1992/02/16 - 1992/02/16
3319位(同エリア8642件中)
がおちんさん
カンボジア内戦の影響により閉ざされていたアンコール遺跡。地雷の撤去もすすみ、ようやく個人でも旅行ができるようになりました。
子供の頃から憧れていたアンコールワットは想像以上に雄大で、回廊の彫刻も素晴しいものでしたが、それ以上に地元の人がのんびり過ごす様子や、夜間にホタルの乱舞する光景が印象的でした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー ヒッチハイク 徒歩 バイク 飛行機
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1992年2月16日(日)
いよいよ長年の夢だったアンコール遺跡へと向う。
プノンペンのポチェントン空港には、若き日のシハヌークの肖像画が掲げられていた。 -
シエムリアップまで飛ぶのは、カンプチアエアーのアントノフ24型。
雲南でもお馴染みのソ連製プロペラ機だ。 -
コックピットのドアに飾られていたアプサラ。
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空港には国連のヘリが駐機していた。
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なんでソ連製の飛行機は機内に霧が発生するんだろう?
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まあ、涼しいからいいけど。
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シエムリアップに到着。田舎度の高い町で、とても気に入った。
早速、アンコールワットへ出かける。 -
アンコールワットの入り口から西参道を眺める。
感無量。 -
西塔門にあるナーガの欄干。
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西塔門の中央にある王様の門をくぐり、アンコールワットの境内に入る。
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西塔門の破風。
猿の軍団が戦う様子が彫刻されている。 -
門から見えた中央塔。
視覚効果がバツグンだ。 -
西塔門を過ぎると、中央祠堂と第一回廊が姿を現した。
アンコールワットを知ったのは小学生の時。昭和49年に少年ジャンプに掲載された、赤塚不二夫のウンコールワットがきっかけだった。
すぐにアンコールワットという「本物」があると大人から教えてもらい、図書室で写真集などを見て衝撃を受けた。ずっと目に焼きついていたのは、この光景だ。 -
西塔門テラスとシンハ。
建物のそばまで来ると、崩壊の進んでいるのがわかる。しかし宗教を否定したクメールルージュが寺院自体を破壊しなかったことは奇跡的だ。
おそらく要塞化するのに都合が良かったのだろう。こうして参観ができるようになったのは世界にとっても幸いなことだと思う。 -
テラスより西塔門を振り返る。
広いなー! -
シンハの石像で遊んでいた子供。
暑いねー。 -
子供がずっとついてくる。
物乞い、ジュース売り、ただ遊んでいる子などだ。 -
第一回廊。
あまりの緻密さとスケールの大きさに驚く。
この場所(南面西側)にはアンコールワットを建立したスールヤヴァルマン2世の姿が彫られているという。 -
スールヤヴァルマン2世(1113年即位)は副王の時代にピマーイの寺院も建立したと伝えられている。
戦乱の時代であり、ベトナムやチャンパ国(チャム人)、ハイプンチャイ王国(モン族)などとの戦いに明け暮れていたという。 -
壁画の説明をしてくれる、ジュース売りの子供。
よし、あとで買ってあげるよ。 -
西面南側に彫られているのは「マハーバーラタ物語」。
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東面南側にある乳海攪拌のビシュヌ神。
第一回廊を見て回るだけでもすごいボリュームだ。 -
第2回廊へ上る。
遺跡の修復はインド人がしていた。足場用の鉄棒を運ぶ際に、彫刻された壁にガンガンぶつけているのを目撃する。
直しているんだか傷つけているんだか分からん。 -
十字回廊の沐浴池と第2回廊の連子窓。
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連子窓から身を乗り出すカンボジア女性。
危ないぞー。 -
崩壊した第3回廊への階段。
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急な階段をよじ登る。
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階段を上りきると、西塔門にかけて見渡せた。
右下にいるのは、遺跡の修復をしていたインド人。 -
第3回廊の沐浴池。
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中央祠堂のデヴァター。
美しさに魅せられる。 -
入り口から第3回廊までついてきた子供。
一本ずつ買ってあげると約束したけど、女の子の出したコーラは冷えていなかった。クーラーに隙間があり、氷が解けてしまったのだ。「これじゃ、買えない」と言ったら泣き出してしまった。
かわいそうになったので、ぬるいコーラも買い、男の子のクーラーに入れさせてもらった。お礼に、男の子からは2本買ってあげた。
一件落着。 -
首を切られていた仏像。
盗掘か、それともクメールルージュによる破壊だろうか。 -
すっかり元気になった女の子。
クーラーを買いなおすように、お母さんに言いなさいと伝える。 -
境内を歩いていた僧侶。
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プノンペンから見学に来たという学生たち。
みんな笑顔がよかったなー。 -
夕方、参道で水を売る女の子。
ちょっと焦げ臭い味がした。 -
野良から帰る牛。
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参道を歩くおばあさん。
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夕方になると、近所の人たちが夕涼みに集まってきた。
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談笑する老人。
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クメールルージュの時代を乗り越えてきた人達だ。
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頭に乗せて荷を運ぶおばさん。
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アンコール遺跡の夕暮れ。
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水を売っていた女性。
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アンコールワットに月が昇る。
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人気の無くなった、アンコールワット。
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参道の両側にある堀には、ホタルが乱舞していた。
こんなに沢山のホタルを見たのは初めてだ。
写真に上手く撮れないのが残念だけど、しばし自然が見せる美しさにみとれる。 -
月明かりのシルエットになったシンハ。
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月光に浮かぶアンコールワットを後にした。
アンコールトム・クメール美術の粋を極めたバイヨン寺院〜カンボジアの旅1992(その4)に続く
http://4travel.jp/travelogue/10679713
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