2012/09/09 - 2012/09/11
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kurabyさん
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ついに憧れの北アルプスへ。
そして初の縦走!!
最終日に残り20分、雨に降られましたが天気は良好。
キレイなご来光も星空も、そして槍ヶ岳や穂高の絶景もみれました。
どこの山にするか色々迷いましたが、交通手段とも相談して決定。
<一日目> 一ノ沢→常念岳 常念小屋泊
<二日目> 常念小屋→横通岳→大天井岳→燕岳 燕山荘泊
<三日目> 燕山荘→合戦小屋→中房温泉
一ノ沢の急登がきついのと常念小屋から大天井岳までの登りがだらだらと長いので、普通は逆コースを来る人が多いみたいです。
実際、ガイドブックも中房温泉からのコースが紹介されてます。
私としては確かに登りは急だし長いしきつかったけど、下りが苦手なので一ノ沢が下山ルートだったらそれはつらいかも・・・、と思いました。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今回は夜行バスで登山口まで行きました。
22時半に出発して4時過ぎに一ノ沢(常念登山口)に到着。
外はまだ真っ暗ですが、登山相談所のおじさんが小屋の灯りをつけてくれました。
ここで登山届を提出。
私たちは明るくなるまで待ちましたが、暗い中、ヘッドランプを着けて登って行く人がかなりいました。
どうやら常念岳へ日帰りの人たちみたい。 -
5:15 うっすら明るくなったので出発。
一ノ沢は名前の通り、沢沿いをずっと歩きます。
この時点では夜行バスの疲労がまだたっぷり残っていてテンション低め。むしろ、私、こんなに疲れてて登れないかも・・・とすら思ってました。
前日、仕事を終えて夜行バスに乗ったのに加え、夜行バスが思った以上に眠れなくてとにかく体がだるかったです。
もう夜行バスはないな、と決心。 -
ちょっと歩くと鳥居と神社がありました。
ここで安全祈願をしました。 -
少しずつ明るくなってきました。
こんな風に水辺を歩く感じ。
丸太橋もたくさんありました。
途中、地元の人で朝起きたら山に雲がかかってなかったから登りに来た人と出会いました。
なんとも羨ましい近さ。 -
前日、雨は降っていないそうですが岩の間を流れる水、それを避けながら歩くので足元に注意しながら進みました。
以前、八ヶ岳の山小屋で会ったご夫婦が
「雨が降ったあとの一ノ沢ルートを下山したとき、水の多さに死にかけた。」と言ってたのを思い出しました。
天気予報では3日目が雨だったので、逆ルートにしたら大変だったなぁ、と一安心。 -
所々、丸太橋がかかってます。
こうやって登山道を整備してくれる方々に感謝です。
これ以外にも、至る所にリボンや岩に目印が書いてあったので歩きやすかったです。 -
かなり歩いたのにまだあと2時間も・・・。
日も登り始めてかなり暑い。
でも沢沿いなので気持ちが良かったです。
登山者もかなりいましたが、ほとんどが日帰り組でした。
下山してくる人もチラホラすれ違い、この日はかなり素晴らしい景色が見れたみたいで、みんなが口々に「今日は最高だったよ。もう絶景。」と話し、とびきりの笑顔でした。 -
下山の人たちの話しを聞いて期待が高まる中、少しずつガスが出始める…。
-
ついに最終水場に到着。
すれ違う人も「あと少しだよ。」と声をかけてくれる。 -
ついに到着!! 10:30
少し雲がかかってますが、槍ヶ岳から穂高まで見える。
そして常念小屋の赤い屋根。 -
今夜の宿は「常念小屋」
目の前は槍ヶ岳、穂高!
とてもキレイな宿です。
なによりスタッフがみんな良い人たち。
良い感じにゆるいのです(笑)
早く到着しすぎたのでまだ掃除中だったのに快く対応してくれて「あと20分で部屋に入れるようにするから、それまで槍ヶ岳でもみて遊んでて〜。」と。
待ってる間、ブルーベリーソフトクリームを食べましたが、ものすご〜く美味しくて疲れが吹き飛びました。 -
しかも、8人部屋だったのに「昨日は忙しかったけど、今日はヒマヒマだよ。だから特別に2人だけの個室にしといたよ。」と贅沢に広い部屋を2人で使わせてくれました!
しかも、窓からは槍ヶ岳が見える!! -
昼ご飯はテラス席で槍ヶ岳を見ながらうどん。
常念うどん 900円。
ここの山小屋は自動販売機もあるし、食べ物も比較的下界とあまり変わらない値段だなぁ、と思いました。
その後はドリップコーヒー(450円)を飲みながら山の雑誌を読んだり散歩したり、のんびりと過ごせました。
オーナーやスタッフさんとも色々お話できました。 -
きれいに見えていた常念岳もあっという間にガスで真っ白になっていきました。
山は本当にあっという間にガスってしまいます。
ちょっと槍が見えてもカメラを準備する間にあっという間に雲に隠れてしまったり、思い通りに行かない自然。
でもだからこそ、見えた時の感動は大きいし、また見たくなるんだろうなぁ。
ちなみに、常念小屋から見えるのは常念岳の頂上ではなく8合目で、頂上はその先にあるそうです。
私たちは翌日の縦走も考えて、ガスで真っ白な中あえて登るのはやめました。 -
夕ご飯。
すごく美味しかったです。
食事は他の登山者さんたちと情報交換できて楽しいです。
常念小屋は若い人が少なくて、色々な山を登って縦走してる人たちが多かったです。
その中のご夫婦が「昨日、燕山荘に泊まったら若い子たちがいっぱいでビックリしたよ。」と話してました。 -
残念ながら、この日は夕方から雲がかかってしまい、槍も隠れてしまいました。
-
翌日は晴れ。
窓から外を見るときれいに槍ヶ岳が見える!!
キレイな朝焼け。
でも写真だけ見ると夕焼けに見えるのはなぜ? -
前を見ると朝日。
-
後ろを見ると槍ヶ岳、大キレット、北穂高と絶景!!
なんて贅沢な景色。 -
槍ヶ岳を入れて槍ポーズ(笑)
近くにいたおじさんがこうやって撮るんだと教えてくれたのです。 -
朝ごはん。
ここで一緒になったご夫婦は私たちと逆ルートを来たみたいで、大天井岳の頂上から槍ヶ岳と北鎌尾根がキレイに見えて登りたくなったと話してました。 -
6:20出発。
横通岳を通って大天井岳を目指します。
山小屋のスタッフさんが教えてくれたのですが、横通岳は登ってるといつの間にか稜線に出ていて頂上には登らずに通り過ぎてしまうから横通岳というそうです。 -
30分ほど急な登りを頑張って振り向くと、常念小屋がもうあんなに小さくなってる。
-
遠くに富士山のシルエットが見えました。
-
歩き始めた頃から槍ヶ岳は雲にすっぽり隠れてしまいましたが、槍ヶ岳だけが素晴らしい訳ではないのが北アルプス。
どこを見てもキレイな山。 -
犬みたいに見える岩。
-
注意しながら進まないと危なそうな場所もたくさんあります。
景色に見とれてるとかなり危ないです。 -
コケモモ。
-
コマクサもまだ咲いてました。
-
どこまで進んでも気持ちがいい景色。
-
もうだいぶ歩いてきました。
振り向くと、出発した場所は遥か遠く。 -
オヤマソバ?
少しずつ色が葉の色が変わっているお花もありました。 -
名前は分かりませんが、たくさん咲いてました。
-
綿帽子みたいな不思議な花もたくさん。
これはなんという花なんでしょう?? -
色々な種類のお花をみました。
-
大天井岳まであと少し。
ここまでは視界も良くて日差しが暑いくらいでした。 -
少しガスってきたなぁ〜、と思ったらあっという間に真っ白。
山の天気は変わりやすい。 -
しばらく真っ白な世界を歩いていたら、なんと猿に遭遇。
最初は遠くに2匹。
でも少し歩くと何匹もいました!! -
少しずつ視界が良くなってきた先に、突然山小屋が見えた!
大天荘です。
なんだか妙に嬉しくなります。 -
ここで腹ごしらえとトイレ。
トイレは無料でした。
大天荘はいつか泊まってみたい山小屋です。 -
まだまだ真っ白な世界が続きます。
大天荘から燕岳方面に降りるとき、かなり急なゴロゴロとした岩場が続いてました。
登ってくる人たちはみんな「バテバテだよ。」と疲労困憊。
この時ばかりは逆コースで良かった、と思いました。
しばらくすると槍ヶ岳、燕岳への分岐。 -
少しずつ前方が見えるようになって、これから先の道のりが見えてくる。
まだまだ長ーい稜線が続いてる。 -
こんな感じのハシゴ?階段?を下ってきました。
-
今度はハシゴを登ってクサリを持って進む。
とくに大変なことなくクリア。 -
ここを越えるとガスが晴れてきて壮大な山たちが姿を見せ始める!
-
そして、ついに槍ヶ岳も再び登場!!
この後、しばらく姿を見せてくれました。 -
大天井岳と燕岳の間にあるこの稜線、
左側には槍ヶ岳がずっと見えます!! -
常念小屋から燕山荘までの道のりは6時間ちょっとかかったのですが、そんなに長く歩いたとは思えないくらい、とにかく景色も高山植物もきれいで気持ちが良いコースでした。
大きな岩の間を通ったり楽しい場所もあります。
でもこの後、「大下り」という場所があり、その名の通り急なつらい下り。
燕岳から大天井岳に向かう時に下りになります。
ということは、私たちは急な登り・・・。
ここの登りは本当にきつかったです!! -
遠くに燕山荘が見えた!!でもまだ遠い・・・。
-
12:40 今晩の宿、燕山荘に着く頃にはまたガスの中。
-
テント場にも人がチラホラいましたが、さすがテレビで紹介されただけあって、山小屋に泊まる人がほとんど。
平日にも関わらずたくさんの人が訪れてました。
お年寄りから若者まで、年齢層が幅広い。
でも若い女の子がとても多かったです。 -
燕山荘もとてもきれいな山小屋でした。
可愛らしい感じです。
富士山の山小屋みたいに二段ベット風に分かれています。 -
4人部屋を3人で使いました。
ただ、二段ベット風の部屋なので天井が低い。
何度も頭をぶつけました・・・。
個人的には常念小屋の方が好きです。
もちろん、個室のように使えたので良かったのもありますが、ちゃんと部屋で分かれているので室内を立って動けるのが良かったです。
あとはなんとなく常念小屋の雰囲気のほうが落ち着きました。 -
この後、喫茶ルームでお茶と軽食を食べて一休み。
喫茶ルームには、色々な飲み物(コーヒー、ビール、抹茶ラテ、ココアなど)やおでん、モツ煮、ソーセージなどなど色々な種類がありました。
あとケーキセット。食べてる人多かったです。
フライドポテトも居酒屋とかよりも美味しかったし、コーンスープも私好みの濃い感じで感動。 -
お腹を満たしたら、山小屋の目の前から燕岳に登ります。
ガスで真っ白だったけど、何組かのグループが向かってたので行ってみました。
片道30分くらいで頂上に行けます。
頂上ではたくさんの登山者さんとお話したり、写真を撮りあったりしました。
そんなことをしていたら、少しガスが晴れてきました。
でも下山する頃にはまた真っ白。
重いザックを置いて来れるので、6時間歩いたあとでも比較的ラクに登れました。
荷物がないって素晴らしい。 -
写真はイルカ岩。
行きは見逃しましたが、途中で会ったご夫婦が場所を教えてくれて帰りに見ることができました。
他にもメガネ岩もあります。
とにかく大きな岩が多い山で、どれも見ようによっては何かに見えるような、不思議な場所でした。 -
山小屋に戻って再び喫茶ルーム。
いちごミルク。
牛乳の中に凍ったイチゴが入っていて、少しずつ溶かしてザクザク混ぜていくのですが、すごく美味しかった!!
また飲みたいです。夏季限定らしいです。 -
夕ご飯。とても美味しかったです。
-
廊下にこんなかわいいランプがあります。
この日、ガスで外は真っ白だったのに20時くらいからガスが晴れて松本市や安曇野市の夜景がキレイに見え始めました。
そして、暗闇に槍ヶ岳がしっかりと浮かび、満点の星空。
流れ星も見えました。
富士山の時よりももっとすごい星空。
そして、遠く日本海の方で稲光が何度か見えました。
そのたびに槍ヶ岳が浮かび上がる。
なんとも素敵な風景でした。
寒さを忘れてしばらくずーっと空を見上げてました。 -
翌日は雲は多いけど晴れ。
朝焼けの中の燕山荘。 -
今日もキレイなご来光。
-
遠くに富士山が見えました。
雲と雲の間に挟まれてる感じがかわいい。 -
昨日は全貌が見えなかった燕岳もしっかりと見えます。
キレイな山でした。 -
朝ごはん。
この日、予報では12時から雨。
ということで、縦走する人たちの多くは5時頃に出発してました。
同じ部屋だった方も朝食前の出発だったので朝食をお弁当にしてもらってました。
ちまきが何個か入ってるかわいいお弁当でした。 -
私たちも朝食を食べて早々に出発。
ガスったり、晴れたりと忙しく変わる天気。
なんとなく雨が降りそうだったのでやや急ぎ足で降りる。 -
30分で合戦小屋に到着。
さすがに朝食後、30分足らずでスイカを食べようとは思えずにそのまま素通り。
でも下から何時間もかけて登って来た時にこのスイカがあったら何よりも美味しく感じるだろうな〜。
次回、中房から登った時に期待。 -
合戦尾根は30分ごとくらいにベンチが設置してあります。
すごく整備されてる登山道でした。
一ノ沢に比べて木の根っこが上手く道になってたり、階段がすごく多い印象。
登ってくる人も多くいました。
このあと、順調に20分〜30分間隔で各ベンチを通り、第一ベンチを過ぎたところで雨が降り出しました。
なのでスピードアップ。
中房温泉口に到着する頃には、第一ベンチの先でたくさんの人とすれ違った登山者、みんな無事に上まで行けるのか心配なくらいの豪雨になりました。
この後、しゃくなげ荘という温泉に入り帰りました。
お肌しっとり、すべすべになるお湯です! -
長くなってしまいました。
読んでくださった方、ありがとうございます。
これは売り切れで買えなかった燕山荘のグッズ。
私たちが来たコースがすごくわかりやすく載ってます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- むんさん 2012/09/29 11:28:38
- 北アルプス縦走!
- kurabyさん、こんにちは!
お久しぶりです。
北アルプス縦走〜すごいです!
雄大な北アルプスの山々。
神々しい朝日。
清々しい山の空気感。
そして、可憐に咲く高山植物。
私自身登山の経験がないので、とても新鮮でインパクトある
素晴らしい光景の数々に、何度も溜息の連続でした!
- kurabyさん からの返信 2012/09/30 12:09:03
- RE: 北アルプス縦走!
- むんさん、こんにちは〜。
今年は海外旅行をお休みして登山を頑張っています!
海外も楽しいですが、山のシンプルな感動もすごく心に残ります。
ぜひ機会があったらご家族で行ってみてください!!
-
- 麻由さん 2012/09/13 21:37:38
- すごいねー!
- 読むたびに何と本格的な登山なんだと思うわ〜
私も今コツコツと北海道の旅行記を仕上げているところ…
でもまだ7日間の旅行のうちの4日目(笑)
もう少しかかりそう…
朝焼けとか朝日の写真がすっごく素敵だね♪
- kurabyさん からの返信 2012/09/14 12:16:19
- RE: すごいねー!
- 自分の目でみるとまた素晴らしいよ!
そうだよ、ずっと北海道の旅行記待ってるんだけど〜。
コツコツ頑張って書いてね。
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