⑩『真夜中に見ちゃったもの』と『チョット良い話し』のこと（バリ島 ｄｅ ２０日間）

2012/06/17 - 2012/07/06

今回の渡バリの理由は
バリ島で病に倒れた旦那の陣中見舞いでした。

国際電話で『ダメだ･･･もう死んじゃうと思う　ごめんね』と
朦朧と話す旦那の後ろでは大パニックになってる村人達の声

（；＿；）人生って儚いよ～（涙）


結果、椎間板ヘルニアの疝痛発作が起きたらしく････

村人たちの手作りタンカで病院に運んでもらい
痛み止めの点滴打ってもらったそうです(^-^)

ということで身の回りの世話をしにゆくつもりで
９日間の日程で出かけたのですが

なんだかんだと２０日間の滞在になってしまいました。

観光旅行で１度だけ行ったバリ島でしたので
短い期間でも『暮らす』という事でワクワクしていました。


ですが、こんなに地元密着な暮らしになるとは想像しておらず･･･
ビックリする事が多かったです。

東南アジアでは･･･と言ってもシンガポール・セブ島・プーケットや
ランカウイ島などしか行ったことはありませんが、

ニコニコと寄ってくる現地の人に深く関わると
あれれ？とガッカリさせられるイメージだったので、
なるべく立ち話し程度にして
食事や観光を共にしないようやり過ごしていました。

ですので近所の方々が親切にしてくれる事を、どこか信じられずに緊張で旅は始まりました。




～☆彡～☆彡～☆彡～☆彡～☆彡

①大韓航空でバリ島へ
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10687763/

②サヌールでランチ・Hardy'sで買った物
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10687823/

③船でウミガメの島へ＆スランガンのレストラン
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10688404/

④クタのサンティカ・プレミア・ビーチホテル
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10688545/

⑤買った物などです。市場・バイク屋台・ロッテマートetc
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10689985/

⑥１１時間カーチャーターでウブドへ）
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10690988/

⑦バリ島でビックリしたこと＊ほぼスランガン
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10692102/

⑧ケチャとローカルなワルン
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10693347/

⑨再びウブドへ連れてってもらったこと
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10693536/


⑩『真夜中に見ちゃったもの』と『チョット良い話し』のこと
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10693967/

⑪バリ島ｄｅ２０日間が終わりました（帰国便はガルーダ）
http://4travel.jp/traveler/ecco1111/album/10694740/

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0

【真夜中に見たもの】怖い話ではありませんよ(^-^)/

ある晩のこと、真夜中にふと目が覚めたら
部屋の入口の所にボワ〜っと輝く物体が立ってまして(^^;

物体は１５０cmくらいの大きさで
y〜く眠い目を凝らして見たら･･･

大きな傘のようなもの持った丸っこい人
･･･そんなシルエットでした。

なにしろボワンと光っていました。


こういうのって、
何か言いたいことでもあれば
解るように出てくるもの。


自意識過剰になって霊見ちゃった！
なにかしてあげなきゃ！

なんて言うのは余計なお節介。

そう自分に言い聞かせながら。
しばし見つめていましたが

消えるわけでも動くわけでもないので、
また眠り朝になりました。

翌日はすっかり忘れてしまっていたのですが、

夜になり村人達との飲み会の席でふと思い出したので、
昨晩の話しをしてみました。

この村の人だけなのかも知れませんが、
（ヒンドゥー教だから？）

フェアリーや精霊なんていうと
今の日本人ならばティンカーベルみたいな
微笑ましいものを想像すると思うのですが、

バリでは精霊も悪霊も霊魂も
みんな同じ『Roh』というようで、
怖がるわけではなく、
ある種の『畏れ』を持っているようです。

だからチャナンなど、心と礼を尽くすのだと解りました。


ということで、一同神妙な面持ちに(^^;

で、昨夜の話しなのですが、
日本語の話せる村人がバリ語でみんなに通訳したら、
ウンウンと唸り始めてしまって･･･m(_ _)m

その中の一人が『ワカッター!!!』とひらめき全開に^^。

『ママの家、神棚の神様の傘破けてるヨ！
　あの傘、意味がアル　
　傘ハ　色んな悪い事から　守る意味ダヨ
　ママ　バリにキテ　チャナン　お祈りした　
　ダカラ　教えてモラタダヨー』

ホントのところは解りませんが、
そう言われると、破けた傘も気になってきたし

みんな一件落着して、こんな↓感じだし^^

ヽ(＾▽＾)人(＾▽＾)人(＾▽＾)人(＾▽＾)ﾉ



でも傘ってどこに売ってるの？

いくらなの〜？

市場にあるって言うけど、神様の物でも値切っていいの？


o(-_-;*) ｳｩﾑ…

翌朝、村人が『ママ〜！　ジャジャ〜ン(´∀｀)』

意気揚々とご登場^^

傘を買ってきてくれました。ヾ(*ﾟｰﾟ*)ﾉ



真夜中に見た物体は、まさにこの位置に

ボワワンって立ってたんで

ドッキリしましたよママは(◎-◎;)!!

でも、新しい傘に取り合えれば良いわけではないらしく、

『友人が来てくれるまでは、置いといて♪』と言われました。

友人が綺麗なお花を持って来て
可愛く結んでくれました。

おまじないかな？

こんな感じです。

忙しいのに、有難いです(T△T)

出来上がり(*^_^*)

あとは旦那連中が来たらやって貰うから
このまま待っててね♪と

新しい傘になりましたヽ(^◇^*)/ ﾜｰｲ

風が強くて紐が飛ばされ
下まで拾いに行ったり

とっても暑いのに、ありがとうございます。

どらどら？
傘　新しくなってよかったね〜って(*^_^*)

◇その夜のこと◇

彼らが私に
『トゥリマカシ　ママ』と頭を下げるんですよ（涙）、

『なぜ？　ママの方が　ありがとうなのに』と聞くと、



『パパは日本人ダカラ　バリの神様　関係ない

　デモ、この前　病気の時　みんな　心配シタ

　ママ　バリ来た　チャナンのお供えに　お祈りシテル

　ダカラ　パパもお祈りするようにナッタ
　
　傘　ワルイ事　から　マモル意味アル
　
　傘　新しくなった　ダカラ　パパ　もう心配ナイ

　私たち　ミンナ　安心シタ　ウレシイ　
　
　ダカラ　ママ　アリガトウ　ゴジャイマス』


ビックリして嬉しくて(┯_┯)してる私を見て

ママ　ナンデ　泣く？

今日　ワタシハ　ウレシイ！！！

ダカラ　ママ、パパ　飲もう!!と（；＿；）

旦那はバリの神様に守ってもらってるだけじゃなくて
きっと、あなた達の優しさに守られてるだと思う（涙）

そう伝えたかったけど、
言葉の壁が大きくて上手く言えたかな？

言葉も精神性も、
　　　いっぱい学びたいと心から思う経験でした。

【食べるということ】

私たち夫婦は少食なんです（汗）

１日２食で十分なんです。

１回にいっぱい食べられないんです。

でも、私は体格がとてもよろしくて･･･(^^;

何度説明しても信じて貰えず
食が合わないのかと村人達を心配させてしまいました。

そうですよね。。。

だったら、この贅沢なお肉は
どうして付いてるんだ？って思いますよね(ｰｰ;)

ママは長旅で疲れてるから･･･と
毎日、朝ごはんを届けてくれるのですが
二人で1人前食べればお腹いっぱいです。

半分は冷蔵庫にしまっておくと
タッパを取りに来ては、見つかってしまい

『マカン！！　マカン！！（食べなきゃダメ）』

って叱られます（笑）


（この焼きそば、めちゃ辛くて美味しいです）

これは夜の飲み会の時に友人が買ってきた
美味しい卵焼きです。

なんでも、みんなで分け合う村人たちなのに･･･

『これはママに』って、
わざわざこっそり持って来てくれたり(T-T)

アイスを買い食いしてるのを見て
甘いものが好きだと察してくれて
デンパサールでコレを買ってきてくれたり

←コレめちゃ美味しいです。
ホットケーキに餡子とチーズクリームが挟まってました^^

旦那に聞いたのですが、村人の暮らしは
決して豊かではないそうです。

私たちの面倒をよく見て下さる夫婦の夢は
冷蔵庫を買うことなのだそうです。

それなのに、

『ママ　全部　食べられない　
　勿体ない　ダカラ　食べないは　ダメ』

と、だから半分こしよう！と
ごはんを買ってきて目の前で広げて、
説明しながら食事を促してくれたり（；＿；）

この緑の葉っぱはミントでした。
辛いソースとあいまって美味しかったです。

【旦那から聞いた良い話のこと】

こんな優しい人が集まる村ですが、

『中には悪い人とかいないの？』

と旦那に聞いてみました。

旦那が住み始めて間もない頃のこと

２〜３度一緒に飲んだことのある漁師の村人に
『良いイカが水揚げされたから安く買わないか？』
と言われたそうです。

親切に言ってくれたのかと思い１Kg買って
調理して飲み会の肴に持って行ったそうです。

ここでは何か食べ物を持っていくと、
どこで買った？　誰からもらった？　いくらだった？
とよく聞かれます。

（カーストなどがあるからでしょか？）

旦那は聞かれるがままに、

『○○さんから××ルピアで買ったんだよ〜』と

嬉しそうに話していたんだそうです。

それから１週間後のこと･･･

『この前のイカ･･･値段は本当はもっと安かった
　　　　　　　　　　　　　　嘘ついてごめんなさい』

と突然、漁師が謝りにやってきたそうです。


先日の飲み会で話を聞いた村人達が、

その日から入れ代わり立ち代りで

漁師の所に行っては文句を言っていたそうです（笑）



漁師が謝罪に来た時、たまたま家に居合わせた村人達は

『ズルイことしていては　意味ないよ！！』と、

また漁師を叱り始める人や、

『村の仲間がこんな事して、自分は恥ずかしい』と

自分の胸に手を置きならがら謝る人


さまざまだったそうです。

こうやって良識ある大人が
下の人たちを育てていってるんだろうな･･･

そう旦那は話してくれました。

私が滞在中も可愛らしいエピソードがありました。

この子は、ほぼ我が家で過ごしている子です。
近所に家があるのですが父親が少し変わっているようで、
ある日、リュックを背負って家出してきて以来、週の半分は我が家で過ごしているんだそうです。

この子がライターを無くした！と探し回っていたので
バリに来て買った３個９０円のライターがあったので
『ママのを１個あげる(^-^)』と言ったら、

　　超・超・拒絶です(ﾟoﾟ;ｴ？



旦那曰く、むやみに物を貰わないんだよ。

それと、我が家で過ごすのは事情があるから仕方ないけど

だからって甘えた暮らし方してると、みんなに叱られるんだよ。

と、教えてもらいました。

【旦那が急病になった日のこと】

私が渡バリする２週間前の夕方のこと
旦那は突然の疝痛発作で全身がつっぱり、顔も歪んだまま戻らず、死を覚悟したそうです。

その時、家には村人が二人いたそうです。
我が家の庭に筋トレをしにきて、そのまま話し込んでた村人です。

あーー！と言って全身痙攣した旦那を目の当たりにして
大パニックなりながらも、私に電話を繋いでくれたり、
村のお医者さんを二人も呼びに行ってくれたり･･･

村のお医者さんでは対処できない事がわかり、
タクシーを呼んで大きな病院に運ぼうとしてくれたり･･･



朦朧とした中で旦那が覚えてる事は
気づいたら家の中に２０〜３０人の村人がいて
パニックになってる人、
大きな声で叫ぶように話している人
泣いちゃってる人･･･

さまざまだったそうです。

痛みが酷くて動けない旦那のために
村の長椅子の足を切って担架を作って運んでくれたそうです。


その時の私はと言えば、旦那から
『もうダメだと思う、今までありがとう、ごめんね』と、
ろれつ回らない突然の国際電話に生きた心地がしなくて（；＿；）


そんな私を気遣って、旦那の代わりに村人達が何度も電話をくれました。

『救急車は時間がかかるからタクシー呼んだからね』とか

『ママ　心配ない　大丈夫だよ』とか

病院に着いたことや、いま治療をしていること
もうすぐ治療が終わる、もうすぐパパと話せるよ･･･など

そんな事をいろんな人が、英語やカタコトの日本語で
一生懸命教えてくれました（；＿；）

病院から帰る時には、おぶってくれたそうです。

その日から、ずっと朝ごはんを届けてくれていたんだそうです。


今回の旅は、陣中見舞いというより
お世話になった村人に直接お礼を言いに行く旅でした。



なのに、私までお世話になるばかり、
もっと言葉を勉強しよう。
もっとみんなのように、あたたかい人になろう。
そう強く誓った旅になりました。

ずる賢い人もバリ島にはたくさんいます。

人は日々の中で、小さな我欲との戦いがあるのは当然の事なんだと思います。


バロンダンスのように、
　　　善と悪が戦い続けて勝敗がつかないのが
　　　　　　　　　この世なんだと思いますが･･･




自分の中にある善に、

素直に生きられる視点を持った時

人は本当の幸せを
　　　　手に入れることができるのかも知れない｡｡｡




それが見えないものへの敬いや
　　　　　　信仰だったりするのかな？


宗教ではなく、

自分の心の中の『善』という神様に素直に生きること･･･


そんな事をしみじみ考えさせられた旅でした。

村人の口癖

『悪い人に悪い事をさせてしまう　それはカルマになる』

・・・重い言葉です。

この旅行記へのコメント （4）

• takemoさん 2012/09/03 00:46:28

  ありがとうございます。

  eccoさん、こんばんは。
  はじめまして、takemoです。
  
  フォローワーに登録して頂き、ありがとうございます。
  そして、タイトルに興味を持って開いたこの旅行記ですが、実際に読ませて頂き、その素晴らしさに「ありがとうございました」と言う気持ちでいっぱいです。
  
  とても、良い旅行記で少しホロリとしてしまいました。
  優しさに触れた気がして・・・
  最後の方から読み始めてしましましたが、最初からゆっくりと読ませて頂きます。
  また、お邪魔させて頂きます。
  
  それでは、また。
  
  　takemo

  eccoさん からの返信 2012/09/03 09:08:55

  こちらこそありがとうございます。

  takemoさんへ
  
  こちらこそ優しいメッセージをありがとうございます。
  
  最近のピピ島はどうなってるのかな？と思いピピ旅行記を検索していたら
  takemoさんの素敵な写真が目に飛び込んできて、
  見惚れてしまいました。
  
  特に小鳥さんの写真がとっても素敵で･･･☆彡
  
  takemoさんの写真は、旅行中に目にする光景そのままで、
  でも、『あっ』と思って、主人に『見てみて！』と言った瞬間に
  小鳥が飛んで行ってしまったり、
  
  景色も、わぁ素敵！！とカメラを取りに行っている間に
  日差しの加減が変わってしまったり･･･
  
  どんくさい私には写真におさめられない素敵な景色が
  takemoさんの写真の中にたくさんあって、感動してしまいました(^-^)
  
  
  すっかり癒されてしまいました。
  
  またダラダラと長く拙い文章の旅行記を読んで下さって
  本当にありがとうございます(*^_^*)
  
  読んでくれて共鳴共感してくださる人がいるって
  心があたたまります。
  
  コメントとっても嬉しかったです。
  
  また、癒されに旅行記に伺わせて頂きます(o^-^)
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　感謝　ecco☆彡
  
  　　　　　　　　
  
  

• ブナケン島島民さん 2012/08/07 07:51:13

  まるで国が違う人のようです

  eccoさん、はじめまして。旅行記に立ち寄らせていただきました。
  ”暮らした”人の旅行記って、そんなにお目にかからなかったので新鮮でもあるのですが、この旅行記読んで、ある種の衝撃をうけました。
  私もインドネシアの島に住んでますが、同じインドネシアなのに、そちらの村の人たちは、全く別の人種の方たちのようで驚きです。羨ましがっても仕方ないのですが（苦笑）。　
  優しい人達の存在を知って、久しぶりにちょっとだけ胸が救われたような気もしました。
  素敵な旅行記をありがとうございました。
  
  

  eccoさん からの返信 2012/08/07 12:29:49

  ブナケン島島民さんへ

  わぁ(*^_^*)
  
  とりとめのない旅行記をお読みくださり、
  また優しいメッセージまで･･･ありがとうございます。
  
  人の優しさにウルウルする反面、疑ってかかってた自分を反省の日々でした(^^;
  
  ヒンドゥー教の信仰心が厚いことと
  小さな土着の島なので、みんなが顔見知りなことが
  功を奏しているのではないかと思いました。
  
  私が散歩でどこを回ったか、夜になるとみんなが知っていて
  ママ、今日は遠くまでジャランジャランしてたでしょ？（笑）と
  よく言われました。
  
  知らない村を散歩するのは少し緊張と怖さがあったのですが
  あぁ、見守ってくれてるんだな〜と
  安心して毎日散歩できました^^
  
  
  
  旦那はバリ島を行き来して１０年になります。
  ココに住むようになって、やっと、心から信用して付き合える人たちに
  出会ったとポツリと言っていました。
  
  途中でバリ島から引き上げていたら
  きっと、私達はもっと違う印象を抱いていたんだと思うと
  人生って面白いものだな･･･なんて思ったりしました。
  
  
  ブナケン島、とっても素敵な所ですね。
  珊瑚礁がとっても綺麗です(*^_^*)
  
  メナドという綺麗な海の事は少しだけ知っていたのですが
  ブナケン島だったんですね♪
  
  いつか行ってみたいです^^
  
  ブナケン島島民さんの旅行記、楽しみに読ませて頂きます。
  メッセージ本当にありがとうございました。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　＊感謝　ecco(*^_^*)＊
  
  
  
  
  > eccoさん、はじめまして。旅行記に立ち寄らせていただきました。
  > ”暮らした”人の旅行記って、そんなにお目にかからなかったので新鮮でもあるのですが、この旅行記読んで、ある種の衝撃をうけました。
  > 私もインドネシアの島に住んでますが、同じインドネシアなのに、そちらの村の人たちは、全く別の人種の方たちのようで驚きです。羨ましがっても仕方ないのですが（苦笑）。　
  > 優しい人達の存在を知って、久しぶりにちょっとだけ胸が救われたような気もしました。
  > 素敵な旅行記をありがとうございました。
  >
  >