2012/05/15 - 2012/05/15
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Weiwojingさん
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前回2年前に、京都に残されたウイリアム・メレル・ヴォーりズ ( William Merrell Vories 1880~1964 ) 建築を求めて御幸町教会、東華菜館、大丸百貨店、大丸ヴィラを訪ねる機会がありました。今回はその3回目のシリーズとなります。新たに同志社大学 (何度も来ていますが、ヴォーリズの建物をじっくり見るのは初めてです)と救世軍京都小隊を訪れてみました。小隊というのは、教会と同じことです。
同志社大学にはヴォーりズが携わった建物が2棟(アーモスト館と啓示明館)あります。その他の建物とともに時間をかけてゆっくり見学しました。
救世軍京都小隊はイギリスで始まっキリスト教の団体で、一般的にあまりなじみはありませんが、日本各地でその働きを見ることが出来ます。年末になると、都会の駅前などで軍服姿の人たちが「社会鍋」を行っているのを見たことがあるのではないでしょうか。
前回、2010年に訪ねたヴォーりズ関係の建物訪問記は次の2種類ありますので、併せてご覧いただけると幸甚に存じます。
■「京都にヴォーリズの足跡を求めて ① ー 東華菜館」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10314565/
■「京都にヴォーりズの足跡を求めて ② ー 御幸町教会&その他」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10342160/
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先ずは同志社大学です。同志社にはヴォリーズが建てた建物が2棟あります。「啓明館」と「アモースト館」です。
この建物は、ヴォーりズの設計により、1920年(大正9)に建てられた「啓明館」です。もともとは第2代目図書館として使われてきましたが、現在は人文科学研究所として使われています。 -
啓明館を北側から見てみました。
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少々中を見てみましょう。先ずは階段室です。階段の装飾は大変手が込んでいて、黒光りした色合いとともに素晴らしいです。
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階段を上って行くと、ゆったりとした踊り場があります。これはヴォーリズの特徴と言っても良いでしょう。踊り場のところに大きな窓があります。
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これがその窓です。外の光をたくさん取り込むことが出来るように大きく造れています。
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こちらの建物は「アモースト館」です。啓明館のある校内から一旦外に出て、行かなければなりません。
1932年(昭和7)の竣工で、新島襄の母校、アメリカのアーモスト大学の卒業生や初代アーモスト大学学生代表 S.B.ニコルズの親族たちから寄付された資金で建設されました。 -
新島襄が学んだアーモスト大学の一つを模してヴォーりズが設計したニューイングランド・ジョージアンスタイルで、かつては学生寮として利用されていました。
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建物が国の有形文化財として登録されています。
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大学のメインキャンパスに戻り、いくつか主要な建物を見てみましょう。この建物は「有終館」で、1887年(明治20)、D.C.グリーンの設計で、書籍館として竣工。当時は、日本最大の学校図書館でしたが、1922年(大正12)、図書館としての役割を終え他この建物を、当時の総長であった海老名弾正が命名しました。
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「クラーク記念館」
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「彰栄館」は1884年(明治17)竣工。京都市内に現存する煉瓦建築では最古の建物です。同志社教員の宣教師D.C.グリーンが設計し、アメリカンボードから7500ドルの寄付を得て建てられました。施工は大工の棟梁・尾瀬菊太郎で、そのため外観はアメリカン・ゴシック調ですが、内部は小屋組等の技法で、純和風となっています。
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1890年(明治23)竣工の「ハリス理化学館」です。理科教育を目指した新島襄の情熱に応えてアメリカ人実業家J.N.ハリスが10万ドルの寄付をし、それをもとにハリス理化学校(理工学部の前身)として建設。英国王立建築士会所属のA.N.ハンセンの設計で、正規のイギリス積みの煉瓦建築です。
この素晴らしい建物は、国の重要文化財として登録されています。 -
ハリス理化学館の内部です。2階には同志社と新島襄に関する資料室があります。
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礼拝堂(チャペル)です。この建物も国の重要文化財になっています。普段は閉まっていて中に入ることは難しいですが、クリスマスやイースター等特別な時に見学は可能です。
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礼拝堂の内部です。柔らかな光がステンドグラスを通して入り込み、静かな中にも厳粛な雰囲気が漂っています。
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次に「救世軍京都小隊」を訪ねてみました。阪急線河原町駅を降りて富小路通に入ると、すぐのところに「救世軍京都小隊会館」があります。
デパートや大きな商店がある賑やかな大通りから一歩道をそれると、急に静かな通りになり、先ほどまでの喧騒が嘘のようです。
*「救世軍京都小隊」
京都市下京区富小路通四条下る徳正寺37 -
ヴォーりズは「救世軍は神に国の闘いの砦である」との設計コンセプトを掲げて取り組みました。ウナギの寝床のような京都の街中の敷地に、玄関、会堂、講壇、和室を、合理的に配置し、正面は「モダン・イングリシュ式」の洗練されたゴシックのデザインでまとめられました。
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玄関を入ると、すぐ会堂へのドアがあります。
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では、中に入ってみましょう。
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会堂さほど広くはありません。これは後方から講壇を見たところです。
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講壇のところです。華美な飾りは全くなく、あくまでも神の言葉に集中できるように余分なものは取り除かれています。
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会衆ガ座るベンチは至ってシンプルです。装飾は一切ありません。
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飾り気のない窓ですね。これはヴォーりズの特徴と言ってもいいかもしれません。
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2007年(平成19)に創立百周年を迎えて、老朽化も考慮しながら、ヴォーリズの理念を保ち、改修工事がなされました。
京都市文化市民局発行の『京都市の近代化遺産ー近代化建築編』では、「ボォーリズ一連のキリスト教会の中でも小品にあたるが、街中に立てられている珍しい作品である」と評されています。
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