2005/10/03 - 2005/10/08
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めておら☆さん
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イタリア留学の終わりに約1週間の旅行に出かけました。以前から心惹かれていた南イタリア!カンパーニャ州を中心に女一人旅。南イタリアは私の肌に合うのかも・・・すっかり虜になりました♪
1日目 ペルージャ→ナポリ
2日目 ナポリ→カプリ島→ナポリ→ポンペイ
3日目 ポンペイ→エルコラーノ→ポンペイ
4日目 ポンペイ→ソレント→アマルフィ→ソレント→ナポリ→ローマ
5日目 ローマ
6日目 ローマ→ペルージャ
写真はアマルフィのマリーナ門横に描かれているタイル画で、中世のイタリアから中東付近を表した海洋地図。地中海貿易の先駆者として君臨していた時代を偲ばせます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
-
10/5
どうもイヤな流れです。
早起きしてポンペイの遺跡へ行ったが時間になっても門が開かない・・・守衛さんに聞いたらsciopero(ストライキ)で11時まで開かないという。でたぁぁ、イタリアお得意のsciopero!嘆いてる時間は無いので、それなら先にエルコラーノをと、急きょ電車に乗って行ってみると・・・こっちもsciopero!ふざけんなぁ〜〜(怒)
やり場のない怒りをググっとこらえ、じっとおりこうさんに待って、11時にようやくエルコラーノ遺跡内部へ入ることができました。てなわけで、ちょっと”どや顔”の1枚。 -
古代ローマ時代の79年、ポンペイと共にヴェスーヴィオ山の噴火で一瞬にして埋没してしまった町。そこに今こうして訪れ、当時の姿を偲ぶことができるなんて、発掘作業に携わった全ての人たちに感謝!本当に大変な作業だったと思います。
なんかテンション上がってきました。この風景見てるだけでドキドキします! -
それにしても、結構ちゃんと形が残ってるもんですね。今にも当時の人々が行きかいそうな雰囲気すらある。
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ポンペイに比べて規模は大分小さいのだが、保存状態も良いし人も少ないので、より落ち着いて当時の生活を感じることができるかもしれない。
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時折こんなフレスコ画の一部も目にすることができます。
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居酒屋の跡。丸い穴にはワインの壺を入れていたそうです。
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”フォロの浴場”
そうです、当時の共同浴場です。 -
入口前にはこんな看板が。日本のように、温泉治療をしてた風の絵が描いてます。よくよく見ると、足を治療してもらってる奥の人の顔とか、結構リアルで笑えます。
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ここは脱衣所だったようです。
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右に見える棚に衣類を置いていたのかな。
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床にはこんな奇妙なモザイクが。海の神トリトーンが海の生き物に囲まれている絵とのことですが、海の生き物・・・タコか?
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これも浴場だったかな。
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民家の壁に描かれたフレスコ画。火砕流に埋まったっていうのに、こんなに鮮やかに色が残ってるなんてすごい!
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ね、今にも古代ローマ人歩いてそうでしょ?
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”板引き戸の家”
正面の黒い引き戸は木の板が溶岩で炭化したものだという。溶岩の熱で、一瞬にして炭化した為、燃えずに残ったんですね。この部屋はアトリウム(水盤のある中庭)、引き戸の向こうは食堂だった。 -
これが水盤。古代ローマでは中庭の上に天窓があり、その下に雨を受ける水盤が置かれていたという。
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”格子垣の家”
格子垣のバルコニーが特徴の家。一般市民の共同住宅だったようです。 -
これも住居跡。
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ここも居酒屋跡。古代ローマの時代からワインは愛されていたんですもんねー。現代でもおしゃべり好きのイタリア人、当時もここで酒を飲み飲み、あーでもないこーでもないと話に花を咲かせまくってたんでしょうかねぇ。
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”ネプチューンのモザイク”
海の神であるネプチューンとアンピトリティスの夫婦が描かれているのですが、ほんとにもぅ、どうやったらこんな絵をモザイクで描けるのか毎回疑問。しかも古代ローマにですよ!素晴らしいとしか言いようがない。しかもこの色の鮮やかさ。今でこれだから、当時は更に煌びやかだったんでしょうね。 -
これ、なんだったかなぁ・・・公共の水飲み場だったっけ?
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”テレフォスのレリーフの館”
内部にはギリシア神話の英雄ヘラクレスの息子テレフォスにまつわるレリーフが掘られている。 -
予想外のscioperoのお陰で時間が大分押してしまったため、エルコラーノは駆け足で2時間ほどしか廻れなかった。もっとじっくり見たかった〜!・・・でも大丈夫、また来る気満々です。そしてまた大急ぎでポンペイに戻るのでした。ふぅ〜。
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ここからポンペイ。エルコラーノとは似てるようで微妙に違う雰囲気。
足を踏み入れた瞬間に感じたんだけど、初めて来るのになんか懐かしいような、胸を締め付けられるような感覚。私、絶対ここが好きになるっていう確信みたいなのがありました。 -
円形闘技場に向かう途中にこんな回廊が。
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”円形闘技場”(円形に写ってないけど・・・)
ポンペイのものが、現存する最古のものだという。 -
円形闘技場の外観。
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石積みの壁が特徴的な建物。
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”ヴィーナスの家”
美の化身ヴィーナスはポンペイの守護神でした。 -
そのヴィーナスの壁画。青の美しさ、立体感すら感じるタッチ、色彩のやわらかさ、しばらく見とれていました。ポンペイの人たちはエッチな絵ばかり描いてたわけじゃありません。
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この中庭の突きあたりにヴィーナスの壁画はあります。
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”オクタヴィウス4世の邸宅”
庭園に人工の川が流れているのが特徴です。 -
今日はずーっと遺跡の中歩いてるけど、全然飽きない。むしろもっと見たくなります。
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ふと顔をあげると、そこにはいつもヴェスーヴィオ。こうして平和な中で眺めると、穏やかにポンペイの町を見守っているように感じるのですが、あの日は猛威をむき出しにして噴火し、一瞬で町を火砕流と灰で埋め尽くしたんですよね・・・どんなに恐ろしかったことか、想像だにできません。
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あ、コレ、エルコラーノでも見たぞ。”居酒屋”ですね。
奥のフレスコ画にはワインや商業の神が描かれているそうな。当時ポンペイには居酒屋が数十から百以上あったといわれています。 -
”ステファノの洗濯屋”
このお風呂みたいな水槽で、奴隷たちが足で踏んで洗濯していたらしい。 -
”ギタリスタの家”
柱・柱・柱、柱ばっかり。 -
”大劇場”
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全容はこんなことになってます。
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”スタビアーネ浴場”
この広場は体育場で、運動後に入浴していたという。浴場は男女別になってた。スポーツクラブみたいですね。 -
これは浴槽跡だったかな・・・
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スタビアーネ浴場には、石膏によって復元された人体が展示されていた。長い間灰の層に閉じ込められた遺体はいずれ消え、空洞だけが残る。そこに石膏を流して復元したのだ。
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見ていて本当に胸が苦しくなった。その瞬間何を想ったのかな。何かを想う余裕もないほど突然だったのかな。
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いくつかの像は死の瞬間の阿鼻驚嘆の表情までが見てとれ、幸福と悦楽に満ちた生活を送っていた人々の悲しい最期に涙が流れた。
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スタビアーネ浴場を出て、また歩き始める。大分足も痛くなってきていたが、気持ちが前へ前へ進む。
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”フォロ(公共広場)”
後ろにはやっぱりヴェスーヴィオ山。雲で隠れちゃってるけど、いい眺め。当時の人たちと同じ眺めを見てると思うと感激です。 -
”フォロの浴場”
写真はテビダリウム(温浴室)のフレスコ画 -
”踊る牧神ファウノの像”
当時のポンペイで最も大きく美しいと言われたファウノの家の水盤にちょこんと居ます。もっと大きいのかなと思ってたけど、実際見たら小さっ!40センチくらいじゃなかったかなぁ。それでも一所懸命踊ってるから可愛い♪ -
”メレアグロの家”
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”メルクリウスの塔”
メルクリウスは、ローマ神話に登場する商業の神です。
ここからエルコラーノ門を抜け、墓地通り(文字通り、墓地が並ぶ通り)を歩きます。 -
てくてく、てくてく、てくてく・・・最終目的地が遠い〜!
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そして、ここが最後に目指した”秘儀荘”
遺跡の西側、ポンペイの町からは少し離れた場所にあり、大小60もの部屋から成る大邸宅。秘儀荘という名前がなんだか怪しいが、ここで、当時流行していたディオニュソス(ギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神)信仰の密儀が行われていたらしい。 -
秘儀荘内大広間には壁一面の大壁画がある。とても保存状態が良く、色が鮮明に残っている。とりわけ”ポンペイ・レッド”と呼ばれる独特の赤が目に焼きつく。秘密の儀式の絵だというが、なんだか艶めかしい雰囲気・・・。
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秘儀荘内にあったナゾの物体・・・
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ブドウを圧搾する機械でした。な〜んだ。
さすがデュオニソス信仰の館、ワインも鋳造してたんですね。 -
またフォロ周辺に戻ってきました。
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”ジュピター神殿”
ポンペイの宗教建築物としては最大のものだったという。 -
なんかイイ景色。
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コリント式円柱の残る”アポロ神殿”
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4時間ほどでざっと主要なところを見て回ったポンペイ遺跡ですが、もっとゆ〜っくり、じ〜っくり見たかった!これも次回のお楽しみにとっておきます。入場した時に感じたように、やはりポンペイは特に心に訴えるものがある遺跡。大好きになりました。
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予定ではこの日夕方にアマルフィ入りし1泊する予定でしたが、大幅にズレた為、今夜もポンペイ泊。でもいいや〜。ポンペイすごく気に入ったから。
一旦ホテルに戻り、シャワーを浴びてから今夜の夕飯を求めて街へ。たまたま入ったedicola(新聞雑誌の売店)のおぢさんにどこかおススメのレストランは無いか尋ねたら、1件のお店に電話してくれて、しかもそこまで案内してくれる始末。んもぉぉ〜、どこまで親切なんだ(泣) -
Osteria ”Da Peppino” http://www.osteriadapeppino.it/
ドゥオーモから徒歩5分ほど、ドゥーカ・ダオスタ通りにあります。
私は貧乏学生だから・・・と言ったら、店主が「おススメを適当に出してあげるよ、もちろん値段は心配しないで」と言ってくれました。まず前菜に地元の名物の盛り合わせが出てきたのですが、これだけでもかなりのボリューム。次に写真のボンゴレスパゲッティを出してくれました。店主が写真撮ってくれたのですが、この方もなかなかの腕前で、このピンボケ(笑) -
最後に、名前は忘れましたが地元の魚を使ったこの料理が出てきました。これが絶品だったんです〜!すでに結構お腹いっぱいだったのですが、ペロリと平らげてしまいました。
結局、前菜、パスタ、魚料理に水とテーブルチャージも含めて合計20ユーロ。こんなに美味しくて、こんなにたくさん食べて、なんだか申し訳ない感じでしたが、店主は笑顔で「また来てね」と言ってくれました。ますますポンペイ好きになっちゃった〜。絶対また来る! -
ホテルに戻り、「づがれだぁぁぁ〜」とグダグダしていると、外がなんだか騒がしい。バルコニーに出て見ると、尼僧が蝋燭を手に練り歩いてました。私の部屋のバルコニーからはドゥオーモも間近に見えたので、しばし神聖な夜の風景を眺めていたのですが・・・
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突然ドゥオーモから花火が上がり驚きました。
相変わらずのピンボケ写真ですが・・・ -
イタリアで花火が見られるとは思わなかった〜、嬉しい、嬉しい、キャッキャ、キャッキャと一人ではしゃぐ。はしゃいだからピンボケしてんのか?いや、そんな問題じゃない(汗)
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日本の花火みたいに、デザインや色のバリエーションは無いんですけどね、でもライトアップされた教会とのコラボは幻想的。
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あぁ〜キレイだった〜☆素晴らしいポンペイの思い出に、一層花を添えてくれました。明日は朝からアマルフィへ移動です。またどんな美しい景色を目にすることができるのか、楽しみ♪
それにしてもピンボケ激し過ぎ(汗)
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この旅行記へのコメント (2)
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- 真@tokyoさん 2014/06/06 12:30:29
- エルコラーノ
- こんにちは
「シチリア準備編」から、こちらに飛んできました。
10月に参ります。
時間的な余裕がないのですが、エルコラーノ、ポンペイ それぞれ入場から退出までに要した時間はどのくらいですか?
それらには3時間くらいしか取れません。
他はパエストゥム、カゼルタ王宮で2日 ナポリ市内はパスします。
そんなわけですが、エルコラーノ13時入りでポンペイまで廻りたいが可能でしょうか。
よろしく
- めておら☆さん からの返信 2014/06/06 12:52:43
- RE: エルコラーノ
- 真@tokyoさん、はじめまして!
私のつたない旅行記を読んでいただき、また投票もいただいて
感謝してます。ありがとうございます。
シチリアドライブ旅行を計画中との事ですが、少しでもお役に
立てれば私もウレシイです。シチリアの続編は少しずつになり
ますがUPしていきますので、またよかったら覗いてみてください。
それから、ご質問の件ですが、エルコラーノの所要時間は約1時間
ほど、ポンペイは規模が全然大きいので、やはり3時間弱かかった
と思います。それでも時間が無かったので駆け足でまわったんです
けどね。
私は遺跡が大好きなので、マップに書いてある場所は残らず回った
のですが、主要なところだけ回るのであればもう少し短い時間で
済むかもしれません。
午前中にエルコラーノをざっと見て、午後からポンペイを見る、という
のは可能だと思います。ただ、結構疲れますよ〜、すごく歩くので。
ナポリは行かれないんですね。ナポリは汚いとか危険とか言われて
ますが、私はいい町だと思います。食べ物も美味しいし。もし機会が
あれば行かれてみたらどうでしょうか。
めておら☆
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