99年目の特別公開と夢窓国師庭園（１）　京都市～櫻谷文庫（木島櫻谷旧宅）～

2012/09/15 - 2012/09/15

京都市観光協会のイベント“第37回 京の夏の旅”で特別公開されている『櫻谷文庫（木島櫻谷旧宅）』を見学してきました。

その後、櫻谷文庫のすぐ近くにある足利家菩提所『等持院』にも行ってきました。

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櫻谷文庫は、自然や動物画の名手として知られた日本画家・木島櫻谷（このしまおうこく）の旧宅で、1913年に建築されてから99年目にして初めての公開です！

建物は国の登録有形文化財に登録されており、和館（母屋）と洋館（展示室）を見学することができます。

特別公開は、2012年7月7日から金土日祝のみで、9月30日で終了です。


★櫻谷文庫（木島櫻谷旧宅）

エリア 今出川・北大路・北野(京都)

• 交通手段: 自家用車

車窓より

櫻谷文庫に向かう途中、大文字焼きがくっきり。

99年目の初公開です(^o^)／

『櫻谷文庫（木島櫻谷旧宅）』

「和館」「洋館」「画室」の３棟からなり、公開されているのは「和館」と「洋館」です。

「画室」は玄関を別棟とし、天井の高い８０畳のアトリエとして使用されていたそうです。

「和館」

洋館の展示室以外は、写真撮影OKです。

係員の方々に、いっぱい写真を撮って行って下さいと言われました^^

ので、心おきなくパシャパシャ撮ってきましたｗ

係員の方のお話を聞きます。

木島櫻谷

享年62歳。

大阪枚方市で、電車の接触事故で急逝。

櫻谷の代表作である「寒月」（京都市美術館蔵）は、夏目漱石には酷評されたそうです。

タンスの鍵穴

１階玄関を入ってすぐの和室

飾り棚にはひょうたんが飾られていました。

自然光が室内に十分入るよう設計されています。

２階

急な階段ですが、大人２人が並んで上り下りできるほどの幅がありました。

２階は１２畳２室を含む計４室の客間があり、四方が窓になっていて、風通しと見晴らしが良いように設計されています。

このデザインは、以前見学した緒方洪庵の適塾1階の階段入口のデザインと同じ！

２階の欄間には、竹が嵌め込まれています。

この後、突然のどしゃぶりに！

“のらくろ上等兵”

床の間

２か所の床の間の天井は、竹（？）が編みこまれていて凝っています。

東側の窓からは、“東山三十六峰”が見渡せたそうです。

現在は、比叡山が少しだけ見えています。

こちらはどしゃぶりだけど、比叡山の辺りは晴れているみたい。

北側の窓からは、衣笠山が見えていました。

さて、一階へ下りて一旦外に出ると、左側にある台所を見学します。

なんと、雨はもう上がっていました！

通路を進むと、

突き当たりに台所があります。

大阪ガス・・・ロゴは昔から変わってないんだぁ。

櫻谷が画いたものかな？

続いて和館のお庭を通り、洋館へ向かいます。

「洋館」

建物1階と2階奥の収蔵庫は、非公開です。

見学のできる2階手前側は展示室になっており、写真撮影はＮＧです。

玄関から螺旋階段を上がって、2階へ向かいます。

艶のある螺旋階段は、古さを感じさせません。

螺旋階段を上がると右手に展示室があります。

建設当時から、作品の展示室として設計されたそうです。

また、展示室内の壁面下部にある竹が嵌め込まれたデザインは、櫻谷がデザインしたものです。

第2展示室より和館を望む。

可愛らしいわらびが描かれた襖があったのですが、実は、櫻谷の手書きです！

100均とかで売ってそうな絵柄だったので、スルーしちゃった^^;

もっとじっくり見ればよかった。

掛け軸や、その他の作品が凄かったし、あまりにもシンプルな絵だったからさ…(~_~;)

明り取りになる洋窓

螺旋階段を照らすランプ

玄関を照らすランプ

お庭に咲く花たち

先ほどの雨で、滴が良いカンジ♪

和館玄関

雨に降られて、緑が濃くなったような…

門の扉は、表面には竹が張られていました。

外の自販機で“みぞれ梨”なるジュースを発見！

試しに飲んでみたら、スッキリとして美味しかったです♪

北　金閣寺

東　足利家菩提所等持院

途中で文字がアスファルトに埋まっちゃってます(-_-;)

続いて、足利家菩提所『等持院』へ向かいます。

外からみた洋館

お庭の花たち

（２）へつづく。。。