![ICEでケルンに到着。駅を降りた瞬間に目に入る、大聖堂の威容に圧倒される。<br />ケルンを訪問した目的は、いうまでもなくケルシュ(Koelsch)である。<br />ケルシュの定義は、大麦と小麦を使った低温の上面発酵でボディは比較的ライト、フルーティーな香りと金色クリアーな色のエール、である。よくいえばクセがなく、悪く言えば特徴やパンチに欠けるスタイルともいえる。日本の地ビールも、一昔前はケルシュを作っていた醸造所が多かったが、最近新しくケルシュを作った、という話はめったに聞かない。<br /><br />はたして、本場中の本場で飲むケルシュとはどんなものなのか? こうした印象を覆す、凄いビールとの邂逅はあるのか?<br />バンベルク以上の密度で分布する醸造所レストランをかたっぱしから巡り、その答えを探してみたい。<br />まずはガッフェル、ギルデン、ジオン、ペタース、ジュンナー、ペフゲンの6連発。<br /><br /><br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/67/74/650x_10677409.jpg?updated_at=1339521431)
2012/04/28 - 2012/04/28
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fuchiさん
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ICEでケルンに到着。駅を降りた瞬間に目に入る、大聖堂の威容に圧倒される。
ケルンを訪問した目的は、いうまでもなくケルシュ(Koelsch)である。
ケルシュの定義は、大麦と小麦を使った低温の上面発酵でボディは比較的ライト、フルーティーな香りと金色クリアーな色のエール、である。よくいえばクセがなく、悪く言えば特徴やパンチに欠けるスタイルともいえる。日本の地ビールも、一昔前はケルシュを作っていた醸造所が多かったが、最近新しくケルシュを作った、という話はめったに聞かない。
はたして、本場中の本場で飲むケルシュとはどんなものなのか? こうした印象を覆す、凄いビールとの邂逅はあるのか?
バンベルク以上の密度で分布する醸造所レストランをかたっぱしから巡り、その答えを探してみたい。
まずはガッフェル、ギルデン、ジオン、ペタース、ジュンナー、ペフゲンの6連発。
- 旅行の満足度
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ライン川を渡る鉄橋の上で、車内からケルン市街の建物が見えた。大聖堂は角度的に電車からは見えなかった。
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ケルン駅に到着。
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駅から出たところが、ケルン大聖堂の前の広場。観光客がいっぱい。広場には大道芸人もいる。
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大聖堂前の広場に面して、ガッフェルの本店がある。大きな建物に、グッズショップ等も充実。とりあえずここに入ってみた。
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ガッフェル ケルシュ
苦味なし、クセなしで、じつに爽快な味。きゅっと一気に飲める。
お腹がすいていたが、ここはかなり混んでて、注文しようにもコーベス(ケルンのウェイターの呼び方)がなかなか近づかない。ケルシュ一杯飲むだけで一苦労だったので、一杯で退散。 -
ガッフェル本店には、大聖堂に面した入口とは別に、ビアパブ風のスペースも。気さくな雰囲気で、さっと一杯のむにはこっちのほうがよかったかも。
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通りの奥にフリュー。フリューの店前にはオープンカフェが大変広い面積で展開されていた。
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フリューのオープンカフェ続き。噴水と花壇がある。
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ケルシュめぐり2軒目、ギルデンハウス。
親指を立てたコックの人形が素敵。ガッフェルやフリューに比べて控えめな店構え。 -
ギルデン ケルシュ。
甘いフレーバー、苦味は控えめ、すこしまったりするような口当たり。
これはかなりコクがあって美味しい。
食事も頼んだので、思わず3杯も飲んでしまった。
カウンターに座ったのでクランツは使わず。ヒゲのマスターが無愛想にシュタンゲに注いでくれたものを即飲む。
カウンターの奥を見ると、0.2mlのシュタンゲのほかに、3種類の異なるサイズのオリジナルグラスが飾られていた。 シュタンゲ一辺倒というわけではないようだ。 -
ハルバーハーン。
ケルン名物・・なんだけど、見ての通り料理といえるようなものではない。
ゴーダチーズの塊が、パンに比べてでかすぎる。
しかし、ほかほかのライ麦パンに新鮮なバターの味は絶品。ケルシュにも最高に合うし、これだけで十分元が取れた感じ。 -
ケルンはローマ時代から歴史が有る古都。古い遺跡が街中のあちこちにある。
写真はローマ式水道の遺跡、らしい。 -
大聖堂のまわりをぐるーっと回りながら、伝統的な石畳の上を歩く。
ダンボール?回収のリヤカーが止まっているみせに、なんだか赤ちょうちんが見えるんだけど・・ -
たこ焼き&寿司バーだった。すごい違和感。
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通りを曲がり、ジオン醸造所レストランに到着。ここも大きい店。
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ジオン ケルシュ。
少しもくどさがない。ドライだけどフルーティーなーアロマもある。
少し間を置くとコクが出てきた。出すとき冷やしすぎなんじゃないかな?
ホップのキャラ強めな香だけど、味はガッフェル、ギルデンにくらべ薄目な印象。
ここでは2杯いただく。 -
手頃なお値段だったので、おつまみ変わりにシュパーゲルズッペを注文。
生クリームが浮いている。
ちょっと青臭い香り。
シュパーゲルの風味とは別に、なにかスパイシーな味がプラスされている。
酸味の強いシュパーゲルの茎部分が具で入っていた。 -
クランツにケルシュを差して運ぶコーベス。
よく、ケルシュの給仕方法として、コーベスがケルシュをクランツに山のように差してテーブルを巡り、空いているグラスを見つけたら、注文も聞かずに即給仕し、コースターに印をつける・・というスタイルが喧伝されている。このやりかたで余ったケルシュはコーベスが飲んで片付ける、ともいわれている。
しかし、実際にはケルンのどこでも、そうしたわんこそばのような給仕はされなかった。店は注文を受けてからケルシュをそそいでおり、余分なグラスが出ないようにしていた。コースターにチェックは付けるのだが、勘定は別に計算している様子でもあり、なんとなく観光客向けにそうしているような感が拭えない・・ -
ジオンをあとにしてちょっと歩くと、広い通りに出た。
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この通りに面してペタース醸造所があるのだが、店の外に木が植えられており、ビアガーデンが開かれていたので、店に入らずそちらに。
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ペタースのビアガーデン。ほぼ満員なので、ご年配のご婦人と相席。
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ペタース ケルシュ。
不思議なフレーバー。ホップ強めの香りで、スパイシーな風味、苦味もほかに比べてかなり強めに感じられる。 -
ペタース醸造所レストラン 本店。クラシックな店構え。
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とにかくこの日は日差しが強くて暑く、オープンカフェはどこも人でいっぱいであった。
ケルシュだけではなく、ビットブルガーの文字も見える。 -
ピルスナーウルケルの看板発見。ケルンは大都市なので、いろいろな店がある。
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Brauerei zum Pfaffen - Max Paeffgenというペフゲン系列のレストラン。ロゴがカッコイイ。
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ペフゲン本店は、大聖堂近くの旧市街から結構離れたところにあるので、ペフゲンを出しているレストランのひとつ、Bierhaus En D'R Salzgassに入った。
ペフゲン醸造所の絵や樽を地下からリフトするエレベーターがカウンターにある。 -
ペフゲン ケルシュ。
フラワリーな香り、ナッツのような香ばしさのフレーバー。
酸味?旨味? 形容しがたい後味が感じられた。
本当はケルシュの性質上、腰を落ち着けて何杯も飲みたかったのだが、できるだけ多くのケルシュを味わうのが今回の旅の目的なので、1杯で切り上げる。 -
Historisches Brauhaus Sunner im Walfischを発見。旧市街の狭い石畳の路地に、テーブル1個だけを出して立ち飲みスペースがつくられていた。
ジュンナーの醸造所レストランはライン川を渡ったところにあるので、とりあえずここで一杯飲むことにした。 -
ジュンナー ケルシュ
香りは弱く、ライトでスッキリな味、ラガービールとほとんど差がない印象。
ミュンヘンから来たという、ドイツ人旅行者と相席。そちらもビアライゼッぽい雰囲気で、写真を見せたり名刺を渡したりしてコミュニーケーションを取った。 -
ビアミュージアムの看板があった。実際には博物館ではなく、ビアパブの名前。
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旧市街の狭い路地と、その向こうに美しい建物。非常に雰囲気がある。
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レーベンブロイの店。このSaltzGasse通りは、レストランが密集していて観光客で大混雑していた。
ここまでの2〜3時間で、6箇所9杯のケルシュを飲んだ計算。まだまだケルン廻りは終わらない。
(続)
ビール累計 23種/8.4l
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