2012/09/19 - 2012/09/24
101位(同エリア194件中)
ぼ茶さん
3年前にも訪れた中国四川省にある九寨溝・黄龍の旅リベンジ編。
パート5は今回の旅のメインの目的、黄龍へ。
前回見られなかった五彩池に到達することは出来るのか?
パート1:9/19 成田出発〜成都到着編
パート2:9/20 成都〜川主寺・九寨溝へ
パート3:9/21 たっぷり九寨溝編
パート4:9/21 チベット民族ショー「蔵謎」
パート5:9/22 黄龍へ ★
パート6:9/23 成都市内観光(パンダ基地・武候祠)
パート7:9/23 川劇・成都市内の様子など
時期的に日中関係も悪化している最中の旅行。
そんな中向かった中国の様子も織り交ぜつつ、
素晴らしい景色とパンダと歴史を振り返ります。
ツアー概要:
クラブツーリズム
「全日空成都直行便利用でらくらく!息を呑む美しさ 九寨溝・黄龍と成都 6日間」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 飛行機
- 航空会社
- 中国東方航空 ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
さて旅行も後半戦、本日は九寨溝から黄龍へと移動します。
画像ソフトで手書きで書いた地図なので多少汚いのですが、
今回の観光地の位置関係は画像の通りです。
中心よりやや南に九黄空港、そこから下ると川主寺があり、その地域を分岐点として北にいくと九寨溝、東へ山を登れば黄龍となります。
所要時間は九寨溝〜川主寺がだいたい1時間半、川主寺〜黄龍が1時間半(バス)。
この日の起床時間は朝6時、相変わらずキャベツとパンとカステラだけがおいしい朝食を食べて、8時にホテルを出発します。 -
川主寺に向かう途中のバスの中で、黄龍用の酸素ボンベが支給されます。
長さは30cmちょっと、フタを外しててっぺんに取り付けるだけで酸素吸入器の出来上がり。
前回は私と旦那1本ずつ支給され、使ったのは1本とちょっとだったのですが、果たして今回はどのぐらい使うんでしょうか。
川主寺で途中宝石店(前回も寄った西蔵宝石?)に立ち寄り、天珠についての説明を受けます。
この辺は前回も同じ場所だったので結構聞き流し、これといって欲しいものもあまりなく、むしろ前回よりも値引き交渉が効かないので何も買わずにタダのお茶だけ飲んで退出しました。
店員さんも売るのに必死で、「こっちも利益度外視なんですからこれ以上は下げられません!」という剣幕だったのですが、前回かなり安めに複数買った身としても引き下がれず交渉するもまぁ決裂ですね。
挙句の果てには「この人たち買う気ないんだから」と店員同士で会話してました。客の前でその会話はしたらダメでしょう。 -
川主寺を出て黄龍へと山を登っていきます。
前回訪れた時よりも舗装がだいぶされていて、バスの揺れなどはほとんど気になりませんでした。
途中、登っているこの山(?)の最高地点に立ち寄り、記念撮影をすることに。
干してあるのは防寒用のヤクなどの毛皮だとか。150元でいいよ!とツアー参加者の小母様が言われたようです。 -
碑の前で記念に1枚。ポーズがふざけてます。
雪山梁(せつざんりょう)というのだそうです。
この地点の標高は3,960m。
4.000m近いですから、富士山よりも高い所、つまり日本に住んでいるうちはけして立つことのできない標高です。
どおりでちょっと息が苦しくなるわけですね。
唇がやや青いと言われたので、酸素ボンベをここで使う羽目に。不覚。 -
山道の途中の壁にはこんな謎の壁画が描かれてました。
チベットの人々の暮らしを表しているのかな?
なんとなく、ポーズ的にゆるキャラの「にしこくん」をこっそり混ぜても違和感ないんじゃないかなと思ってしまいました。 -
黄龍に着いたらすぐに「華龍山荘」にてお昼を食べます。
ここでご飯食べるのは初めてですが、味付けがほどよく塩味&辛さやや控えめで食べやすい!
うっかり食べ過ぎるところでしたが、食べ過ぎると高山病になりやすくなるので6分目ぐらいにしておきます。
時刻は12時、時間的にもこれから観光客が増えてくる時間です。
ロープウェーが混む前に出発しましょーとテイさんが言いますが、ここで緊急事態?が。
この日の夕食は、黄龍から下った川主寺のホテルで食べる予定だったのですが、何とそのホテルで政府関係者が宴会をやる事になったらしく、私達含めた宿泊客の食材を政府関係者宴会の為に使う為、夕飯が出せないとホテルから連絡があったそう。
そんな事ありですか?と耳を疑いましたが、添乗員さん&テイさんの機転で川主寺途中の別のレストランでキノコ料理を食べさせてくれる手筈となり、何とか事なきをえたようです。良かった良かった。
しかし後から割り込んできた予約であっても、政府関係者が優先されちゃうあたりがもうお国柄……
もしくは、日本人観光客も含まれてるからこいつらの食材まわしちゃえ、とでも思われたんでしょうかね。思いたくはないですけど。 -
黄龍入口のゲートですが、ここはロープウェーを使わずに徒歩で登っていく人が通る場所です。
また、上から下ってきた人のゴールでもあります。
この前を通り過ぎて、ロープウェー乗り場まで向かいます。
人はまだまばらでした。
この時点で標高は既に3,000mを超えています。
2日間九寨溝で宿泊したおかげで体は慣れていますが、無理は禁物。
深呼吸をしながら歩きます。 -
幸い、ロープウェー乗り場も混雑せずに乗る事が出来ました。
このロープウェー、速度が早くて、あっという間に乗り場が豆つぶのよう。
高所恐怖症の私はなるべく下を見ないようにしてましたが、よくまぁこんな険しい斜面に作ったものだ…… -
ロープウェーを降りるとそこは既に人の波が。
地図の前にも人だかりがあり、合間を見てテイさんが説明をしてくれます。
ロープウェーを降りて1時間ちょっと歩くと分岐点があり、そこから上に行くと五彩池、下ると争艶彩池となります。
前回の旅行時は、ロープウェーに乗ったのが午後3時半、分岐点到達が5時前で、五彩池まで登ったら暗くなって危ないから、ということで口惜しくもそのまま下る事になりました。
今回はなんとしてでも五彩池へ!が旅行の主目的でしたので、体力を消費しないようゆっくりと歩き始めます。
この時点で時刻は13時。
集合時刻は17時半ですので、まだまだ時間に余裕はあります。 -
林道を20分ほど歩くとちょっとした展望台につきます。
遥か下には、黄龍の独特の景観がわずかに見えており、これだけでテンションが上がります。
20分も歩けば体も慣れてきまして、息苦しさも何もありません。
気温も15度弱で、着こんだ服がやや暑く感じられます。 -
1時間ほど歩くと分岐点に到着です。
ここでツアー参加者全員が添乗員さんとテイさんに体調の程を報告し、OKが出たら五彩池へと登っていきます。
私達はこの時点でツアー参加者の先頭部分にいたのですが、気持ちが逸り過ぎて自然と速足になっていたようです。
少し息が上がったので適度に酸素ボンベを使いながら登っていきます。
やがて、黄龍風景区の特色である、不思議な様相の池が見えて来ました。
あの景色までもうすぐです。 -
頂上に到着です。
天候の関係でここからでは色が綺麗に見えませんが、晴れた日はこの池がすべて水色・エメラルドグリーンに見える神秘的な景色となります。
丁度この頃、曇りがちだった空が一瞬、晴れ間をのぞかせてくれました。
とにかくものすごい人、人、人で、写真を撮るのも本当に大変です。中国人の写真撮影時間が長い上に場所を取り、少しでも入ろうものなら「ウェイウェイウェイ」みたく怒られます。
このまま上の展望台まで登ります。 -
展望台まで登ると水色がよくわかります。
ああ、この景色をずっと見たかった……
水中に含まれるカルシウムが朽ちた枝葉に付着して、この独特な形の池を複数作り上げた事で出来上がった奇跡の景観。
上空から見ると、さながら黄金の龍のうろこのように見える事から、黄龍と名付けられたそうです。
展望台の上で旦那と二人、しばらく言葉もないまま黄龍の景観を見ていました。
そして写真をこれでもかというほど撮りました。 -
私が初めて黄龍という場所を知ったのは、中学3年の時です。
NHKの番組でここの特集をしており、世界にはこんな見たこともない景色があるのか!どこなんだ!行ってみたい!とずっと思っていました。
その時は黄龍という名前もわからず、とりあえず世界遺産らしい→図書館や本屋で世界遺産の本を調べる→中国の四川省の山奥に位置する世界遺産「黄龍」という事までは調べられたのです。
とはいえそんな事言われても、学生の頃は中国の四川省の山奥=まるで地球の裏側かのように遠く感じたものです。
いつか行けるんだろうか、そんな思いだけを抱いて10年以上が経ち、偶然長野の小さな旅行会社がツアーを取り扱っている事を知りました。
それが3年前の新婚旅行です。
しかし、あと800m登れば拝めたかもしれない景色を、時間の関係で諦めることになり、黄龍の他の景色の素晴らしさで埋めようと思っても、やはりどこかで諦めきれずにいました。
ようやく、その見たかった景色をこの目で見ることが出来た。
もうそれだけで、旅の目的は果たされたようなものです。
あまりにも写真を撮り過ぎて、そして景色に見とれすぎてて、ツアーの先頭だった私達はいつの間にか最後尾になってました。 -
わずかの間のぞいた晴れ間から見えた山の頂上。
玉翠山だそうです。
この10分後にはまた雲がかかってしまい、山頂はおろか山腹すら見えなくなってしまいました。
良く見たら雪もわずかにかぶっており、冬が近い事に気づかされます。 -
五彩池から降りると黄龍寺があります。
時間がギリギリだったので内部までは入りませんでしたが、チベット文化が色濃く残った、きらびやかな彩色がなされていました。
このあとはひたすら下るだけです。
なにぶん五彩池で満足してしまったので、途中の写真はほとんど
撮ってません(笑) -
●争艶彩池(そうえんさいち)●
テイさん曰く、「最近では五彩池と並ぶぐらい人気の場所ですよ」と言われるのが、ロープウェー分岐点から下に進むとある「争艶彩池」です。
前回は雨にもかかわらずやはり素晴らしい青色を映し出していたのですが、今回はやや曇りでもこの水色!
もっと近くて撮影したいのですが、展望台も遊歩道もこの距離が限界でした。
五彩池が淡い水色ならこちらは濃い水色。
色としてはこちらの色も好きです。 -
下に下るにつれて勾配も関係しているのでしょう、上層のような池の形をしたものから、平べったいお皿を伏せて重ねて並べたような不思議な地形へと変わっていきます。
そしてまた水の色も浅い所では黄緑色に見えます。 -
●金沙舗池●
光の加減にもよりますが、このベージュ色のなだらかな流れが黄金のように見えることからそう呼ばれているようです。
少し斜面の角度が違えば、水が溜まって五彩池のような景観になることもあるし、こういうなだらかな凹凸が続く不思議な景観にもなる。
一体どれぐらいの年月をかけて形成されたのか、考えるだけで気が遠くなります。 -
●洗身洞●
金沙舗池の流れがここで下へと流れ落ちます。
名前の由来は何となくわかる気がします。
ようは滝の流れで身を清めたって事なのかな? -
●迎賓彩池●
黄龍の入口ゲートから徒歩で登るとここが一番最初に見える池であることからこの名前がついています。
ロープウェー組からするとこの池が見える=もうすぐ出口という感覚ですね。
ここもそれなりに記念撮影している方がいたのですが、中国の女子大生のような子達に撮影をお願いされたのは驚きでした。
(しかも英語で)
この旅行の間、写真撮影を頼まれたり、こちらから手助けしたのは同じツアーの方同士か、欧米人だったりしたのもあったので、中国の方からお願いされるとは思いもよりませんでした。
とはいえ本当に笑顔が素敵な方たちでしたので、こちらもよい気持ちで撮影に応じる事が出来たのはよい経験になりました。
(本当に中国の人から写真撮影頼まれたのって、前回も今回もこれまで無かったのです) -
出口ももう少し、というところで何やら人だかりができていたので覗いてみたら、リスが必死にご飯を食べていました。
(暗かったのでわかりづらいですが、中心でモグモグやってます)
しかも数十センチという至近距離に人がいるにも関わらず逃げないリス。
あとでテイさんに聞いたら、この辺に住むリスは人に慣れているようで、餌を貰えるから逃げないんだそう。 -
そうこう歩いていたらゴールとなる出口に着きました。
時刻は16時半、つまり頂上の黄龍寺から1時間半で下ってきたことになります。
しかもどうやらまた先頭集団っぽかったようで……
先頭→最後尾→先頭という無茶なペースで歩いたせいで、膝がもうガクガクでした。
ゲートをくぐった先で酸素吸入。
段々雲が増えてきて、気温も下がってきました。
徐々にツアーの方も見えてこられたので山荘に戻ります。
集合時間よりも早く全員そろったので、バスで黄龍を後にします。 -
来た道を戻る形で再び山道カープに揺られながら川主寺へ。
疲れと後部座席だったことで、珍しくバス酔いをしてしまいました。
頭は痛いは胃が気持ち悪いは……
途中、雪宝山の山頂が拝めたのでバスの中から写真を撮る皆様達。
私のデジカメで撮ったものはブレていたので、旦那の撮ったものを拝借。
既に山頂は雪が積もっていますね。
標高は5,500mほどだそうで。
その後、急きょ手配してもらった川主寺のレストランでキノコ料理を食したのですが、私は車酔いが酷く、ほとんど食べる事が出来ませんでした。
とりあえず青椒肉絲が美味しかったのでそれだけ食べてた気がします。
肝心のキノコ鍋はというと、しめじやらまいたけやら、色んなキノコと鶏肉?豚肉を骨ごと煮た鍋でした。
味はまぁ、普通かな?という感想ではありますが、おかわりするほどではなく。
青椒肉絲のピーマンが美味しかった、もうそれだけです。 -
川主寺にある「岷江源国際大酒店」に宿泊します。
このツアーで使ったホテルの中でも一番高級そうで、部屋の設備も綺麗でした。
エントランスに堂々とたたずむ毛沢東の像が印象的です。
部屋に戻ったあとは添乗員さんからいただいたインスタントみそ汁で体を温め、ようやくTVが映る部屋になったので色々な中国のTVを見ていましたが、結局音楽番組が一番面白いということでずっと見てました。 -
印象的だったのは韓紅(ハンホウ)という軍隊所属の女性歌手のライブだったでしょうか、見た目は一瞬男?女?と混乱しましたが、声が素晴らしく、つい聴き入ってしまいました。
でもこの方、かつて日本に対する批判発言とかしてたような……?
ライブの最後の方に「美麗的神話」という曲があったのですが、
あれ、これどっかで聴いたことあるなぁと思って帰国後調べたら、
ジャッキー・チェンが出ていた映画で使われていた曲か!という事が判ってモヤモヤが晴れました。
私が聴いたことあったのはジャッキー・チェンverだったんだなぁ。
(ちなみに「The myth 〜神話〜」という5,6年前の映画です)
そんなこんなで12時ぐらいには就寝。
明日は成都に戻ります。
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