2012/01/02 - 2012/01/08
63位(同エリア184件中)
ムー造さん
私が持っている地球の歩き方(イタリア11年〜12年版)の巻頭特集はフェッラーラ。エステ家の宮廷文化が花開いた街ということでエステンセ城のほか、カテドラーレ、スキファノイア宮殿など見どころはたくさんあるようです。
今回の旅行では「旅名人ブックス ボローニャ/パルマ/ポー川流域」(日経BP)も参考にしました。ラヴェンナはこちらに詳しく載っています。
写真はフェッラーラ独特のパン「パーネ・フェッラレーゼ」です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1/3 フェッラーラに向かいます。今回はレールパスはなし。毎朝、切符を買っていましたが、ボローニャの駅の窓口はそれほど混んではおらず、特に支障はありませんでした。
エミリア・ロマーニャの平原を列車は走ります。この辺りは冬は濃い霧に覆われるようです。この時はたまたま外が見えたのですが、基本は濃霧。全く何も見えないほど真っ白、という日も多かったです。 -
駅からエステンセ城までは徒歩で20分ほど。Cavour通りを真っすぐ歩いて行くだけですから迷いませんが、ちょっと距離はありますね。
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ぐるっと廻り込んだ所にサヴォナローラの像があります。お城の中に興味がないわけでもないのですが...
冬のヨーロッパは日の出は遅く、日暮れは早く、ですから日中の時間は短い。列車の本数も決して多くはありません。 -
昼食を済ませてから13:09の列車でラヴェンナに移動する予定です。それでもラヴェンナ着は14:41。日暮れまでの時間は決して長くありません。
フェッラーラでの観光はカテドラーレとスキファノイア宮殿のみと決めていました。 -
ファサードが素晴らしいカテドラーレです。中央部分が「最後の審判」。
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カテドラーレ広場に面したお店(市庁舎の1階部分にあたるのでしょうか)ではパンペパートが売られています。スパイスが効いた生地にオレンジピールやナッツがどっさり入ったお菓子。表面はチョコレートでコーティングされています。(お土産に買いましたが、日持ちがする上、どっしりしているので崩れる心配もなく、それでいてちょっと珍しくておいしい、良かったですよ。)
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このお店、パン屋さん兼バール兼レストランのようで、エミリア・ロマーニャの名物パスタ「トルテッリーニ」を作っている様子などもガラス越しに見えます。
お昼はここで食べてもイイかなぁ、などと思いつつ -
カテドラーレに入ります。ヨーロッパでは公現節まではこうしてクリスマスの飾りがあります。
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祭壇も素晴らしいです
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ではスキファノイア宮殿に向かいます。カテドラーレから少し歩きます。
「ロメイの家」辺りまでは迷わなかったのですが...結局、迷いました。
でもこうして街中にも地図があるので何とかなります。 -
たどり着きました。ここが入り口。残念ながら内部は撮影禁止。どんなに内部が素晴らしかったのか(特に「12か月の間」!)この旅行記ではお伝えできません。
この写真だけで「行ってみたい。」と思われる方はいないでしょうが、本当に素敵です。是非お出かけください。 -
さて、カテドラーレの方へ帰ります。
歩いての観光は疲れることもあるのですが、いろいろおもしろい発見もあります。ここは生パスタ屋さんなのかなぁ。 -
先程、パンペパートなどを物色していた市庁舎1階(←1階というのは日本風の1階です)にあるお店へ。
コペルトは1ユーロ、イチゴ色の飲み物(←アルコールかな)と塩味のパイが自動的に出てきます。
赤ワインは4ユーロ。 -
Tortellini(トルテッリーニ)が食べたかったので、ガイドブックを見せながら、ウエイターに「これが食べたい。」と伝えます。
「rugu(ラグー・ミートソース)でイイ?」ということで運ばれてきたのがこれ、9ユーロ。
(*^^)v おいしい!パスタのもちもち感と濃いめのミートソース、チーズ味も効いていて、しかも熱々。イタリアは美味しいものが多いから大好きです。 -
最後にクッキーとエスプレッソ、3.5ユーロで〆、大満足の昼食でした。
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大急ぎで駅に戻ります。13:09の列車です。もうすぐ発車なのですが、
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ホーム前のパン屋さんで見つけてしまいました。一旦、列車に乗り込んだものの、フェッラーラにまたすぐ来るということはないでしょう。後悔してはならぬ、と飛び降りて買いました。
0.30ユーロ、幸い小銭もあり会計も素早く済ませることができました。
列車に戻り、無事に出発。ラヴェンナまでは1時間以上かかります。パンをかじりつつ、向かいます。パンは粉の味が楽しめる素朴な味わいでした。 -
ここからはラヴェンナです。
駅から真っすぐ大通りを西に歩くとポポロ広場です。 -
これはきっと市庁舎でしょうね。
さあ、サン・ヴィターレ教会に行きますよ。 -
ここからの道が不安だったのですが、こんな標識がところどころにありますので、助かります。
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サン・ヴィターレ、ガッラ・プラチーディアの廟、ネオニアーノ洗礼堂などとの7日間共通券は9.50ユーロ。
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内部の精密なモザイクには圧倒されます
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548年(東ゴート時代)に建立、聖書をモチーフにしたという絵柄は鮮やかで「とにかく素晴らしい。」としか言いようがありません。見とれます。
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皇帝ユスティニアヌス(画面下中央、こげ茶色の服)が最終的に東ゴートを征服したのは553年。
ユスティニアヌス大帝は農家出身から皇帝になり、ローマ帝国の復活を目指した。北アフリカのヴァンダル王国とイタリアの東ゴート王国を滅ぼし、西ゴート王国からイベリア半島の一部を奪い地中海支配を再現した、と私が持っている資料集にはあります。 -
中にあんなすばらしいモザイクがあるとはとても想像できないほど、外観はそっけないのですが。
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続いてガッラ・プラチーディアの廟です。サン・ヴィターレと同じ敷地内にあります。ここも外観は質素な感じ。中もこじんまりしています。
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ここのモザイクの基本は深い紺色、金色の星が散らばっています。聖書を題材としたものが多いようです。
聖書を知っていると「○○の場面だ」と理解できるんでしょうね。
一部、フラッシュ禁止の所もあり、なかなか素人のデジカメぐらいでは、サン・ヴィターレもそうでしたが、このモザイクの魅力が伝えられません。 -
ガッラ・プラチディアはローマ帝国東西分裂の時代を生きた女性、西ローマ皇帝ホノリウスの異母妹で、450年に亡くなっています。
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一旦、ポポロ広場に戻り、次はネオニアーノ洗礼堂に向かいます。まだ16時30分なのですが、もみの木のライトアップが始まっています。イタリアの国旗風なのですね。
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ネオニアーノ洗礼堂は八角形の建物、5世紀だそうです。ここも外観は驚くほど簡素。
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でも内部の丸天井のモザイクは圧巻です。キリストの洗礼と12使徒がモチーフ。
素晴らしいです。ぐるぐる回って何度も見ました。共通券で入れますから、是非お出かけください。
きれいに撮れた写真がこれ1枚だけ、というのがちょっと心残り。 -
日が暮れました。でもこの時間帯の街並みはきれいです。
本当はこの後、サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ聖堂に行きたかったのです。5世紀末に築かれ、モザイクは金色が目立つ、ラヴェンナでも最も豪華な雰囲気の建物の一つだと、「旅名人ブックス」にはあります。 -
ボローニャに帰る列車は17:33と18:33。18:33だとボローニャの駅に着くのが19:52。でも夏だったら間違いなく出かけたでしょうね。
今は真冬。すっかり暗くなってしまった&少々歩き疲れた、こともあって、最後に駅前のサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂に少し寄って帰りました。 -
この教会も「旅名人ブックス」に載っており、まぁ「代替案」で出かけたのですが、上記の写真通り、中は誰もおらず、でも祭壇はひっそりクリスマス仕様、という雰囲気がなかなか良かったです。
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ここにもいくつかのモザイクがあります。「精密な作品と対極にあるモザイクの数々」と「旅名人ブックス」にはありますが、確かにそうですね。
制作された年代は10世紀以降だそうですから、サン・ヴィターレのモザイクよりずっと後です。
でも一見、稚拙にも見えますが、上の写真のモザイクが個人的には気に入っています。
フェッラーラとラヴェンナの駆け足観光はこれでおしまい。予想以上に見どころが多かったです。次はもっと時間が取れる夏か、それぞれ1日かけて観光できると良いなぁ、と思いました。 -
駅に着いたのは17:30ギリギリ。大急ぎで切符を買い、電光表示を確認して1番線へ。飛び乗った列車の乗客に「ボローニャ?」と聞くと、何と「ノン、フィレンツェ」と言うではありませんか!
慌てて飛び降ります。もう17:33なのですが、列車は???
すっかり焦ったところで偶然、向かい側2番線の列車に「Bologna」の表示があることを発見。
ダッシュ!!!無事に乗れました。 -
何度か列車に乗って分かったのですが、イタリアでは突然、列車の到着ホームが変わるということがあるのです。もちろんアナウンスはあるのですが、電光表示には反映されないことも多く、注意が必要です。
この時も何度もアナウンスはあったのです。でもイタリア語は分からないのですから、ダメですね。無事に乗れたからいいようなものの、そもそも外国人旅行者は余裕を持って駅に着いていなければならないのです。という、当たり前のことを再確認したのですが、この手の失敗を私はこの後も続けます... -
ホテルに帰ったのは19:00頃。お昼のトルテッリーニが意外にお腹にたまり、すごく空腹でもありません。でも何か少し飲んで食べたい。
ボローニャの中心街へは駅前のホテルからは少し歩かなくてはなりません。もう昼間の観光で歩き疲れてしまったので、この日はそのまま隣のスターホテルのレストランへ。
ワイン7ユーロはともかく、写真のミネストローネ12ユーロは高いと思いませんか?上の写真はエミリアロマ―ニャのサラミの盛り合わせ(14ユーロ)。美味しかったけれどこんなに食べられません(そもそも一人で食べるものではないのでしょうが)。ということで、夕食はちょっと失敗...でした。
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