1992/02/17 - 1992/02/17
3628位(同エリア8639件中)
がおちんさん
アンコールワット以上に見てみたかったのが、アンコール朝の最盛期に建設された城郭都市アンコールトムと、その中心にあるバイヨン寺院の人面像でした。
まだカンボジアが安全とはいえない時代だったので、遺跡を訪れる観光客も少なく、バイヨンには神秘的な雰囲気が漂っていました。
※写真は、アンコールトム・南大門と地元の人々
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ヒッチハイク 徒歩 バイク
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1992年2月17日(月)
シエムリアップで私が泊まったのは、GRAND HOTEL D'ANGKOR。プノンペンやハノイの都市計画もデザインしたフランスの建築家エルネスト・エブラール氏の手によるコロニアル様式のホテルで、1932年の開業という格式のあるホテルだそうだ。内戦時代にボロボロになったようで、入り口の柱には銃弾の跡が残っていた。シャワーから茶色い水が出てきたのには驚いたけど、スタッフは親切で居心地の良いホテルだった。
当時、アンコール遺跡を観光する外国人は原則的にこのホテルに泊まらなくてはならず、さらに遺跡への入域料として100ドルを払わされた。これを嫌って近所のゲストハウスに泊まり、隠れて遺跡に向う人もいたが、結局見つかってパスポートを取り上げられていた。 -
アンコールトムの入り口となる南大門と、お堀にかかる橋にある乳海攪拌のレリーフ。
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ヴァースキを引っ張るアスラ達と、上半身裸で橋を歩くカンボジア男性。
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自転車で颯爽と行く、クメールのおじさん。
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アンコールトムの入り口、南大門。
やはり、顔がついていると迫力があるなー。 -
バスは車幅ギリギリだ。
壁には車をこすった傷がついていた。ちゃんと通行を規制しないと遺跡へのダメージが心配。 -
アンコールトムの中心にあるバイヨンに到着。
暑い〜。 -
ひっそりとしたバイヨンの遺跡。
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第一回廊。
誰もいないので、ちょっと不気味。 -
壁に浮彫りされた、水の精・アプサラー。
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第一回廊にあるレリーフ。
12世紀にジャヤーヴァルマン7世の率いるクメール軍がチャンパとの戦に赴く様子が描かれている。 -
チャンパ軍と戦うクメール軍。
レリーフは彫刻だけでなく、構図も素晴しい。
この頃のクメールの人は象に乗って戦っていたんだな。 -
遺跡内を歩いていたカンボジアの老人。
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バイヨンの中央祠堂に向う。
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回廊の柱にはアプサラが彫られている。
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蓮の上で華麗に舞うアプサラ。
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寺院の塔には人面像が彫られている。
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美しいバイヨンの四面像。
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第二回廊にあるリンガ。
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中央祠堂から見えた観音菩薩。
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中央祠堂の内部から天井を見上げる。
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バイヨンを象徴する中央祠堂と四面塔。
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バイヨンはかなり崩壊が進んでいる。
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プノンペンから参拝に来ていた女性。
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同じく、参拝に来ていたカンボジアのおばあさん。
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800年前に彫られたアプサラーの美しさに胸がときめく。
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優雅なデバター。
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壁から飛び出してきそうな天女。
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ジャヤーヴァルマン7世は仏教に陶酔し、積極的に仏教寺院を建立したため、国力が傾いたと言われている。
彼の子供のインドラヴァルマン2世の頃にはアンコール朝は衰退し、次の王であるジャヤーヴァルマン8世はバイヨンをヒンドゥー教寺院に改造したそうだ。 -
栄枯盛衰。
崩れかかったバイヨンの遺跡を眺めていると、そんな言葉が浮かんでくる。 -
ひっそりと静まり返ったバイヨンを後にする。
次に来る時は、きっと大観光地になっているだろう。 -
クロマーと呼ばれるカンボジアの布を頭に巻いた、自転車のオバサン。
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近くの寺に行くと、参拝に来ていたグループがいた。
プノンペンから船で来たのだという。 -
言葉はほとんど通じなかったけど、とても親切な人たちだった。
一人のおばさんからずっと手を握られて、なかなか放してもらえなかった。
「日本に帰らないで、カンボジアにずっと居なさい」と言っていたようだった。 -
夜、再びバイヨンを訪れた。
遺跡の前では真っ暗のなか、地元の人々が憩っていた。 -
月光のシルエットになったバイヨン。
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夜のバイヨンへ入る。
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なぜか僧侶がいてドキッとした。
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ストロボに浮かんだ中央祠堂。
ゲッ、なんか不気味。 -
月夜で撮った、人面像。
うわ、怖い顔だ。
退散しようにも、迷路みたいになっていてなかなか出れない。しかも、暗闇から銃を持った人が追って来たので、「もしやポルポト派か?」と焦る。
実際は私が遺跡に入っていったのを見て、警備に当たっていた兵士が守ってくれていたのでした。 -
やっぱり、遺跡は昼間来たほうが安全で楽しい。(本当は夜間外出禁止だった)
地元の屋台で一杯やってから宿に帰る。
タ・ケウ&タ・プローム遺跡〜カンボジアの旅1992(その5)に続く
http://4travel.jp/travelogue/10715721
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この旅行記へのコメント (2)
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- 鯨の味噌汁さん 2012/08/06 10:13:05
- 若さにまかせて冒険しすぎでは。
- 夜間の写真がムードありますね。
でも若さゆえの無鉄砲も感じます。
>やっぱり、遺跡は昼間来たほうが安全で楽しい。(本当は夜間外出禁止だった)
銃を持った青年がついてくる夜の遺跡…シャレにならんです。
言葉が通じない場合、そのまま拘束されてももん気が言えないですもんね。
ご無事で何よりでした・・・
- がおちんさん からの返信 2012/08/06 17:39:56
- RE: 若さにまかせて冒険しすぎでは。
- 鯨の味噌汁さん
こんにちは、コメントをありがとうございます。
> 銃を持った青年がついてくる夜の遺跡…シャレにならんです。
はい、仰るとおりです。全く無鉄砲な行動でした。若さはバカさとはいえ、そういう時代だったので、ひとつ間違ったら大変なことになっていました。こっちは勝手に「クメールルージュの残党かもしれない」と思って必死で逃げたのですが、かえって兵士に怪しまれかねない行為でした。
今思い出しても冷や冷やします。
がおちん
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