2011/08/18 - 2011/08/28
138位(同エリア300件中)
giantpandaloverさん
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- 65,473アクセス
- フォロワー11人
地方色豊かなプーリアの歴史遺産とスローフードを満喫してきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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成田発のAF夜便でパリ、ミラノ・リナーテ空港と2回乗り継いでイタリア・プーリア州のBrindisi空港に午後2時着。ここからホテルに頼んでおいた車でレッチェ(Lecce)のRisorgimento Hotelにチェックイン。
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レッチェのDuomo。南イタリアの夏はやたらと暑い!
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神学校の中庭にある井戸。とても心休まる空間。
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Santa Croce教会。バロック建築の代表作。
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5つ星のRisorgimento Hotelの部屋
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初日の夕食はガンベロロッソ誌で1ガンベロのOsteria degli Spiriti。
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primoはorecchiette(耳朶パスタ)にcime di rapa(地元の菜の花)のソースを絡めたプーリア州のパスタ。アツアツでもちもち。旨い!
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取り敢えず初日で、お腹も空いていたのでセコンドに子羊のロースト。香ばしい。
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Risorgimento Hotelの朝食。並んだ食材の質の良さに満足!
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2日目はローカル線で1時間の港町ガッリーポリ(Gallipoli)へ。
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ガッリーポリでのランチは海岸沿いのLa Puritate。先ずは海の幸のアンティパスト・ミスト。小エビのマリネが白エビのような食感と甘さで美味しい。
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小エビとトマトのパスタ。エビの甘味とトマトの酸味が絶妙。
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セコンドはgamberi(大エビ)。大粒の岩塩とオリーブオイルで、さっとグリルしてある。周囲のお客さんも注目!新鮮なエビは甘くてプリプリ!
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レッチェに戻って一通りバロックの教会を観光した後、夕食はTrattoria Le Zieへ。夜8:00の開店と同時にお客さんで一杯。店名のとおり「おばさん(zie)」が腕を奮う家庭料理のお店。看板にもcucina casareccia(家庭料理)と書いてある。
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ムール貝のポテト・パスタ。ニョッキの様に練ったポテトではなく、薄切りのジャガイモを芯を残して茹でたものをパスタ代わりにしたもの。ムール貝のエキスを吸って美味しい。奥はミートボールのトマト煮。こういう家庭料理が並ぶ。
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3日目はレッチェからオストゥーニ(Ostuni)に列車で移動。宿泊はMonte Sarago。レッチェ駅には当てにしていた客待ちのタクシーがおらず、公衆電話に貼ってあった個人ハイヤーに片端からTELして、一番最初に来たハイヤーでホテルまで送って貰いました(汗)。
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部屋はこんな感じ。
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ホテルにチェックイン後、チャーターしていたハイヤーで半日観光へ。先ずは、美食の街Ceglie MessapicaのCibusでランチ。ガンベロロッソ誌で3ガンベリの店。奥にチーズ貯蔵庫があるため匂いがプンプン。テーブルにある緑のビンはお店のオリーブオイル。絞りたてで濁っておりフルーティー!オリーブ畑の多いプーリアでは、こういう贅沢なオリーブ・オイルが味わえる。
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前菜盛り合わせ。色どりがキレイ。ズッキーニの花に詰めたリコッタ・チーズが濃厚で美味。
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プリモは讃岐うどん風の太いパスタ。もっちり。チーズの代わりにパン粉をかけるのがプーリア流。
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メインは羊。膀胱で子羊の内臓を包んで焼いたもの。色んな内臓の部位が入っている。
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プーリアの景色。平坦な土地にオリーブ畑が続いている。
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ランチ後、世界遺産アルベルベッロへ。ハイヤーで移動すると効率的。
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アルベルベッロは大通りを隔てて、土産屋さんが立ち並ぶ丘と居住用の丘が対峙している。私は断然、後者の方がホンモノらしくて良かったです。
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居住区にあるTrullo Sovrano。内部を見学できる。
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アルベルベッロ観光を終えて、オストゥーニに戻り、真っ白な旧市街を散策。
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旧市街の入口にあるリベルタ広場。カフェやジェラート屋が軒を連ねる。
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真っ白な壁と曲がりくねった細い路地が続く、幻想的な街。
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3日目の夕食は昼をしっかり食べたため軽めにピザでも。ということで、旧市街を出たところの地元民で賑わっていたピッツェリアDa Torinoへ。サルシッチャのピザ。軽めのつもりが、1枚食べると結構重い。
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4日目。朝からOstuniの街を散策。この日はランチも軽くすませ、夕食はOsteria del Tempo Persoへ。ガンベロロッソ誌の1ガンベロ。ウルルン滞在記で小倉優子が滞在して日本では有名。
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お薦めの前菜盛り合わせ(2人前から)を頼むと、こんな感じで6〜7皿の前菜がでる。でも、正直なところ感動する皿はなかったなぁ。写真はブッラータと言うモッツァレラの中に生クリームが入ったプーリアのチーズ。これは美味しかったが料理とは言えないなぁ…。
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生うにのパスタがメニューにあったので注文した。まぁ美味しかったが、後でPolignanoで聞いた処、8月にウニは獲れないとのこと。ま、そんな感じのお店です。
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店内は洞窟風。
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5日目は、ハイヤーでPolignano a Mareへ移動。45Kmで60ユーロ。日本なら2万円位しそうな距離。Sクラスのベンツでイケメン兄ちゃんがビュンビュン飛ばす。ここは有名なビーチ。折角なので、泳いでみたが、水は濁っていて、岩場の底は海藻でヌルヌル。奥の絶壁からは十代の若者がダイブを競っていた。
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5日目のランチは、ホテル近くのChichibioで。ガンベロロッソ誌1ガンベロ。陽射しが強くても、テラス席の日陰は涼しくて気持ち良い。
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前菜のgamberi rossi。この赤エビは夏場が旬だそう。身は透き通って弾力があり甘い。塩とオリーブオイルで食べたが、新鮮なワサビと醤油ならもっと旨いだろうなぁ。頭のワタは鮮やかなムラサキ色。きっと美味しいエサを食べているに違いない。しっぽを取るのがイタリア流の様だが、日本人としては立派なしっぽはつけたままの方が美味しそうに見えるけどなぁ。
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家内が頼んだAntipasto crudo。色々な貝が生で並んでいる。どれも新鮮で自然の甘さとコクがあって絶品!
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6日目、ホテルCovo dei Saraceniの朝食。窓からの景色がきれい。
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ポリニャーノからタクシーでバーリ(Bari)に移動。宿泊は最近改装したHotel Oriente。部屋は綺麗に改装してある。
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チェックイン後、世界遺産マテーラ(Matera)へ。BariからMateraまではFerrovie Appulo Lucaneという地方私鉄の旅。灼熱の太陽が照りつける中、クーラーなし窓全開の列車に揺られること1時間30分。列車が走っている間は熱風が差し込み、停車するとサウナ状態。扇子が大活躍。途中の風景はひたすらこんな感じ。
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灼熱地獄の列車に耐え抜きやっとMatera到着。で、ご褒美の絶景。
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マテーラの街に出ると更に灼熱攻撃に会い早々にランチ休憩。サッシ(洞窟)になっているSan Pietro Barisanoで。
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本物のサッシ(洞窟住居)をリストランテにしている。ピカピカのステンレスの立派なキッチンが奥に広がる。これは料理も期待できる!サッシってひんやり涼しい。前菜にムール貝とアサリのワイン蒸し。やさしい味。
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手長エビのパスタ。オープン・キッチンから見える盛付けの動作が大仰で面白い。パスタは少し柔らかめだが、しっかり手長エビとトマトのエキスを吸って◎。
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原始マテーラ住居跡。馬と洞穴に同居したりして衛生状態が悪く、スラム状態だった街をキレイに整備したら世界遺産になった。瓢箪から駒。
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空き家状態になったサッシ。外は灼熱でも中は涼しい。
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7日目、ホテルの朝食ビュッフェのブッラータ。中から濃厚なクリーム状のチーズが出てくる。モッツァレラを超えたブッラータ!クリームのコクとモッツァレラの歯応えがあって最高に美味しい。
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朝食後、涼しい内にバーリの旧市街を散策。S.Nicola聖堂。英語のサンタクロース。バーリの守護聖人。
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今日は200ユーロでハイヤーをチャーターして近郊観光。プーリア州は列車事情が悪いので、これが一番ラク。車もSクラスのベンツだし涼しい。先ずは、バーリから50Kmの世界遺産Castel del Monteへ。
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八角形の建物の中から見た透き通る青空。
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トイレ。左手に蝋燭を置く台がある。
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幾何学的な美しさで、人気のない丘に聳え立つCastello。「何故、ここにフェデリコは城を建てたのか」との疑問に、何度も振り返る。
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昼食まで時間があったので、15Km程離れたトラーニ(Trani)へ。海を臨む大聖堂。美しい。
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トラーニにもフェデリコが建てた城塞がある。
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内部は城塞というより幻想的な雰囲気が漂っている。ひょっとして、フェデリコは城塞という名の芸術作品を作ったのではなかったか。
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7日目のランチは、Trani近くのMontegrossoにあるAntichi Saporiで。ガンベロロッソ誌3ガンベリ、最高評価を受けるトラットリア。
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1人35ユーロのコースをオーダー。ここから予想を遥かに上回る「奇跡のランチ」が始まる。ワインも料金に含まれている。
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前菜の盛り合わせ。農園も持っていて、有機栽培に拘った野菜は色が光っている。リコッタ・チーズもふんわり滑らかで、濃厚なコクがある。生クリームの様でいて、生クリームより後味が爽やか旨い。
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ズッキーニの花のリコッタ・チーズ詰め。シンプルで素材の味がストレートに伝わって来る。
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茄子のチーズ焼き。トッピングの花がキレイで食べるのが惜しくなる。
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サラミとチーズの盛り合わせ。サラミは辛みが効いていて肉の旨味が凝縮している。チーズも旨味たっぷり。
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やっとPrimo Piatto。grano arsoというプーリア独特の焦がした小麦で作ったオレキエッテ。菜の花のソースとオリーブオイルの緑がキレイ。味付けは塩のみで、却って素材の持ち味を活かしている。
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Primo2皿目!ナスのスープ仕立て。これもナスの風味のストレート勝負で、真ん中に浮かしたチーズの塩味だけで味わう。旨い!
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箸やすめに、自家製の野菜。どれも新鮮で味が濃い。
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別に小サラダも出てきた。
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ようやくsecondo piatto。ミックス・グリル(arrosti misti)。炭焼きの香りに包まれた、滋味豊かな肉の競演。これも塩味のみのシンプルな味付け。
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グラニテと食後酒のリモンチェッロ。レモンの爽やかな香り!
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デザートその1。リコッタ・チーズのケーキ。これだけでも、かなりのボリュームがある。甘さ控えめで、リコッタのコクが味わえる。
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デザートその2。ババの杏子ジャム添え。ババも杏子ジャムも大好物のため、思わず別腹でいってしまう。
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デザートその3。駄目押しのティラミス。遂に別腹も降参。横にあるアーモンド砂糖菓子は、後でお店の人がお土産に包んでくれた。
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店内は超満員。美味しいものを食べて、みんな満足そう。
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旨そうに食べる日本人が珍しかったのか、帰りにお店の人から自家菜園に寄って見て下さいと勧められた。おもてなしの心粋!まさに「奇跡のランチ」でした。なお、その日の夕食は抜かせて頂きました。(後記:2014年東京の西麻布に日本支店がオープンしました!)
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Bariに戻って腹ごなしに市内を散歩。本日3つめのフェデリコの城塞。
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8日目。Bariの空港からローマまで1時間。
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何度来ても胸躍るローマ。今回はサンタンジェロ城をじっくり散策。フリードリッヒの作った城が形而上の哲学性を感じるのに対して、多くの政争の舞台となったサンタンジェロ城は血生臭い歴史の現実を感じさせる。
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バチカン領でありながら、嘗ての兵器が残っている。
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S.Angeloのアップ。天使が剣を鞘に納めているポーズ。
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昼食後は、バチカン美術館を半日のんびり鑑賞。バロックの匂いが強いローマにあって、この中だけはルネサンスの粋が充満している。
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ローマの宿は最近オープンしたUNA Roma。明日のレート・チェックアウトのことをたどたどしいイタリア語で話したのが好感されたのか、部屋がスイート・ルームにアップグレード。レイン・シャワーのブースが付いたバスルームも◎。これで160ユーロはお得でした。
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UNA Roma
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最終日はCastel RomanoのアウトレットでLoro Pianaの服を大人買い。
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夕方ローマの空港からパリ経由の深夜便で成田へ。今回は、イタリアの奥座敷とも言うべきプーリア州の隠れた魅力に触れ、自然の恵み一杯のスローフードを満喫した旅でした。
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