2012/04/29 - 2012/05/07
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arcstudioさん
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5月5日(土)】
昨日、ドブロブニクをしっかり満喫したので、朝食後はホテルの周囲を散策。
小高い所に行けば、城壁が見えるのではないかと歩いてみる。
病院がある高台に行ってみたが、眺望は無理だった。
1時間ほど散策してバスでホテルに戻り、荷物を持って出発。
バスでピレ門まで行くつもりだったが、途中下車してバスターミナルへ。
クルージュ湾沿いに歩くが、クルーザーや客船が多数泊まっている。
中でも大型客船のスケールは度肝を抜かれた。
巨大なビルが海に浮かんでいるようで、船という概念を越えている。
バスターミナルで荷物を預け、バスでピレ門へ。
まずはロヴリナッツ要塞まで行き、少し高い所から城壁を眺める。
コバルトブルーの入江の向こうに赤い屋根の街並みが広がる。
そのコントラストは実に見事で、何度もシャッターを押す。
城壁内に入り、すぐ左手にあるフランシスコ会修道院へ。
入り口脇には、世界で3番目に古い薬局があるので、覗いてみる。
確かに歴史が感じられ、堂々たる薬局であった。
修道院に入ると、ロマネスク風のアーチ天井を持つ回廊が清清しい。
教会内部は思いのほか装飾が美しく、バロック的な匂いもする。
17世紀の地震後に再建されたから、内外でスタイルが微妙に違うのだろう。
外に出ると団体客がやたらに多いが、あの大型客船の乗客だろうか。
ドブロブニクのいい思い出を壊したくないので、早めに撤退することに。
バスでターミナルに向かい、ちょっと手前で途中下車。
クルージュ湾沿いは青空市場やレストランがあって、ちょっと楽しい。
ピザ屋でトルティーヤをテイクアウトして、ターミナルへ。
空港へのリムジンバスは定刻に出発。
最後部の席に陣取り、のんびりランチだ。
バスは旧市街の山手を抜け、さらにどんどん坂道を登って行く。
振り返れば、アドリア海に張り出た赤屋根の街並みが、どんどん小さくなる。
さよなら~、ドブロブニク!
空港は丘の上るにあり、小規模ながら新しくて明るい。
遅れを心配していたが、クロアチア航空のプロペラ機は、予定通りに離陸。
オーストリアを目指し北に飛んでいるが、緑が豊かになる。
都市的な街区が多くなってくると、もうウィーンだ。
ウィーンは1泊だけなので、空港にスーツケースを預け、小さな荷物だけ持って出発。
まずはホテルでチェックインするところだが、その前に1箇所立ち寄りたい所がある。
高速鉄道CATでミッテ駅へ行き、地下鉄でガソメーターへ。
機内の雑誌で見た航空写真が気になってしかたがなかったからだ。
いわゆるガスタンクを改修して、ショッピングセンターと住居に変えたという。
あまりに大胆な発想に驚いたが、それでも成り立っている。
周辺のアパート群も変わったデザインだが、ちょっと無理があるかも。
時間が無いので、すぐに地下鉄に乗り換えホテルのある西駅へ。
ホテルは「メルキュール・ウィーン・ウエストバンホーフ」で、駅のすぐ隣。
新しいホテルでは無いが、内装は品良くリニューアルしてあった。
チェックインして直ぐに街へ。
地下鉄で中心部であるヘレンガッセ駅へ。
地上に出ると、けっこうな雨、日も落ちかかっていて寒い。
散策する気にもならず、行きたかったカフェ「ツェントラル」で雨宿り。
高い天井のクラシックな空間でピアノの弾き語り、さすがウィーンのカフェ。
有名店のためか雨のためか、満員で20分程待ってやっと席へ。
ウインナコーヒー、スープ、ケーキで体を温め、カフェ文化を体感する。
外に出ると、あたりは真っ暗だが、雨はほとんど止んでいた。
コールマルクト通りから散策するが、ブランドショップが増えた気がする。
それでもマンツ書店、シュリン宝石店など、建築的に有名なお店も健在だ。
ただ、土曜日なので、全てのお店は夕方に閉店していて、そこは残念。
シュテファン寺院は3度目だが、いつ見てもその荘厳さは別格。
ケルントナー通りからオペラ座を抜け、リンクへ。
そこから路面電車に乗り、リンク周囲の建物のライトアップ姿を見学。
また中心部へ戻り、気になっていたワインバーを覗くが、閉店直前でダメ。
別のお店もダメなので、仕方なく地下鉄で西駅へ戻る。
駅内のスーパーでワインと軽食を買い、ホテルで乾杯!
さすがに疲れていて、バタンキュー。
【5月6日(日)】
今日で最後だが、このホテルの朝食は充実している。
パンだけでも、10種類はあったのではないだろうか。
手短に食事を済ませ、ホテルをチェックアウト。
街並みをしっかり見たいので、地下鉄を使わず歩いて中心部へ向かう。
まずは、表参道のような雰囲気のマリアヒルファー通りを東へ進む。
早朝なのでお店はやってないが、有名なブランドショップも少なくない。
暫く進んで右手に折れ、ウィーンの大市場、コールマルクトへ。
日曜日は休みと聞いていたが、そのとおり人っ子一人いない。
ワグナー設計のマジョリカハウスを横目で見て、リンクを横切り王宮へ。
日曜朝のミサで、ウィーン少年合唱団の歌声が聴けるらしい。
入り口には既に数十名の列があり、椅子席は有料、立ち見は無料とのこと。
最後まで聴ける時間的な余裕が無いので、立ち見で我慢。
小さな教会で厳かにミサが始まり、暫くしてウィーン少年合唱団の歌声が響く。
その姿はまったく見えないのだが、男性合唱の素晴らしさは判った。
途中で退出し、シュテファン寺院へ。
この偉大な建造物は、何度来ても見る者を圧倒する。
宗教建築は、古今東西大きな建物を造るが、それは意味あることかもしれない。
所詮、人間なんてちっぽけな者、そんなに悩んでも仕方ないと、諭しているようだ。
中心部からケルントナー通りの裏を散策し、リンクを横切り市立公園へ。
新緑の中、幾つもの花が咲き誇っていて、一番いい時期かもしれない。
有名なヨハンシュトラウス像もある。
今度は地下鉄に乗り、ドナウ運河近くまで行く。
大型の遊覧ボートが行き交う運河沿いの散歩道を南に歩く。
カラフルなモザイク画のようなクンストハウスが見えてきた。
設計はウィーンが生んだ奇才、フンデルトバッサー。
ウィーンという歴史が集積した街で、よくぞ設計したもの。
中庭にカフェがあり、実にいい雰囲気。
内装もゆっくり見たいとことだが、絵葉書1枚買ってすぐ外へ。
5分ほど先に、同じ設計者のアパートがもう一軒あるのだ。
近くまで行くと、観光客で道が溢れかえっている。
建物の名前は、フンデルトバッサーハウス。
設計者の名前がそのまま付いているのも珍しいが、そう言いたくなるのも判る。
建築の概念を超えた、自由奔放なカラフルな表現は、彼しかできない。
道路向かいにはアートショップまで出来ていて、観光地そのもの。
そそそろ時間が無くなってきた。
ウィーン・ミッテ駅まで早足で歩く。
駅が工事中で少し迷ったが、予定の高速鉄道CATに乗り込めた。
緑の中を走りぬけ、20分ほどで空港へ到着。
残ったユーロでチーズ、ワイン、チョコなどを買い、無事に機内へ。
オーストリア航空のジェット機は、予定どおりに成田に到着。
フライト疲れはあるものの、まずまず元気。
このまま仕事、さあ頑張るぞ!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- その他
- 利用旅行会社
- エス・ティー・ワールド
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-
バスでピレ門まで行くつもりだったが、途中下車してバスターミナルへ。
クルージュ湾沿いに歩くが気分がいい。 -
クルーザーや観光船が多数停泊している。
海賊船のようなものもある。 -
中でも大型客船のスケールは度肝を抜かれた。
巨大なビルが海に浮かんでいるようで、船という概念を越えている。 -
バスセンターからピレ門前までバスで移動。
城壁内へ行かずに、ロヴリナッツ要塞の下の入り江に下る。
道端にはイチジクの木が多い。
日本より小ぶりの未で、乾燥したものがよく売られている。 -
ロヴリナッツ要塞の下の入り江に出た。
見上げると、結構高い。 -
階段を上るにつれ、連なる赤い屋根が見えてくる。
高さによって景観が変化するのは楽しい。 -
ロヴリナッツ要塞の入り口まで登る。
コバルトブルーの入江と赤い屋根の街並みが広がる。
そのコントラストは実に見事で、何度もシャッターを押す。 -
別の方角を眺めると白い世界。
別の国に来たようような錯覚を覚える。 -
ロヴリナッツ要塞の入り口。
チケットが必要とのことだが、昨日の城壁めぐりのチケットとセットだったって。
また買う気もしないので、見学は止め。 -
城壁と要塞を見上げる、戦乱の歴史に思いを馳せる。
そこへ一艘のカヤック。
時代は大きく変わったんだなぁ。 -
ピレ門まで戻ると、凄い人の波。
大型船の団体客だろうか。
中へ入るのに気が引ける。
昨夜の印象のまま旅立ったほうが良かったかも。 -
ピレ門近くのフランシスコ会修道院へ。
その入り口横には、世界で3番目に古い薬局がある。
記念に何か買って帰ろうかと思ったが…。
注文の仕方が判らないので諦めた。 -
ロマネスク様式の回廊が長い歴史を感じさせる。
-
中庭から塔を見上げる。
アーチや丸窓はベネチアの影響か。 -
不思議なことに内部はバロック様式。
17世紀の震災で再建されたからだという。 -
いよいよ旧市街ともお別れ。
再びバスセンターに向かう。 -
バスセンターの1つ手前で降り、青空市場へ。
城壁内の観光客向けとは違い、日常生活のための食品が多い。 -
食事をする時間もないので、トルティーヤをテイクアウト。
バスで食べよう。 -
空港行きのバスになんとか間に合う。
食べるために最後列に座ったが、これが良かった。
ドブロヴニクの街並みが一望できるではないか。
さよなら〜、ドブロヴニク!! -
空港は台地状の山の上。
ウィーン行きの飛行機はかわいいもの。
飛行機は予定どおり15時に出発。 -
もうすぐウィーン(Wien)だ。
整備された街並がウィーンらしい。
滞在は明日の昼まで。
時間が無いので精力的にまわろう。 -
まずはホテルへチェックインと思ったが、その前に立ち寄りたい所がある。
飛行機内の雑誌で見て、心惹かれてしまった「ガソメーター」。
空港高速鉄道とメトロを乗り継ぎ、来てしまった。 -
ガスタンクだったところをリノベーションして、
ショッピングセンターや住宅に変えたもの。
その発想に驚いたのだ。 -
トップライトの上は円状に並んだ住宅群。
どういう生活なのか興味が尽きない。
但し全体的にちょっと寂しい感じ。
立地の面が大きいと思うが、頑張ってほしい。 -
ホテルのある西駅にメトロで向かう。
ウィーンのメトロのデザインは凄い。
基本デザインは30年ほど前だが、まったく色あせていない。 -
最近改装された西駅。
サインがシンプルで判りやすい。
大阪の地下街はぜひ見習ってほしい。 -
ホテルは駅の隣のメルキュール・ウエスト・バーンホーフ。
改装してモダンになったらしい。
特別なデコレーションは無いが、カラーコーディネートは秀逸。 -
ホテルから西駅側を見る。
今までずっと晴れだったが、どうも怪しい。
ホテルを出て、メトロで旧市街のヘレンガッセへ。 -
地上に出ると激しい雨。
まずは、お目当てのカフェ「ツェントラル」へ。
高いボールト天井、ピアノの生演奏、さすがにウィーンだ。
メランジェ、ザッハトルテ、スープなどを注文し、暫しまどろむ。 -
外に出ると雨は止んでいたが、すっかり日が暮れていた。
土曜の夜は、お店はどこもクローズとのことで、ちょっと寂しい。 -
シュテファン寺院の前に出た。
この辺はさすがに人が多い。 -
ウィーン名物の路上のライブ。
雨上がりで少ないのが残念。 -
シュリン宝石店。
斬新なデザインは今も健在。 -
一夜明けて、今日が最終日だ。
朝食はメニューも多くここが最高。 -
昨日とはうって変わって、いい天気。
ホテルから中心部まで頑張って歩くことに。
ウィーン西駅の横を通り抜ける。 -
マリアヒルファー通りを歩く。
街路樹が立派で、雰囲気は表参道に似ている。
日曜日でどこも閉店しているのが残念。 -
工事の仮囲いに注目。
お洒落だ。 -
ちょっと迂回して、マジョリカハウスへ。
ワグナーの作品は健在だ。
向かい側はコールマルクト(市場)だが、日曜日なので誰もいない。 -
分離派会館も同様。
時間に余裕があれば、中のクリムトの作品を見られたのだが。
朝早いので、まだ閉館中。 -
オペラ座はさすがに大きい。
ウィーン文化の殿堂は見事だ。
以前来た時はオペラを観たのだが、今回はパス。 -
王宮へ足を速める。
路地を走る馬車とすれ違う。 -
やれやれ、王宮までやって来た。
ミサでウィーン少年合唱団の歌声が聴けるのだ。
しかも、立ち見なら無料だという。
日曜はお店が閉まっていいことはないのだが、これが唯一の救いか。 -
教会内部だが、思ったより狭い空間。
ミサが始まって暫くすると、2階からだろうか、歌声がこだまする。
男性合唱もなかなかいい。
時間が無いので、途中退室。 -
街の中心部へ歩く。
振り返ると王宮の華麗な姿が美しい。 -
分離派時代の一例、マンツ書店。
今でもモダンさと風格がある。 -
中心部のカフェ。
後ろの像はペスト記念碑。 -
再び、シュテファン寺院。
何度見ても感動もの。
昔の人なら思わずひれ伏しただろう。 -
内部も息を呑む荘厳さ。
暫くじっとしていたいところ。 -
ゆるくカーブした街並みの美しさは一級品。
車のない街歩きは最高。 -
路地かた見えるシュテファン寺院の屋根。
けっこうカラフルでお洒落だ。 -
新緑の市立公園へ。
有名なヨハンシュトラウス像は金色に光っていた。 -
公園内を貫く小さな運河。
水のある光景は絵になる。 -
公園隣にある地下鉄のシュタットパーク駅。
これもワグナーの設計だろう。
世紀末のモダンさが漂う。 -
地下鉄だが、上はオープンだ。
街の反対側のドナウ運河方面へ。 -
水が溢れるばかりのドナウ運河。
こんなに大きな遊覧船も走るのだ。 -
運河沿いを歩く。
いかにもウィーンらしい落ち着いた街並み。
目的地はフンデルトバッサーの建築作品群。 -
最初に目に飛び込んできたのがクンストハウス。
周囲の静けさを打ち消すワクワク感。
おもちゃの家のよう。 -
派手さはあるが、思いのほかまとまりがある。
新緑ともマッチして、けっこう美しい。 -
日が降り注ぐ中庭もカラフルで楽しい。
成熟したウィーンにいると、発散したくなるのだろう。 -
さらに行くと、フンデルトバッサーハウス。
建築作家の名前がそのまま着いたアパートだ。
昔は建築関係者ぐらいしか来なかったのに、今では完全な観光地。
向かいにお土産やまで出来ている。 -
もっと真似する人が出てきてもいいはずだが、なかなか現れない。
その意味でも、フンデルトバッサーの表現力、実行力は偉大だ。 -
見るべきもの見た。
ウィーンミッテ駅までは歩いて10分ほど。
名もない新しいビルだが、外壁のデザインが凝っている。
今でもウィーンの文化は健在だ。
MITで空港まで直行。
さよならウィーン、さよららクロアチア!
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