2012/09/16 - 2012/09/21
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春風ねこ丸さん
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ぶらぶらイスタンブールを街歩き。前回のビザンチン帝国編に続き、今回はオスマン帝国時代の建造物(+α)を紹介します。
しかし、イスタンブールは物価が高いです。1年前の「地球の歩き方」を持って行ったのだけど、博物館も交通機関もガイドブックの記述より軒並み上がってました。たとえばトラムなどの交通機関に使えるジェトン(トークン)は3TL(ガイドブックの記述だと2TL)だし、ノスタルジック・トラムヴァイとテュネルは、ジェトンが使えなくて4TL(同じく2TL)。ドルマバフチェ宮殿はセラムリクとハレムの両方に入ると40TL(約1700円)。今は相対的に円高リラ安だからそこそこ我慢できる値段だけど、これでまた円安になったらきびしいですね。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旧市街で宿泊したのは、このシルケジ・コナック・ホテル。ここには3泊しました。
トリップアドバイザーで高評価だったので決めたのですが、トラムのギュルハネ駅のすぐそばで、アヤ・ソフィアやトプカプ宮殿にも徒歩圏という、どこに出るにも非常に便利な場所にある上に、サービスもよくてとても満足しました。 -
トラムのギュルハネ駅。このトラムは何度も利用しました。
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オスマン帝国といえばまずはここ。トプカプ宮殿です。これは外廷の正門にあたる「挨拶の門」。
宮殿は9時に開くのですが、8時20分頃に行ったときには、すでに入場券売り場に列ができていました。
そして列に並んでいる私たちを尻目にぞろぞろと入っていくガイド付きの団体旅行客たち。団体は別枠なのかよー、ずるいなー、と指をくわえて見送った私たちでありました。 -
混み始める前にまず宝物庫を見学して、それからほかの場所をじっくり見学します。宝物庫は撮影禁止なので写真はなし。宝物庫から出たところにはテラスがあって、ボスポラス海峡を一望できます。
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タイルによる細かい装飾からは、オスマン時代の美意識が感じられます。
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幾何学模様と植物紋様、そしてカリグラフィがオスマン装飾の特徴のようです。
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こちらの天井はヨーロッパ風。
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これは礼拝の前に体を清める場所でしょうか。豪華な装飾が見事です。
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別料金のハレムも見学。こちらもタイル装飾の宝庫です。
そのほか、豪華な装飾がほどこされた武器や聖具、生活用品なども展示されていて、トプカプ宮殿だけで見学には3時間くらいかかりました。
イスタンブールは、トプカプのほか街中のモスクや陶器店など、どこへ行っても細かい装飾紋様があふれています。 -
オスマン帝国とは関係ありませんが、トプカプ宮殿の隣にある考古学博物館で見た紀元前4世紀リュキア文明の棺。美しきスフィンクスが描かれていて、その彫刻は現代的にすら見えます。そしてすばらしい保存状態。
これを見るだけのためにでも、博物館を訪れる価値のある傑作です。 -
しかしこの博物館、ほとんどの展示物がこの写真のように、何の囲いもなく置かれているのですよ。あまりの無造作さに、え、これでいいんですか? とこちらが戸惑ったくらい。
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これもオスマン時代に作られた「崇高の門」。当時も今も役所の門として使われていて、銃を持った警官が警備しています。大きなひさしのある面白い形をしているのですが、トラムの行き交う賑やかな通り沿いにあるためか、わざわざ立ち止まる人はあまりいません。
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2時すぎに旧市街を離れてトラムで新市街へ。軍事博物館で、毎日3時から開かれている軍楽隊の演奏を聴くためです。
フニキュレルに乗り換えてさらにタクシム広場から歩いていては、3時に間に合わなさそうだったので、タクシーに乗って急いで向かったのですが、受付で言われた言葉は"No concert today" 軍楽隊は出張中とのこと。
軍楽を生で聴くのもイスタンブールを訪れた目的の一つだったので、これにはがっかり。でも、滞在中はずっとコンサートは休みとのことなので、もう縁がなかったとしてあきらめるほかない。
しかし気を取り直して博物館を見学してみると、これがかなり面白いのですよ。装飾の入ったトルコ風の刀があったり。 -
何かの冗談としか思えないような銃があったり。
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驚いたのは、トルコ最大のタブーといわれる「アルメニア問題」の展示があったこと。この問題、20世紀初頭に、オスマン帝国が少数民族であったアルメニア人を迫害し、大量虐殺したという事件(死者は150万人にのぼるという)なのですが、トルコは虐殺の存在を一切否定しているのです。
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しかし、展示されているのは「アルメニア人から押収された武器の数々」や「アルメニア人に殺されたトルコ人兵士」など、アルメニア人がいかに凶悪なテロリストであったかを示す写真ばかり。
当然と言えば当然なのですが、トルコ側の公式見解そのままでした。 -
そのほか、朝鮮戦争への派兵についての展示が充実しているのも目を引きます。トルコは、米国の要請に応じて国連軍として朝鮮戦争に派兵、韓国側で勇敢に戦い741人が戦死したとのこと。知りませんでした。
軍事博物館というものの常として、どうしてもプロパガンダ臭は感じられるものの、歴史に興味のある人なら楽しめる博物館だと思いました。あんまり観光客はいなかったけれど。 -
軍事博物館からタクシム広場まで歩いて、旧市街に帰るため利用したノスタルジック・トラムヴァイ。
歩行者天国をたった1両でゆっくりと走ります。 -
そして世界で2番目に古い地下鉄テュネルに乗り換える。駅の入り口がわからなくてちょっと戸惑いました(ここに限らず、イスタンブールは案内板が少なくてわかりにくい)。
しかし乗車時間わずか1分半で4TL(約170円)ってのは高くないですか。
カラキョイからはトラムに乗り換えて旧市街に戻ります。ケーブルカーとトラムを利用するより時間もお金もかかったけど、乗ってみたかったんですよ。 -
さて、次の日に訪れたのは、スルタン・アフメット・ジャーミー。通称ブルー・モスク。イスタンブールのモスクでいちばん有名だけあって、朝から長蛇の列です。
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確かにモスクの中はすばらしく美しい。
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でもね、下の方をみればわかるとおり、ものすごく観光客が多いのですよ。団体客も多くてつねにざわざわしています。だから宗教的な雰囲気を味わうことはできません。
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ブルー・モスクの裏手のところにアラスタ・バザールという商店街があります。ここは店も比較的大きくてゆったりとしている上に客引きもうるさくないので、落ち着いた買い物にはお勧め。
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グランド・バザールも行きましたが、人が多すぎてちょっと。あんまり買い物に興味のない私にとっては、ぐるっと回ればいいかな、という程度でしあ。まったく買う気もないのに日本語で声をかけられつづけるのはけっこう精神的にきついものがあります。相場も、むしろバザール外の方が安いんじゃないかなあ。
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私はグランド・バザールの隣の古本屋街に行って、、きらびやかな色彩のオスマン風細密画を買いました。細密画はあちこちで売ってますが、緻密なものはけっこう高価です。
最初はアンティークかと思ったんですが、これはどうも、アラビア文字で書かれたオスマン時代の古本のページを切り取って、そこにオスマン風の細密画を描いたもののようです。今のトルコ人にはもうアラビア文字は読めなくなっているので、古い本はこうして再利用されるのですね。とはいえ、本が切り取られ散逸してしまうというのは本好きとしては胸が痛みます。
(写真は、アラスタ・バザールの店頭のもの) -
次は、スレイマニエ・ジャーミーに行くことにしました。ところがそこはイスタンブール、道のわかりにくさときたら一筋縄ではいきません。写真は途中で通った、オスマン時代の住宅が残る風情ある通り。道に迷っている途中で偶然通った道なので、もう一度たどりつける自信はありません。
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それでもなんとかたどりつきました。
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白が基調ですっきりとして明るいモスクです。
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スレイマニエ・ジャーミーは妻が気に入ったので、別の日にもう一度訪れたのですが、このときは曇りだったため、ドーム内は薄暗く、前回来たときとはまた違う印象を受けました。
モスクというのは光の芸術なのですね。 -
2回目に訪れたときにようやく見つけたのがここ。スレイマニエ・ジャーミーの外にひっそりと寄り添うように建っている、ミマール・スィナンの墓です。スレイマニエ・ジャーミーのほか数多くの建物を建てたオスマン時代の大建築家です。
今回の旅でも、多くのスィナンのモスクを訪れました。 -
スレイマニエ・ジャーミーから、もうひとつのスィナンの傑作リュステムパシャ・ジャーミーまでは地図上では歩いてすぐの距離。でも、くねくねと坂道を降りていくうちにどうしたわけだか迷ってしまい、たどりついたのはなぜかイェニ・ジャーミー。どうしてこうなった。
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ここはスィナンの作品ではないけれど、紋様の美しさは見事。イスタンブールのモスクの中で、装飾はここがいちばん気に入りました。
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壁や柱は、青いタイルで彩られています。
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イェニ・ジャーミーから狭い商店街に入り、わかりにくい階段を登ってようやくたどりついたのが、リュステムパシャ・ジャーミー。それほど大きくはないけれど、全面を彩るイズニック・タイルが有名なモスクです。
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この夜は、シルケジ駅に近いホジャパシャ文化センターでトルコのダンスを鑑賞。
別の日にはディナー付きのベリーダンスショーも見たんですが、ここは食事なしで純粋にダンスを見せるだけあって、ダンスのレベルは段違いに高いと思いました(特に群舞が優秀)。
フラッシュを使わなければ写真撮影もOK。 -
面白いのは、このショーでは男性ベリーダンサーがメインで踊っていること(もちろん女性のソロダンサーもいます)。男性ベリーダンス!?と最初はちょっと戸惑ったものの、これがなかなか表現力豊かでいいダンスをするのです。
1ヶ月くらい前にネット予約してから行ったので最前列のいい席で見られました。 -
旧市街からトラムに乗り、ガラタ橋を越えて終点のカバタシュまで行き、そこから10分くらい歩いたところにあるのがドルマバフチェ宮殿。これは正門(見終わって出たあとに撮ったので閉まってます)。
中は自由に見ることはできず、時間ごとに係の人の引率で見学する形式。セラムルク(公的な区域)とハレム(私的な区域)の両方を見るには待ち時間も含めると2時間以上はかかるので、早めに行った方がいいでしょう。 -
庭園には白鳥の噴水が。
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トイレの前にあった単なる洗面台。ただの洗面台なのにこの凝りよう。
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19世紀に建てられた比較的新しい宮殿で、かなり西洋風になっています。中は撮影禁止なのでお見せできませんが、あきれるほど豪華だということだけは言っておきます。
ただ、あまりにヨーロッパ風すぎて、トルコらしさを見失っているように見えて、あまり好きにはなれないんですよね。この時代のトルコの宮廷建築は。ウィーンを包囲したときのあの誇り高きトルコはどこへ行ったんだ、と問い詰めたい。 -
最終日に訪れたのが、シェフザーデ・ジャーミー。ヴァレンス水道橋の近くにあるモスクで、スィナンの初期の作品。スレイマン大帝の息子メフメットが21歳の若さで亡くなり、その追悼のために作られたモスクです。
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やや小ぶりながらたいへん美しいモスクなんですが、何より素晴らしいのは、観光コースを外れているので訪れる人もほとんどなく、しんと静まりかえっていること。ゆっくりと落ち着いた時間をすごすことができます。
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ドームの装飾は、ほかのモスクに負けず劣らず美しい。じっと見ているとすいこまれるよう。
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最終日には、ヒッポドロームに面したトルコ・イスラーム文化博物館にも行ってみました。この博物館、装飾のほどこされたコーランやトルコ絨毯などの展示品も興味深いんですが、何よりの見所はこの建物自体。スレイマン大帝の側近中の側近イブラヒムの邸宅だった建物をそのまま使っているのです。この広さからも、いかにイブラヒムが大帝から篤い信頼を受けていたかがわかります。
イブラヒムは大帝の歓心を買うため美しい女奴隷ヒュッレムを献上しますが、のちに正式な皇后となったヒュッレムの企みにより毒殺されてしまいます。 -
ヒッポドロームから急坂を下りたところにあるソコルル・メフメットパシャ・ジャーミーにも行ってみました。これも評価の高いミマール・スィナンの作品。モスクの中も見たかったのだけど、ここは今も現役の神学校(メドレセ)として使われている建物。モスクの中では礼拝が行われているようで、入り口には固く鍵がかけられ、中には入れませんでした。
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