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宮津は思いのほか味わい深い街です。ひっそりとしたただずまいの中にも華やかなところがあったり、また古い歴史との関わりのある場所がたくさんあったりと、短期間ではとてもすべてを探訪できることはできませんでした。<br /><br />歴史的に古い街なので、古民家もあちこちで見かけました。それらの中で最上級ともいえるのが、「旧三上家住宅」ではないでしょうか。<br /><br />三上家の始まりははっきりしていませんが、一説によると但馬国(兵庫県北部)を支配していた守護大名・山名氏に仕えていたと考えられています。その後、但馬・因幡(鳥取見東部)で起きた山名氏の内紛により三上一族は丹後に逃れ、一時宮津藩主・永井信濃守(1674~80年在住)に召し抱えられたこともありましたが、のちに町人になったと伝えられています。<br /><br />町人となってからは、元結(髪のもとどりを結わえるこより)の製造・販売を手掛け、それが屋号となりました。その後三上家は次第に繁栄し、酒造業・回船業や糸問屋等を営み、財をなしました。さらに宮津藩では町名主として町政に重きをなし、藩財政にも深く関わってきました。1868年(天保9)には、幕府巡見使の本陣となり、1868年(慶應4)には、戉辰戦争の際の山陰道鎮撫使・西園寺公望の宿所ともなりました。<br /><br /><br />旧三上家住宅は国の重要文化財に登録されています。<br /><br /><br />* 「旧三上家住宅」<br />  京都府宮津市字河原1850 (TEL &amp; FAX 0772-22-7529)<br />

丹後の宮津で祭りと教会と古建築と ③ ー 「旧三上家住宅」を見学

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2012/05/15 - 2012/05/16

556位(同エリア1032件中)

2

43

Weiwojing

Weiwojingさん

宮津は思いのほか味わい深い街です。ひっそりとしたただずまいの中にも華やかなところがあったり、また古い歴史との関わりのある場所がたくさんあったりと、短期間ではとてもすべてを探訪できることはできませんでした。

歴史的に古い街なので、古民家もあちこちで見かけました。それらの中で最上級ともいえるのが、「旧三上家住宅」ではないでしょうか。

三上家の始まりははっきりしていませんが、一説によると但馬国(兵庫県北部)を支配していた守護大名・山名氏に仕えていたと考えられています。その後、但馬・因幡(鳥取見東部)で起きた山名氏の内紛により三上一族は丹後に逃れ、一時宮津藩主・永井信濃守(1674~80年在住)に召し抱えられたこともありましたが、のちに町人になったと伝えられています。

町人となってからは、元結(髪のもとどりを結わえるこより)の製造・販売を手掛け、それが屋号となりました。その後三上家は次第に繁栄し、酒造業・回船業や糸問屋等を営み、財をなしました。さらに宮津藩では町名主として町政に重きをなし、藩財政にも深く関わってきました。1868年(天保9)には、幕府巡見使の本陣となり、1868年(慶應4)には、戉辰戦争の際の山陰道鎮撫使・西園寺公望の宿所ともなりました。


旧三上家住宅は国の重要文化財に登録されています。


* 「旧三上家住宅」
  京都府宮津市字河原1850 (TEL & FAX 0772-22-7529)

  • 宮津には街を歩いていると、どこにでも古民家が溢れています。無人で、建物だけが残されているというような家は全くなく、そこには人が現に住んでいて、建物が十分手入れされ、生かされています。

    宮津には街を歩いていると、どこにでも古民家が溢れています。無人で、建物だけが残されているというような家は全くなく、そこには人が現に住んでいて、建物が十分手入れされ、生かされています。

  • かつては醤油製造をしていた工場ですが、今はもう営業はしていません。建物だけが保存されています。

    かつては醤油製造をしていた工場ですが、今はもう営業はしていません。建物だけが保存されています。

  • 街を歩いていて気がついたことは、あちこちにお地蔵様が置かれていることです。厳密には、お地蔵様と言うのかどうか分かりませんが、国内でこのようなものを見たのはここ宮津が初めてです。

    街を歩いていて気がついたことは、あちこちにお地蔵様が置かれていることです。厳密には、お地蔵様と言うのかどうか分かりませんが、国内でこのようなものを見たのはここ宮津が初めてです。

  • 祀られているお地蔵様の顔はどれも優しい顔つきをしていますね。綺麗に化粧が施されているようです。

    祀られているお地蔵様の顔はどれも優しい顔つきをしていますね。綺麗に化粧が施されているようです。

  • こちらは「今林家住宅分館」で、国指定登録有形文化財となっています。現在持ち主が住んでいますので、一般公開はされていません。

    こちらは「今林家住宅分館」で、国指定登録有形文化財となっています。現在持ち主が住んでいますので、一般公開はされていません。

  • こちらの家が、今回の目的の訪問地の一つである「旧三上家住宅」です。白壁の堂々とした建物です。ここは江戸後期の豪商の暮らしを伝える町家遺構です。

    こちらの家が、今回の目的の訪問地の一つである「旧三上家住宅」です。白壁の堂々とした建物です。ここは江戸後期の豪商の暮らしを伝える町家遺構です。

  • 入口を入ると、すぐ母屋の豪壮な小屋組を見ることが出来ます。

    入口を入ると、すぐ母屋の豪壮な小屋組を見ることが出来ます。

  • さらに奥に進むと、このような広い座敷のところに出ます。

    さらに奥に進むと、このような広い座敷のところに出ます。

  • これは螺鈿で出来た床置で、中国製です。

    これは螺鈿で出来た床置で、中国製です。

  • 大変立派な蔵です。火災にも十分耐えるように造られているようです。実際1783年(天明3)に起こった「晒屋火事」(さらしやかじ)で、母屋等が焼失してしまい、その後再建されました。

    大変立派な蔵です。火災にも十分耐えるように造られているようです。実際1783年(天明3)に起こった「晒屋火事」(さらしやかじ)で、母屋等が焼失してしまい、その後再建されました。

  • 三上家は酒造業も携わっていたので、今なお酒造施設が残されています。

    三上家は酒造業も携わっていたので、今なお酒造施設が残されています。

  • 海の近くに宮津市公設市場があります。のぞいて見ると、丹後の海で獲れる魚介類が種々売られていました。正直言って名前が分からない魚ばかりです。、

    海の近くに宮津市公設市場があります。のぞいて見ると、丹後の海で獲れる魚介類が種々売られていました。正直言って名前が分からない魚ばかりです。、

  • こちらは「手作りちくわ」です。

    こちらは「手作りちくわ」です。

  • 「蕪村べんとう」という案内がある商店の前に出ていました。この日は販売していませんでしたが、蕪村も宮津にも関係していたとは驚きました。

    「蕪村べんとう」という案内がある商店の前に出ていました。この日は販売していませんでしたが、蕪村も宮津にも関係していたとは驚きました。

  • 宮津には古い民家ばかりかあるのかと思っていたら、このような新しいレンガ造りの建物もあります。

    宮津には古い民家ばかりかあるのかと思っていたら、このような新しいレンガ造りの建物もあります。

  • 街を歩いていると、古い古民家とともに大正期あたりの洋風建築も目に付きます。こちらは「S 医院」という看板が出ている病院の建物です。大変立派です。

    街を歩いていると、古い古民家とともに大正期あたりの洋風建築も目に付きます。こちらは「S 医院」という看板が出ている病院の建物です。大変立派です。

  • 玄関の部分ですが、2階には洒落たヴェランダがついていますね。

    玄関の部分ですが、2階には洒落たヴェランダがついていますね。

  • ドアの取っ手です。相当古そうです。

    ドアの取っ手です。相当古そうです。

  • 丹後の街にはどいう訳かきれいな洋館がいくつもあります。この家はカトリック宮津教会のすぐ側にある家で、1階は和風で、2階が洋風のハーフティンバーの造りになっています。

    丹後の街にはどいう訳かきれいな洋館がいくつもあります。この家はカトリック宮津教会のすぐ側にある家で、1階は和風で、2階が洋風のハーフティンバーの造りになっています。

  • こちらもかなり古そうな家ですが、「K病院」という看板が出ています。

    こちらもかなり古そうな家ですが、「K病院」という看板が出ています。

  • 「茶六本館」という旅館です。宮津では、小生が泊った「清輝樓」と共に最古の建物で、国の登録有形文化財に指定されています。

    「茶六本館」という旅館です。宮津では、小生が泊った「清輝樓」と共に最古の建物で、国の登録有形文化財に指定されています。

  • 宮津駅前にあったマンホールです。普段あまりこのようなものに目がいきませんが、どういう訳か写真を撮ってしまいました。

    宮津駅前にあったマンホールです。普段あまりこのようなものに目がいきませんが、どういう訳か写真を撮ってしまいました。

  • 宮津はガラシャ夫人のゆかりの土地だそうで(初めて知りましたが)、最後に入った駅前の食堂で「ガラシャ麺」というのがありました。どんなものか興味がそそられ注文してみました。出されたものを見て、これがガラシャ夫人とどういう関係があるのか全く想像がつきませんでした。<br /><br />食事の後は列車で舞鶴へ向かいました。舞鶴編もご覧ください。

    宮津はガラシャ夫人のゆかりの土地だそうで(初めて知りましたが)、最後に入った駅前の食堂で「ガラシャ麺」というのがありました。どんなものか興味がそそられ注文してみました。出されたものを見て、これがガラシャ夫人とどういう関係があるのか全く想像がつきませんでした。

    食事の後は列車で舞鶴へ向かいました。舞鶴編もご覧ください。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • かもっちさん 2012/06/24 10:40:00
    ご当地マンホール!
    Tamegaiさんもついに!
    マンホールの魅力にはまってしまったのでは(^^)
    天橋立ですね〜、まさに☆
    あまり気にとめない足元にも
    地元の方々の郷土愛が感じられて、なかなか面白いものです。

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2012/06/24 19:41:51
    RE: ご当地マンホール!
    ついにマンホールの魅力にはまってしまった(!?)。本当に地元
    ならではの面白いものを見つけると、楽しくなりますね。

    今までそんなに面白いとは思っていませんでしたが、かもっちさん
    の旅行記の中にしばしば登場するマンホールを見ていると、私も
    見つけてみたいと思うようになりました。

    今回やっと面白いものを見つけたと思いました。これからも足元に
    気を付けて、見つけてみたいですね。

    宮津は小さな都市ですが、歴史があり、魅力あふれるものがたくさん
    あります。機会があれば、また訪れてみたいですね。かもっちさんは
    訪れたことはありますか。もしまだでしたら、京都へ行ったついで
    にでも行かれることをおすすめします。

    Tamegai

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