2012/05/01 - 2012/05/01
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frau.himmelさん
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朝ドイツのリンダウを出てスイスのザンクトガレンに入り、今またオーストリアのプレゲンツに着きました。
この後はまたリンダウに戻ります。
なんと今日は1日で3カ国を回る旅になりました。
実はもう1カ国リヒテンシュタインも検討していましたが、年齢のことを考えてさすがに1日4カ国はやめました。
本当はそんなに無理なスケジュールではないのです。もっと若ければ遂行していたでしょうね。
ところで、今回訪れたプレゲンツは、夏の間ボーデン湖の水上に舞台を造って湖上音楽祭が開催される街として有名です。
旅行記アップに手間取って、残念ながら今年はもう終了しましたが、時期はずれの会場の様子などご覧ください。
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ザンクトガレンを出発してしばらくすると、車窓にはボーデン湖が見えてきます。
-
ここはロールシャッハという駅。
ここ数日、ボーデン湖近辺に来て何度も耳にした地名ですが、この名前前から聞いていたような…。
たしか、『ロールシャッハ・テスト』って、インクのシミがついたような紙を見せられ、何に見えるかで性格を診断するというものがありましたね。
あいにく駅前は工事中で、建設機械がボーデン湖の前を塞いでおり、景色が台無しでした。 -
ここは、ラインエック。「ラインの角」という意味です。
車内はガラガラで4人席を一人で占有して、車窓の写真をパチパチと撮り捲くっています。 -
ザンクト・マルグレーテンという駅に着きました。
ここで乗換えです。
この列車はザンクトガレンから乗ってきたスイスの列車。 -
次にオーストリアのこの赤い列車に乗り換えます。
ザンクト・マルグレーテンは、オーストリアとスイスの国境の駅です。ちなみにスイス側です。 -
しばらくのどかな田園風景の中を列車は走ります。
-
ブレゲンツに到着。
オーストリアにも日本のような改札口はないのでホームから直接街に出ることが出来ます。
街中はこちら、という案内がありますが、
私はその前に寄りたいところがありますので、駅舎のほうに向かいます。 -
あんまりきれいな話でなくて恐縮ですが、皆さんは旅に出たら便秘になりません?
実は私もここ数日ちょっと…。
さっきザンクトガレンで食事をして電車に揺られてきたのが効を奏したのか、ちょっといい感じなのです。
先ずはトイレに寄ってから…。
すみませんね、若い女性ならこんな話、恥ずかしくて出来ないんでしょうが、私はなんたって「おばあさん!」、イマサラね〜…。 -
ブレゲンツ駅のトイレは、入口に人が居てトイレ代を徴収したり、入口でコインを入れレバーを押して中に入る方式ではなく、各トイレの扉に50セントコインを入れて扉が開くタイプ。
5,6個あるトイレは他に誰も使っていません。
よかったーゆっくり出来るわ(笑)。
で、さっぱりして出ようとしたら、外で人の気配。
まあいいか、他にも開いていたのだからそちらに行くでしょう。
少しグズグズしてから扉を開けると、目の前には東欧系の女性が立っていました。
◇◆
湖の方には駅から高架橋を渡っていくことが出来ます。 -
えーっ、何で?
イヤっ、絶対後に入られたくないっ!私だってヤマトナデシコのはしくれ…。
私「すみません、他のトイレに入ってください!」
女性「いいえ、ここでいいの。小銭がないのよ」。
私心の中で何でこんなことまで言わせるのよと思いながら、
「恥ずかしいんです。臭いんから…!」(笑)。
その女性しぶとく「かまわないわ」。
(心の中)あなたはかまわなくても私が嫌なのよ!!
◆◇
高架橋の通路 -
その女性、扉に手をかけて今にも入って来そうな勢いです。
私だってそんなに簡単に出るわけにはいきません。
扉の中と外で睨み合い。さながらトイレの前の攻防戦です。(笑)
ほんと、意地悪でやっているわけではありません。
ほんと〜うに絶対嫌なのです。恥ずかしいー。
何が何でも手を離そうとしない女性。
ついに私が動きました。
扉を細めに開けて、さっと外に出て、後ろ向きにお尻で扉をバタンと閉めました。
その女性私のことを凄い形相でにらんでいました。
◇◆
こちらは自転車用のスロープ、人間はこの丸い建物からエレベーターが出ていたと思いました。 -
実はトイレの中で考えていたのです。
出たら両替してあげようか、それとも本当にないのなら50セントくらい出してもいいなって。そっちの方が私にとってはドンだけいいか。
でもその怖い顔を見てやめました。
で、手を洗って振り返ると、バックからお財布を出して、ちょうど別なトイレに入るところでした。
何〜〜だ!お金持っていたんじゃない!
いるんですよね、トイレのお金50セントを浮かそうというずるい考えの人が…。
ということで、大変はしたない話で申し訳ありません。
◆◇
高架橋の上から見た下の様子。右手の方向は遊園地になっています。 -
高架橋から見た下の眺め。
湖の方には、
・湖上舞台(ボーデン湖の上に設営された舞台)
・祝祭劇場(上演機会がまれなオペラやコンサートが行われる)
・ワークショップ劇場(現代演劇や現代オペレッタが紹介される)
などの施設があるようです。 -
円柱の広告塔にはそれらの劇場で上演される様々な案内があります。
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今年の湖上音楽祭の演目です。
ウンベルト・ジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」。
上演作品は2年ごとに変更になりますので、昨年も同じものでした。
かなり斬新な舞台装置です。 -
祝祭劇場やワークショップ劇場などが入っている建物。
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建物前のモニュメント噴水では子供達が水遊びをしています。
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それでは私も中に入ってみます。
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先ほど看板で見た舞台装置が見えてきました。
やっぱりちょっとギョッとします。 -
これが全容。
どこかでこの構図見たことがあるような気がします。
絵画だったと思いますが、どこで見たのかしら? -
舞台装置をバックに記念撮影している人も…。
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客席です。
なんだか野球場みたい。
観客席は7000席あります。
見物客も結構来ていますね。 -
この老夫婦も。
なんだかとっても仲睦まじくていいですね。
どちらからいらっしたんでしょうね。
夏の本番にもここを訪れるのでしょうか? -
この絵の「マラー」という字を見て思い出しました。
そうです、ジャック・ルイ・ダヴィット(1746-1825)の「マラーの死」の構図に似ていたのでした。
やはりこの絵がヒントだったのね。 -
2010年にアーヘンから一人でブリュッセルに行った時、王立美術館でこの絵を見たのでした。
ボケていますが2010年の写真です。 -
これは工事の足場?それとも舞台装置のひとつ?
-
客席の足元にも説明文がはめ込まれています。
-
挑戦状?
-
建物があるほうに行って見ましょう。
熱心にポスターに見入っているおじさん。
このポスターの舞台は昨年のものです。
なるほど、肩のところに階段や舞台が出来て、そこでオペラが演じられるのですね。 -
通路に1989年〜2011年には湖上舞台で演じられた演目が写真パネルで展示してありました。
全てにおいて斬新で、中にはグロテスクと思えるような舞台まで…。
私舞台演目に興味がありますので、一つ一つ見ていくことにします。 -
まず最近の4演目を。
2005/2006年 ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』 -
2007/2008年 プッティーニ『トスカ』
-
2009/2010年 ヴェルディ『アイーダ』
そして2011/2012はウンベルト・ジュルダーノ『アンドレア・シェニエ』と続くのです。 -
それ以前の舞台を4枚まとめて。写真がまともではないので、どうか雰囲気だけ感じていただければ…。
・1989/1990 ワーグナー『さまよえるオランダ人』
・1991/1992 ビゼー『カルメン』
・1993/1994 ヴェルディ『ナブッコ』(私の大好きな曲です)
・1995/1996 ベートヴェン『フィデリオ』 -
続きます。年代順に並べているので写真とは連動していません。
・1997/1998 ガーシュイン『ボギーとベス』
・1999/2000 ヴェルディ『仮面舞踏会』
・2001/2002 プッティーニ『ラ・ボエーム』
・2003/2004 バーンシュタイン『ウエストサイド物語』
こう並べていくと、そうそうたる舞台が繰り広げられたのですね。
ブレゲンツ音楽祭は1946年から開催されているようです。 -
ここには舞台の様子や会場の様子。
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会場にはこんなに大勢の人が入るのですね。
この時期、チケットを取るのも、ホテルを予約するのも大変らしいです。 -
さて、私には湖上音楽祭の時期のブレゲンツなんて無縁でしょうから、せめて優雅に湖の畔を散歩します。
この後姿の二人連れもとってもステキです。 -
この颯爽とした3人の昔のお嬢様も湖とよくお似合いよ。
年代を重ねていい枝ぶりになった大木が湖にとても映えます。 -
-
パパとお散歩中のかわいい女の子。
お写真撮っていいですか?って聞いて、
女の子に「グーテンターク」って声をかけたら
パパが「お返事は?」って言っているところ。
ちょっと恥ずかしいみたい。 -
ここにも立派な大木が…。
素敵なレストランです。
音楽会のシーズンには、きっと舞台が終わった後、余韻を楽しみながらここでお食事するんでしょうね。 -
建物もこんなに古くてステキ!
-
そこから見える風景はコレ!
湖を眺めながらお食事って雰囲気も最高ですね。 -
もう少し歩きましょう。
船着場です。
音楽会の会場には、ボーデン湖の周りの町より大勢の人が船で乗り付けます。
それもひとつの風物詩なのだとか…。 -
湖の公園ではクロケットに興じる人々…。
-
何とかボードで遊んでいる子供。
-
もちろん観光客も大勢…。
-
そして湖にはたくさんのカモメや水鳥…。
なんとも優雅な湖畔の昼下がり。 -
湖と反対側、つまり町側を向いて目の前の花壇を眺めながらベンチに座っている人もいます。
私も疲れました。近くのベンチに座りましょう。 -
このベンチに座ってのんびり湖を眺めていたら、
後から来たかのアジアの大国のお二人が大きな声で口論を始めました。
せっかく優雅な雰囲気に浸っていたのに…。
通る人も驚いて見ています。 -
かの国の人たちのお行儀、まあここに限ったことではないですけど。
周りはこんなにステキな景色なのにねー。 -
気分を削がれた私、駅の方に向かうことにします。
足が疲れちゃって、ブレゲンツの旧市街散策は今回は諦めます。 -
湖の出店で売っていた毒々しいおもちゃ。
これもメイド・イン・○○なんでしょうか。
優雅な湖畔には似合いません。 -
ブレゲンツ、また訪れることがあるでしょうか。
-
この地下を通れば、駅に直接出られます。
-
16時20分発のリンダウ行きがありますね。15分ほど待ちます。
-
ホームの上から街の方向を…。
今回は街歩きは出来なかったけど、機会があれば次に…。 -
椅子に座って列車を待っていると、またしても隣で大きな話し声。
どうしてかの国の方々はこんなに騒々しいのでしょうか。
日本人にはほとんど出合わなかったのに、かの国の人たちにはよく出会いました。
同じアジア人同士、間違えられるのはイヤだからもう少しマナーを…、って望むのは私だけ!?
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この旅行記へのコメント (7)
-
- kawakoさん 2012/09/29 22:50:44
- おっと!
- 最後まで見ずにぱぱっとコメントしたら、フラウ自ら「マラーの死」のことを書かれていました。
失礼しましたww(;´Д`)
有料トイレの厚かましいオバはん、たまにいますね。
私は逆に、有料トイレでおばさまに助けてもらったことがあります。
有料トイレの個室に閉じ込められてしまい(何故か中から開かなくなったんです)、通りすがりの見ず知らずのおばさまが小銭を入れて私を出してくれました。
いかにも上品且つハイソな雰囲気の、スイスのリッチマダムといった感じの年配のご婦人でしたが、お金は受け取られずそのまま立ち去っていかれました。
かっこいかったですよ〜(*´∀`)
- frau.himmelさん からの返信 2012/10/05 09:28:53
- RE: おっと!
- おはようございます。
コメントありがとうございました。
返事が遅くなり申し訳ありません。
ステキなスイスのマダムのお話、なんか嬉しいですね。
「マラーの死」も、ちゃんとベルギーで本物を見ているのに…。
もう齢ですね。
取り急ぎ、コメントの御礼のみ。
himmel
-
- kawakoさん 2012/09/29 22:27:58
- たぶん・・・
- ダヴィッドの描いた「マラーの暗殺」じゃないですか?
-
- ハッピーねこさん 2012/09/23 19:35:39
- 湖の方はこんな雰囲気だったのですね〜!
- himmelさん、こんばんは。
私も今年立ち寄ったブレゲンツですが、私は山手の方にしか行かなかったので
湖はこんな雰囲気だったのかと興味深く拝見しました。
有名な湖上オペラとあって、壮大でダイナミックな舞台ですね〜。
湖畔の雰囲気も素敵。
でも、かの国の方々のマナーには参りましたね・・・。
全ての人がそうではないのでしょうが、私もそういう印象があります、
彼ら彼女らには。
そしてトイレの攻防戦!
確かに、ドア直接にコインを入れる方式の所では、続けて入ろうとする人、多いですよね。
私も何度か経験があります。
が、小銭も持っていてあそこまでしつこく食い下がるとはすごいですね。
お疲れさまでした。
- frau.himmelさん からの返信 2012/09/24 20:35:23
- RE: 湖の方はこんな雰囲気だったのですね〜!
- ハッピーねこさん コメント連投ありがとうございます。
私のブレゲンツ、今頃になりました。時期はずれもいいとこですね。
> 私も今年立ち寄ったブレゲンツですが、私は山手の方にしか行かなかったので
そうでしたねー。ハッピーねこさんのブレゲンツ見せていただいたとき、
あら、私とまるで反対側だったのね、と思ったものでした。
で、やっぱり旧市街にも行けばよかったと凄く後悔しました。
トイレ攻防戦、恥かしげもなく、あんな話を披露しまして…。
これも旅のメモ書きにいの一番に書いていたのでした(笑)。
そう、普通だったら、ここ使っていいわよー、って反対に声をかけるのですが、
あの状況ではちょっとね…(笑)。
でも、あんなに嫌がってもトイレのドアから離れようとしないあの女性には驚きました。
お金払った私がなんであそこまで言わなきゃならないのよ(怒)!
湖畔の雰囲気は本当にステキでした。
やっぱりボーデン湖の街々を訪ねてよかったと思いました。
もう次の計画を立てていらっしゃるのですね?
次はどちらの方面かなーととっても気になる私です。
himmel
-
- ももであさん 2012/09/22 12:08:49
- トイレ考
- himmelさん
いやぁ。何とも緊張感のあるトイレ攻防戦でしたね。
終盤の見事な攻撃! 頑張れニッポン♪
日本ほどトイレが美しく、無料の国はあまりないから、
海外の有料トイレには、やはり抵抗がありますね。
幸いぼくは車旅派なので、人気のない道ばたへ行き
2人そろって“青空トイレ”をよく利用してます。
ところが今年はクロアチア。
あまり人が近づかない場所は、未だに地雷の危険性
があるのです。それこそちょっと緊張しました。
さて人間の考えることは同じで、適当な青空トイレを
見つけると、よく“先駆者”の使用後を見かけます。
トグロを巻いた“地雷!?”が落ちているかも知れない…
ますます油断ならぬ、緊張の一瞬です。
ももであ
- frau.himmelさん からの返信 2012/09/23 11:59:59
- RE: トイレ考
- ももであさん
コメントありがとうございます。
いろんな旅のトイレ事情、おかしくもあり、かなしくもあり…。
抱腹絶倒でした。
クロアチアのトイレ(青空)事情、壮絶ですね。
もうひとつの地雷?、私も踏みたくありません。
いつまでも、足裏がわさわさして、気持ち悪いし。
himmel
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