2012/09/13 - 2012/09/14
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たびたびさん
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山陰から、城崎温泉・天橋立へ。日本海側を5日を掛けて、ちょろっと回るイメージなのですが、実はそう簡単でもない。押せ押せの旅となりました。
今回のレポートは、まず松江を中心とした島根県出雲地方。島根は、石見銀山に足立美術館や大根島、宍道湖の夕陽、隣の県にはなりますが境港の鬼太郎など大所をはしょってますので、島根の魅力はまだまだこんなものではないのですが、それはそれとして。島根の独特の雰囲気をお伝えできればと思います。
で、始めに予備知識としてですが、島根の誇るべき歴史は、二度あります。
一つは神話の時代。出雲の「国引き」「国譲り」という言葉は聞かれたことがあるでしょうか。「国引き」は、島根半島を引っ張ってきたという風土記の一節なのですが、これは地上界(葦原中國:あしはらのなかつくに)を治めていた大国主命(おおくにぬしのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)の治める天上界(高天原)に国を譲る前提となった出来事。そして、大国主命は天上界に地上界を譲る代わりに、自分は出雲に籠もり、天にも届く出雲大社を作ることを約束させるのです。この話がまとまり、宮崎神話にある天孫降臨へとつながって、天照大神の孫ニニギが地上界にやってくるのです。このニニギが天皇の祖先です。
ちなみに、大国主命は乱暴者で天上界を追われたスサノオノミコトの息子。スサノオノミコトは天照大神の弟です。
もう一つが、江戸期の松平不昧公(まつだいらふまいこう)の時代。風流を愛した名君で、今でも日常生活に根付くお茶の文化、芸術の文化を育てました。松江城は、その文化の象徴です。
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東京から、出雲空港経由、松江駅に到着。
駅の隣にある一畑百貨店。その6階にある蕎麦屋「一福」です。 -
イチオシ
出雲は、出雲そばが有名。
これは、素朴な割り子そば。小さな器が三段重ねになって、薬味をいろいろ変えて、楽しめるようになってます。ここの出汁は、「一福」流。渋いような独特の濃さがあります。 -
県庁の辺り。この奥に松江城が建っています。
赤いバスは、市内の観光周遊バス「レークライン」です。 -
松江城手前の駐車場。
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お堀を囲む松の枝振りが見事です。
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旧大手門を
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入っていきます。
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イチオシ
振り返ると、こんな具合。松の使い方が面白いですね。
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最初の石段を登って、
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石垣には、石垣を運んだ時に、金具で引っ掛けた跡や
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イチオシ
初代城主、堀尾家の家紋を刻んだ石もあります。
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塀は、戦いに備えた鉄砲穴もありますが、
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手前には、こんな木組みも。この木組みの上に足場を設定して、戦闘の時には、その足場に乗って、鉄砲を撃ち、矢を射掛けます。
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イチオシ
ほどなく、天守閣。
これが現存する貴重な遺産です。構造は、三つの組み合わせ。お寺のような下層に、破風を重ねて、一番上に天主をいただく。
こうした組み合わせこそ、安土城に始まった、天守閣の伝統なのです。 -
内部に入っていきます。
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長い篭城にも耐えられるよう、井戸があります。
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攻めにくい、急な階段。年月を重ねた黒光りが、何ともいえません。
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大黒柱は、木を束ねたもの。これも、強度が増す伝統的な技術ですし、東大寺だって同じです。
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天守閣に至る石段はたいしたことないのですが、内部の階段は、まるではしごを登るように急勾配。これが松江城ならではの見所の一つです。
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途中の階で、ちょっと休憩。
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石落しなども、確認します。
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これが最上階。実は畳も敷けるようになってるんだそうです。
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降りるときも、慎重に。
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ゆっくり、ゆっくりと
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イチオシ
降りていきます。
お疲れ様でした。 -
今夜の宿は、玉造温泉。玉泉です。
毎晩やっているという、安来節公演。 -
どじょうすくいのひょうきんな踊りは、
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知らない人はいないでしょう。
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しかし、安来節は、「節」であり、「節」が命。
そういう意味で、歌詞はまったくもって自由。つまり、この「節」に、どんな歌詞でも乗せて歌うんです。
安来は、かつては、北前船が立ち寄る港町として賑わった街。安来千軒と呼ばれました。 -
イチオシ
安来〜、名物。
荷物にゃ〜、ならぬ。 -
聞いて〜、お帰り〜。
安来〜節。
テン、トンシャン。
あら、よっと。 -
旅の気分が高まったところで、お風呂。
石作りの豪華なお風呂です。なお、玉造は、無色透明。出雲国風土記に「ひとたび濯げば形容端正しく、再び浴すれば万の病ことごとに除こる」と記された名湯です。 -
翌日は、近所を散策。
これは玉造り温泉で一番の老舗、皆実(みなみ)。 -
温泉街の新たなシンボル「姫神オブジェ」。
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この姫も、風土記に登場するんだそうですが。
制作者は、薮内佐斗司氏です。 -
こちらも、薮内佐斗司。
神の国では、やっぱり薮内佐斗司でしょう。間違ってません。 -
地図だと川沿いに開けていることがよくわかります。
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これは、まが玉橋。玉造の伝統的なシンボルは、このまが玉。メノウがお土産の定番です。
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これは長楽館。日本一大きな露天風呂があるのですが、残念ながら、日帰り温泉はやってません。
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一番奥にある玉作湯神社。
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朝から、境内はきれいに掃き清められています。
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虫の食ったしめなわに、
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願い石。
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この涼やかな雰囲気もいけてます。
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これは、
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おしろい地蔵さん。
今では女性に人気のスポットです。 -
玉泉に帰ってきました。
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お庭がきれい。なんだか足立美術館のようですね。
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イチオシ
ここから、出雲大社へ。
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緩やかなくだりで始まる参道を
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進みます。
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ここも、松の並木が見事。
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最近の台風で、山の松はずいぶん被害があったようですが、ここの松は被害がほとんどなくて。地元では不思議がっているようでした。
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これは大国主命。国引きか、国譲りか。いずれにしても、日本の国ができる大切な起源を表しています。
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しめなわの本殿です。
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イチオシ
しめなわも大きいのですが、建物も大きいので。
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近づいていてみないと
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イチオシ
しめなわの大きさが実感できません。
見事な大きさ。そして、美しいです。 -
隣の古代出雲歴史博物館。
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入り口を入って、これがロビー。
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八雲のスケッチ。
本物は非公開ですし、極彩色。本物が以前公開されて、話題になりました。天皇も見に来たんじゃなかったかなあと思います。 -
内部は写真が撮れないのですが、
圧巻は、神荒谷遺跡の遺物。銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本の大量の出土は、衝撃的。レプリカも混じった展示ですが、堂々の国宝は、気品があって美しい。加茂岩倉遺跡の銅鐸も、その大きさと美しさには感動です。
出雲神話の伝える「出雲の国譲り」が神話の世界だけではないのではないか。ロマンが膨らむ素晴らしい遺物です。 -
ただいま、神話博の開催中。キャラクターの「しまねっこ」。ゆるいですね〜。ゆるゆるです。
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イチオシ
昼食は、近くの島根ワイナリー。
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赤い屋根に、白い壁が南欧風。
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広い食堂で、
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焼肉をいただきました。
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松江に戻る途中の斐川町。出雲平野の真ん中にあって、ここは、ひまわりの名所でもあるんです。まさに、満開でした。
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松江に戻って、再び、松江城のお堀端を、塩見縄手に向かいます。
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まずは、去年できた松江歴史館。50億円もかけて作った、鳴り物入り。
門を入って、 -
玄関も立派です。
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ほとりに、かわいい金魚です。
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いずもナンキンというのですね。
高知の金魚は、土佐錦(トサキン)でしたね。 -
玄関を入ると、
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広々、畳敷き。
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靴を脱いであがるのですが、佐賀城本丸歴史館と同じスタイルですね。
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で、中の資料は。
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堀尾、京極、松平と続き、
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平穏な江戸時代を送ります。
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広い展示室で、ゆったりと。
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幕末の長州藩とのつばぜり合いの説明もあったのですが、流してしまいました。
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宍道湖の水運はあったのですが、北前船の港は、島根半島の裏。運河を作ったりして、交通の便を整えました。
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かつての遺構。発掘跡も、この建物の真下です。
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次は、武家屋敷へ。
お堀にかかる橋を渡って、 -
さらに進みます。
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お堀を巡る遊覧船。地元の人にも人気です。
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塩見縄手はこの辺りが中心。
昔の高級藩士の屋敷が並んだ通りです。 -
今の感覚で言えば、敷地は広いのですが、
実際のところは、かなり質素というべきでしょう。 -
お屋敷とは名ばかりです。
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建物の内部も公開されています。
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庭から、こんな姿が丸見えです。
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堀端を進んで、
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今度は、田部美術館。
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本館前の庭。
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門を振り返ったところです。
ところで、田部家は、ご存知たたらの親分。たたらは、炭を焼くのに山林が必要で、そのことから日本で有数の山持ちになったのです。
大勢の労働力も必要で、多分、全国から職を求めて、流れ者もやってきます。いろんな美術品も是非買ってくれと押しかけてきたのでしょう。そうした中で、蓄積されたのが今の所蔵品です。
焼き物が中心ですが、不昧公好みは、渋い肌合いの楽山焼と色絵を得意とする布志名焼。しかし、当初は、そうした区別はなくて、互いにあれこれ作って重なっているので、これを知っていないと、混乱するかもしれません。 -
次は、隣の小泉八雲記念館。
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小泉八雲は、松江に1年3ヶ月。その後、熊本に移り、横浜を経て、東京に帰ります。
例えば、熊本の方が滞在期間は長いのですが、八雲の創作の原点は、やはりこの松江。松江を離れても、八雲の日本のイメージの原点は松江だったと思います。 -
八雲愛用の机。
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屋敷の周囲には、当時のままの美しい庭。
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どの部屋も庭に接していて、
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それぞれが、本当に美しい。そして、八雲がこのような景色を見ながら、日本への愛着を深めたのですね。素晴らしいことだと思います。
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さて、市内観光は切り上げて、島根物産観光館へ。
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内部は、一階が食料品。二階が工芸品とか。
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この若草は、お茶文化松江を代表するお菓子。
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どじょうすくい饅頭も、いつの間にか、有名になりました。
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ちょっと、所用があって、安来の方へ。
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立ち寄った、ゲゲゲの女房生家です。
さて、明日は鳥取へ。今日は、余裕を持って切り上げます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- koumeさん 2012/10/11 05:10:42
- 薮内佐斗司氏の作品
- たびたびさん おはようございます。
あらためて旅行記を拝見し、薮内氏の作品が出ていることに驚きました。
奈良のせんとくんの件でいろいろあったとき、妻が氏の作品を見て感動したことがあるという話をしていました。
松江にも氏の作品があるのですね。
妻が作品を見たのは、依然としてどこだったか記憶がよみがえらないようです。
Koume
- たびたびさん からの返信 2012/10/11 17:02:36
- RE: 薮内佐斗司氏の作品
- 薮内氏の作品ですが、私は東大寺の塔頭で見たのが初めでした。
その後は、石川県の「うさぎの里」。東京だと「青松寺」に作品があります。もともとは、仏像の修復を手がけていた人のようですね。漆の使い方に造詣が深いようです。
これから時代が下った時に評価を受ける人ではないかと思います。
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