2012/05/24 - 2012/05/26
1007位(同エリア2132件中)
極楽人さん
“山歩き”が趣味の兄を案内して、スイスアルプスを周遊しています。
山に素人の自分にも、マッターホルンの印象的な姿は見分けられます。青空に真直ぐ背筋を伸ばした鋭角のフォルムは、アルプスの象徴ともいえる見事な立ち姿です。グリンデルワルトに引き続いて、ツェルマットでも幸運な快晴に恵まれました。
《行程》
成田(前泊)〜チューリッヒ(1泊)〜(ベルン経由)〜グリンデルワルト(2泊)〜ツェルマット(2泊)〜シャモニーモンブラン(1泊)〜モントルー(1泊)〜ルツェルン(1泊)〜チューリッヒ空港(1泊)。
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- スカンジナビア航空
-
グリンデルワルトからツェルマットには、三度の乗換えを要しました。
Grindelwald 14:19 → Interlaken Ost 14:55
Interlaken Ost 15:00 → Spiez 15:21
Spiez 15:36 → Visp 16:02
Visp 16:10 → Zermatt 17:13
Spiz はスイス鉄道網の交差点、鉄道旅行者には重要な駅です。 -
列車は始め平原を、
そして次第に山裾に入り込んで
左右の窓に変化の多い風景を映して楽しませてくれます。 -
午後5時過ぎ、ツェルマットの駅に到着。
駅舎というものは特になく、住宅に囲まれた小さな広場だけ。
屋根の上に、マッターホルンが中途半端に顔を出しています。 -
ガソリン車禁止のこの町は、すべてが電気自動車。
宿まで歩けない距離ではないのですが、試しに乗ってみました。
町を大きく迂回して10分ほど、車種のせいか乗り心地は良いとはいえません。
料金18chf。 -
宿は町外れの高台にあるユースホステル。
駅からは平坦な道ですが、到着寸前に急階段を登らなくてはいけません。 -
個室ではなく、6ベッドの大部屋。
ちょっと窮屈ですが、山小屋に慣れている兄には問題なさそうです。この時期に満床ということは少なく、同室はスイスの中年ご夫婦のみ。
他国のユースと比べて、1ベッド54chfは決して安くありません。でも朝夕の二食付き、広い食堂やテラスは使いやすく各国の旅行者との交流も盛んです。
ただ、会員証のない兄は6chf余計に取られました。他のユースでは同行者が会員なら問題はないのですが。
WiFiは構内無料です。 -
ここをホテルにしなかった理由があります。
実は、ユースホステルのすぐ脇にある高台からこんな風景が見られるのです。
ツェルマットの町からマッターホルンが完璧に見られるのは、この場所と、町の中心にある橋の上の2箇所だけらしいのです。
実際、滞在した3日間は朝夕に変化のある姿が望めて贅沢でした。 -
こちらは、もううひとつの撮影スポット。
確か、教会橋(Kirchbruecke)と表示がありました。
マッターフィスパ川にかかる小さな橋に、カメラ片手の人々が大挙して押しかけます。 -
さて、ツェルマットの町ですが・・・
中心はこのカトリック教会。
教会の裏手には、山で命を落とした英雄たちの墓地が花で飾られていました。 -
内部は質素。
外の賑わいとは無縁で、閑散としていました。 -
教会周辺には、博物館や大きなホテル。
そう、ここはスイス有数の高級山岳リゾートなんです。
撮影スポットの教会橋もすぐ近くです。 -
広場の隅には、ビーバー(マーモット?)やトナカイの噴水や、
-
山岳図書館などがあります。
もちろん、お土産やレストランも。 -
教会から駅へと真直ぐ伸びる通りが、唯一の繁華街。
駅までは徒歩10分もかからないでしょう。 -
観光客はここを往復するしかありません。
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登山のために生まれた町ですから、古いものはありません。
路地に入ると、こんな家も。でもせいぜい100年くらいでしょうか。
“ねずみ返し”と呼ばれる高床の倉庫も、いくつかは健在でした。 -
さて、鉄道駅の横にはゴルナーグラート鉄道の駅があります。
滞在2日目の朝は、ここからマッターホルンの展望台を目指します。
パス提示で、往復券が半額の40cfhに。
入口で、日本からのツアーと一緒になりました。 -
走り出してすぐ、右下にツェルマットの町が見下ろせます。
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そして草原に頭を出す白いマッターホルン。
-
15分過ぎた頃、青空の下にマッターホルンが全身を現わしました。
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電車は一路、白い峰を目指して進みます。
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やがてあたりは、いちめんの銀世界に。
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ゴルナーグラート鉄道は全長9km。
車輪の歯車をレールに噛ませて進むアプト式という方式で走ります。
標高1,604 mのツェルマットから3,089 mのゴルナーグラートまで、
標高差は1,485 mに達するそうです。 -
1898年の開業時は夏期のみの営業、
終点まで1年を通して運行するようになったのは1942年になってからだそうです。
開業当時から電化されていたというのも驚きです。 -
山肌の雪が朝日を浴びてきらきらと輝き・・・
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融け落ちた氷解が、すぐ下の氷河の上に積み重なります。
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これが、ゴルナー氷河。
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終点のゴルナーグラート駅が見えてきました。
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電車も大役を終えて、ホッと一息。
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駅舎はこんなふう。
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駅前の雪原ではツアー客が次々と団体写真を。
それにお付き合いするのが、樽を抱いたセントバーナード犬。
欠かせないタレントです。
客の途絶えた休憩時間は、心なし頬が緩んで見えます。 -
ここからはマッターホルンだけでなく、
モンテ・ローザ、リスカム、ドム 、ヴァイスホルンなど
4000m級のたくさんの山々を眺めることができるようです。
モンテ・ローザ・・・昔、加山雄三が歌っていたような。 -
駅舎から一段高い展望台に上がりました。
徒歩でも、エレベータでも登れます。 -
お茶するテーブルのすぐ向こうに、大マーッタホルン。
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駅舎とマッターホルン。
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完璧な見晴らしです。
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モンテ・ローザの下を流れるゴルナー氷河。
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よく見ると、氷河の中に小さな湖が・・・
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その色の、何という澄んだ青さ・・・
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ここにもありました。
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2時間ほど堪能して、
せっかちな兄はもう帰り支度を始めます。 -
掲示板で、帰りの道を確認します。
「ひと駅かふた駅の区間を歩いてみよう」という案もありましたが
まだ雪が深くて道が判別できません。
無理せず、電車に乗り込みます。 -
帰路の車窓、右窓に湖が見えました。
『逆さマッターホルン』は、あの湖畔あたりから見えるのでしょうか?
35分ほどで、ツェルマットの駅に戻りました。
予定より早めに戻ったので、「スネガ展望台にでも行こうか」と水を向けてみましたが、「もういい」と。これは“満足した”という意味でした。 -
ここからは、3日間に撮りためたマッターホルンのさまざまな表情を並べます。
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「・・・・・・」
-
「・・・・・・???」
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「・・・・・・」
-
「・・・・・・」
-
ユースホステル横の高台から見た、朝焼けのマッターホルン。
早朝5時半、先頭のとんがりから徐々に赤味が広がりました。
これで満足。
このあとは、三つ目の目標モンブランに移動します。
(つづく)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- さん太さん 2012/06/18 10:13:03
- お帰りなさい
- 初夏のマッターホルンは素晴らしいですね。
私が行った11月とは大違い、真っ青の空と真っ白の雪、氷河。
私のときのマッターホルンと比べてみましたが、大違い(笑)
季節、天候+カメラと腕の違いもあるのでしょうね。
しかしスイスは山も高ければ料金も高い。
チェルマットの電気自動車、18chf って、バリなら30km程先まで行ってくれます(笑)
次の旅行記も待ってます。
- 極楽人さん からの返信 2012/06/18 11:14:48
- RE: お帰りなさい
- さん太さん
お嬢さんのご結婚おめでとうございます。
それにしても、娘の結婚式を食いものにして1ヶ月も豪遊する親なんて、まるで“鬼畜”ですね。
豪華ホテルで札ビラを切りながら買い物は値切る、なんて、私にはとてもできません。(笑)
3週間ぶりに帰ってきたら、我が家の庭は紫陽花の季節になっていました。
「ワイルド杉ちゃん」がまだ顕在だったのにも驚きました。
旅行記のペース、少し落とすつもりです。
> 初夏のマッターホルンは素晴らしいですね。
> 私が行った11月とは大違い、真っ青の空と真っ白の雪、氷河。
> 私のときのマッターホルンと比べてみましたが、大違い(笑)
> 季節、天候+カメラと腕の違いもあるのでしょうね。
> しかしスイスは山も高ければ料金も高い。
> チェルマットの電気自動車、18chf って、バリなら30km程先まで行ってくれます(笑)
>
> 次の旅行記も待ってます。
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