2012/05/29 - 2012/05/29
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belleduneさん
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予てから実際に見たかったこの美術館にやっと来ることができました。旧国道4号線を曲がった官庁街通り沿いに2008年に十和田市現代美術館が開館しました。
この美術館前には2010年にアート広場が完成、官庁街通り歩道のストリートファーニチャー設置によって、アート・トワダがグランド・オープンしたそうです。
アート広場には美術館周辺の3つのエリアに、草間彌生など世界のアーティスト6組の体験型大型作品が展示され、官庁街通りには、4組のアーティストによる作品が設置されています。
十和田市現代美術館は、西沢立衛氏が設計し、「官庁街通り全体を美術館と見立てる」という構想のもとに建てられました。
敷地内に点在する独立した展示室がパビリオンのように、屋内展示室と屋外アート空間が交互に混じっています。
日没から夜9時まで高橋匡太さんの光のアート「いろとりどりのかけら」を見ることができます。
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- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
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カフェのある建物に描かれたイギリスのポール・モリソン作の「オクリア」は神話に登場するりんごの木をモチーフにしたものだそうです。
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展示される作品の多くが永久設置型のコミッションワークであることから、分棟形式の美術館となっています。
各展示室が独立し、間隔をあけて、敷地全体に分散して配置しています。 -
美術館の前庭にあるフラワー・ホースは、韓国のチェ・ジョンファの作。官庁街通りは戦前、旧陸軍軍馬補充部が設置されていたことから、「駒街道」と呼ばれていました。
このフラワー・ホースはその十和田市の馬との関わりや、四季折々の花、未来の繁栄を象徴しているそうです。 -
廊下から前庭を見たところです。
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椿昇さんの「アッタ」
巨大化したハキリアリ。コスタリカの熱帯雨林に生息する葉切り蟻は、菌床を作って、キノコを栽培し、それを食べる農耕ありだそうです。巨大化したアリは、既成概念に囚われ、画一化した現代の消費社会に警鐘を鳴らすとありましたが、その通りですね! -
官庁街通りから見たスペインのアナ・ラウラ・アラエズ作の「光の橋」
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まず、アート広場へ行きます。
R&Sie ヒプノティック・チェンバー(Hypnotic Chamber) -
西沢立衛の屋外トイレ/倉庫
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覗いている?Unknown Mass という次のゴーストと同じドイツのアーティストグループ・インゲス・イデー( inges idee )作。
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inges idee のゴースト
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草間彌生の「愛はとこしえ 十和田でうたう」
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かぼちゃの中に入ってみました。
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通りの向こうの 美術館が見えます。
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Erwin Wurm のFat House & Fat Car
家や車は太ることはないけれど、エルヴィン・ヴィルムは「私達の当たり前」を裏切るというユーモラスな作品。 -
中に入ると、ヴィデオが始まります。
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通りを覗いてみると...
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ファットカーは見るだけです。
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これから美術館へ入ります。現在、常設展の他、9月2日迄 栗林隆さんの WATER >|<WASSER を展示しています。
内部は勿論撮影禁止です。
建物だけを撮りたかったのですが、残念です。 -
2階の展示から屋上へ上がってきました。
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アート広場方面の眺め
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屋上の床面には、コスタリカのフェデリコ・エレーロの作品 ミラー
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屋上から見ると、敷地には各展示室が点在しているのが、良く分かります。
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「この分散型の配置のメリットは、各展示室のかたちを別々に造ることができるので、各アート作品の要望や特徴に合わせて、各々別々に空間のかたちをつくることができる」と設計者の西沢さんは言っています。
また、「どの展示室も四方外部に面するため、どこからでも採光可能である。庭と建築が混ざり合い、建築全体が空隙の多い存在となり、全体としてある開放性、透過性が生まれる。」
別棟にすることで、建築一つ一つが小規模化して、アート作品や通りの木々に近いスケールとなり、どこか建築とアート作品とが対等に混ざり合う状態が生まれるということです。 -
開放的なガラスの廊下で繋がれ、ここへ来る人は、順路などなく、自由に歩くことが出来ます。
展示室と展示室の間に生まれた野外の空間は、屋外展示室になったり、イベントに使われる広場になります。
私が行った時には、オノ・ヨーコさんの「ウイッシュ・ツリー」があり、短冊を自由に結びつけることが出来ました。 -
街や通りの雰囲気を感じながら、建築の中と外、アート作品と街を同時に感じることが出来ます。
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官庁街通りを歩く人からも、各展示室間の隙間越しに建築内の人の動きを見ることが出来ます。建物は開放的で、透明性があり、アート作品と建築と都市が全て同時に起こるような公共スペースの実現を目指した西沢立衛さんの作品は成功したようです。
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