2011/02/11 - 2011/02/22
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うたた寝犬さん
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日本では寒さに身が縮む真冬の2月。そんな頃に訪れたシチリアはぽかぽかと暖かく、道ばたにはピンクやイエローの小花、新緑で元気いっぱいの草にあふれていました。
初めてのシチリア旅。12日間にタオルミーナ、シラクサ、ラグーザ、アグリジェント、パレルモを訪問。どの街も、ゆったりゆるゆる時間をかけて満喫しました。
それでもまだまだ足りない! もっともっと、あそこにも、ここにも行きたい!
次のシチリア旅行を目指して、ひとまず今回の旅の記録です。
<旅程>
2月11日 成田→タオルミーナ
2月12日 タオルミーナ
2月13日 タオルミーナとカステルモーラ
2月14日 シラクサ
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2月15日 シラクサ ←今回ここ(4)
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2月16日 シラクサ
2月17日 ラグーザ
2月18日 アグリジェント
2月19日 パレルモ
2月20日 パレルモ
2月21日 パレルモ→成田
2月22日 成田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 徒歩
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6:00ごろ起きて、部屋のバルコニーから仰ぎ見る空は真っ青。今日1日がわくわくするお天気です。
朝の散歩をしようと、階下に降りていきましたが、ホテルのフロントには誰もいません。入口の扉の鍵も閉まっていて出られません。仕方なく部屋に戻ってストレッチしながら体を動かしていました。 -
毎日の楽しみの朝ごはんです!
8:00ごろ、再び階下に降りていきました。
ホテル1階受付の左横に小じんまりした部屋があり、そこが食堂です。
お客さんは少な目。観光客ではなく、出張で来ました風の男性が、新聞を読みながら食事をしていました。 -
パン、バター、ジャム、ヨーグルト、フレーク、オレンジジュース、紅茶、コーヒー、フルーツ……。定番の朝ご飯が、きれいに並べられています。
<うたた寝犬>は、トーストと紅茶とヨーグルトをいただきました。 -
9:00ごろホテルを出発。ホテルが面しているgargallo通りを進んですぐ突き当たったMaestranza通りにバス停があります。すぐミニバスが通りかかったので、とりあえず乗ってみたら、新市街のシラクサ駅まで運んでくれました。
ここから歩いて、ギリシャ劇場があるネアポリス考古学公園に向かいます。 -
新市街は車道が広く、車の通りも多く、信号が少なく(あっても青から赤にすぐ変わるので)歩行者には優しくない街並みです。おまけに、だんだん暑くなってきました。
ハアハアしながら、考古学公園エリアに到着。公園入口の反対側に、お土産屋さんが軒を連ねル場所があり、そこが入場チケットの売場になっています。さっそくチケットを買いにいきますが、窓口がなかなか見つかりません。ずっとお土産屋さんが続きます。
歩いていくと、お土産屋さんの列が途切れたさらに遠く離れたところに、小さな小屋がありました。そこがチケット売場。冗談みたいに、観光客の導線を無視した、遠く離れた場所にあり、なんだか笑ってしまいました。 -
ギリシャ時代の遺跡が並ぶ、考古学公園を歩いていきます。目指すはギリシャ劇場。だんだん日差しが強くなってきました。
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劇場はもうすぐです。あの建物の向こう側。それにしても、ポツンと立つこの小屋みたいな建物が気になります。
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青空に向かって、ずんずん。
よいお天気ですが、2月だからよい気分でいられるのです。ここを真夏に歩きたくありません。 -
見えてきました。
ウィキペディア先生によれば、古代ギリシャ時代の建造物としては最大規模を誇る劇場だそうで、1万5000の座席数があるとのこと。 -
座席段の石の一つひとつが大きいです。
「8つの階段通路により9つのセクションに分かれ、67列(段)」あるそうです。 -
シートに座ってみます。
今も現役の劇場で、毎年ここで古代劇が上演されています。
2012年は5月11日から6月30日まで、公演があったようです(参考↓)。
http://www.indafondazione.org/en/la-stagione/2012-2/
http://oma.eu/news/2012/oma-designs-stage-set-for-greek-theatre-in-syracuse
ここで観劇できたら素晴らしいでしょう。
ここで6月に観劇した後、イタリア本土のベローナに飛んで、ローマ時代の競技場で毎年6月から開催されるオペラフェスティバルなんか観れたら、悶絶します。 -
舞台に立ってみました。響きは抜群です(一応、吠えてみました)。
劇場や競技場などの遺跡は、多く残っていますよね。人の気持ちを喜ばせ楽しませる建造物は、とりわけ長く残るものなのかもしれません。
<うたた寝犬>はしばし感慨にふけっていました。 -
それにしても、この小さな家が気になります。これは何でしょうか? どなたか教えてください。
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パオロ・オルシ州立考古学博物館(Museo Archeologio Regionale P. Orsi)を訪れます。
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イタリアでも屈指の考古学博物館だそうです。
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ちょうど、シラクーサで出土した貨幣の特別展が開催されていました。
紀元前4世紀ころのシラクーサでは、当時の世界でももっとも美しい貨幣が盛んに鋳造されていたそうです。展示されていた銀貨、金貨に彫られているモチーフの美しさには圧倒されました。精緻な人物の横顔、4頭立ての馬車、農作業風景、イルカやカニといった動物など、見事な絵柄ばかり。しかも、貨幣の量がはんぱではなく多いのです。
発掘された状態がそのまま展示されているものがありました。皮袋に銀貨がぎっしり入っています。これだけの量があるなら、1点1点、高額販売しても良さそうに思います。
とにかく、素晴らしい特別展でした。
しかし、これだけではなく常設展の中みもたいへん充実していて、見応えがあります。うたた寝犬は、古代ギリシャの歴史もシチリアの歴史もうとく、もし基本的な流れだけでも知っていたら、もっとこの博物館の展示を楽しめたろうにと思いました。
展示品は、神殿の遺跡から出土したレリーフや、女性像、壺などたくさんあるのですが、一つひとつ眺めていると、だんだん懐かしくなってくるのです。
女性像は百済観音のような表情を見せているし、神殿の屋根まわりに彫られている魔除けの顔はそのまま鬼瓦だし、いたるところに見る装飾模様のメアンドロス柄は、ラーメン模様=雷文まんまだし。
<うたた寝犬>にとっては、いつまでいても退屈しない博物館でした。 -
博物館の近くのBARでお昼をとりました。なぜか、写真を残していません。よほど疲れて、食べることに集中していたのでしょう。
サン・ジョバンニ教会の前で一休みしています。
この教会の地下には4世紀の広大なカタコンベがある、とガイドブックにありました。見学できるようですが、このまま失礼することにします。 -
シラクサの人々に、その見かけ姿の評判があまりよろしくない、涙の聖母教会の近代的な建物が見えます。
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ホテルのあるオルティージャ島に戻ることにします。バスで帰るため、停留所のあるシラクーサの駅に向かいます。
途中、鉄道駅の表示看板が見えてきました。これは普通、線路近くにあるもののはずですが、ここには線路は通っていません。昔は鉄道が通っていた場所だったのかもしれません。 -
駅をたどって歩いていきます。
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シラクーサの駅に着きました。きれいな駅ですね、まわりはさびれた感じなのですけれど。
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今回のシチリア旅、本当は鉄道に乗りたかったのですが、結局、移動は車になりました。なので、この駅に用はないのですが、なんだか恨めしくてホームをのぞき込みます。おや、タオルミーナ行の列車がもうすぐ着くようですね。
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来ました来ました。
次回、シチリアを旅行するときは、鉄道を利用したいです。
列車の車窓からの眺めや、駅がとても好きなのです。 -
自由行動している「二人」。
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駅前に訃報広告というか、「○○さんが、いつ、これこれでお亡くなりになしました。生前はこれこれこんな活動に身をささげた、素晴らしい方でした。お葬式は○月○日に○○教会でありあす」みたいな告知がされたボードがありました。
イタリア語がきちんと読めたら、それぞれの人生や人となりが伝わってくるものなんだろうなと、しばらく眺めていました。 -
ミニバスに乗って、オルティージャ島に戻ります。
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バスを降りて、ドゥオモ広場に向かって歩いているところ。ちょっとのどが渇いてきました。
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ドゥオモ広場のカフェに座り、紅茶とお菓子のBabaaでひと休み。このときも、写真を撮るのを忘れています。<うたた寝犬>は、気持ちがガツガツしているときは、いつも写真を撮り忘れます。
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カフェでのひと休みから腰を上げて、海側に出てきました。おだやかな海辺の午後のひととき。
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水が澄んでますね。
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アレトゥーサの泉のほとりで、首をぐいーと伸ばしているアヒルがいました。こういう姿の置物があったかと思います。
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オルティージャ島の南端にあるマニアケス城(Castello Maniace)を見にいくことにしました。海沿いの道を歩いています。洗濯物がはためいていました。
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マニアケス城に着きましたが、閉まっています。営業時間は10:00〜13:30でした。明日、出直すことにします。
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古い建物の間の路地をそぞろ歩きしながら、ベッローモ美術館(Galleria Regionale di Palazzo Bellomo)に向かいます。この路地サイドの建物、屋根のあたりに草が生えてます。
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ベッローモ宮は、静かで過ごしやすい美術館でした。ここも見入っていて、写真を撮り損ねています。
そろそろ疲れてきたので、ホテルに引き上げます。 -
18:00過ぎまで、<うたた寝犬>はうたた寝します。
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18:00ごろ置き出して、ドゥオモ広場に面したサンタ・ルチア教会(Chiesa di Santa Lucia alla Badia)にカラヴァッジオの絵「聖女ルチアの埋葬」を見に行きました。もともと、ベッローモ美術館に展示されていた絵ですが、美術館の改修工事のため、この教会で臨時展示されているとのことでした。
その後、Cavour通りを北に向かいながら、お土産物屋さんをのぞきつつ、リストランテへ向かいます。シーフードのおいしいレストランです。 -
いわしを揚げただけのシンプルなお料理ですが、とておおいしかった。量は多いです。
しかし、19:00ぐらいに行っても、ほかにお客さんが誰もいないです。 -
これも素晴らしかった。
<うたた寝犬>は、アルコールが飲めない体質です。それでも、ビールひと口や日本酒ひとなめくらいは、味わうことができます(なので、旅行中はたまにビールを
飲みます)。ところが、ワインはまったくダメ。この体質は、イタリア旅行ではたいへん残念です。もっとも、ワインのおいしさそのものがわからない<うたた寝犬>にとっては、残念さもよくわかっていませんが、いろんな人たちが、レストランで楽しそうにワインを吟味し、あれこれ言いながらオーダーして美味そうに飲んでいる姿は、うらやましいなあと思います。
さて、今日もたっぷりした旅の時間が終わりました。明日はオルティージャ島内をうろうろする予定です。
では、お休みなさい。
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