日本では寒さに身が縮む真冬の２月。そんな頃に訪れたシチリアはぽかぽかと暖かく、道ばたにはピンクやイエローの小花、新緑で元気いっぱいの草にあふれていました。<br />初めてのシチリア旅。12日間にタオルミーナ、シラクサ、ラグーザ、アグリジェント、パレルモを訪問。ゆったりゆるゆる時間をかけて、どの街も満喫しました。<br />それでもまだまだ足りない！　もっともっと、あそこにも、ここにも行きたい！<br />次のシチリア旅行を目指して、ひとまず今回の旅の記録です。<br /><br />＜旅程＞<br />2月11日　成田→タオルミーナ<br />2月12日　タオルミーナ　　　　　<br />--------------------------------------<br />2月13日　タオルミーナ　　　　　←今回これ（２）<br />--------------------------------------<br />2月14日　タオルミーナ→シラクーサ<br />2月15日　シラクーサ<br />2月16日　シラクーサ<br />2月17日　シラクーサ→サグーザ<br />2月18日　ラグーザ→アグリジェント<br />2月19日　アグリジェント→パレルモ<br />2月20日　パレルモ<br />2月21日　パレルモ→成田<br />2月22日　成田着

2月のシチリアは楽園だったよ！（２）　高台の町カステルモーラ

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2011/02/11 - 2011/02/22

143位(同エリア298件中)

#街歩き

エリア

タオルミナ(イタリア)

旅行の満足度: 5.0

交通手段: 徒歩

今朝は8：30起床。旅の楽しみ、ホテルの朝ごはんの時間です。食堂はあいかわらず、人がいなくてがらんとしていました。

今日はタオルミーナの街の背後にそびえる、高台に登いｒます。目的は３つ。

一つは、頂にある岩の聖母教会（Madonna della Rocca）を訪ねること。
もう一つは、さらに登ったところにある城塞を見ること。
そして、高台のさらに奥にある、カステルモーラ（Castelmola）という街を歩くこと。標高528メートルの場所にひっそりたたずむ小さな街を見にいくことが、今回の旅の楽しみの一つでもありました。

今日はたくさん動き回るので、つものパンに加えて、甘いペストリーを一つ、お腹に入れました。
朝食を終えようと思ったら、シュガー袋のひとつ一つの絵がとてもかわいいのに気づいてしまい、しばらく並べて眺めていました。
ホテルを9：30ごろに出発。メッシーナ門を過ぎたところの広場で、昨日のねそべり君にまた会いました。今日はご飯をもらっていました。
タオルミーナの背後の丘に向かって歩いていきます。途中、教会の裏にローマ時代の小さな劇場遺跡があるのに気づき、ちょっとのぞきます。
タオルミーナの街の一番奥を横に走るチルコンバッラアツィオーネ通りを歩いていくと、高台に上がっていく道の入口がありました。
ここから登っていきます。ずっとこの登り階段が続くのではなく、しばらく行ったところから、つづら折りになっています。
道端には小さなかわいい花がたくさん咲いていました。草の新緑も目に鮮やかで、この小道は歩いていると気分がよくなってきます。
それと、この小道には、キリスト受難のストーリーを伝えるオブジェが、順々に置かれていました。登っていくと、これらのオブジェが一つひとつ現れ、お話をたどっていくことになります。それもまた楽しくなってきます。

もっとも、けっこうな上り坂が続くので、ハアハアしながら登っていくこのしんどさを、キリストの苦難に置き換えて感じられるようにしているのかもしれません。
うわあ〜、またお花がいっぱい。
はるか上に、城塞が見えてきました。
見下ろすと、タオルミーナの街が広がっています。昨日訪ねたギリシャ劇場全体が見えます。
桜に似ているのは、アーモンドの花。
岩の聖母教会（Madonna della Rocca）が見えてきました！
斜面のサボテンと一体化して、シチリアらしい風景です。
何気に咲いている、足元の小さな花にキュン。
こっちの黄色い花にもキュン。
岩の聖母教会にたどりつきました。青い空の世界がぐっと近づいてきます。
残念ながら、岩の聖母教会は閉まっていては入れませんでした。でも、この風景を目にできたことに、岩の聖母さまに感謝！
さらに上にある城塞を見学にいきます。
残念ながら、城塞も閉まっていました。観光のために、車で訪れていたイタリア人の家族連れがブーブー文句言ってました。

ふと振り返った眺め。
エトナ山とアーモンドの花の組み合わせは、狙ったような「富士に桜」の風景でした。
タオルミーナの街の反対側を見ると、さらに小高い山の上に、カステルモーラ（Castelmola）の街があります。これからあそこを目指して、歩いていきます。
タオルミーナは観光の街ですが、一歩外れれば、ごく普通の住宅が並び、人々の生活があります。カステルモーラに向かう途中の、おもしろい家。
だんだん近づいてきましたが、さらに一登りが必要です。右に回り込む道があったので、どんどン進んでいきます。
きれに整備された小道がありました。青空に吸い込まれそう。
こんにちは。
だいぶ近づいてきたような、ただぐるっと回っているだけのような。あの山の上が終点です。
途中の小さな祠。手入れが行き届いて、とても大切にされている感じです。
カステルモーラ（Castelmola）に着きました！　
街に入ったすぐのところは、ちょっとした広場になっていました。この広場の小さなカフェで、後でランチをとることにします。
カステルモーラの、さらに一番高い場所にある公園に上がりました。ここが本当に頂上。あいかわらず、エトナ山がくっきりと白く見えます。
こんな高いところまで来てしまった……。
それにしても、小さな街です。丘の上の公園みたいな場所に、家々がぎゅっと肩を寄せ合っています。

街を歩いてみましょう。小路のかわいらしいこと！　本当に何パーセントか縮尺を縮めたようなおもちゃの街みたいです。
わ〜、行ってみようー。
路地は続きます。
小さな教会広場に出ました。
歩きづかれたので、広場のカフェに入りました。ランチタイムです。
お腹はすいているようなのですが、昨夜からお腹に元気がないので、豆のスープを頼みました。やさしい味が身体に沁みわたります。
これもおいしかった。たっぷり休憩しました。
カステルモーラの街は、まだまだ奥が深そうですが、お昼も食べたし、そろそろ下界に戻ることにします。
帰り道に、こんなかわいい家を見つけました。
今日はいい天気ねえ〜。
だなあー。
岐路の下り坂はらくちん。
タオルミーナの街を眼下に眺めながら、気分よく下っていきます。
足元に、鮮やかなこんなのを見かけました。
朝、見かけたローマ劇場の遺跡に戻ってきました。
さらに進んで、タオルミーナの街の中心地にある4月8日広場へ。
しばらく広場でのんびりしていました。鮮やかな風船の色と教会の建物が、なんだか調和しています。
広場のフェンスに、たくさんの鍵がかけてありました。ここを訪れた人たちの願かけのおまじないらしいです。「二人の愛がいつまでも続きますように」って。よく見たら、本当にたくさんの鍵が下がっていました。
昨日、合わなかったっけ？
気がつけば15：00を過ぎていました。そろそろホテルに戻って一休みです。
ホテルに、またこんな談話室があるのを発見。
疲れたせいなのか、全身がだるく、昨日に続いて、食欲がありません。でも、何か口に入れなければと、また昨夜と同じレストランに行って、サラダとトマトスープを注文しました。このトマトスープ、本当にトマトトマトしていて、というか、温めたトマトピューレを飲んでいるみたいな味でした。それでも、お腹にはやさしくて助かりました。

結局、タオルミーナ滞在中は、おすすめのレストランに行ったり、レコメンドされたおいしい魚介類のお料理を食べたりすることなく、毎日スープとともに過ぎていきました。

でも良いのです。まだまだシチリア滞在は続きます。明日はシラクサに向かいます。