2012/03/21 - 2012/04/23
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marcopanさん
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丹巴の観光を終えて今日からさらにチベット奥へと向かいます。
このあとの予定は四川省のチベット圏の康定(カンディン)、理塘(リタン)、郷城(チャンテン)を経て雲南省の香格里拉(シャングリラ)へ向かいます。
日本を出る前に、ラサなどのチベット自治州だけでなく、四川省などのチベット圏も外国人の入域規制があるかもという噂もチラッと耳にしていたのですが、まあ、大丈夫だよね・・・
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今日は丹巴を出発して康定へ向かいます。
バスのチケットは前日に購入しておきました。
時刻表が無かったので筆談で質問すると朝8時と午後2時半の便があるというので8時発のチケットを買った。46.5元(650円)
7時半に宿を出てバスターミナルに行くと既にバスは来ていた。
8時に丹巴を出発。 -
10時ごろバスは立ち往生。
この先で崖崩れがあったらしく30分ほど動けず。 -
康定まであと20キロぐらいのところでトイレ休憩となぜか洗車。
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1時45分康定のバスターミナル着。
丹巴から5時間45分。 -
最初にバスターミナルで翌日のバスをチェック。
理塘までは6時半出発のバスが3本あって88.5元。
稲城までは6時発で135.5元。
次は理塘かな -
バスターミナルを出て、
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とりあえず宿探し。
バスターミナルの近くの、通りから一本裏に入ったところに安そうな宿があったので入ってみようと思ったら女の人が声をかけてきた。
どうやら宿の人らしいが、続けて男の人も声をかけてきたので、メモ帳を出して筆談で会話をしてみる。
男の人は、明日の理塘行きのバスのチケットはもう売り切れだから、明日行きたいなら180元だと言っている。
どうも胡散臭いのでその場は断って女の人に部屋を見せてもらう。 -
せまい寝るだけのシンプルな部屋。
値段を聞くと100元(1400円)。
高すぎると言うと80元に安くなったけどまだ予算オーバーなので断ろうとするとメモ帳にを取り上げ、「康定は物資がみんな高い、最低でも80だ」というようなことを書いて見せてきた。
確かに山の中だからそうかもしれないけど他も確認してみたいので断ろうとすると、こっちが中国語を分からないと知っていながらすごい勢いで中国語でまくし立ててきた。
勢いで押し切ろうという魂胆だな、その手にはのらんぞ、負けてたまるか! -
負けました。
今日はここで一泊です。
郊子巷客桟80元(1100円) -
バスターミナルに戻ってもう一度、明日のバスを確認。
さっきは場所と時間だけ気になって見落としていたけど、電光掲示板を改めて見ると確かに明日の理塘行きのバスは3便とも残りが0になっている。
さっきの男の人の行ったことは本当だったんだな・・・
180元って事は高いからミニバスか乗合タクシーなのかな?
それに乗って行くか?それとも、もう一泊ここに泊まって明後日バスで行くか? -
バスターミナルは街の端にあるので街の中心の方へ散歩。
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この銅像は昔この辺でおこなわれていた交易の様子を表してるんでしょうか?
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10分も歩くと街の中心に。
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街の端まで歩くつもりだったけど思っていたより大きな街で、体調もあまりよくなかったので途中で引き返す。
丹巴に比べると倍くらいの大きさでしょうか。 -
康定は真ん中に川が流れていて、回りを雪の残る山に囲まれています。
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川沿いに広がる市場。
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いいところだけど、もう一泊するほどのことでもないかな。
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宿に戻ってさっきの女の人に明日の理塘行きの車について聞くと、やはり180元だと言う。
この際、高いことには目をつぶろう。
ミニバスだったら普通のバスよりちょっと早く付けるだろうし。
手配してくるから今お金を払えと言われたので180元渡して部屋で待つ。
しばらくして女の人が戻ってきてチケットをくれた。
あれ、普通のバスのチケットだ、88.5元って書いてあるし・・・
これって、要するにダフ屋じゃん。
確かにミニバスなんて一言も言ってなかったから自分で勝手に勘違いしてただけだけど・・・ -
翌朝、6時に部屋を出る。
宿の受付には誰も居なかったので、お金は既に払ってるし黙って出て行く。
まだ暗い中、バスターミナルへ。
理塘行きのバスは3便あるので、チケットに載ってるバスのナンバーを確認して自分のバスを探す。
バスの前には人だかりが出来ていて、バスの番号が見えにくいので人ごみに割り込むようにして番号を覗き込んでいると・・・・ん?
後ろに立っている男の動きが不自然。
はっと思い、ジャケットの左のポケットに入れていた財布に手をやると、あった。
でも、心無しかポケットから少し引き出されているような感じ。
よかった気づいて、また財布をスリにあうところだった。
ひと安心してバスに乗って席に座る。
少ししてから右のポケットに入れていたipodタッチを出そうと思うと無い・・・
財布に手を出す前にipodを取られていたようです。
泣く泣く諦める。
どうせ捕まえるのは無理だ、バスももう出発するし・・・・ -
去年はマニラでスリにあったのに、今年もまたすりにあうなんて自分は注意力が足りないんでしょうか?
落ち込んだ気分でバスで移動していく。 -
8時過ぎトイレ休憩。
この辺までは道路も綺麗に舗装されていました。 -
バスはチベットの高原を進んでいきます。
周りの山には雪も残っている。 -
見渡す限りひたすら山です。
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11時半ごろ検問がありバスが止まった。
サングラスをかけて手にライフルを持った若い男の警察がバスに乗り込んできて乗客のIDをチェックしている。
どうしよう、IDなんてパスポートしか無いしな、嫌な予感がする。
自分は一番後ろの席に座っていたので前から一人一人チェックしながらだんだんこっちに来るのをドキドキしながら見ていた。なんとか誤魔化せないかと思っていたけど警察は後ろまで来てしまった。
仕方なくおずおずとJAPANのパスポートを差し出す。
警察は一目見てバスから降りろと言った。
検問所の小屋には5人ほどの警察がいた、中国語で何事か聞かれるが分からない。
とりあえず単なる観光客だとアピールするが、小屋の中に入れられ待てと言われる。
バスの運転手がやってきて警察に事情を聞いて、その後、自分に向かって、強い口調で文句を言っている。
おそらく、「お前のせいでこんなとこで待たされちゃったじゃないか!どうしてくれるんだ!」
というようなことを言ってるんだろう。
その間も警察はどこかへ電話をかけたり、パスポートを調べたりしている。
弱りきった気分で待っているとしばらくして日本語の分かる警察がやってきた。
ちょっと安心したけど、かなり怪しい日本語のため意味を理解するのに一苦労。
なんとか、昨日はどこの宿に泊まったのか?とか、このあとどこに行くつもりだ?とかの質問をこなし、「宿に泊まるときはパスポートを宿に預けるように」と言われて解放された。 -
その間、バスは乗客を乗せたまま待っていてくれた。
結局1時間近く待たされただろうか?
バスに戻ると運転手はまた何か文句を言ってきたが、こういう時は意味がわからなくて幸いだ。
他の乗客に待たせてしまって申し訳ない気分で、うつむきながらバスの一番後ろの席に戻る。
バスが走り出すと隣に座っていたチベット人の青年が、気にするなと言わんばかりにみかんを半分に割って差し出してくれたのでちょっと救われた気分になった。
そのあとすぐに食堂で食事休憩。 -
バスは相変わらず山しか見えないチベット高原を進んでいくが、ここらへんから道が悪くなる。
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ガタガタとか言うレベルではなくグワングワンと大きく揺れるうえに、時折、お尻が10センチぐらい跳ね上がるような大きな揺れがくる。
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3時ごろ山の中でトイレ休憩。
もちろんトイレなど無い。 -
6時半に理塘に到着。
今日は朝からスリに遭い、検問につかまり、体調も良くないのに12時間バスで悪路に揺られて、心身ともにボロボロです。
バスを降りるとすぐに男の人が声を掛けてきた。
最初、中国語で話しかけられたので無視すると、「ジャパニーズ?」と英語で聞かれた。
その人は英語が喋れて「1ベッド25元」と言ってきた。
「1ルームは?」と聞くと50元だというのでついていく。
男の人はさっさと歩いていくが、ここは標高が高いので(4000Mあるらしい)ついて行くのがしんどい。
宿はピースゲストハウスという名前だったと思います。
部屋はトイレシャワーは共同なものの、広めでベットが二つでテレビもありました。
このあと何処に行くつもりか聞かれたので、シャングリラと答えると、シャングリラまで直接行くバスは無いから、稲城までの車を手配してやると言われた。
値段は1台400元だから人が集まれば安くなる。
まだ明日以降の予定は考えて無かったので「考えておく」と答えておいた。 -
チャックインして部屋に入ると頭が痛くなってきた。
酸素が薄い場所に来ていきなり早足で歩いたりしたからかな?
ベッドに横になって深呼吸でもしていれば治るだろうと思ってジャケットも脱がずそのままベッドに入る。
夜9時ごろまで横になって、深呼吸をしていたけど、頭痛は良くなるどころか激しい痛みになっているし、軽い吐き気もしてきた。
今日は一日バスに乗っていたのであまり水分をとっていなかったし、高山病の時は水分を多めに取ったほうがいいらしいので、とりあえず水を確保しておかなければ。
もしあれば酸素ボンベも欲しいところ。
痛む頭を抱えて下に降りてさっきの男の人を探したけど見当たらない。
宿の女の人に水を飲むジェスチャーで水が欲しいとアピールすると、「あ、忘れてた」という感じでお湯の入ったポットを持ってきた。
自分の様子から頭が痛いのに気づいて心配してくれた。
ポットを持ってくれて部屋の前まで来たら「あなた鍵は?」みたいな感じでこっちを見るので「もらってませんよ」という意味で両手を広げると、「あ、忘れてた」という感じで下に鍵を取りに行った。
そそっかしい人みたいです。
鍵の束を持って戻って来た時に一緒にコルク片の様な物を持ってきて渡してくれた。
どうやら、これをお湯で煎じて飲むと頭痛にいいようだ。
女の人は鍵の束から一つ一つ鍵を挿してこの部屋の鍵を探していたけど、携帯に電話が来たら、話をしながら下に行ってしまった。
ドアは半開きで鍵の束は挿したまま。
戻ってくると思って待っていたけど、15分ぐらい経っても戻ってこないので、仕方なく自分で鍵を探して残った鍵の束を下まで返しに行った。
相当そそっかしい人みたいです。
さっき貰った薬をお湯で煎じて飲む。少し苦い。
そのあともずっとベッドで横になっていたが、一晩中激しい頭痛は続いた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- がまだす@熊本さん 2012/08/28 15:50:47
- 東カム地方の旅は、究極のルートだと思います。
- marcopanさん、はじめまして。
成都からチベット東カム地方の旅は、究極のルートですね。
私はおよそ5年前ですが、雲南省から成都へ向かいました。
その後、
ネパール・インドの山岳地方を旅をしましたが、
絶景さを比べるなら、こちらの方が格別に良かったと思います。
ところでその後の理塔・稲城旅はいかがでしたか?
次期が時期だけに寒くはありませんでしたか?
懐かしく拝読させて頂き、ありがとうございました。
- marcopanさん からの返信 2012/08/29 16:16:58
- RE: 東カム地方の旅は、究極のルートだと思います。
- がまだす@熊本さんはじめまして。
コメントありがとうございます。
究極のルートだったのですね・・・
いつもながらろくに下調べもせずに行ってしまったうえに、
時期が時期(政治的な意味で)だったこともありちょっと苦労しました。
高山病にもかかってしまい残念ながら十分に景色を楽しむことはできませんでしたが、それでも思い出深い旅は出来ました。
その後の旅の旅行記は書きかけのままになっちゃってましたが、
近々アップするつもりですので見ていただけたら嬉しく思います。
寒さは、それほど寒かった印象はありませんでした。
高地だけあって日中はこの時期でも日差しが強かったのが印象に残ってます。
旅行記拝見させていただきました。
大理や、九寨溝などは今回行けなかったので興味深かったです。
九寨溝はやっぱり行くべきだったかな・・・
バスの旅いいですよね。
自分も、いつも外の景色にかじりついてます。
東南アジアなんかだと日中日差しが強いとカーテンを閉められたりして、
開けてとも言えず、悶々としながらふて寝して・・・・
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