2012/05/07 - 2012/05/07
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frau.himmelさん
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マイセンにはツアーで3度訪れています。
その全てが大型バスでマイセン磁器工房に乗りつけ、作業工程を見学して、マイセン磁器博物館で目の眩むような美しいマイセン磁器を鑑賞して、またバスに乗っていずこかの街に移動する、というものでした。
いつも、丘の上のアルブレヒト城の優美な姿を眺めながら、タメイキをついていました。
一度あそこまで行って見たい!と。
それにはやっぱり個人で訪れなければその機会はありませんね。
モーリッツブルク城のあと、城の前からバスでコスヴィッヒに出て、それからSバーンでマイセンに向かいました。
コスヴィッヒからマイセンには10分ほどで到着しました。
モーリッツブルクからマイセンを訪れようと思う方は、この経路はお薦めです。
うまくいけば40分かかりません。
実はこのコース、トラベラーのベームさんの旅行記から真似したものです(笑)。
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-
マイセン駅に到着しました。
せっかく乗り放題のドレスデンカードを持っているので、少しでも楽をしようと、駅に隣接するバスターミナルにやってきました。
近くにいたおば様に、シュロスにはどのバスで行けばいいかと聞いたら、4番よ、って私をそこに案内してくれました。
ところがタッチの差でバスは出発してしまいました。 -
おば様曰く、
「バスなんか乗ることはないわよ。歩いていらっしゃい。
駅前の道をまっすぐ行って右に曲がると大きな川にでるわ。
そこがエルベ川よ、エ・ル・ベ! 判る!?」
「そこから丘の上にお城が見えるからすぐわかるわ。
絶対歩いたほうがいいわよ!きれいよーー!」って。
私がびっくりするくらい強く薦められました。 -
バーンホフ通りをエルベ川にそって歩きます。
向こうには旧市街の町並みが見えます。
きっとあのおば様、マイセンの街が大好きなのね。
それでアジアからやってきた私に、ご自慢のマイセンの街を見せたかったのね。 -
遠くに、おば様ご自慢のアルブレヒト城が見えてきました。
-
アルテ・シュタット橋の袂にはハトが地球儀の形になったモニュメントがあります。
ハトは平和の象徴、なんか意味があるのでしょうね。
その向こうにはアルブレヒト城。 -
エルベ川とアルブレヒト城。
ここから見るお城が一番きれいなんですって。
ヤッパリ絵になりますね。 -
ズームアップして…。
一部工事中で幕が張られています、 -
橋を渡りきったところから始まるエルプ通り。
ドレスデンに比べると、人通りが少なく、小さなこじんまりした街だってことを窺わせます。 -
ハインリッヒ広場にあるマイセン市博物館。
ここはかつてフランシスコ会修道院教会でした。
現在は博物館として使われています。 -
初代マイセン伯爵の銅像の下は大きな木陰。
若者が集まっています。 -
そこから路地を入ったら、出てきたところはここ、
マルクト広場です。
正面に見えるのはラートハウス(市庁舎)。 -
右側には観光案内所がありました。
私は何故だか今回はここに入りませんでした。
いつも観光案内所を見つけたら、その街の地図や資料をいただくのですが。 -
このかわいい市庁舎が気になったからかしら。
広場には観光客らしい人たちがチラホラ。 -
ここが市庁舎の入口。
正面にはマイセンの紋章 -
歩いてお城まで登るのはちょっとしんどいので、バスで行きたい。
バス停は何処だろう?。 -
ここに、市内をグルグル回っているらしいバス停を見つけました。
これが地球の歩き方に紹介してあった、アルブレヒト城と磁器工場を結ぶバスなのね。
ちょうどバスが着いたので運転手さんに聞きました。
「このバスはお城にいきますか?」
運転手さん「このバスはこれから磁器工場に行くから、あと10分ほど待っていたらまたここに着くよ」と。 -
10分の待ち時間にフラウエン教会に行ってみよう。
後期ゴシック建築で建てられた教会。
大きくはありませんが、マルクト広場の真ん中で存在感がある教会です。 -
フラウエン教会の塔は登ることが出来ます。
展望台になっているようです。
大人2ユーロ、子供1ユーロ。 -
私はそんな時間はないので、内部のみ。
美しいステンドグラスと祭壇 -
こんなところにクラナッハ(?)の絵が。
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これはデューラの絵に似たキリストの絵。
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教会の近くにあった素敵なレストラン「ヴィンセンツ・リヒター」。
地球の歩き方にも紹介してありました。 -
フラウエン教会の塔には、マイセン磁器製のカリヨンが見えます。
時計はちょうど12時。 -
このマイセンのカリヨンは、1929年、街の千年祭のために、マイセン磁器製作所のパウル・ベルナーデザインによって政策されたものだとか。
37個のカリヨンは、毎日6:30、8:30、11:30、14:30、17:30、20:30の6回音楽を奏でるそうです。 -
マルクト広場。
歴史がありそうな黄色の建物は薬局。
観光客がチラホラ。 -
マルクト広場にある歴史的な建物。
中にはかわいいお店が入っています。 -
12時なのに、レストランのオープンテラスもガラガラです。
やはりドレスデンとは違いますね。 -
さて、バスに乗って、1つ目の停留所。
このお店は「カフェ・ツィーガー」。
地球の歩き方によると、「マイセナーフンメル」というお菓子が有名なのだとか。 -
アルブレヒト城の門に着きました。
-
循環バスは、城門を入って大聖堂の前まで行ってくれます。
バス代は、ドレスデンカードで無料です。 -
1250年にゴシック様式で建てられた大聖堂。
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大聖堂入口。
大聖堂には後で寄ることにします。 -
大聖堂とくっついているアルブレヒト城。
1471年〜1483年にかけて築城され、改築・増築がなされ1524年にはほぼ現在のお城となりました。
かつてのマイセン辺境伯の居城でした。 -
-
お城の入口。
ここで入場券を買います。
ドレスデンカードで10パーセント割引。 -
暗い螺旋階段を登っていきます。
-
登ったところに広間があり、いろんな絵が飾られています。
先ず出迎えてくれたのがこの方、ディートリヒ(Dietrich der Bedrängte、1162-1221)、マイセン辺境伯(在位1198-1221)、苦境伯と呼ばれています。 -
アルブレヒト城の室内。
◆◆
1423年にマイセン辺境伯フリードリヒ4世がザクセン選帝侯に選ばれた(フリードリヒ1世)たことより、ザクセン選帝侯領内となり、マイセン辺境伯の時代は終わりました。 -
広間には歴史的なモザイク画が壁いちめんに飾られていました。
各々に年代が記されていますので、代々の辺境伯夫妻なんでしょうか?
◆◆
その後、居城がドレスデンに移されたことにより、アルブレヒト城は主なき城となっていました。 -
モザイク画だけでなく、このような鮮やかな像も立っています。
◆◆
17世紀ごろ、ヨーロッパでは中国や日本の伊万里などの磁器がもてはやされていました。 -
アルブレヒト城の室内
◆◆
特に美術工芸品に目のなかったザクセン選帝侯のアウグスト2世(アウグスト強王)は、東洋の白い磁器が欲しくてたまらなかった。
なんと兵士600人と隣国プロイセンが持っていた東洋の壷151個を交換したという逸話もあるほどです。 -
アルブレヒト城の歴史的な出来事を表した絵。
-
歴代の人物が飾られた大広間。
天井の梁がとても美しい。 -
◆◆
アウグスト強王は、なんとか自分の領地であの東洋の白い磁器ができないかと考えました。 -
美しい床。
◆◆
そこで、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーにその製作を命じました。
ベトガーは苦難の末、科学者であるチルンハウス伯爵のアドヴァイスを得て、1709年に製作に成功しました。 -
室内に飾られていた美しい絵。
-
この絵は、実験器具が並ぶ試験室の中で、アウグスト強王にベトガーが、成功を報告している絵です。
◆◆
ところが、アウグスト強王は、この製法が他所にもれるのを恐れました。 -
エルベ川沿いの小高い丘に聳えているお城。
◆◆
当時人がすんでいなかったこの堅牢な要塞は、マイセン磁器の技法を守るに相応しい城と考えました。
そして、ベトガーをこの城に幽閉します。 -
昔の工具なども展示してありました。
◆◆
1710年には、ここに王立マイセン磁器製作所を設立しました。 -
◆◆
こうして、マイセンは、ヨーロッパ随一の磁器の生産地として、その名を轟かせることになるのです。 -
◆◆
しかし、アルブレヒト城に軟禁されたベドガーは、ストレスが溜まり酒びたりの毎日となり、37歳の若さで死亡します。
写真は酒びたりのベドガー -
お城を見終わって外に出ました。
-
帰りもバスで。
ここでマルクト広場に降りるバスを待ちます。
右側にはエレベーターもあって、ここまで昇れるようです。 -
バスに乗り込みました。
ところが、
マルクト広場で降りたいんですが、停まってくれません。 -
さっき歩いて通ったアルテシュタット橋に来ました。
アルブレヒト城が見えています。
じゃ、駅まで行くのね。よかったー!
ところが駅も通り過ぎて…。 -
市街地よりどんどん離れていくようです。
ワイン畑の真ん中にやってきました。
ところで、マイセンはおいしいワインの産地でもあるんですって。 -
アルブレヒト城があんなに遠くなってしまいました。
一体私は何処に連れて行かれるんだろう?
不安が増します。 -
バスはマイセン磁器工房に到着。
みんなが降りるので、私もここで降りることにします。
これから私どうするの? -
マイセンの作業工程は3度も見学しているので、今日は見るつもりはありません。
マイセン磁器工場とアウグスト強王の胸像
今回調べていて分かったのですが、マイセンの循環バスは
①Altstadttour:旧市街を回るコース(従来のもの)
②Weinerlebnistour:対岸のワイナリーなどに立ち寄るコース
の2つがあったのです。
私は①のつもりで、②に乗ってしまったのですね。 -
アウグスト強王の胸像?
この上に、2007年ツアーで訪れた時食事をした懐かしいレストランがあったことを思い出しました。
お昼がまだなのでそこで食事をしましょう。 -
このレストランで、2007年にお昼をいただきました。
その時のことを思い出します。
メーンディッシュはアイスバイン。
ツアーの食事としては破格の豪華さです。
ところが後ろの席から、
「いやぁー、気持ち悪〜い!
私こんなもの食べられないー!」と大きな声で叫んでいるおば様。
ちょっと場所を考えてよ!
美味しくいただいている私達は一体なんなのよ!?
って思いましたね。
今日もアイスバインをいただいてみようかな。
ところがお店は閉まっていました
残念! -
マイセン磁器工房の前には、今日も各国からの見学者が何台も大型バスで乗り付けています。
あそこにバス停が見えます。
あそこから、駅までバスで帰ることにします。
その後、マイセンからドレスデンまではSバーンで40分ほどで着きました。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- ベームさん 2012/12/17 13:02:34
- 念願かなってよかったですね。
- himmelさん、
とうとうマイセンまで到着。蒸気機関車とバスの旅も良いものですね。モーリッツブルクからマイセンまで、私の名前を出していただいて恐縮。
モーリッツブルク城は私も到着が早くオープンまで少し待ちました。中はやたら鹿の頭の剥製があちこちに掛けられているだけで見るものはあまり有りませんでした。
マイセンは3回も行っておられたのですか。駅からのバスが出てしまったのはそれでよかったと思いますよ。バスですとエルベ川の橋からじっくりとあのお城と大聖堂の眺めを堪能することは出来なかったと思います。歩いていく先にあの景色が見えてくるのは感動ものですね。写真見ますとお天気は曇りのようですね。私が行ったときは晴れで素晴らしい景観を楽しむことが出来ました。
循環バスにドレスデンカードが使えたのですか、損をしました。
ベーム
- frau.himmelさん からの返信 2012/12/17 20:12:59
- RE: 念願かなってよかったですね。
- ベームさん、こんばんは。
モーリッツブルクからマイセンの旅程、全てベームさんのパクリです(笑)。
本当にいいコースを教えていただいきまして…。
実はもう少し、ベームさんの真似をしたかったことがあるのです。
ニコライ教会で、大きなマイセン焼きを見ること。
工房のちょっと先で教会を見つけました。
近くにいたおじいちゃんに、「あそこがニコライ教会か?」って聞いたら、
「ツー・マッヘン!」って言われたのです。
残念でした。
齢が齢ですし、少しでも体力を温存しようと、いつもバスを探しています。
でも、駅から旧市街に行くには、確かに歩いた方が良かったですね。
あの景色はバスの中からはゆっくり見れませんもの。
ええ、循環バスもドレスデンカードが使えました。
さっき、再び三度、ベームさんのマイセンを見せていただきましたら、
あら本当!バス代を払っていらっしゃるのですね(笑)。
さて、来年はどこにしようかなと迷っています。
北ドイツあたりを、またベームさんの旅行記からパクろうかな…(笑)。
その前に今年の旅行記を仕上げてしまわなければ…。
himmel
- ベームさん からの返信 2012/12/18 11:46:14
- RE: RE: 念願かなってよかったですね。
- himmelさん、
またまたRE、REになってしまいますが。
いいじゃないですか、大いにパクりあいましょう。自分が辿ったルートをパクってくれるのは嬉しいものです。
私も次はクローナハ、クルムバッハ、ヴィッテンベルク、バウツェンなどhimmelさんをパクるつもりです。
もしまだ北ドイツが未踏の地でしたらこう言ってはなんですが今年私が行ったバルト海沿岸の町はお勧めです。中、南ドイツと違った雰囲気があります。
目の方も少し良くなってきたので明後日医者の診察を受けて最終的に決定するつもりです。マイルが貯まっているので是非消化しなければ。
ベーム
-
- ペコリーノさん 2012/12/17 11:41:23
- アルブレヒト城の中を見せて頂いて、ありがとうございました。
- frau.himmelさん こんにちは
アルブレヒト城の中はこんなに素敵だったのですね。
見せて頂いてありがとうございました。
駅からマイセンの旧市街、アルブレヒト城までは歩いて行ったものの、夕方だったので、外を眺めておしまいでした。
中を見せていただいてありがとうございました。
ツアーではアルブレヒト城は行かないんですね。
なかなか難しいところですね。マイセンと言ったら陶磁器工場なんでしょうね。
と、言いつつ、私は陶磁器工場へは行っていないんです。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2012/12/17 19:57:29
- RE: アルブレヒト城の中を見せて頂いて、ありがとうございました。
- ペコリーノさん こんばんは。
マイセン編見ていただいてありがとうございます。
先ほど、ペコリーノさんのマイセンを再び三度見せていただきました。
いやースゴイ。ペコリーノさんの健脚ぶり!
あの距離を全て徒歩で!
私なぞ、いつもバス、バスって探していました。
やっぱり若さゆえですね〜。
ツアーでは3度も陶磁器工房には行っているのに、アルブレヒト城と旧市街には行ってなかったのです。
やっと今回念願が叶いました。
きれいなかわいい街で、行ってよかったと思いましたね。
マイセン焼きは私には高嶺の花ですが…(笑)。
himmel
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