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ホテルで朝食を終え街に出た直後、突然どこからかすり寄って来た青年。見たところまだ30前に見えるが、日本語が堪能で、今現在日本語を勉強中で、日本に憧れを持っている。名前はジミーと言って、時間があるから街を案内しても良い、と言ってにこにこ話しかけてくる。<br /><br />大体こうした胡散臭い人間は良くないので、無視して歩き続けたが、どこまでもしつこく付いてきて、愛想も良い。顔付はネパール系を思わせる。ネパール人は大体が悪い人はいないだろう、と思い、先ず彼に明日のマンダレー行の航空券ないしバス便のチケット販売店の案内を乞う。<br /><br />先刻ホテルで1万円を両替したばかりだが、彼から更にまだチャットが必要だろう。800万チャットで両替してくれる店を知っている、と言われ案内された場所が、通りの裏通りのビルの中の1室で、45度位の急な階段を上った2階にあって、薄暗い部屋の中、インド系と思われるでっぷりした中年過ぎのおばさんが出てきて、1万円札を見せると、奥から束にして輪ゴムで止めた札束を持ってくる。レートを聞くと、750万チャットという。なんだそれでは先刻ホテルで両替した720万と大して変わらないではないか。<br /><br />結局そこで両替するのを止めて、又人一人がやっと通れる位の急な階段を下りて外に出、次にチケットショップに案内してもらうことにした。そこではバスのチケットしか販売しておらず、明日の夜のバスで、24ドルという。高いか安いか分からないが、今買っておかないと、満席になって買いそびれるかも知れない。約500キロという距離からしてもそれ位はやむを得ないだろう、とその場で24ドル支払い、買っておく。<br /><br />それが終わると、又、両替の話しを蒸し返す。今度は間違いなく900万で両替できるという。携帯でどこかへ電話し、チケットショップから数百メートルも離れていない大通りから少し入った路上へ案内されると、7−8人の男が屯している。仕事が無くて朝からぶらついているに違いない風体。ジミーはその内の何人かと話しを交わし、2−3人がこちらにやってくる。<br /><br />先刻ホテルで1万円を変えたばかりだから、5000円を見せると450万チャットを数え待たしてくる。ああ確かに1万円で900万だ。であれば、1万円を両替して置こうかと、その5000円を返してもらい、1万円を代わりに渡す。その男は当方の財布を覗きこみ、目ざとくタイバーツが入っているのを見つけ、更にバーツの両替を求める。バーツは又タイへ戻れば使うので、両替するつもりはなかったが、レートが円よりも良いという。結局求めに応じ1500バーツを両替するが、札束が多くて、幾らが幾らか、分からなくなってしまう。<br /><br />その男は何回も同じように札束を数えては輪ゴムに止める作業をし、何回目かに、これが1万円プラス1500バーツ分だと札束を渡される。その間、ジミーは、口も挟まず、隣でにこにこ見ているだけだった。合計で1200万チャットにはなっていた。<br /><br />ジミーとの用事は大体済んだので、チップに1ドル渡し、別れようとするとなおも付いてくる。美味しい紅茶の店を案内すると言う。モーニングテイー。元イギリス植民地だけあって、朝の紅茶も美味しかろう。付いて行くと路上に面した小さな店で、ベトナムで見たような、高さ20cmばかりの小さな座椅子に腰かけて、お茶を飲む。彼にも勧めたが要らないと言う。代わりにタバコが欲しいというから、3本買ってやる。記念に写真を撮ろうとすると、被写体になるのを避けるような仕草をし、写真を嫌がる。隣の国でもタイ人とは性格が全く違うのだなあ、と思っていると、その内タバコも吸い終わり、さよならと言って立ち去ってしまった。<br /><br />紅茶を飲んでいる間、日本人の親子が通りかかり、話を交わす。広島から来ている父娘で、父親は当方より少し若い感じの50台後半、娘さんの方は20台半ばの感じだった。父娘で1週間かけてミャンマーを旅行しているとのこと。昨日はこの通りの直ぐ裏のゲストハウスに泊まった、との話しだった。こんな場所で日本人旅行者に会うのは予想外だったが、気が付かないだけで、案外、日本人旅行者も多いのかも知れない。<br /><br />その日本人親子と別れ、一旦ホテルに戻り、部屋で先刻受け取ったチャットを数え直してみると、何と! 450万しかないではないか! あの男、何回も札束を数え直し、その都度輪ゴムで止めていたが、その間、当方も頭を混乱させ、いつの間にか、450万分だけの束にして、恰も1200万があるようにして、当方に渡したのだった! 又やられた! 両替詐欺はこれで2度目だ。随分以前にイタリアナポリの路上で、100ドルをリラに交換したが、その時も大量の札束で、輪ゴムに止めた束を受け取ったが、後でホテルに帰り確かめると、束の正面と裏側だけが本物のリラで、中身は新聞紙を同じサイズに切って差し込んであったものだった。今回もその時の苦い経験を思い出し、男が札を数えるのをしっかり見ていたが、今回は、単位の余りにもの大きさに混乱し、騙された次第だった。でもまあ、こんな5−6千円程度の被害で済んだのは、ラッキーと思った方が良いかも知れない。

ビルマ・ラングレー特急旅行(20)通貨両替騙しのテクニック。

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2012/03/03 - 2012/03/12

1209位(同エリア1422件中)

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12

ちゃお

ちゃおさん

ホテルで朝食を終え街に出た直後、突然どこからかすり寄って来た青年。見たところまだ30前に見えるが、日本語が堪能で、今現在日本語を勉強中で、日本に憧れを持っている。名前はジミーと言って、時間があるから街を案内しても良い、と言ってにこにこ話しかけてくる。

大体こうした胡散臭い人間は良くないので、無視して歩き続けたが、どこまでもしつこく付いてきて、愛想も良い。顔付はネパール系を思わせる。ネパール人は大体が悪い人はいないだろう、と思い、先ず彼に明日のマンダレー行の航空券ないしバス便のチケット販売店の案内を乞う。

先刻ホテルで1万円を両替したばかりだが、彼から更にまだチャットが必要だろう。800万チャットで両替してくれる店を知っている、と言われ案内された場所が、通りの裏通りのビルの中の1室で、45度位の急な階段を上った2階にあって、薄暗い部屋の中、インド系と思われるでっぷりした中年過ぎのおばさんが出てきて、1万円札を見せると、奥から束にして輪ゴムで止めた札束を持ってくる。レートを聞くと、750万チャットという。なんだそれでは先刻ホテルで両替した720万と大して変わらないではないか。

結局そこで両替するのを止めて、又人一人がやっと通れる位の急な階段を下りて外に出、次にチケットショップに案内してもらうことにした。そこではバスのチケットしか販売しておらず、明日の夜のバスで、24ドルという。高いか安いか分からないが、今買っておかないと、満席になって買いそびれるかも知れない。約500キロという距離からしてもそれ位はやむを得ないだろう、とその場で24ドル支払い、買っておく。

それが終わると、又、両替の話しを蒸し返す。今度は間違いなく900万で両替できるという。携帯でどこかへ電話し、チケットショップから数百メートルも離れていない大通りから少し入った路上へ案内されると、7−8人の男が屯している。仕事が無くて朝からぶらついているに違いない風体。ジミーはその内の何人かと話しを交わし、2−3人がこちらにやってくる。

先刻ホテルで1万円を変えたばかりだから、5000円を見せると450万チャットを数え待たしてくる。ああ確かに1万円で900万だ。であれば、1万円を両替して置こうかと、その5000円を返してもらい、1万円を代わりに渡す。その男は当方の財布を覗きこみ、目ざとくタイバーツが入っているのを見つけ、更にバーツの両替を求める。バーツは又タイへ戻れば使うので、両替するつもりはなかったが、レートが円よりも良いという。結局求めに応じ1500バーツを両替するが、札束が多くて、幾らが幾らか、分からなくなってしまう。

その男は何回も同じように札束を数えては輪ゴムに止める作業をし、何回目かに、これが1万円プラス1500バーツ分だと札束を渡される。その間、ジミーは、口も挟まず、隣でにこにこ見ているだけだった。合計で1200万チャットにはなっていた。

ジミーとの用事は大体済んだので、チップに1ドル渡し、別れようとするとなおも付いてくる。美味しい紅茶の店を案内すると言う。モーニングテイー。元イギリス植民地だけあって、朝の紅茶も美味しかろう。付いて行くと路上に面した小さな店で、ベトナムで見たような、高さ20cmばかりの小さな座椅子に腰かけて、お茶を飲む。彼にも勧めたが要らないと言う。代わりにタバコが欲しいというから、3本買ってやる。記念に写真を撮ろうとすると、被写体になるのを避けるような仕草をし、写真を嫌がる。隣の国でもタイ人とは性格が全く違うのだなあ、と思っていると、その内タバコも吸い終わり、さよならと言って立ち去ってしまった。

紅茶を飲んでいる間、日本人の親子が通りかかり、話を交わす。広島から来ている父娘で、父親は当方より少し若い感じの50台後半、娘さんの方は20台半ばの感じだった。父娘で1週間かけてミャンマーを旅行しているとのこと。昨日はこの通りの直ぐ裏のゲストハウスに泊まった、との話しだった。こんな場所で日本人旅行者に会うのは予想外だったが、気が付かないだけで、案外、日本人旅行者も多いのかも知れない。

その日本人親子と別れ、一旦ホテルに戻り、部屋で先刻受け取ったチャットを数え直してみると、何と! 450万しかないではないか! あの男、何回も札束を数え直し、その都度輪ゴムで止めていたが、その間、当方も頭を混乱させ、いつの間にか、450万分だけの束にして、恰も1200万があるようにして、当方に渡したのだった! 又やられた! 両替詐欺はこれで2度目だ。随分以前にイタリアナポリの路上で、100ドルをリラに交換したが、その時も大量の札束で、輪ゴムに止めた束を受け取ったが、後でホテルに帰り確かめると、束の正面と裏側だけが本物のリラで、中身は新聞紙を同じサイズに切って差し込んであったものだった。今回もその時の苦い経験を思い出し、男が札を数えるのをしっかり見ていたが、今回は、単位の余りにもの大きさに混乱し、騙された次第だった。でもまあ、こんな5−6千円程度の被害で済んだのは、ラッキーと思った方が良いかも知れない。

旅行の満足度
4.0
  • ヤンゴン市内の大通り。樹木が生い茂って涼しげだ。

    ヤンゴン市内の大通り。樹木が生い茂って涼しげだ。

  • タイで言うソイのような感じの脇の通り。

    タイで言うソイのような感じの脇の通り。

  • タイでは余り見かけなくなったが、ミャンマーではまだこうして頭に物を載せて歩く習慣が残っている。

    タイでは余り見かけなくなったが、ミャンマーではまだこうして頭に物を載せて歩く習慣が残っている。

  • 煮炊きもガスではなく、薪とか炭を使用している。

    煮炊きもガスではなく、薪とか炭を使用している。

  • 通りを歩く若い女性。この先の路上で両替詐欺に遭った。

    通りを歩く若い女性。この先の路上で両替詐欺に遭った。

  • 路上には本屋もあって、ミャンマーの方がタイ人よりは読書人口が多いようだ。

    路上には本屋もあって、ミャンマーの方がタイ人よりは読書人口が多いようだ。

  • 路上の喫茶店。

    路上の喫茶店。

  • ジミーの写真を撮ろうとしたら、顔を写させてもらえなかった。

    ジミーの写真を撮ろうとしたら、顔を写させてもらえなかった。

  • 甘いミルクテイー。

    甘いミルクテイー。

  • ジミーに買ってやったタバコ。ここではタバコは小売で、3本単位が多い。

    ジミーに買ってやったタバコ。ここではタバコは小売で、3本単位が多い。

  • 建築中の建物。随分昔香港で見たような足場を竹の棒でつないで作っている。

    建築中の建物。随分昔香港で見たような足場を竹の棒でつないで作っている。

  • ホテルで数え直したチャットは450万しかなかった。

    ホテルで数え直したチャットは450万しかなかった。

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