2012/11/13 - 2012/11/14
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oasis2さん
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広大な自然が残るオーストラリア大陸に初上陸。自然の中に身を預け、自然の壮大さ、神秘を体感します。
いろいろ悩んだ結果、自力での大陸分水嶺越えはせず、徹夜のまま皆既日食の現地ツアーに参加。果たして皆既日食は見ることができるのか。~ ケアンズ(皆既日食)編① ~
キーワード:エアーズロック空港、カンタスリンク、ケアンズ国際空港、ホールデン コモドア カレー、キュランダ、アマルー、皆既日食、部分日食
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エアーズロック空港です。
レンタカーを12時に返して、フライトまでまだ3時間ほどあります。
早々とチェックインして、X線検査を通る際に、先に荷物に望遠鏡あるよと言って通る。
これまで何度もカバンを開けられたので、先に言っておけば問題なし。
皆既日食の前日のケアンズ便で望遠鏡持っていたら、皆既日食を見に行くことがバレバレ。
検査員に何時に日食が起こるのかを聞かれた。ニュースでけっこう話題になっているのかも。
この後待合室で、爆睡。
と言っても、プラスチックのイスで寝心地は悪く1時間も寝られなかったので、パソコンで一眼レフの日食撮影ソフトでプログラムのチェックをしようとしていたら事件発生。
ふとしたことで、日本で作った300枚分の露出条件を書いたシーケンスが全部消えてしまったのだ。
バックアップを取っていなかったし、仕方がないので一からその場で作り直す。ところが、ずっとまともに寝ていないので再び睡魔に襲われ…、結局作れず。
このことが後ほどの選択に大きな影響を与えることになるとは…。
ともあれ、時間になり歩いて飛行機に乗り込む。まさにタクシーやバスの感覚。 -
エアーズロック−ケアンズ間の飛行機内です。
眼下に広がるのは荒涼とした砂漠の大地。
手つかずの大自然、人工物は見当たりません。
大地が侵食されて地球に“しわ”ができている。
空には雲がなく、どこまでも青い。
地平線はわずかなアークを描く。地球が丸いことの証。 -
エアーズロック−ケアンズ間の飛行機内です。
この風景、なんてことのない感じだけど、地面の黒い部分に注目。
これは空に漂う雲の影。
これを眺めているだけでも、非日常の世界を楽しめる。 -
エアーズロック−ケアンズ間の飛行機内です。
再び登場のシュウェップスのレモネード。
プレッゼルとの相性も抜群。 -
エアーズロック−ケアンズ間の飛行機内です。
3時間の飛行なので夕食が出てくる。ペンネとパンとチョコレートケーキ。 -
レンタカーは大陸分水嶺越えを想定して燃費のいい、スポーツハイブリッドを予約していたけど、その車はなくて無料アップグレードでプレミアムクラスになっている。
1日70ドルじゃ借りられない車なので普段ならうれしいのだけど、今回は夜中に砂漠をひた走るので燃費重視。
ホールデン コモドア カレー。3.6L、V6エンジン、ガソリン直噴モデルらしいが燃費悪そう。
このうれしくて悲しい予定外のレンタカーがまたまた翌日の判断に影響してくる。
でかすぎて、空港の駐車場から出るのにも一苦労。 -
ケアンズ市内のホテルです。
チェックイン後、ネットで翌日の数値予想モデルを使った雲量予想を調べる。
斜めに横切る3本線のうちの上下が日食が見えるエリア、真ん中の線が日食中心線。
朝4時の時点で、ケアンズやキュランダはオレンジ色の雲量70%の予想。
うーん、やばいかも。 -
ケアンズ市内のホテルです。
もうちょっと拡大。
この時点でケアンズから1時間で行けるマリーバは水色の雲量40%なのだけど、皆既継続時間が1分35秒とケアンズより30秒も短いのと、熱気球が多数上がるので撮影の支障になるので全くのノーマーク。
むしろその先のマウントカービンやその西側のマリガンハイウェイ沿いの雲量がオレンジでキュランダと変わらないのに気が行く。
日食撮影制御プログラムのシーケンスが復旧していないのとガソリンだだ漏れのプレミアムカーという状況の中、そして大陸分水嶺を超えてマリガンハイウウェイを西に進んでも雲量が変わらない予想が決定打となって、現地ツアーに参加することに決定。 -
ケアンズ市内のホテルです。
朝7時の数値予想モデルを使った雲量予想。
この時間になると青のエリアが広がって雲が少なる予想。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
深夜2時にホテルにバスがピックアップに来る。
数時間前まで雨が降っていたのが雨は止んでいる。途中の道中で星がよく見えて雲がところどころ浮かんでいるような状況。
これはツアーで正解かも…、なんてのんきなことを考える。
道中のキャプテンクックハイウェイも深夜なのでガラガラ、
天文雑誌には大げさに渋滞するって書いているが、真っ暗でむしろ怖いくらい。
1時間くらいで日食観測地のアマルーに到着。
手前の尾根は日本の各会社ツアーの団体がいる。向こうとその奥の尾根にも人が…。1,100人はいるらしい。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
緩やかな下り斜面の最前列を確保。
赤道儀に3脚2台、望遠鏡1台、カメラ3台の気合十分な体制。
真っ暗な中、装備を組み立てるのにも大仕事。
空が明るくなる第1接触の30分前に何とかセッティング完了。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
日の出前の東の空。
東の空から雲が沸いています。
最初は雲は写真の右側(南方向)へ流れているので、そのうち雲は切れるだろうとまだまだ楽観視。
この状態のまま日の出の時間を迎え、太陽の姿は見えず。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
先ほどの写真から約30分後、事態は一変。
雲が切れるどころかどんどん厚くなり、しかも東の空からこっちらに向かって流れてくる。
あっという間に空が熱い雲に覆われる。
しかも、黒くて厚い雲が通り過ぎる時には、まさかの雨まで降ってくる状況。
慌てて、ビニールやタオルで望遠鏡やパソコン、カメラを保護する。
この感覚、3年前を彷彿させる。土砂降りでないことが唯一の救い。
だんだん焦るが、今からではどうにもならない。
できるのは、祈るだけ… -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
太陽は右下の山の左上あたりにあるが、一向に見えない。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
雲が厚く、一度の太陽が姿を見せないまま、すーっと暗になり皆既日食に突入。
3年前と同じパターン。経験値が上がっているので暗くなったくらいでは驚かない。
むしろ、上海の時は夜のごとく真っ暗になったのに比べれば、薄暗い程度。
まだまだ希望はある。
それでも皆既時間は上海の時の1/3の1分55秒しかない。
このまま2連敗で終わってしまうのか。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
会場の1,100人の祈りが通じたのか、日食マジックなのか、太陽のところだけ雲が薄くなってくる。
高まる期待。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
会場に歓声が上がる。
遂に皆既日食中の太陽が姿を現す。
太陽が真っ黒い!コロナが神々しい!
すぐにでも眺めて目に焼き付けたいが、
重装備をはるばる持ってきたのに写真に収めないのは
もっと後悔する。
神業的なスピードで、望遠鏡との格闘が始まる。
自動撮影の広角レンズだとこんな風景。
これではよく分からないですよね。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
赤道儀は日の出ちょっと前に会場に来たのために南頂のはちぶんぎ座で合わせられず、簡易的にスマホのコンパスアプリで南に合わせ、現在の緯度で角度調整。赤道儀の水平が斜面のためちょっと怪しい感じ。
赤道儀に載せた望遠鏡は、太陽を一度も見ていないので、あさっての方向を向いたまま。完全にマニュアルで操作。810mmをレデューサーをつけて約600mmに落としているが超望遠レンズで太陽をフレームに入れるだけでも一苦労。
20mmの広角の接眼レンズをつけていたおかげで15秒くらいで太陽を捉えることに成功。あとは真ん中に持っていくだけ。それがかなりの難関。望遠鏡の重みで固定してもずれてしまうのだ。合計30秒くらいで何とかセッティング完了。
あとは、徹夜で組み直した自動撮影シーケンスが写真を撮ってくれるので、次の作業に移る。
それはこの目に焼き付ける作業。
ファインダーを覗くのと裸眼で見るのとは全く違う。
必死に目に焼き付ける。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
あっという間に再び厚い雲に覆われる。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
そして雲の中で第3接触。
ダイヤモンドリングは見えず。
初めて見るコロナ、黒い太陽にしばらく放心状態。
放心状態が解けて、次にとった行動は… -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
それは朝食を食べること。急に緊張の糸が切れたもよう。
朝5時から朝食はもらえるが、食事より日食優先だったので取りには行っていなくて、ちょうど作りたてをゲット。
そのあとはみんな殺到して相当待たされたようだ。
焼きたての厚切りハムと半熟卵のサンド、ミートパイにリンゴ1個、飲み物は豊富でコーヒーにミネラルウォーターにオレンジジュース。
感激に浸りながら、しかも外で食べる朝食の味は格別!! -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
再び太陽が顔を出す。
この状態が、あと30分早かったらと悔やまれる。
3年前もそうだったが、皆既後に雲が消える傾向がある。
本当はその前に消えてほしいのだけど… -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
フィルター越しの部分日食。
このフィルターは遠征4回目。
2009年上海郊外皆既日食、2010年雲南省金環日食、2012年日本金環日食、そして今回。
既に立派な日食ハンター。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
時々、雲間に隠れるのでノーフィルターでも部分日食を撮影できる。
こちらの方が、フォトジェニックだけど心臓に悪い。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
部分日食もかなりの後半。
ドラマチックな奇跡の天体ショーは間もなく終わろうとしている。
そして、いつもの日常を取り戻しつつある。 -
DSC01063-1
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
赤道儀を持ってくるマニアックな人は少数派で、だいたいは一眼レフにキットレンズ、三脚一台とか、観望派の方が多いので朝食後の撤収も早い。
部分日食中なのににすでに撤収準備。 -
キュランダ近郊のアマルー(日食観測地)です。
あっという間に祭りの後の状態。
望遠鏡をバラすのに手間取っているうちに誰もいなくなっている。これでも第4接触から8分しかたっていない。
奥で待っているのは現地ツアーの添乗員さん。あんなにたくさんの人がいる中で自分のお客さんだと分かっている。
さすがはプロだなぁと感心。
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この旅行記へのコメント (1)
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- mesatoさん 2013/01/02 17:58:57
- 残念でしたねぇ
- 拙は横着かまして、トリニティビーチのホテルベランダで観察しましたが、ほぼ同じ経過で、肝心の2・3接触がパァでした、隣のエリスビーチでは見られたとのことで、これで屋久島皆既・宮崎金環と3連敗です、17・オレゴン・セイラムに向け100円玉貯金を始めました。
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