2012/05/21 - 2012/05/24
152位(同エリア501件中)
極楽人さん
2012年初夏の旅。
前半は山歩きが趣味の兄と二人でスイスアルプスを、後半は一人旅で北スペインを周遊しました。
同行の兄は日本百名山を踏破し、昨年はエベレストも経験した体力自慢ですが、既に70歳を超えています。私と足すと“135歳コンビ”なので、移動・滞在ともスケジュールはゆったり組んでいます。
この旅行記は、旅の冒頭部分になります。
《行程》
成田(前泊)〜チューリッヒ(1泊)〜(ベルン経由)〜グリンデルワルト(2泊)〜ツェルマット(2泊)〜シャモニーモンブラン(1泊)〜モントルー(1泊)〜ルツェルン(1泊)〜チューリッヒ空港(1泊)。
移動は鉄道で、『スイス・フレキシーセイバーパス』を利用します。
使用区間はZURICH-GRINDELWALD,GRINDELWALD-ZERMATT,MONTREUX-LUZERN,LUZERN-ZURICH AIRPORTの4区間で、間の区間は半額利用の予定です。
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
成田発11:40のスカンジナビア航空。
“新春キャンペーン”で欧州往復5万円の航空券を確保しました。
探せばもっと有利なチケットがあったのでしょうが、諸経費を入れて10万円を切ればとり合えず予算の範囲内。
早く決めたぶん、計画づくりに余裕が持てました。
空港や機内で日本人スタッフのサポートがあり、
初欧州ながら一人で帰国することになる兄にも安心だと思いました。 -
コペンハーゲン着は現地時間で16:05。
チューリッヒへの出発は17:40。
短時間ですが、遅延が少ないスカンジナビア航空なら余裕の乗り継ぎです。
ただ、
空港内に喫煙場所が一切ないのが不満と言えば不満で・・・ -
19:25 チューリッヒ空港到着。
空港駅から中央駅まで鉄道で約10分。6.4chf(スイスフラン)
切符は1時間有効なので、そのまま7番トラムで宿のあるMorgentalまで。
宿は以前3泊したことのあるユースホステル。
20時過ぎに到着しました。 -
個室を押さえておきました。
ベッドと棚だけの簡素なつくりですが、138chfはホテルなみのお値段。
でも共通スペースやシャワー・トイレなどの設備は広くて使いやすく、慣れてくるとホテルより便利に感じます。
構内WiFi無料。 -
翌朝は7時半に出発。
計画では9時過ぎを予定していましたが、老人は早起きでせっかち。
中央駅までの途中にリンデンホフの丘に立ち寄り、チューリッヒを一望してそそくさと駅を目指します。 -
08:32 チューリッヒ中央駅出発。
その前に『スイス・フレキシー・セイバーパス』のバリデーション。
このパスは、1ヶ月のうち任意の4日(キャンペーン商品)を指定して無料。使用日に挟まれた日は半額になる、というもの。『セイバー』は二人一緒に行動することで更に割引率が高くなります。
鉄道パスキャンペーンで“一人分無料”に惹かれて購入しましたが、どのパスをどう使っても、値引率は総額の20〜30%と大差ないようです。 -
1時間弱で、ベルン中央駅に到着。
この美しい町を見学してから、今日の目的地グリンデルワルトに向かいます。
大きな駅には、街の機能が凝縮されています。
さまざまなショップにレストラン、旅行会社のオフィスに有料シャワー・トイレまで。 -
駅を背にして、旧市街の方向へ歩みを進めます。
大きな荷物はコインロッカーに入れて、軽装です。
ロッカーは7chf、人手を介する預り所は10chfだそうで、何でも高い国です。
それと、旗好き。 -
スイスの国旗、州の旗、国際連合の旗、ベルン市の旗・・・
-
5分も歩くと、右側に連邦議会議事堂が見えてきます。
そう、小さな街ですが、ここがスイスの首都です。 -
更に西へ歩いて、今度は大聖堂。
-
その内部。
15世紀建立、スイス一番の高さを誇る荘厳なゴシック建築です。
最後の審判のレリーフや巨大なパイプオルガンには、
歴史的な高い価値が認められているそうです。 -
5chfで、尖塔にも登れます。
100段余りの階段、細長い小窓から街の屋根が見えてきました。 -
すぐ下の建物は、こんなふう。
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街並みは、こんなふう。
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街そのものが世界遺産だそうです。
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ベルンは、アール川の蛇行に囲まれた自然の要塞です。
数本の橋と城門とで、外の世界と繋がっています。 -
通りのあちこちに噴水が湧き出し・・・
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噴水では奇妙な守護神が睨みを利かせています。
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それにしても、これは食い倒れ人形???
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通りの両側、建物の下にはアーケードが続いています。
その長さもヨーロッパ最長とか。 -
橋を渡って、アール川の向こう側に進みます。
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ベルンらしい、水の都の景観が広がります。
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これも。
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これも。
-
橋を渡りきったところに、熊公園。
街の名前は『熊』に由来しているのだそうです。
それにしても、すこし覇気がないような。 -
対岸のレストランから見た、ベルンの街並み。
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休憩時間を入れても、3時間あれば周れるくらいの大きさです。
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コーヒーブレイクを挟んで、駅に戻ります。
本心は分かりませんが、兄は街歩きには関心が薄そうです。
まだ肝心の“山”を見ていないので、気が入らないのかも知れません。 -
13世紀から時を刻む時計塔(Zeitglockenturm)。
昔は城門の一部だったと言います。
近所には、アインシュタインが住んでいたアパートがあります。 -
13:34 ベルン中央駅からグリンデルワルトへ。
スイス鉄道のオンライン時刻表が一新され、ずいぶん使いやすくなりました。(ドイツ鉄道並み)
ただ、表示料金が半額カード価格なため、パスを持たない場合には倍にする必要があります。
今回は、あらかじめ調べてきた便よりずっと早い列車で移動しています。 -
列車は、左窓にトゥーン湖を見せながら進みます。
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約1時間でインターラーケン東駅へ。
ここで、ユングフラウ鉄道に乗り換えます。 -
駅構内のポスター。
『ユングフラウ鉄道100周年』です。 -
これが100歳の鉄道。
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アイガーやユングフラウの山すそに向けて、少しづつ登ってゆきます。
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この時期、草原はいちめんの花ざかり。
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黄色の花が目立ちますが、よく見ると赤や紫の花も混じっています。
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やがて進路は少しづつ険しくなって・・・
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断崖から何状もの滝が。
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そして深い山裾へと向かいます。
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15時過ぎ、グリンデルワルト駅に到着しました。
インターラーケン・オスト駅から30分ほどの道のりです。
ホーム右側の電車はクライネ・シャイデック行きの列車、 -
そして正面の山は、アイガーです。
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駅前の風景。
下界は晴れていますが、山の中腹以上は雲に覆われています。 -
宿は駅近のホテル。
ほんの200m程ですが、結構きつい登りです。
最初は評判のいいユースホステル(個室)を押さえていましたが、“遠くて上り坂”を敬遠してこのホテルに変えました。
直前割引で、なんとユースホステルより安く宿泊できました。 -
山小屋風(“風”ではないか)の部屋に、庭が付いています。
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真正面に、アイガーが聳えています。
-
山頂付近の雲は、夜になってもなかなか取れません。
計画では翌日にユングフラウ・ヨッホの展望台へ行く予定でしたが、見送ることにしました。この状態で登っても、望む景観は得られません。
それにこの登山電車、世界一値段が高いのです。勿体なさもあって・・・
山は、やっぱり天気次第。
出発まえ「場合によっては、一つも見えないかも」と兄を脅しておきましたが、一応5年分の週間データを下調べして期日を決めていました。
この週はまずまずの筈だったんですが・・・
それでも「明日は晴れる」という天気予報を信じて、滞在最終日に賭けることにしました。
(つづく)
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この旅行記へのコメント (1)
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- ばったんさん 2019/03/20 10:48:16
- 貴重
- チューリッヒからベルン、ベルンからグリンデンワルトへの移動方法が
とても分かりやすくまた写真も素晴らしいです。
スイス旅行を計画中なのでとても参考になりました。
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