2012/10/31 - 2012/10/31
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ドクターキムルさん
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東京都文京区根津に鎮座する根津神社は、今から1900年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間(1469年〜1487年)には太田道灌が社殿を奉建している。
江戸時代になって5代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に現在の社殿を奉建、千駄木の旧社地より遷座した。
明治維新には、明治天皇の御東幸にあたり勅使を遣わされ、国家安泰の御祈願を修められる等、古来御神威高い名社である。
祭神は、須佐之男命・大山咋命・誉田別命の3柱で、相殿に大国主命・菅原道真公を祀っている。
現在の社殿は宝永3年(1706年)に完成した権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の全てが欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されている。ただし、東京大空襲で拝殿の屋根などが延焼した。
9月21日に行われる例祭は、6代将軍家宣が幕制をもって当社の祭礼を定めたもので、正徳4年(1714年)江戸全町より山車を出し、俗に天下祭と呼ばれる壮大な祭礼を執行した。現存する大神輿三基は、この時家宣が奉納したものである。同じ格式による山王祭、神田祭とあわせ江戸の三大祭とも言われている。本祭りは隔年であり、氏子町内28ヶ町では50基の神輿を所有しており、氏子町内の神輿も渡御する盛大な祭りである。
根津神社の境内は落ち着いたものだ。鳥居を潜ると絵を描いているグループがおり、楼門(随身門)を潜った神楽殿の前には小さな子供を連れた若い母親だちがたむろっている。また、乙女稲荷神社横の側溝では小学生の子供たちが生き物探しで、その母親たちもいる。根津神社の境内はそこらの公園と何ら変わらない風情だ。ただ、都心だという割りには人出がない。
透塀を入るとまばらに参拝者がいるだけだ。これほど立派な社殿なのに知られてなく、目と鼻の先にある上野公園の雑踏が嘘のようだ。神社の人の話しでは、それでも例大祭ともなれば境内は溢れるばかりの人混みとなるのだという。
根津神社の昇殿参拝は東京文化財ウィーク2012の一環として行われ、10月31日(水)〜11月2日(金)の10:00〜15:00だと勘違いしていたが、10:00〜と15:00〜の1日2回なのだという。15:00前になったので話を切り上げ、社殿前に向かうと10数名の人たちがたむろしてその時を待っていた。老夫婦が参拝に来たので、「今日は昇殿して参拝ができますよ。」と声を掛けると、「何度も来ているが、昇殿して参拝したことはない。」と言って、列に加わった。また、若いカップルが来た。「せっかくですから昇殿して参拝されてはいかかですか?」と誘うと、同じく参加した。都合20人にも満たないが、全員、控えの間に上ってお払いを受け、拝殿に昇殿し、参拝した。少しだけ、京都上加茂神社の本殿参拝に似たところがあろうか。数年前には東京文化財ウィークの紹介で根津神社が取り上げられ、TVで放送されたために、拝殿に上りきれないほどの人たちが押しかけたこともあったと宮司さんが話してくれた。それにしても今回は閑散としている。これほどの社殿で、近くの上野東照宮が修復工事中だというのに、全く寂しい限りだ。
(表紙写真は根津神社拝殿向拝)
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「新坂(権現坂・S坂)」説明看板。
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根津神社入口。
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根津神社の銀杏の木の前に立つ「元准勅祭 根津神社」の社号標石。
元准勅祭社は東京十社と呼ばれた。 -
根津神社入口の掲示板。
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燈籠。
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燈籠。
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石橋の向こうに随身門(楼門)。
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根津神社境内の木立。
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根津神社の石橋。
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楼門(随身門)の前には「重要文化財」看板。
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楼門(随身門)横には「禁煙・火気厳禁・危険物持込禁止」の看板。
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楼門(随身門)(重要文化財)。
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楼門(随身門)。
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楼門(随身門)。
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楼門(随身門)の彫刻。
見慣れている鎌倉鶴岡八幡宮の手水舎の彫刻ににていようか。 -
楼門(随身門)の彫刻。
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楼門(随身門)の彫刻。
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楼門(随身門)の彫刻。
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楼門(随身門)の彫刻。
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随身門(楼門)に掛かる「根津神社」の扁額。
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随身門(楼門)の随身像。
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随身門(楼門)の随身像。
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随身門(楼門)と一直線に並ぶ唐門と拝殿。
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手水舎。
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手水舎。
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手水舎の銅屋根に上がる擬宝珠の飾り瓦。銅屋根の手水舎に上がる飾り瓦は初めてだ。
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手水舎の銅屋根に上がる擬宝珠の飾り瓦。
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神楽殿。
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神楽殿。
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神楽殿。
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「旧国宝」の表示板。
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透塀端の木立。
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「根津神社」文化財説明プレート。
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「元准勅祭神社 東京十社めぐり」看板。
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瑞垣。
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唐門(重要文化財)と瑞垣(重要文化財)。
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唐門。
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唐門と瑞垣。
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銅燈籠と唐門。
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銅燈籠。
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銅燈籠。
徳川家ゆかりの神社で銅燈籠が1組だけなのには正直驚いた。 -
狛犬。
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狛犬。
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根津神社拝殿(重要文化財)。
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根津神社拝殿に神社の社紋。卍(まんじ)だ。神仏習合の神社だった名残を留めている。
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根津神社拝殿。
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根津神社拝殿。
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根津神社拝殿の象と唐獅子の木鼻。金色だ。
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根津神社拝殿の象と唐獅子の木鼻。金色だ。
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根津神社拝殿の象と唐獅子の木鼻。金色だ。
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根津神社拝殿の象と唐獅子の木鼻。金色だ。
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根津神社拝殿に掛かる「根津神社」の扁額。
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根津神社拝殿向拝。
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根津神社拝殿向拝。
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根津神社拝殿向拝の彫刻。
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根津神社拝殿向拝の彫刻。
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根津神社拝殿向拝の彫刻。
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透塀(重要文化財)脇の小さな建物・納蒔舎。
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透塀脇の木立。
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透塀脇の木立の囲いは絵馬掛けに。
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根津神社社殿横の校倉風の蔵。
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校倉風の蔵の扉。
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「当分の間、この奉納浄財は震災義損に当てさせて頂きます」の張り紙。
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蹲(つくばい)か。
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社殿。
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校倉風の蔵。
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社殿。
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社務所。
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社務所玄関。
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社務所。
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拝殿。
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社殿。奥に本殿。
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奥に本殿。
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社殿横の門。
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六角灯篭。
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根津神社の透塀。
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根津神社裏手の古木。
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「根津裏門坂」の説明プレート。
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根津神社裏門の鳥居。
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根津神社裏門の鳥居脇のつつじの中に句(歌)碑。根津神社のつつじは有名。
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神輿庫。町内神輿の収納庫であろう。
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向こうにもこう1棟の神輿庫。これも町内神輿の収納庫であろう。
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根津神社本殿と拝殿。
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根津神社本殿と拝殿。
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根津神社本殿と拝殿。
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根津神社本殿。
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根津神社本殿。
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根津神社拝殿。
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根津神社拝殿。
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乙女稲荷神社入口には「つつじ苑の記」碑が建つ。
乙女稲荷神社はつつじ苑の一角にあるとされる。
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