2012/05/22 - 2012/06/12
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belleduneさん
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最近街を歩いていると、気になる建物が目に付きます。明治・大正・昭和・平成と時代が変わって、建物も老朽化してきます。建設当時の外観デザインを保存して、修復する場合と、取り壊して新しく建て直す場合があります。
そんな数多くの建物の中で、私が目に付いた建物を取り上げてみます。
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虎ノ門にある旧文部省庁舎は、平成20年1月の庁舎移転後、登録有形文化財となりました。
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現在、文部科学省の外局のひとつとして、文化の振興、国際文化交流の振興を図ると共に宗教に関する行政事務を適切に行うことを任務とするそうです。
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表通りから中庭は入ると、旧館と新館が見られます。
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週末や祝日は休館ですが、終日は内部も見学できます。教育、スポーツ、科学技術、学術、文化情報が各部屋に情報提供してあるそうです。
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日比谷公園の向かい側角の飯野ホール前庭の改修工事をしています。張り出してある図を見ると、植栽もあり、綺麗なスペースになりそうですが...
で、やっと工事が終わり、開館しました。 -
「イイノの森」と名付けられて、これから年々繁っていくことでしょう。道路側に桜とシラカシが並木として植えられ、クスノキ、ソヨゴ、イロハモミジ、エノキ、ケヤキ、コナラ、クロマツ、ヤブツバキ、タブノキ、バクチノキ、ムベ、ツツジが植栽されています。
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ガラス越しに地下が見えます。
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The Pond レアンドロ・エルリッヒ作 飯野海運のケミカルタンカーのタンクで使用する特殊なステンレス(SUS316L) を磨いて、「美しい池」に見立てた作品です。ランドスケープの一部をなし、作品は時に水で満たされ、風や光が動きを与え、実際の池にはない鮮明な映り込みが現れるということです。
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鏡のような特殊ステンレスが青空を映しています。
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ちょっと離れて見ると、冬は氷の張った池のようにも見えます。
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旧飯野ビル(1960〜2008)に使われていた石材を使用した彫刻
「空を見るために イイノの森のためにミナレット」 平田五郎作 -
ピロティには色んなアートが展示してあります。
スパイラル・ポイント 山本一弥作 -
地下への階段
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Cloud レアンドロ・エルリッヒ作
防風スクリーンとしても機能しているそうです。 -
「大海原に浮かぶ自由な雲」を10枚のガラスによって、立体的に表現したものです。内蔵されたLEDの変化によって幻想的な雲を出現させているという。
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広いピロティ部分
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1階エントランスホール
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1階ロビーのモニュメント
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エスカレーターで3階へ
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3階オフィスロビー
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3階ホールには、New Born "Halo" 小谷元彦作
海洋生物をモチーフにした作品で、タイトルの「新生」「光輪」を暗示し、更に船のスクリューのイメージも内包した多層的な意味を持っているそうです。 -
お堀の向こうに見えるのが、旧軍人会館(九段会館)です。軍の予備軍、後備軍の訓練、宿泊の為に昭和9年(1934)に竣工しました。設計は川元良一、技術顧問に伊東忠太を迎え、施工は清水組でした。地上4階、地下1階の定冠様式でした。太平洋戦争後の運営は、財団法人「日本遺族会」でした。
昭和20年(1945)9月、GHQ に接収され、昭和32年1月まで連合軍の宿舎でした。昭和28年8月、国有化の際に「九段会館」と改称されました。 -
千代田図書館から歩いて来ると、左手に取り壊される寸前の建物が見えてきます。今はもう完全に姿を消していることでしょう。
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昭和9年3月25日に落成式が行われ、その2年後、ここに2.26事件の戒厳司令部が置かれています。昭和15年、大政翼賛会が結成。初代総裁は、近衛文麿総理大臣でした。
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平成23年(2011)3月11日、東日本大震災により天井の一部崩落により、死者、重軽傷者が出ました。これによって、日本遺族会は、会館の営業を終了し、建物を国へ返還しました。占領軍が接収した日本の施設ということで、ずっと放置されていました。平成26年5月、老朽化により解体が決定しました。
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もうこの姿を見ることはできないでしょうね。残念です。
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千代田区立日比谷図書文化館 日比谷公園1−4
明治41年東京市立図書館が開館され、昭和18年、東京都制施行により東京都立図書館と改められました。その後、昭和20年5月25日の空襲で全焼し、蔵書約21万冊が焼失しました。
1957年10月に仮施設が再建されました。
2009年4月から改築のため、休館していましたが、2011年11月4日に新しく都立図書文化館として開館しました。 -
この図書文化館は、旧都立日比谷図書館サービスを継承・発展させ、千代田区立四番町歴史民族資料館の機能をここに移行した新しい分か施設となりました。
1階には特別展示場・常設展示場、カフェ、2、3階は図書スペ−ス、4階は特別研究席(300円/2H)、内田嘉吉文庫(約2万冊)があります。
内田嘉吉文庫は一見の価値ありです。
この特別研究席という読書室は、三角形の部屋で4階の高さが樹木が繁っていて、目の前が緑で一杯という素晴らしい環境です。 -
三角形の外観は建設当初から変わっていないそうです。
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この図書館の屋上にあるブロックでデザインされたものは、恐らく館内設備等の機械を隠すための目隠しのためでしょうか?
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久し振りの日比谷公園です。
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懐かしい日比谷松本楼です。明治5年、小阪梅吉が銀座に小松食堂を開き、明治36年、日比谷公園が開園すると、東京市の公入札に参加して、日比谷松本楼を創業します。
関東大震災で焼失しますが、大正14年に再建します。
昭和20年2月に松本楼は海軍省の将校宿舎となり、終戦を向かえた後、9月25日、米軍憲兵司令部の宿舎として接収されてしまいます。
昭和26年11月、米軍の接収解除となり、松本楼が再開となります。
昭和48年9月、小阪秀雄設計の三代目松本楼が開業します。
テレビドラマの「相棒」のシーンで、テラスのカフェでお茶を飲むところはここでしょうか?次回、空いているお茶の時間に行ってみようと思っています。 -
日比谷公会堂
東京市長だった後藤新平氏の考案に、安田善次郎氏が賛同して、当時としては莫大な金額、350万円を寄付し、「市政調査会(市政会館)」及びそれに併設する公会堂を計画しました。設計は、早稲枝大学の大隈講堂などを設計した佐藤功一(1878〜1941)です。
関東大震災の教訓から地盤は2千本を越す松材で固められています。
1960年の浅沼稲次郎暗殺事件はこの公会堂での立会演説会でのことでした。
2006年4月より管理運営は、日比谷野外音楽堂と共に、東京都指定管理者である民間企業グループが行なっています。 -
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1階のカフェが開いていたので、入ってみました。
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入口に展示してある昔のポスターです。
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今は横書きの場合、文字を左から書きますが、当時は右から書いていました。
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1階のカフェ入口の扉の煉瓦仕上げ
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カフェ内部の柱などにも煉瓦で統一された仕上げとなっています。
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カフェを出て、正面上部の窓部分
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外壁
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2階のホールへ上がる階段は左右両側にあります。
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公会堂をぐるっと1周します。
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こちら側は、東京市だった時の市政会館当時のもの
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上部にある時計は今も健在です。
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日比谷公園の向いにある日本プレスセンタービルが建っている内幸町界隈は、4百年前の江戸時代には、「日比谷入江」と呼ばれた東京湾奥の浅瀬だったところです。
このため、ビル建設には、「魔の地盤」と言われた通り、軟弱で、自然含水比が高く、掘削工事は大変だったそうです。
ここには、明治23年「都新聞本社」が建てられ、その後、明治30年3月に日本最古の日刊英字新聞「ジャパンタイムズ」も設立されました。
昭和17年に「国民新聞」と合併して、「東京新聞」になり、品川に移転する昭和40年まで社屋はここにありました。 -
この日本プレスセンタービルは、設計が日建設計、施工は清水建設・竹中工務店で、昭和51年に、完成しました。
地上11階(高さ49,5m)、中央コア部を鉄筋コンクリート造り、コアを挟んだ両側は無柱空間を確保するために鉄骨造りになっています。
最上階のプレスセンター・ホールとレストラン・アラスカの部分は、鉄骨アーチ構造の写真でも分かるように、大空間をなっています。 -
建物の基礎部分は周辺を連続地中壁、内部を深礎工法の大口径基礎として、強固な礫層に支えられています。深礎杭は、地下24m、28本打ち込んであるそうです。
外壁には、ボソン・ホワイトという白煉瓦(赤煉瓦は酸化させて焼くために赤くなるのですが、白煉瓦は還元させて焼いているため白色となる)を使用しています。
煉瓦を積み上げたように見えるように、PC 版の目地が目立たないよう設計され、また雨が入らないように、瓦が重なり合うような形状設計で、目地底も煉瓦煉瓦の素肌を見せるようになっているそうです。
落下防止のため、煉瓦とPC版をステンレス線で固定してあります。
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