![【5月2日(水)】<br />このツアーは送迎が原則無いのだが、バス便が少ないためか、今日のスプリト(Split)までは、唯一送迎がある。<br />早めにチェックアウトを済ましロビーで待つが、10分経っても、20分経っても来ない。<br />四苦八苦して、旅行代理店の現地担当にどうにか連絡。<br /><br />代理店からの連絡で、やっと迎えのガイドが黒のベンツで到着。<br />勘違いで別のホテルに行き、フロントに確認したが、偶然同姓の人がいて、チェックアウトを待っていたという。<br />ガイドはミスを認め、そのお詫びということで、スプリットから足を伸ばす予定だったトロギール(Trogir)に寄ってくれることになった。<br />結果、オーライというより、ラッキーかも。<br /><br />ドライブは快調で、道路を横断する羊の群れとも出会う。<br />海側に近づくにつれ岩山が増え、樹木も少なくなってきた。<br />長いトンネルを抜けると、アドリア海が青く輝いていた。<br /><br />トロギールは実に小さな港町だ。<br />長辺500m、短辺300mほどの島だが、橋で陸地と繋がっている。<br />その街の中心に、13世紀に建造された大聖堂がある。<br />鐘楼に登ると、連なる屋根の赤とアドリア海の青のコントラストが美しい。<br />下の広場を見ると長身のガイドが手をふる。<br />ロマネスク彫刻の意味を聞いたり、カフェでお茶を飲んだり、束の間の楽しい時間を過ごし、世界遺産のトロギールを後に。<br /><br />目的の地スプリットに着く前に、サロナの遺跡も見学。<br />ローマ時代の劇場の遺跡が残っているが、他民族の侵入により破壊されたとのこと。<br />楽しい寄り道をして、ホテル「アート」に到着。<br /><br />スプリットの旧市街は、ホテルから15分ほど海側へ下ったところだった。<br />ライムストンの建物や石畳が、中世へタイムスリップさせてくれる。<br />海岸に向かい、緩い勾配で真っ直ぐに伸びるマルモントヴァ通り。<br />パースペクティブな街並みの先に見えるアドリア海は、心を躍らせる。<br /><br />海岸に出ると、300mにも及ぶ巨大なプロムナード。<br />オープンスペースには椰子の木やカフェのテントが並び、中世と現代の融合が心地よい。<br />カフェで一休みし、青い海をバックに、行き交う人達やヨットを眺める。<br />ほんとにアドリア海に来たんだなぁと、実感する。<br /><br />こんどは城壁の門をくぐり、ディオクレティアヌス宮殿跡へ。<br />ローマ時代の構築物だが、7世紀にサロナから逃げ込んだ住民が住み込んだという。<br />今では住居や店舗に改造され、迷宮という言葉どおりの空間を生み出している。<br />アーチを潜り、路地を進み、右に折れると、ぱっと広場に出る。<br /> <br />中心には大聖堂があり、立派な鐘が建つ。<br />息を切らして登った60mは、思った以上に眺めがいい。<br />緑の山、青い海、そして狭いところ赤い屋根がひしめく歴史的な街並み。<br />目を凝らせば洗濯物、観葉植物、野良猫も見え、生活観が伝わってくる。<br /><br />狭い路地は空が狭いが、逆に内部空間のような安心感もある。<br />そんな路地を、思いのままにブラブラ歩くのは楽しい。<br />中心からどんどん離れて住宅街に入る。<br />生活を垣間見られる瞬間もあり、興味は尽きない。<br /> <br />夕食はガイドから紹介されたシーフードレストラン。<br />ちょっと街外れ、間口も狭く、入りにくい雰囲気だが…。<br />首をひねりつつも中に入ると、地元?客で、それなりに繁盛している。<br />手長エビ、リゾットはさすがに美味しいし、牛肉のチーズ挟み焼きも思った以上の味だった。<br /><br />夕食後、夜の旧市街を再びふらつく。<br />波間に灯りが反射し、プロムナードは昼にも増して妖艶だ。<br />キラ、キラ、キラ、眺めていると酔いが回ってくるようだった。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/68/12/650x_10681275.jpg?updated_at=1342398793)
2012/04/29 - 2012/05/07
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arcstudioさん
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【5月2日(水)】
このツアーは送迎が原則無いのだが、バス便が少ないためか、今日のスプリト(Split)までは、唯一送迎がある。
早めにチェックアウトを済ましロビーで待つが、10分経っても、20分経っても来ない。
四苦八苦して、旅行代理店の現地担当にどうにか連絡。
代理店からの連絡で、やっと迎えのガイドが黒のベンツで到着。
勘違いで別のホテルに行き、フロントに確認したが、偶然同姓の人がいて、チェックアウトを待っていたという。
ガイドはミスを認め、そのお詫びということで、スプリットから足を伸ばす予定だったトロギール(Trogir)に寄ってくれることになった。
結果、オーライというより、ラッキーかも。
ドライブは快調で、道路を横断する羊の群れとも出会う。
海側に近づくにつれ岩山が増え、樹木も少なくなってきた。
長いトンネルを抜けると、アドリア海が青く輝いていた。
トロギールは実に小さな港町だ。
長辺500m、短辺300mほどの島だが、橋で陸地と繋がっている。
その街の中心に、13世紀に建造された大聖堂がある。
鐘楼に登ると、連なる屋根の赤とアドリア海の青のコントラストが美しい。
下の広場を見ると長身のガイドが手をふる。
ロマネスク彫刻の意味を聞いたり、カフェでお茶を飲んだり、束の間の楽しい時間を過ごし、世界遺産のトロギールを後に。
目的の地スプリットに着く前に、サロナの遺跡も見学。
ローマ時代の劇場の遺跡が残っているが、他民族の侵入により破壊されたとのこと。
楽しい寄り道をして、ホテル「アート」に到着。
スプリットの旧市街は、ホテルから15分ほど海側へ下ったところだった。
ライムストンの建物や石畳が、中世へタイムスリップさせてくれる。
海岸に向かい、緩い勾配で真っ直ぐに伸びるマルモントヴァ通り。
パースペクティブな街並みの先に見えるアドリア海は、心を躍らせる。
海岸に出ると、300mにも及ぶ巨大なプロムナード。
オープンスペースには椰子の木やカフェのテントが並び、中世と現代の融合が心地よい。
カフェで一休みし、青い海をバックに、行き交う人達やヨットを眺める。
ほんとにアドリア海に来たんだなぁと、実感する。
こんどは城壁の門をくぐり、ディオクレティアヌス宮殿跡へ。
ローマ時代の構築物だが、7世紀にサロナから逃げ込んだ住民が住み込んだという。
今では住居や店舗に改造され、迷宮という言葉どおりの空間を生み出している。
アーチを潜り、路地を進み、右に折れると、ぱっと広場に出る。
中心には大聖堂があり、立派な鐘が建つ。
息を切らして登った60mは、思った以上に眺めがいい。
緑の山、青い海、そして狭いところ赤い屋根がひしめく歴史的な街並み。
目を凝らせば洗濯物、観葉植物、野良猫も見え、生活観が伝わってくる。
狭い路地は空が狭いが、逆に内部空間のような安心感もある。
そんな路地を、思いのままにブラブラ歩くのは楽しい。
中心からどんどん離れて住宅街に入る。
生活を垣間見られる瞬間もあり、興味は尽きない。
夕食はガイドから紹介されたシーフードレストラン。
ちょっと街外れ、間口も狭く、入りにくい雰囲気だが…。
首をひねりつつも中に入ると、地元?客で、それなりに繁盛している。
手長エビ、リゾットはさすがに美味しいし、牛肉のチーズ挟み焼きも思った以上の味だった。
夕食後、夜の旧市街を再びふらつく。
波間に灯りが反射し、プロムナードは昼にも増して妖艶だ。
キラ、キラ、キラ、眺めていると酔いが回ってくるようだった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- その他
- 利用旅行会社
- エス・ティー・ワールド
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-
早朝のホテルの庭。
緑が鮮やかだ。 -
窓越しの緑を見ながらの朝食は快適。
しかし、この後トラブルが。
8時待ち合わせだが、20分経っても迎えが来ない。
旅行代理店の現地担当にどうにか連絡し、やっと長身のガイドが到着。 -
30分ほど遅れてスプリット(Split)に出発。
遅れて出発したわりには、妙な場所に立ち寄る。
ドライブインにある動物舎だ。
子熊か? -
羊飼いの群れが道路を横切る。
いかにも長閑な光景。 -
アドリア海に沿って立ちはだかる山脈。
海側に近づくにつれ岩山が増え、樹木も少なくなってきた。
長身のガイド(身長2mとか)は遅れたお詫びということで、トロギールに寄ってくれることに。
結果、オーライというより、ラッキーかも。 -
長いトンネルを抜けるとアドリア海。
眩しい別世界が広がる。 -
途中のドライブインからスクラディンの街を眺める。
青い湾と赤瓦の調和が美しい。 -
アドリア海側の眺め。
深く切れ込んだ様子が良く判る。 -
アドリア海に面して風車も沢山あった。
-
もうすぐトロギール。
アドリア海を優雅に進む大型客船。
一度は乗ってみたい。 -
トロギール(Trogir)は実に小さな港町だ。
長辺500m、短辺300mほどの島だが、この橋で陸地と繋がっている。 -
長身のガイドについて歩く。
路地は狭いが、アドリア海の街だけあって暗さは無い。 -
路地が心地よい日陰を生み出している。
-
少し歩くと海に面したプロムナードに出た。
椰子の並木がよく似合う。 -
眩しい日差し。
南国ムードが漂う。 -
また、街の中に戻ると広場に出た。
-
広場に面した時計塔。
手前は屋根つきの憩いの場・ロッジア。 -
ロッジアの内部。
かつては集会所としても使われていた。
彫刻が素晴らしい。 -
同じく広場に面した大聖堂。
13世紀に建造されたという。 -
足元の彫刻も見事。
一番下にある人物像はトルコ人。
教会を迫害したので、一番下で支える姿になったという(笑)。 -
鐘楼を階段で登ると、建物の外観がよく見えてきた。
左側の建物はベネチア風のゴチックスタイルだ。
昔はイタリアと同じ文化だったことが判る。 -
頂上まで登ると、広場と時計塔が眼下に。
クロアチアの旗がはためく。 -
連なる屋根の赤、アドリア海と空の青。
コントラストが美しい。 -
どこを見ても絵になる。
建物はよく見るとランダムに建っている。
しかしスタイルや素材が共通しているので、全体として調和している。 -
市庁舎の中庭。
14世紀の建物らしい。 -
中庭には井戸がある。
中の覗くと確かに水があった。 -
再び海に面したプロムナードへ。
変わったデザインだ。 -
トロギールの島の先にもまた島がある。
そこへの橋からの眺め。
眺められるポイントがあるのはいい。 -
向かいの島からの眺め。
ベネチアに似ている。 -
喫水線ぎりぎりに広がるから美しい。
堤防だらけの日本になってしまったが、
その功罪を再検証してほしいものだ。 -
トロギールを後にして、スプリットへ向かう。
途中、長身のガイドは、サロナの遺跡に立ち寄ってくれた。
デイオクレティアヌス帝の生まれたところ。
ローマ時代より前のイリュリア時代の遺物。 -
7世紀にスラブ人に破壊されたが、円形劇場の一部が今でも残っている。
ここから逃げ出した人々がスプリットに移ったという。 -
スプリットのホテル「アート」へ到着。
ちょっとお洒落なホテルかな。
フロントからエレベーターに乗って下へ?
ドアが開くとそこはなんと外部。
部屋は別棟2階で階段のみ。
まあ1泊、部屋はこぎれいなので良しとしよう。 -
ホテルから旧市街へ歩くが、海側に向かって少し下っている。
クロアチア第二の都市だけあって、街路は整備されていた。 -
旧市街のマルモントヴァ通り。
アドリア海に向かって真っ直ぐだ。
海に向かって少し傾斜がついているためか、
そのまま海に入ってしまうような錯覚にとらわれる。
秀逸な都市計画は流石だ。 -
共和国広場のロッジア。
マドリードの広場を思い出す。 -
広場の中央にもカフェが広がる。
向こうに見えるのはアドリア海。 -
振り返ると広場をコの字型に建物が囲む。
ベネチア広場にも似ている。 -
海辺に出ると華やかなプロムナードが広がる。
まさにアドリア海のリゾート地。
歩くだけで気分がハイになる。 -
アーチ門を潜ってディオクレティアヌス城壁内に入る。
まずは大聖堂の鐘楼へ。 -
ディオクレティアヌス宮殿が廃墟となった後、
スラブ人に追われた人々が住み着いてできた街。
限られた所に密集した様子が、上から見るとよく判る。 -
鐘楼の隙間から。
-
瓦屋根の赤、樹木の緑、空の青のコントラスト。
筋雲も美しい。 -
海側を見ると、豪華客船も接岸。
-
歩きつかれて、イタリアンで昼食。
パスタとピザ、定番だが美味しい。 -
日差しが強く、木陰が嬉しい。
ホントに暑い。 -
城壁内には幾つかの広場がある。
囲まれた空間は心が休まる。 -
鐘楼の裏側は遺跡のよう。
-
アーチを残したまま住居を造ったのだろうか。
不思議な形状を見てにゾクゾクする。 -
こんな狭い路地にもカフェ。
-
建物の間の路地の向こうには海。
広場という閉じた空間と海という無限に広がる空間。
どちらにも惹かれる。 -
だいぶ暮れかかってきた。
そろそろ夕食か。 -
長身ガイドのオススメの店「バロス」。
共和国広場に近い、路地裏にあった。
目立たない店だが、地元のお客さんでほぼ満員。 -
シーフードリゾット、海老焼き、ステーキなどを注文。
いかにも地元の味という感じ。
量も十分で満腹、満腹。 -
店を出てフラフラ歩いていると、お祭りなのだろうか、路上でライブ。
おじさんボーカリストはノリノリ。 -
再び海辺のプロムナードへ。
ライトに輝く路面が美しい。
今日の散策はここまで。
歩いてホテルに戻る。
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