2012/05/01 - 2012/05/01
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frau.himmelさん
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ドイツは9カ国と国境を接しています。
デンマーク、ポーランド、チェコ、フランス…など。
今回の一人旅では、そのうちいくつかの国に日帰りで行ってみたいと思いました。
私にとっては冒険です。
夫と二人では、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、オーストリア、チェコなどドイツから日帰りで訪れたことがあります。
あっそうそう、一度だけ一人でアーヘンからブリュッセルに行ったことがあります。あの時は言葉は解からず、しかも何かの事故で列車はブリュッセル駅から出発しないし、ヒヤヒヤしましたが、帰ってからすごい達成感を覚えたことを思い出します。
第一弾はフランスのコルマールを訪れました。
さて、第2弾はドイツ国境を越えてスイスに参ります。
スイスのザンクトガレン…、いつかBSテレビで、繊維産業で財を成した富豪たちが、競い合うようにして造った豪華な出窓が紹介されていました。
その素晴らしい出窓を見てみたい…。
ところで私につきものの失敗は?
もちろん、初っ端からドキドキハラハラの出来事が待ち受けていました。
-
朝9時、リンダウのマキシミリアン通りの風景です。
昨夜の賑わいはどこに行ったのかしらと思うくらいシーンとしています。
そうそう今日は5月1日、メーデーなんですね。
ドイツも祝日なんでしょうか。 -
リンダウ駅前も静かです。
さて、今日は国境を越えたチケットを買わなければなりません。
ドイツの鉄道のことは大体わかるのですが、他の国へのチケットとなるとドキドキします。
すごーい高い金額を請求されるのではないかしら?。 -
窓口で、「ザンクトガレンまで往復で、帰りにオーストリアのブレゲンツにも寄りたい。」と言うとこのチケットを発行してくれました。
16.50ユーロ。意外と安かったのでほっとしました。
いつものように自販機で印刷した時刻表。
リンダウ駅9:27分発、2番線から発車、ブレゲンツとSt.Margrethenで2度乗換えるのね。
頭の中で復唱して2番線に向かいます。 -
2番線ホームのずーっと先の方に待っていたのは、この長〜い列車のみ。
SBB・CFF・FFSと車体にあるスイス鉄道の列車です。
私の普通乗車券でこの列車に乗っていいのかしら?
それに時刻は現在9時20分、あと7分しかないのに、ずいぶん人が少ない…。
心配性の私は、もうここで大きな不安に駆られます。 -
ここ確かに2番線よね、と考えていたら、女性が一人乗り込みました。
私も続いて乗り込むことに…。
ところが、27分になっても出発しない、車内放送も何もない…。
さっきの女性は心配になったらしく、離れたところに座っていた別の女性に何か聞いています。私も話を聞きたくてそばに近寄りました。
そして3人で「どうする?」っていうふうに相談しました。
私は、女性たちに出力した時刻表を見せて、ちゃんと2番線から出発するとあるでしょう?と…。
でも、あんまり出発しない列車に業を煮やした一人の女性は、駅で聞いてくると言って降りてしまいました。 -
残った女性は私を張り紙のあるところまで連れて行って、「ちゃんとチューリッヒ行きとあるから間違いないわよ。コレに乗っていましょう。」と…。
なんだか二人の間に一種の連帯感みたいなものが生まれました。
と言ってもそれ以上余計な話をするわけでもなく、席は2つ3つ離れて座ります。
そのうち、「この列車はチューリッヒ行きのEX(急行列車)です」と車内放送が…。
ここでもうひとつ心配の種が増えました。
私のチケットは普通しか乗れないはずでは?。
もう列車は動き出しています。
ええーい、もうどうにでもなれ!追加料金を払えって言うんなら払えばいいじゃない!
でもその前に一言車掌に文句を言おう!(笑) -
列車はボーデン湖沿いを走っています。
さあて車掌が検札に来ました。
すかさずチケットと時刻表を見せて、
「私はこの27分のに乗りたかったけど、列車が来なかった。だからコレ(EX)に乗ったんです!」。
そしたら車掌、のんびりとした声で、
「この列車だったら乗換えなしで、ザンクトガレンまでいけるよ。」って。
追加料金のことなど一切なし。
いきり立っていた私、一瞬にして力が抜けてしまいました。 -
私の乗ったスイス急行列車はそんなストーリーを乗せて、ザンクトガレンに到着しました。
発車案内板の上から2番目が私が乗ってきた列車です。
これからチューリッヒに向かいます。
リンダウ駅発はかなり遅れましたが、乗換えなしだったので、到着は予定と同じ時刻でした。 -
ザンクトガレンは結構大きな町です。
駅前からはトラムも出ていますし、あそこの塔がある古い建物は郵便局、その前からは、おなじみの黄色いポストバスも出ています。 -
私は今日は徒歩で回ります。
駅前から観光案内所のマークが見えましたので、先ずはそこに…。
職員はとても親切で、私に大きな解かりやすい地図をくれました。 -
観光案内所の前に立っていた「お母さん」の像。
「行ってらっしゃいー!」ってポーズをしているのかしら? -
信号を渡ってから観光案内所と駅の方を振り返ります。
ザンクトガレンの街は古い建物と新しい建物が混在している町です。
左手前が観光案内所、奥のガラス張りの近代的な高層ビルはこの町のラートハウス(市役所)なんですって。
市役所のお隣は中央駅になります。 -
カラフルなモニュメント(噴水?)
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繊維博物館。
15世紀の頃より手工業の亜麻布織りやレース編みなどは盛んでしたが、多くの大富豪を生み出したきっかけは、1828年に刺繍織物の機械が発明されたこと。
更にその機械はザンクトガレンで発展し、アメリカに輸出され、全世界に広まりました。
その後低コストでレースを溶かす薬品も発明され、この大発明とネットワークで、ザンクトガレンには多くの大富豪が生まれたということです。 -
このテキスタイル(繊維)博物館は、多くの織機のほかに、豪華なコブラン織り、刺繍やレースなどが展示してあり、それらのコレクションはヨーロッパ一といわれているそうです。
中には、ナポレオン夫人・ジョセフィーヌの夜会服なども展示してあるそう。 -
途中で、明るい雰囲気の、多くの人が集まっている広場に出ました。
賑やかな商店街です。 -
きれいなバラの花。
やっぱり女性は、こういうきれいなものを見ると立ち止まりたくなります。 -
スーパーマーケットを見つけたので中に入ってミネラルウォーターを購入しました。
スイスマルクを今回初めて使用しました。
前回のスイスの旅で使った残りです。
このスイスフラン、かなりレートが悪いときに取り替えているので、このミネラルウォーター、結構高いお水になっているんでしょうね。 -
そろそろ旧市街のほうに入ってきたようです。
観光客も大勢です。 -
お目当ての出窓もアチコチに見えています。
この街は繊維産業や貿易で財をなした多くの富豪が住んでいる町です。 -
18世紀、彼らはその富を象徴するように出窓で家を飾り始めました。
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出窓の大きさによって裕福さが競われました。
1階だけの出窓より、2階部分も続けて出窓になっているほうが裕福でした。 -
出窓の支えの部分
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こちらの出窓は当初、1階部分のみでした。
しかし隣が2階の出窓を作ったので、張り合うように2階部分を継ぎ足しました。
途中のつなぎ部分が合わずにいびつな形になっています。 -
窓の下には白鳥の豪華な彫刻、この窓は「白鳥の出窓」と呼ばれています。
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白鳥の出窓の2階の部分。
やっぱりつなぎ合わせた部分がいびつなのがよくわかります。 -
お隣の競い合った出窓の家と、白鳥の出窓とが並びあっている様子。
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お隣の家は「玉の出窓」。地球が飾られています。
出窓に共通している特徴は世界を現していることだそうです。
世界をまたにかけた大富豪たちの意気込みガ窺い知れます。 -
世界を背負っているんだというモチーフでしょうね。
また地球儀の左右に配してある「舌」を出した人物の顔。
これは「私の方が金持ちだよ〜〜」とアカンベーでアピールしてるものだとか(笑) -
さらに、スイスでは収穫できない果物が出窓に装飾されていますが、これも世界を相手に商売をしている、という主張なのだそうです。
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これはそのお隣の出窓。
「柘榴の出窓」という最も古い家です。 -
窓の下はこんな豪華な彫刻が…。
羽を広げたおっかない顔をした天使? -
数多くの出窓の中で特に素晴らしいと思ったのが、この「ラクダの出窓」。
木目の凝った彫刻と豪華な飾りに目を奪われます。 -
出窓を下から支えるこの動物がラクダだそう。
その頃はまだ想像の動物だったのでしょうか。
そして、ラクダの上には富を現す象徴の「果物」が多く飾られています。 -
そして、ここにも「舌」を出して、「うちの方が金持ちだよー」って言っている人物がたくさん彫られていますね。
この細工の細かさも富を象徴しているのだそうです。 -
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これも古い。
1708年造「熊の出窓」 -
窓の支え。
色鮮やかです。 -
美しく装飾された出窓はどこを見ても飽きません。
上ばかり見上げて首が痛くなります。 -
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支えにも工夫が凝らされています。
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木組みの家と出窓。
はっきりとしたコントラストの色使いが素敵です。 -
素晴らしいのは出窓だけではありません。
フレスコ画で描かれた壁絵もセンスがあります。 -
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出窓のある街並み
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出窓のある街並み
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歩き疲れて、この噴水の後ろのベンチで一休みしました。
地元のお婆ちゃまと一緒のベンチに座ってボーっとしてしまいました。
なんだかとっても安らぎを覚える、居心地のいい空間でした。 -
マルクトガッセにファディアン(1484-1551)の像が立っています。
彼は市長として、また宗教改革者として活躍した人物。
さて、もうひとつの有名なザンクトガレンの見所に向かいましょう。
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この旅行記へのコメント (8)
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- kawakoさん 2012/09/21 04:20:41
- こんばんは
- 一人旅お疲れ様でした(・∀・)
フラウが電車で戸惑っておられたので、ちょっと不思議に思ったのですが、ドイツでは乗車券のほかに特急券でもあるんですか?
スイスではECだろうがRegionalzugだろうがInterCityだろうが料金に差はありません。氷河特急は例外ですが。
ただ一等車か二等車かで料金が違っています。
もしくは座席指定をすると追加料金が必要ですが。
- frau.himmelさん からの返信 2012/09/21 13:50:59
- RE: こんばんは
- kawakoさん こんにちは。
いつも見ていただいてありがとうございます。
現地の方からみると、なんて危なっかしい旅、あらあら、と思っていらっしゃるでしょうね。(笑)
> スイスではECだろうがRegionalzugだろうがInterCityだろうが料金に差はありません。氷河特急は例外ですが。
> ただ一等車か二等車かで料金が違っています。
> もしくは座席指定をすると追加料金が必要ですが。
ところでこの件、そうなんですってね。
他の方からもECだって乗れたんだよってアドバイスをいただき、な〜〜んだって…。
ダメだと思って、2回乗換えでザンクトギルゲンに行くつもりが、その列車が来なくてあんなにバタバタしたのでした。
いい経験でした。
仰るようにドイツでは、ICやEC,ICEなどの乗車券と、REやRBなどの普通列車の乗車券は値段が違います。
同じヨーロッパでも国ごとに交通運賃は違うのですね。
勉強になりました。
himmel
-
- norisaさん 2012/09/09 14:48:45
- どきどき!
- frau.himmelさん
拙旅行記にたくさん投票頂き恐縮です。
さてfrau.himmelさんのこの旅行記、やはり最初からハラハラどきどきしますね。
異国での交通機関の利用はただでさえ緊張しますが、このシチュエーションではさらにアドレナリンが出そうです。
でもドイツ語で乗務員とわたりあうfrau.himmelさんはたいしたものです。
英語なら何とかなりますが(いや無理かな〜)
しかしそのあとは美しい出窓のある町を楽しめて良かったですね。
ドイツがそんなに他国と国境を接しているとは勉強になりました。
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2012/09/09 20:31:13
- RE: どきどき!
- norisaさん こんばんは。
> 拙旅行記にたくさん投票頂き恐縮です。
こちらこそ投票ありがとうございます。
バタバタしていて、norisaさんの旅行記に気がつきませんでした。
お陰さまで、今日は朝から避暑地の涼をいっぱーい分けていただきました。
ありがとうございます。まだ暑いですものねー。
> さてfrau.himmelさんのこの旅行記、やはり最初からハラハラどきどきしますね。
いえいえ暑っ苦しいバタバタ記をご覧いただき恥ずかしい限りです。
やっぱり国際列車と言う事で緊張していました。
> でもドイツ語で乗務員とわたりあうfrau.himmelさんはたいしたものです。
そんなぁー、切符と時刻表を見せて単語を並べたてるだけです。
でも、結果オーライでよかったです。
> ドイツがそんなに他国と国境を接しているとは勉強になりました。
もう少し国境を接した旅行記が続きます。良かったら見てください。
himmel
-
- ハッピーねこさん 2012/09/09 00:01:59
- 美しい装飾出窓!
- himmelさん、こんばんは。
ザンクトガレン編にお邪魔しました。
まずはリンダウから無事に到着されて何よりでした。
窓口で案内された乗るはずの電車はどうなったのでしょうね?
結果的には乗り換えなしでそのままのチケットでよかったですが、
ドキドキしますよね。
ザンクトガレンは繊維産業で栄えた街なのですね。
出窓の立派なこと!
インスブルックで見た「エルカー」とよく似ていますが、とても豪奢なものが多くて
お写真に見入りました。
建物の壁の画はコンスタンツのものと通ずるものがありますね。
国は違えどやはり同じボーデン湖近くの都市、似通った文化・建築様式なのでしょうか。
ドイツ〜スイス〜オーストリアと巡れるなんて、なんと贅沢な1日!
続きが楽しみです。
そうそう、この日はメーデーだったのですよね?
私はその日には、バーゼルを出てフライブルク〜ゲンゲンバッハ〜
シュヴァルツバルト鉄道でコンスタンツに入りました。
お近くにいらしたのだな〜、とうれしくなりました。
ハッピーねこ
- frau.himmelさん からの返信 2012/09/09 20:18:27
- RE: 美しい装飾出窓!
- ハッピーねこさん こんばんは。
車中のドタバタ記、お恥ずかしいです。
何も私の失敗談は今回に限ったことではないんですが、ことスイス行きの国際列車と言う事で緊張していました。
間違って乗ってまるっきり違う国に到着しちゃった…なんてことになりかねないですものね。
そんな思いをして行ったザンクトガレン、とってもきれいな街でした。
世界遺産の修道院もあり、出窓の飾りといい街並みといいとってもステキです。
> ドイツ〜スイス〜オーストリアと巡れるなんて、なんと贅沢な1日!
実は白状しちゃいますと、3カ国ではなく4カ国を計画していたんです。
もうひとつリヒテンシュタインを加えて、1日で4カ国回ろうなんて欲張りな計画を立てていたんです。
ご存知のようにあの付近は国が重なり合っていますので、出来ないことはないんですね。
でも、さすがに齢を考えてやめました。
> そうそう、この日はメーデーだったのですよね?
> 私はその日には、バーゼルを出てフライブルク〜ゲンゲンバッハ〜
> シュヴァルツバルト鉄道でコンスタンツに入りました。
> お近くにいらしたのだな〜、とうれしくなりました。
私もハッピーねこさんの旅行記を拝見させていただくとき、私のスケジュール表と見比べながら、あらっ1日違いだわ、とかニアミスだったのねなんて思っていました(笑)。
himmel
-
- ももであさん 2012/09/08 21:08:49
- 世界を背負う街
- himmelさん
ここがザンクト・ガレンですか。
見事な出窓が、数多く観賞できる街なんですね。
スイス自体行ったことがないので、写真で見るのも
初めてですが、図らずも知ることになった街です。
ここでは2年に一度、乳癌に関する国際会議が
開かれています。ここでのコンセンサスが、日本を
含め、世界中での乳がんの標準治療となります。
家族に2人も乳がん患者を抱えることになった
ぼくとしては、この治療法を否応なしに猛勉強
することとなりました。
美しい街並みにホッとすると共に、ある意味、
本当に世界を背負っている街なのだと思いました。
ももであ
- frau.himmelさん からの返信 2012/09/09 09:49:00
- RE: 世界を背負う街
- ももであさん おはようございます。
今回も一番乗りで訪問してくださってありがとうございます。
> ……図らずも知ることになった街です。
ももであさんはこの町のことは前からご存知で注目なさっていたのですね。
そうですか、そういう重要な意味を持つ町だったとは知りませんでした。
ただただ、美しい街並みに感激して…。
そういえば、以前仰っていた医学の研究とはこのことだったのですね。
どうかお大事になさってくださいね。
この町には世界遺産の修道院・図書館もあります。
本当にきれいな、心が安らぐ町です。
ももであさんもいらっしゃる機会があったら、きっとお気に召すことと思います。
himmel
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