2012/04/30 - 2012/05/02
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frau.himmelさん
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日本を出発してまだ1週間しか経っていないのに、ついに今日はスケジュールの変更を余儀なくされました。
シルバー女性の一人旅ですから、結構予定は綿密に立ててきています。
だけど現地に来て見なければ分からないことが出てきて、計画を変更せざるを得ないこともあります。
今回は体力の衰えを痛切に認識したことが原因です。重いスーツケースを持っての移動が非常に辛くなったのです。昨年のドイツ旅行ではさほど感じなかったのに…。
こちらの方は親切ですから、私が列車の前で重たい荷物を持って難儀をしていると、どこからともなく手が出てきて助けてくれます。
でも、いつの間にかそれが慣れっこになり、いつも助けをアテにしているようで、なんだか自分がとってもずるい人間に成り下がったような自己嫌悪に陥りました。
そこで、計画変更をすることに。
当初の予定では、チュービンゲンから2回乗換えでコンスタンツに行き、コインロッカーに荷物を入れて世界遺産のライヒェナウ島に行くつもりでした。
その後、コンスタンツ港から船でフリードリヒハーフェン、次に列車で今夜のホテルがあるリンダウへと、何度も乗換えがある計画を立てていました。
計画の段階では、こんなに体力が落ちたとは夢にも思っていませんから、ボーデン湖で船にも乗れるし、フリードリヒハーフェンで時間があったらツェッペリン博物館にも寄れるかも知れないとルンルン気分だったのです。
それを思い切って、チュービンゲンから1回乗換えで直接宿泊地リンダウまで行って、荷物をコインロッカーに預けてコンスタンツに行く計画に変更しました。
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チュービンゲンからAulendorf駅で1回乗り換えでリンダウまで行きます。
よく見たらICやICEに乗らないで殆ど地域列車で行けるようです。
当初はジャーマンレイルパスを予定していましたが、バーデンヴュルテンベルクチケットで行くことにしました。
自販機で購入したので21ユーロ、クレジットカードで払いました。後でこのチケットにしてよかったーと思う場面に遭遇します。 -
車窓にはホーエンツォレルン城が、なだらかな山の頂上に優美な姿を見せています。
今回は何度この姿にお目にかかったかしら? -
このジグマリンゲン城にも、乗換えの短い時間を利用して行ったのよね。
とてもきれいなお城でした。次回、機会があったら城内にも入ってみたいな。 -
アウレンドルフで乗り換えて、列車はボーデン湖の方に南下します。
ボーデン湖が近づくにつれて、車窓にはこの白い花畑が一面に見え始めます。
何かの果実だとは思うけど何の花?りんごにしては小さいし…。 -
そんなことを考えていたら、いつの間にか列車はボーデン湖の中に滑り込むように入っていきます。
リンダウはボーデン湖に浮かぶ島の中の町なのです。
陸地とは堤防と長い橋によって結ばれています。 -
リンダウ駅に到着しました。
このあとコインロッカーに荷物を預けてコンスタンツまで行って来ました。 -
コンスタンツから戻ってきたのが7時半、ホテルにチェックインして急いで町に出ます。
チュービンゲンではまともな夕食にありつけなかったので、今日はちゃんとしたレストランで食事をしたい。
マクシミリアン通りの旧市庁舎近くのこのお店。
なかなかよさげです。
名前も「ツム・アルテス・ラートハウス」 -
時間はもう8時です。
時間が時間なのでお客さんも多かったけど、お部屋の隅っこの静かなコーナーに案内してくれました。 -
先ずは何と言ってもワインね。
そういえば、カルフのマルクト広場で白ワインをいただいたっきりご無沙汰していました。 -
お野菜も不足しているから、私の大好きなモッツァレラとトマトのサラダをチョイス!。
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メニューにシュペッツェレとあったので迷わずオーダー。
ドイツ風パスタです。
ちょっとイメージと違いましたが。
これもマウルタシェンと同じくチュービンゲン地方の名物ではなかった? -
何日ぶりかにまともな食事にありつけて満足した私は、マクシミリアン通りを夕暮れの散歩としゃれ込みます。
マクシミリアンとは、いわずと知れたハプスブルク家出身の神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世のこと。
リンダウには、彼の足跡がどこかしこに見られます。 -
日暮れが遅いヨーロッパも、さすがに夜の9時ともなるとだいぶ暗くなってきました。
マルクト広場には、夕闇の中にぼんやりと2つの教会と噴水が見えます。
右はミュンスター(聖母大聖堂)、左はシュテファン教会。 -
ミュンスターを背にして堂々と立っている噴水は、ネプチューンの噴水。
ギリシャ神話の海の神です。
ネプチューンが題材の噴水ってヨーロッパに多いですね。
チュービンゲンのラートハウス前にもあったし…。 -
広場の西側には市立博物館。
壁絵が素晴らしいのですが、暗くてよく見えません。明日また出直します。 -
あらっ、空には月が…。
日没が遅いヨーロッパ。今回月を見たのは初めてかも…。 -
月に誘われて…。
ルートヴィヒ通りを、旧市庁舎の裏側に来たようです。
ここは壁画が見事なんです。明日また来ましょうね。 -
リンダウ港に出ました。
ボーデン湖の中では最も美しい港だとか。
ライトアップされた新灯台とバイエルンのライオン像。 -
湖の周りは観光客で賑わっています。
-
その中で一段と明るい建物は、ホテル・リンダウアーホーフ。
窓からボーデン湖やアルプスの山々が見渡せてイイナー。
お値段も高いのでしょうね。
それにひきかえ私のホテルは…。 -
それにひきかえ私のホテルは…。
なんていっているうちに私が宿泊するホテルに着きました。
この旧式の鍵、ものすごく開けにくいのです。
毎回なかなか開かなくて、本当に泣きたくなります。
一度は見るに見かねて、他の部屋から男性が出てきて開けてくれました…。 -
今回2泊したリンダウのホテル。
場所は、マクシミリアム通りから少し入ったところで便利のいいところでした。朝食付き2泊で138ユーロ。
ご覧のように狭いお部屋です。それは仕方がありません。
ところがそれだけではないのです。
私の日記にはさんざん悪口が書いてあります。
◆◇
ホテル最悪。ゴミ箱なし、濡れているのにバスタオル取り替えてくれない、洗面所狭い、いつまでも換気扇が回っていてうるさい…。 -
洗面所のスペースもたったこれだけ。
換気扇のスイッチを消してもいつまでも回っているんです。
うるさくて眠れなかった。
ゴミ箱が部屋になくて洗面所の汚物入れに入れていました。
まあ、リンダウは観光地ですから、ホテルが割高になるのは仕方がないんですが…。 -
最高にヒドイ!って思ったのはコレ!
私はシャワーを浴びた後、大体夜のうちに洗濯をします。
洗濯物をバスタオルに包んでぎゅーっと絞って干しておけば、翌朝には乾いています。
濡れたバスタオルはタオル掛けにかけないで、バスタブにほおって置きます。
今までそれで、新しいバスタオルに取り替えてくれなかったことは1度もありませんでした。
このホテルは…。
わざわざ私が使った濡れたタオルをバスルームから持ってきて、椅子にかけて、ご丁寧にベットの上にはこのようなチラシがおいてありました。
「環境にご協力ください」みたいな内容だったかと思うのですが、
濡れたバスタオルを今夜も使いなさい!ってこと?
猛烈に怒りがこみ上げてきました。
だって、2泊だから割引になるって訳ではないんですよね。 -
次の日。
国境を越えてスイスのザンクト・ガレンと、オーストリアのブレゲンツの日帰り旅行から戻ってきました。
昨日に引き続きリンダウの街歩きをします。
今日は日曜日なので、ボーデン湖畔のライオンと新灯台の近くには観光客が大勢です。 -
まずホテル近くの聖ペーター教会から散策を開始します。
1000年の歴史を持つ聖ペーター教会には、有名なホルバインの壁画が残っているそうです。 -
聖ペーター教会の入口の石板。
ここは1928年以降は、戦争記念館ともなっています。 -
中に入ると真っ暗。
かろうじてこの写真が撮れたけど、これがホルバインの壁絵? -
近くにあったこの建物も古そうです。
この辺りはきっと歴史地区なのね。 -
泥棒の塔という面白い名前の塔。
中世の頃は監獄として使われていたらしい。 -
木々の間から聖ピーター教会がこちらを覘いています。
-
なにやら面白そうなモニュメントがある建物を発見。
ここはカイザー・マキシミリアム1世の兵器庫だったそう。 -
まるで火星人の子供に占領されたような噴水は、リンダウの名物です。
Narren brunnen。 -
聖ペーター教会と泥棒の塔
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カラフルな街並みを通って…
-
ビスマルク広場にやってきました。昨夜は暗くてよく見えなかった市庁舎。
-
神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世のもと、1496年〜1497年にかけて、旧市庁舎ホールで帝国議会が開かれました。
壁画はその時の様子が描かれているんだそう。 -
入口正面にはリンダウの紋章が…
-
ルートヴィヒ通りにあるものすごく立派な噴水。
Lindavia-Brunnen
ルートヴィヒ2世の何かを記念して建てられたものらしい。 -
その近くにあったこの建物、ずいぶん立派です。
きっとリンダウの重要な建物なのね。 -
入口にはドイツの紋章、鷲の紋章…。
やっぱりドイツの重要な建物に違いない。
後で調べてみましょう。 -
横に回ってそちらも写します。
ン?! ポリツァイ(警察)?
まずい! 人が出てきました。
警察を写真に撮っているところを現行犯で見つかってしまいました。 -
きっと、「警察だから写真は撮るな!」って注意されるのかとビクビクしていたら、
「やぁー、この建物を撮っているの?この建物はとっても古い建物なんだよ。」ってニコニコしながら教えてくれました。
ふう、よかったー! -
警察の前の可愛い噴水
-
その先は湖です。
遠くに新灯台とライオンの像が見えます。
手前の道路では、木でで出来た玩具の汽車ぽっぽでパパと遊んでもらっている子供たち…。
とっても和やかな風景です。 -
ライオンの像と新灯台。
いままさに汽笛を鳴らして船が出帆しようとしています。
ところでどうしてバイエルンのライオン像と言うのか?
ご存知、ライオンはバイエルンの象徴ですね。
リンダウはオーストリア領でしたが、当時ヨーロッパを制覇していたナポレオンがバイエルン王国と同盟を結んだので、バイエルンに譲渡されたものだとか、それを記念してライオンの像が造られたそうです。 -
湖の港ににょきにょきと出ているヨットのマットは、ヨーロッパのリゾート地そのものですね。
こんな風景をよく絵画で見ます。
すぐ近くに見える山はオーストリアかスイスの山です。 -
港の近くのビアガーデンでは皆さん楽しそう…。
-
マルクト広場に再びやってきました。
昨夜は暗くてよく見学できませんでした。
こちらはシュテファン教会。 -
シュテファン教会の入口にあった鐘
-
中に入って見ます。
白を基調にして、清楚なイメージのグリーンの模様を配した教会の内部。 -
パイプオルガンも豪華すぎないで、いい感じ。
地方都市の普通の教会なのね。 -
なんて思っていたら、凄いものを見つけてしまいました。
これはパオロ・ヴェロネーゼの「レビ家の晩餐」とい古い名画らしい。
どうしてこんな小さな教会に、こんな名画が…? -
まあ、ここには「アダムとイヴ」もあるじゃない…。
-
極めつけはコレね!
クラナッハが描いた「マルティン・ルターの像」。
全て古色蒼然としていて、写真がはっきりしないけど、それがいかにも本物らしい…。
もしかしてこの教会、タダモノではないんじゃないかしら…。 -
絵画など、こんなに黒くなって何が描いてあるか判らないってほど古いんです。
それがいかにも…。
不思議に思って傍にあった説明文を、わかる単語だけ拾い読みしました。
どうやらレプリカらしいです。 -
こちらは聖母教会。
残念ながらこちらは中に入りませんでした。
他の方の旅行記を見ると、こちらの方がロココ調の豪華な内部だったようです。 -
市立博物館とネプチューンの泉
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ネプチューンの台座の部分
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市立博物館。
全面壁画で飾られたバロック様式の建物。1729年に造られた。
(ハウス・ツム・カヴァーツェン)。
今ちょうどシャガール展をやっています。 -
だまし絵風の博物館の入口。
どこまでが絵でどこまでが彫像か区別がつきません、見事です。 -
マクシミリアン通りに出ました。
この建物も壁画が見事です。
真ん中にあるのは自由帝国都市のマーク「双頭の鷲」。 -
双頭の鷲の紋章が飾られた井戸の前で水遊びをしている男の子。
リンダウは南北の交易ルート上にある町として栄えてきました。
そして、13世紀初めには自由帝国都市となりました。 -
旧市庁舎の正面は、こちらマクシミリアン通りにあるのです。
残念ながら今は修復中で覆いがかかっています。 -
階段部分もとっても素晴らしい飾りです。
こちらだけでもカバーがかけてなくてよかった。 -
旧市庁舎の斜め前のピンクの建物は新市庁舎。
入口に毎日11時45分にグロッケンシュピールが鳴るって書いてありました。
2日間ともその時間はリンダウにいなかったので聞けませんでした。 -
リンダウに2泊して出発の朝。
スーツケースを押して駅まで歩きます。
途中の商店街で売っていた「招き猫」。
千両という字がおかしい(笑)。 -
朝の湖畔の様子。
霧がかかっていて湖畔も対岸のオーストリアの山も霞んでいました。
港に停泊している観光船もまだ眠っているようです。
私にはおしゃれな湖畔のリゾート地は似合わなかった。
さあ、これからバンベルクに向かいます。
旅行記はバンベルクに向かう前にコンスタンツ、ザンクト・ガレン、ブレゲンツと続きます。
よろしくお願いします。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ハッピーねこさん 2012/08/28 21:53:19
- 何をおっしゃいますか〜!
- リンダウの街を歩いてらっしゃるhimmelさん、きっと街に馴染んで
溶け込んでらっしゃったはずですよ!^^
本当に歴史や美術のこと、お詳しくていらっしゃいますよねー。
あれだけ知識がお有りになったら、街歩きもきっと楽しいに
違いありませんね。
ご予定を変更してのリンダウ入りだったのですね。
ご英断ですよね。そして長期のご旅行ならではの余裕と醍醐味!
私のような短い旅だと、ついつい欲張って予定をこなそうとしがちですもの。
でも、リンダウからコンスタンツもブレゲンツも、ザンクト・ガレンまで
足を延ばされたなんて、充分充実されますよー!
そしてそれからバンベルクに入られるのですね。
また大移動ですね!楽しみです☆
そうそう、ホテルではご不快な思いをされましたね。
タオルを交換しないのがエコって・・・、違うでしょ、って感じですね。
エコを唱えるのであればもっと別のことでやってほしいもの。
このあとの日々を快適に過ごされたことを祈って、続きを楽しみにさせて
いただきます。
ハッピーねこ
- frau.himmelさん からの返信 2012/08/29 10:37:22
- 優雅とは程遠いズタズタボロボロの街歩きでした。
- ハッピーねこさん おはようございます。
> リンダウの街を歩いてらっしゃるhimmelさん、きっと街に馴染んで
> 溶け込んでらっしゃったはずですよ!^^
とーんでもない! ともかくあちらこちらとスケジュールを入れすぎて、
ヘトヘトになって帰ってきてからのリンダウの街でしたから。
周りの優雅なリゾート客を尻目に、足を引き摺りながら、目は常にベンチを追っていました。
まさにボロボロの街歩きでした。
それにご覧のようにホテルがあんなふうでしょう!?
やっぱり私には優雅は似合わないと思いました。
でもザンクト・ガレンは良かったですよ。
早くアップしなければ…(気が重い)。
himmel
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