2012/09/01 - 2012/09/08
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ヌールッディーンさん
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松前町は人口8800人ほどの小さな町ですが、かつては松前藩の城下町として政治・経済・文化の中心地として栄えました。
見どころは松前城の周辺に集中していて比較的短時間で観光することもできますが、今回訪れてみて予想以上に歴史の深みがあるところだと感じました。団体旅行で見るだけなら2〜3時間もあれば見れてしまうかもしれませんが、じっくりと味わいながら見ると丸1日は欲しいです。
車で行くなら函館からの日帰り旅行ができますが、函館、松前、江差と続けて観光することで歴史がさらに繋がって見えてくるところがあるのでお勧めです。
写真は重要文化財の本丸御門と復元された天守閣。
(IMG9699)
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松前城・搦手二ノ門
松前城は1854年竣工した日本最北に位置する最後の日本式城郭です。
天守閣の周辺にはいくつかの門や城壁があり、その外側(山側)に寺町が広がっています。海側には商店街があり、現在も江戸時代の土蔵風のデザインで飾られており面白いです。
この門は2000年に復元されたもののようです。
(IMG9605) -
松前城の天守閣。
火器戦争に対しても最も頑丈な意匠構造を採用しているとの説明がありましたが、具体的な内容は残念ながらわかりませんでした。
(IMG9706) -
松前城の中は資料館になっており、松前藩に関連する展示が行われています。
1855年にペリー艦隊が函館に来た際、松前藩の家臣とペリーらで会談が行われましたが、会話はペリー側の中国人通訳を介して筆談で行なわれたそうです。
この扇はその中国人通訳から松前藩側で会談に臨んだ松前勘解由(かげゆ)に贈られたものです。
中国語話者との筆談で意思疎通を図ったというのが興味深かったです。
(IMG9630) -
松前城資料館
殿様用の弁当箱。参勤交代の時に津軽海峡を渡る際に使用したものだそうです。
(IMG9644) -
アツシ製の暖簾。松前城資料館。
アツシとはアイヌの人々が製作するオヒョウの皮を素材とする布で、アイヌの文化と和人の文化が融合しているのが興味深いです。
(IMG9655) -
松前城資料館
「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」という有名な一連の絵画のレプリカが展示されていました。
この絵は松前藩の家老で画家の蠣崎波響が描いたもの。1789年に「クナシリ・メナシの戦い」というアイヌの人びとによる場所請負人の横暴に対する蜂起がありましたが、それを松前藩が平定するにあたり、松前藩側に協力したアイヌの指導者たちが描かれています。
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夷酋列像のうちの1枚。
この女性が着ている服は私の友人によると清の衣服だそうです。
北海道と中国の東北部は一般に思われている以上に文化経済的な交流があった地域のようです。
(IMG9677)
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