさに「48時間かけて小笠原」に来たことになります。
岸壁には宿の人たちが鈴なり。
我々も宿の人のお出迎えを期待したのですが
「いしぴ〜」の看板は無し。。。 -
ちょっとだけがっかりしながら、港から歩くと
何と言うことは無い、3分ほどであっさり到着(笑)
同じような距離でも、ゲストハウスのような
「みんなで暮らすぜ」な宿は出迎え付きなのですけど
私達が選んだのは、部屋ごとに独立した、素泊まりの宿。
そこは、まあ、そんなモンでしょう。
ラッキーだったのは、予約時には取れなかった
「ミニキッチン付き、ダブルルーム」が当ったこと。
二人一泊1000円増しですが、これはありがたい。
ただ、のんびりしては居られません。 -
ネイチャー系で有名な「マルベリー」さんの
「半日、島内めぐりツアー」が1時15分には開始です。
急いで昼ごはん。というわけで
ぱっと目に付いた、「ラーメン」ののぼりに誘われ
カウンターに座ったのは「かがや亭」というお店でした。
おが丸入港だけではなく、多客期特有の
「午後にすぐ出港しちゃう」日で、お店は大忙し。
定食メニューはなく、ラーメンやチャーハンの限定メニュー。
私達は塩ラーメン2つとギョーザ1つ。
しめて2000円也を美味しく頂きました。
そのままツアーに参加できる服装、持ち物なので
残りあと1時間弱。放し飼いの鶏を目撃したり
ぶらぶらと集合場所である「ビジターセンター」へ。と、
まだ30分以上あるのに駐車場に「マルベリー」と書いたバンが。
近くに居たおっちゃんが、マルベリーの吉井さん。
さっそく受付を済ませ、代金を支払います。
「開始になったら呼びますので、中に居てください」とのこと。
小笠原の自然などを紹介する展示を見ていると、ほどなく集合時間。
今日は我々を含め6人でのツアー。
まずはビジターセンターで、島の模型や、展示物を使って
簡単なレクチャーから開始。約20分ほどで車に乗り、移動開始です。 -
まずはすぐ西の山にある★三日月山展望台★へ。
夕日の名所でもあり、クジラも見える場所。なのですが
数時間後も今日の夕日は望み薄、そして今はクジラも見えず。
なんだ、とりあえず、来ただけで終わりだね。と思った
展望台からの下り道。吉井さんが言いました。 -
「ちょうど、おが丸が出港する時間だ」
さっき乗ってきた、おがさわら丸が、
有名な「お見送り船団」に囲まれて出港する光景を
山から下る途中で見られたのです。ちょっと感動。 -
車は道中、役所や教会、水産センターなどを紹介しながら
湾の奥に進み、島を周回する道路に、右回りで登り始めました。
と、ここでストップ。道路脇を下ったところに
★咸臨丸乗組員墓地★がありました。
ここ。確かに咸臨丸の乗員が埋葬されているのですが
それよりももっと大切なのが、脇に建つみすぼらしい墓。
実を言うと「定植」という意味では、ハワイからやってきた人たちの方が
幕府が「開拓」として送り込んだ人たちよりも古いらしいのです、小笠原。
また「調査」という意味では、咸臨丸に相前後して、ロシアやイギリスの船も
小笠原にやってきていたり、ロシアの船に救助された漂着船員も
島に住んでいた時期があったり、したようなんです。
でもそれでも「ここは日本の土地じゃ」と言い張るために有効なのが
この「もっと早い時期にココで死んだ日本人が居て、墓もあるぜ」
ということになるのだそうな。
ツアーの最初に「ビジターセンター」で教わった歴史が
こういうところで生きてくるのですな。このツアーは。 -
再度乗り込んだバンは、引き続き坂をぐいぐい登ります。
と、途中でぐっと減速し、吉井さんが
「おいおい、道の真ん中を」「トラツグミが歩いて。。。」
ととととと、と歩く姿が。確かに見えました。
渡り鳥として、来ているのでしょうかね。
実は小笠原諸島。固有種(ここにしか居ない)生物の宝庫
と同時に、鳥や動物は極めて種類が少ない、島なんです。
そんな数少ない「渡り」の鳥を見られたのは、ちょっとラッキー。
続いて立ち寄った場所は★長崎展望台★
単に「長い岬だから、長崎」というそうですが
目の前、数百メートルに「兄島」が見え
何より青い海がとても美しい展望台でした。長崎展望台 名所・史跡
-
さらには、父島の特長的な植物の姿である
「乾性低木林」の姿が良くわかる形で紹介されました。
確かに立山のライチョウが住むような感じの林が
こんな低い標高(海がすぐそこに)で見られるのは
なんとも不思議な感覚です。 -
ここを出発し、次の場所は★電波望遠鏡★
小笠原が日本本土から遠く離れていることを利用し
複数の電波望遠鏡で形成する、巨大な仮想望遠鏡の
一翼を担っている、という施設です。
さらに南にあるJAXAのロケット追跡施設は
門が固く閉ざされ、外から見るだけでしたが
電波望遠鏡はすぐ足もとまで入り、見上げることが可能。 -
へえ。でかいねえ。などと言っていると「あ!ノヤギ!」
敷地内に居たのでしょうか3頭のヤギが、ぴょこぴょこと跳ねて行きました。
レクチャーどおり「茶」「黒」「白」のまだらなヤギ達。
ハイジに出てくるような「白ヤギ」はほぼゼロなのだとか。
「ノヤギ」という呼び名のとおり、入植者の飼いヤギが
野生化したものなのですが、彼らは小笠原列島にとって
完全な「邪魔者」。というわけで、鋭意駆除中である生物。
既に無人島では(彼ら自身によりはげ山になっていたこともあり)
駆除が完了し、父島、母島諸島にだけ残ってる、というノヤギ。
沖縄で美味しく頂いた経験から「駆除ヤギは食べないのですか?」
と質問したところ、「いや、殺すだけなだねえ」とのこと。
確かに「一頭も居ない状態を目指す」ワケですから
「美味しいから、少し残しておこう」などという考えが
絶対に起きないようにと思うと、それが当然なんですよね。
持ち込んだ生物と言えば、父島の二つ北にある「弟島」には
養豚施設があった、ということで(ノブタは居ない(笑)
その影響で、今でも「ハエの数が半端じゃない」のだそうです。
それこそ「島の近くの船上でお弁当食べてたら、ハエがびっしり」
というレベルなのだそうで。。。私は勘弁です。。 -
さて、さらに車は南へ移動。ここまでの路上では「動物注意」の看板が
「ヤギの絵」でしたがそれが「ヤドカリの絵」になったころ
次に車が止まったのは「夜明山」という看板のあるところ。
ここから東へ数分歩いたところが★初寝浦展望台★
途中に、太平洋戦争当時の頑丈なコンクリ建造物が見え
展望台からは眼下にきれいな砂浜「初寝浦」の入江が。
この近辺では、山の山頂付近を旋回する「オガサワラノスリ」を
複数見ることができました。
このノスリ。小笠原島にもともと住む生物の中で
唯一と言ってよい「中、大型肉食動物」なのだそう。
小さな父島では、30つがいほどしか生存していないらしい。
減っている、というわけではなく、厳島神社がある
広島の「宮島」より、小さい面積しかない、父島には
これ以上の数を生息させられるだけのゆとりが無いのだ。 -
絶対に乱開発などは許されない島なんだ。ということが
こういうことからもわかってくるワケですね。
また、この道すがら、ちょっと変わった実を
拾って、みんなに紹介してくれました。
「アコウザンショウ」という、ちょうどこの時期
アカガシラカラスバトが子育てをする季節に熟して
数十個がまとまった姿で道ばたに落ちている小さな実です。
山椒のもつ、鼻がすっと通るような香りが
ちょっと印象的でしたね。 -
このあとは「アカガシラカラスバトのサンクチュアリ」や
固有の植物などを保護育成しているという「農業センター」を
車から降りずに、ゆっくりと紹介。 -
最後に西南のエリアで、路線バスから行くには不便だ、という
★コペペ海岸★に立ち寄りました。
ここは、本当に素晴らしい海岸で、ウチの奥さんはずっと
「私、ここの海岸が一番いい」と言い続けてました(笑)
何がある、というワケではないのですが、サイズと言い
景色と言い、本当に「私達の海岸」と言いたくなる場所でした。
小さなトイレもあるし、駐車も10台くらいは可能。
ちょうど、ビーチのサイズに合った、受け入れ環境でした。
そして、ココで、今日のツアーは終わり。宿へ送ってもらい
明日お願いしている「森のツアー」を再確認して、お別れです。コペペ海岸 自然・景勝地
-
時刻は午後5時前。晩御飯にはちょっと早い。
というわけで、「お買いもの」をすることにしました。
父島のメインストリートに面した、私達の宿「いしぴ〜」から
島の台所である「生協」と「スーパー小祝」は、徒歩1分。
とにかくコンパクトな島なのですよ。
まず、生協さんで、小笠原の生物についての小冊子を
2冊購入。。 -
でも、ここで買っておきたいのは「朝ごはん」の材料。
二軒のお店の品ぞろえには、微妙な差があり
私達の希望に近いのは、スーパー小祝でした。
「6枚切食パン」「ベーコン」「卵6個」
「牛乳」「ヨーグルト」「冷凍枝豆」と
地元野菜の「インゲン豆」「小松菜」を購入。
これで朝ごはん3日分。(枝豆は晩酌用)
という目論見なのですが、問題は調味料。。。
宿のミニキッチンには、調味料が無いのです。
わずか三日のために余分な調味料は買いたくない。
そこで、ひとつだけ買った調味料は何でしょう?
正解は、明日の朝食で。。。(笑) -
ちなみに生協さんでは、消費(味ではない!)期限が
12月29になっている、アルミ鍋に入った「モツ鍋セット」
が堂々と半額で販売されていたのは、秘密です(笑)
(帰りの船まで、体調を保ちたいので、遠慮しましたが
正直、私は試してみたい気持ち満々でしたヨ(爆)
一旦宿に戻り、冷蔵庫に収容してから、今度は晩御飯。
が、狙いの「波食波食(ぱくぱく)」の開店は5時30分。
もうちょい、時間が残っている、ので、嫁さん熱望の
「島の雑貨店」(実はスーパー小祝)に突入です。
それこそ、島で使いそうなものなら、なんでもそろう店。
なんと「小笠原Tシャツ」も子供用だけは販売アリ。
お土産屋さんより安いような感じがしたのですが。。。
ココではハサミを二丁購入。ナニが嬉しいやら。。波食波食 グルメ・レストラン
-
さあ。そうこうするうちに、定刻です。
暖簾が掛かり、電気が付くと同時に「波食波食」へ。
テーブル席に座り、瓶ビールとウーロン茶。
お刺身盛り、チャンプルー定植、島トマトサラダ
お目当ての「島豆腐の湯豆腐」を注文。
途中でせっかく、と「カメの刺身(写真)」も。波食波食 グルメ・レストラン
-
普段使いの定食と
観光客が食べたい名物料理と
なかなかバランスの取れたお店でしたね。
さあ、明日は一日掛かりの「森歩きツアー」
さっさと寝てしまうことにしましょう!
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