2012/10/18 - 2012/10/18
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三十三間堂から東寺までやって来ました。
東寺は「教王護国寺」とも呼ばれます。
平安京遷都の際に国家鎮護の役目を負って、平安京の表玄関となる羅城門の左右に建てられたお寺が東寺と西寺でした。
東寺は弘仁十四年(823)に嵯峨天皇より弘法大師・空海へ下賜されました。
西寺は貞永二年(1233)の火災による伽藍焼失を経て廃寺となりますが、東寺も戦乱や火災などによって伽藍を焼失しています。
そのたびに時代ごとの権力者によって庇護され、再興してきました。
空海によって東寺は教王護国寺の名を付けられ、国家守護となる官寺の役目と共に高野山と並ぶ真言密教の根本道場と改められます。
空海は密教形式の伽藍や仏像を創りだしていき、日本初となる密教寺院を確立していったのです。
現在の東寺の伽藍に創建当初の建物は残っていませんが、伽藍配置は平安の都より変わらない形となります。
1200年前に造られた平安京において、南端はこの東寺のある九条通でした。
弘法大師の登場で一気に隆盛する東寺。
それではいざ、密教曼荼羅の世界へ。
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京阪国道口の歩道橋から。
正門となる南大門へ向かいます。 -
南大門。
この門は、明治二十八年(1895)に三十三間堂の西門を移築したものです。
元々の西門は慶長六年(1601)に建造されたものとなる著名な八脚門です。
南大門から入ると東寺境内拝観入り口は、境内を一旦北まで行かないと行けません。 -
弘法大師様にご挨拶(T人T)
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南大門から入ると、まず金堂が見えます。
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食堂(じきどう)。
現在の建物は昭和八年の建造です。
納経所になっています。 -
食堂を右手に曲がると、拝観受付所。
右手のところで、中では東寺グッズも扱います。
ちなみに食堂にも色々売っています( ´∀`)東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会
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かの有名な、八重紅枝垂れ桜の「不二桜」です。
樹齢は120年を超え、樹高は13mほどになります。
空海が密教を携えて唐から帰国した年から数えて1200年目を記念して植えられた桜です。 -
講堂。
こちらが立体曼荼羅が置かれる場所です。
曼荼羅(両界曼荼羅)とはサンスクリット語においては宇宙の真理を表すものとされます。
いわゆる仏教においての世界観や思考を図に示したものが曼荼羅ということになります。
大日如来は密教において宇宙そのものとされます。
空海はこの曼荼羅の世界をわかりやすく表すために、大日如来を中心に21体の仏像を置き世界観を示したと云われます。
大日如来様は立体曼荼羅の中心であり、東寺の中心の場所となります。
唐沢寿明似の帝釈天は一番奥におられます( ´∀`)
ちなみに、講堂・金堂共に強烈にカビ臭いです(爆)
堂内は3つの世界に大きく分けられています。
左から明王部・如来部・菩薩部。
如来部は大日如来を中心として、宇宙の真理そのものを。
菩薩部は金剛波羅密多菩薩を中心に。
明王部には五体の明王。
明王を仏像として表したのは空海が最初だと伝えられます。
明王は如来・菩薩でも救えない人々を救うために現れたとされます。
例え火の中にでも飛び込んで助けようとしてくれる仏様なのです。
空海は言ったそうです。
真理は一人一人の心の中(内面)にあると。東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会
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金堂。
本尊として祀られるのは薬師如来坐像。
左右を月光・日光菩薩が安置される薬師三尊です。
薬師如来様の台座を十二神将が囲み、守ります。 -
金堂の東側から五重塔へ。
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五重塔の高さは55m。
木造建築で日本最高の高さとなります。
現在の塔は五代目となり、徳川家光によって再建されたものです。
特別公開の期間のみ内部へ入れますが、心柱を大日如来に見立てての密教空間が造られています。
心柱周囲に金剛界四仏像・八大菩薩像が置かれます。
壁や柱には両界曼荼羅や真言八祖像が描かれます。 -
宝物館へ。
この宝物館は昭和四十三年(1968)に完成し、東寺の観音様はこちらに安置されることとなりました。
宝物館は春と秋に公開されています。
食堂に置かれていた、像高6mになる千手観音菩薩立像はこちらに安置されています。
昭和五年(1930)に食堂が火災に遭うまで、1000年以上に渡って東寺の観音様として信仰されてきた仏様です。
平安中期に宇多天皇によって開眼供養の法要が営まれたと伝わり、昭和四十三年(1968)から3年をかけて修繕されました。
近くで拝観できますのでお勧め。東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会
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大師堂へ。
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大師堂(御影堂)。
北側から撮っていますが、こちらが正面となります。
この場所は空海の住居だったとされる場所です。
当初の建物は火災によって焼失しており、現在の大師堂は室町時代の明徳元年(1390)に再建されたものとなります。
北側に見えるのは増築されている礼堂と回廊になります。
元の建物となる不動堂(大師の念持仏である秘仏・不動明王像を安置)はこの裏側(南面)にある形になります。
それでは観智院へ向かいます。
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