2012/09/01 - 2012/09/08
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ヌールッディーンさん
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函館観光で必見のスポットの一つと言えば、やはり五稜郭でしょう。
2010年に箱館奉行所が再建されたため、より具体的に歴史を体験することができるようになったように思います。
箱館奉行所は幕末期の1854年に函館の開港が決まったことに伴い、同年に設置された幕府の役所です。当初は現在の元町公園に置かれていましたが、港から近く容易に砲撃を受ける可能性があったため、1864年に内陸の亀田の地に移転したのです。その奉行所を守るための城郭が五稜郭です。
五稜郭は北方の防備のために建設された要塞ですが、実際には対外的な防衛のためには使用されず、旧幕府を支持する勢力と新政府軍との一種の内戦である箱館戦争(戊辰戦争の最後の局面)で使用されることになりました。
五稜郭タワーや箱館奉行所での展示もこの頃のことがメインになっています。
(IMG9365)
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石垣造りになっている土塁の「刎ね出し」。
外部から侵入しにくいように壁の上部が迫り出しています。五稜郭は防壁を星形にすることで死角をなくすことができることなど、基本コンセプトはフランスなどに見られる城郭の建築様式で造られているようですが、土塁などは日本の城郭建築で使用された技術が用いられているようです。
(IMG9308) -
箱館奉行所
洋風の城郭の中心に和風の奉行所があったというのは、何となく違和感があって面白いですね。
屋根の上の突き出た部分は時刻を知らせる太鼓のあった太鼓櫓です。高さ約16.65mあります。
ちなみに、この写真の左側の部分にも本来は建物が建てられていましたが、そちらは再建されていません。是非再建してもらいたいと思います。
(IMG9325) -
箱館奉行所を別の角度から。
屋根の上の大きな鬼瓦は重さ約400kgもあるそうです。
写真では少しわかりにくいかもしれませんが、屋根の瓦の色がまばらになっています。これは当時の瓦製造技術では均質に焼くことができず、色がまばらだったことを再現するため、意図的に複数の色の瓦を作り、それらをランダムに組み合わせたものです。
(IMG8763) -
今回復元された箱館奉行所は全体の1/3だけです。それ以外の部分はこのようにどこに、どのような間取りの部屋があったのかが分かるようにラインが引かれるなどしています。
建物の規模などが想像しやすいため、展示・解説の仕方としては悪くない(参考にしうる)方法だと思いました。
(IMG8781) -
公的な行事に使われた大広間は壱之間から四之間まで仕切られています。
再現された建物では最も格式の高い壱之間の畳は小樽の職人さんによる手製の畳が使用されているそうです。(職人が一日で一畳半しか作れない高価なものだそうです。)
(IMG9345) -
四之間の天井に不思議な穴を発見しました。
当時の建物の明かりは蝋燭によるものだったため、煙を抜くための換気の設備です。本来は各部屋にあったはずですが、復元工事の際、四之間に集中的に複数個設けたそうです。入口付近など他の箇所にもあるようです。
(IMG9341) -
大広間の外側の廊下。
壱之間の手前が襖と飾りのついた梁で仕切られています。ここから先は貴賓など重要な人物のみが入ることができるエリアだったようです。
(IMG9329) -
釘隠し。
箱館奉行所では部屋の格式に応じて3種類の釘隠しが使われています。
それぞれの部屋にどの種類の釘隠しが使われているのかをチェックしながら見てみると面白いです。
(IMG8784) -
中庭。
中庭は鑑賞用のものではなく、採光や雨水処理のために設けられています。四方の屋根から流れる水を写真の左側(大広間)の下を通して南庭に配水する構造になっていました。
(IMG9350) -
御役所調役の部屋の小屋組。
この部屋は45畳の広さがあり、復元された部屋の中では最も大きい部屋です。これを室内の支柱なしで支えるため、写真手前側のような非常に太い梁を2本用いています。(直径約60cm、長さ約10m)
(IMG9354) -
土蔵(兵糧庫)
五稜郭内の建物は箱館戦争で旧幕府側が敗北した2年後の明治4年(1871年)にほとんどが解体されてしまいました。そんな中で、奉行所に対面する位置にある土蔵は五稜郭建造当時にあった建物の中で唯一現存しているものです。
内部の木骨構造に目を奪われ、外観の写真は撮り忘れました(爆)。小樽にある歴史的な倉庫群の構造は木骨石造と言いますが、内部は似た形になっていたのが興味深かったです(外観は土蔵と石造風とで大きく違いますが)。
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