2011/09/10 - 2011/09/13
95位(同エリア160件中)
てつさん
鞏県石窟を後にした我々は、ようやく今回の旅の最大の目的、北宋の皇帝陵へと向かいました。
北宋皇帝陵は鞏義市西南部、嵩山北麓に位置し、太祖趙匡胤から哲宗までの七皇帝と、太祖の父宣祖趙弘殷の七帝八陵が存在します。
そのうち、我々が見学したのは、仁宗永昭陵と太祖永昌陵。
ある意味、とっても対照的な皇帝陵でした。
どう対照的かは、以下をお読みください。
永昭陵
住所:鞏義市区
永昌陵
住所:西村鎮常封村(永安陵西北360m)
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まず我々が向かったのは、鞏義市内にある永昭陵。
北宋第四代皇帝仁宗の陵墓です。
永昭陵は、1995年から復元整備され、現在は宋陵公園となっています。
写真手前と奥に、それぞれ左右対称な赤い壁の建物が見えます。
手前が鵲台で陵墓の第一道門、奥に見えるのが乳台(第2道門)です。 -
鵲台を抜けると、陵台へと向かう神道が伸びています。神道の両脇には石像が並びます。
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まず最初に立つのが、華表(望柱ともいう)。
宗陵の華表は八角形で、柱の部分には龍紋が刻まれています(皇后陵の場合は鳳凰紋か牡丹紋)。
以下、順に石像を紹介していきましょう。 -
象の像(シャレじゃありません)。
しかし、この記事を書いている時点で、唐、明、清の皇帝陵をいくつか見ていますが、石像に像がいる例はあまり無かった記憶が・・・。
しかもこれ、実は象だけではありません。 -
実は、象使いとセットなんです。
象は外国から貢上されたもの。
従って象使いも外国人です。 -
瑞禽(または馬頭鳳)。
これは、頭が馬、体が龍、爪が鷹、鳳凰の尾と背中に翼がある想像上の動物。
祥瑞を表す動物なので、名前が瑞禽なんだそう。
これだけなぜか象ではなくて、石版のようなものに彫刻されています。
こうした形のものも、他の時代の皇帝陵には無かったよなぁ。 -
これは上の写真の石版を裏から見たところ。
この模様は雲海と山並みを表しているんだとか。 -
lu(漢字は「用」の右上に点が付く)端(またの名は独角獣)。
これも伝説の動物で、祥瑞を表しています。
頭は豚に似て、体は獅子のよう。 -
馬と御者。
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虎。
虎は尊厳と高貴の象徴なんだとか。 -
羊。
吉祥の「祥」の字は、古代では「羊」の字を用いていたことから、これも吉祥を表す動物とされています。
虎と羊が並んでいるのは、君主と臣民が平和共存し、天下太平である様子を表しているそう。 -
ここから、動物ではなく石人像になります。
これは、外国からやってきた客使。 -
武臣像。
剣を持っています。 -
文臣像。
笏を持っています。
宗陵では文臣像のほうが武臣像より上座(陵墓に近い)位置しますが、これは太祖趙匡胤の文臣を厚遇する政策が反映されているそうです。 -
ようやく乳台と南神門の前まで、たどり着きました。
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南神門の前には門獅がいます。
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門獅の奥には、鎮陵将軍の石像が立ち、獅子と共に陵墓を守ります。
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アップすぎてわかりにくいですが、本当はこれ三段の階段状になっている石で、「上馬石」といいます。
「上馬」つまり、皇帝が馬に乗る時に使用する石です。
側面には龍のレリーフが施されています。 -
南神門の奥に陵台(墳丘)があるのですが、こちらは非公開で中に入ることはできませんでした。
頑張って扉の隙間からのぞき込むと、墳丘の前にも石像が。
一体しか見えませんが、南神門の内側には宮人が、墳丘の前には内侍像があるそうです。これは内侍像でしょうか。 -
乳台の前から、神道を振り返って見たところ。
ちなみにこれらの石像は全て神道の両側で対になっています。 -
永昭陵の次に向かうは、太祖趙匡胤の永昌陵。
前日の雨でドロドロにぬかるんだ道を進んでいくと・・・。 -
一面のトウモロコシ畑。
でも、よく目をこらしてみると何かがありそうです。 -
近づいてみました。トウモロコシ畑からなにやら白っぽいものが頭をのぞかせています。
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さらに近づいてみました。
どうやら白っぽいものは、石像のようです。
そう、ここ永昌陵はきちんと整備された永昭陵とは対照的に、放置された皇帝陵なのです。
太祖(つまり建国者)なのに、この扱いってどうよ。 -
それでは、石像に近づいてみましょう。
トウモロコシの葉をかき分けかき分け、進んで行きます。 -
華表。
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象使いと象。
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瑞禽のレリーフ。木々に埋もれてよく見えない。
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lu端。
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馬と御者。
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虎。
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羊。
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石人像。前側に回ることはできませんでした。残念。
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同じく後ろ姿の石人像。
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こんもりした小山が墳丘です。
石人像は前側から見れないなど、制約はありましたが、おそらく石像の構成は永昭陵とほぼ同じだと思われます。
個人的には整備された永昭陵より、こちら永昌陵のほうが好みです。
それに復元された場合、往々にして石像の位置などが変えられてしまっているので、本来の様子を知りたいなら、やはり整備されていない山陵を見たほうがいいと思います。
ただし、問題はこのトウモロコシ。
もしもう一度見に来るなら、次は必ずトウモロコシが刈り取られた冬に来ようと誓い合ったのでした。
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